運ちゃんのひとりごと４月１８日号 2004/04/18

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タイトル：運ちゃんのひとりごと４月１８日号 2004/04/18

----unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan---- 　　運ちゃんのひとりごと 2004/APR/18TH 第160回(mag2は-100回)、melten85回、e-mag63回　　　　　　　　　　　　　購読者数 771名 posbeeは第30回　　　　　　　　　今日現在までの走行距離34,364km ----unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan---- 　皆さんこんにちは、あさやんです。　私は先日、妻と子供を連れて関東方面に旅行に行ってきました。　行き先は、千葉、神奈川、東京です。　最近めったに乗用車で遠出をしない私が、現在私が乗っているプジョーで異例ともいえるロングランに出かけてきました。　いやぁ、いつもトラックで走っている道を乗用車でぶっ飛ばすというのは快適ですねぇ。　アントニオ猪木の口癖、　『元気ですかぁ！』　の気分です。　乗用車で走っていると、視点がいつもと違うのに気がつきますねぇ。　これは、運転席の高さが違うという意味ではありませんよ。　当然それもあるのでしょうが、私が言いたいのは以前とは道路の状況が明らかに違ってきているということ。　わがまま顔で追越車線ばかりを走っているトラックが激減していること。　これはまず感じましたね。　ほとんどのトラックが走行車線をコンスタントに流しているというイメージを持ちました。　だから結構、追越車線でぶっ飛ばすことができる。　どこの運送会社もうるさくなってきているのでしょうか。　うちの会社みたいに、80km/hを超えないように走れとまではいわれないまでも、リミッターがかかるような速度では走るなというような走りをしているところが非常に増えているように感じます。　それで皆さんは、このような状態になったことでなにか安全を確保したと感じられたでしょうか。　私は特に感じてはいないのですが。　というのは、運ちゃんが単にトラックや会社から縛られるようになっただけで、内面的なものは特には変わっていないということ。　だからいままで追越車線に出て走っていたような癖のついている運ちゃんにしてみれば、どんなにぶっ飛んで走ってくるレジャッコがいても、平気で追越車線に飛び出てくるんです。　あれって危ないですよね。　たとえば、時速120km/hで追越車線をレジャッコが走っているとしますと、その前方で時速80km/hのトラックが急に追越車線に出てくれば、実質時速40km /hで突っ込むのと同じことになります。　こういう時代が、いままさに到来したのです。　こういうことを考えたとき、なぜにトラックだけが速度を厳しく制限されることになったのかということを考えます。　今のような状況は、レジャッコもゆっくり走ってはじめて安全が確立されるものだと思います。　でもどうかな。　普段ゆっくり走っている運ちゃんがレジャッコに乗り込んだりすると、その反動が出るのか、結構飛ばし屋さんが多かったりします。　うちの会社にデジタコの点数が常にトップクラスの若者がおりますが、点数はほとんどが100点満点なんです。　99点なんてとったときには、机を叩いて嘆き苦しんでいますからね。　そんな奴でも、愛車のスポーツカーに乗り込んだら、人が変わります。　人間抑圧されて生活していると、その反動が来るわけです。　今回抑圧のために発動されたトラックに対する法律は、どこかで運ちゃんの反動に遭うことでしょう。　私が現在、高速道路を時速80km/hで走行していて率直に思うこと。　それは、前よりも後ろに注意を払うことがとても多くなったということ。　うちはもともとスピードを出さない会社で通ってはいますが、それでもまだ知らない人もいるわけですから、後ろから突っ込んでこないとは言い切れません。　事実、うちの会社では、速度が80km/hを出さないようになってから、何件かの追突事故をおこされています。　追突した側の原因としては、居眠りとか携帯電話をかけていて遅いうちのクルマの発見に遅れが出たというところでしょうか。　古いトラックなのに、後ろのアオリだけ極端に新しいというトラックがいましたら、そんなやつが突っ込まれたトラックですよ。(笑) 　私自身、このような80km/hも出ていないようなトラックの後ろについたときにはそのトラックに対して、　『遅いなぁ、この野郎！』　と思うことより、　『後ろ大丈夫かなぁ。』　と思うことのほうが先に感じるようになりました。　だってまくれないから、どうしても私が後ろの楯になってしまうんですからね。　だけど前にメルマガで書いたような、時速80km/hで走るトラックを80km/hでまくろうとは考えないですよ。　やはり追越車線に出るときには、それなりの速度差を作ってやらないとまくれないわけですからね。　出さない(もしくは出せない)トラックが増えたということで、まくるべきかついていくべきか考える機会も大変増えましたが、デジタコの点数を気にしていちゃ仕事にならないですよね。　　なんかよく思うのですが、アクセルって暴走するための道具のようにとらえられているようで仕方ないのですが、私はこれは違うと思うんですよ。　スピードを出さないように抑えるのもアクセルの役目だと思うんです。　だけどそこには、会社や国から指図されるべきものであってはならない。　自分で判断するんだ。　でも悲しいかな。今までやってきた心無い運ちゃんのために、我々はいままさに出す必要のない牙までもぎ取られようとしているのです。　リミッターが効くということは、つまりはフォークリフトを想像してみてください。　あれそのものですよ。　これ以上いくら踏んでも出ないというような状態になります。　トラックメーカーによっては、裏技でもう少し出るような手段もあるようなのですが、いずれにしてもうちらには関係ありませんね。　ですが、ここでもうひとふん張りできなければ後ろから突っ込まれるという場面に遭遇した場合において、これ以上でないから突っ込まれたという事故がおきたとしたら、これはいったい誰が責任を負ってくれるのでしょうか。　こんなの、アンチ運ちゃんの勝手なエゴですよ。　わかりませんか？　運ちゃんの運転が大人しくなったいま、なにが悪いからこんなに事故が減らないのかという事実が次第に明らかになってきたではありませんか。　つまりは、物の分別がつかない一部のレジャッコたちの運転なんですよ。　昔は一部で片づけられたことも、これが逆にメジャーなほうになりつつあります。　信号が変わってしまっているのに、トラックが悠々と止まれるようなタイミングであるにもかかわらず、その後ろから猛スピードで赤信号に突進している様は如何なものでしょうか。　こんな運転をしていて事故をおこしても、いったい誰があなたを助太刀してくれるというのでしょうか。　クルマを運転するということは、つねに義務と責任というものがついてまわるということを考えて走ってください。　『よし、突っ込んでしまえ！』　と勢いよくいつものように赤信号に突っ込んで、たとえそれが毎日うまくいっていても、前方には信号がいまかいまかと変わるのを待ち構えているクルマがいるということを忘れてはなりません。　相手が右折するかしないかは、あなたが決めることではありません。　すべては相手のおもむくままなのです。　だからこそ危ないのです。　時として命知らずがおります。　クルマのことをまったく知らない人が、単に信号が青に変わったということだけで横断歩道を歩き始めるという、知らないものの強さ。　都会の交差点では、ラッシュ時にはまずクルマの動きを見て渡る人はいません。　歩行者・ドライバー共に、青は『進みなさい』ではなく、『注意して進みなさい』でなけけば事故はいっこうに減りませんね。　現状では、歩行者の交通に関する未熟さをドライバーがカバーしなければならないようになっていますが、個人的には歩行者を過保護しすぎているのではないかと考えるときもあります。　お互いが自己責任というものを感じながらでないと、『あれって本当は自転車の方が悪いのになぁ』といえるような事故でもドライバーの責任になってしまいます。　私は週末に道路を歩くことがあるのですが、横断歩道を渡るときにはなぜか緊張するのです。　私の渡る前にクルマが前を通らないかなって。　だから渡りながらも、クルマの方をチラチラ見て恐る恐る渡るのです。　怖いですよ。　みんなはやく行きたいドライバーばかりに見えるときには。　高慢な態度で運転している人は、たまに自分ひとりで街中を歩いてみるのもよいことではないでしょうかね。　これって、『人のふりみて、我ふり直せ』になるのでしょうかね。 -------------◆---------------◇---------------◆------------- 　購読者からは、メールをいただいております。　今回は"ぬく"さんからのものです。 ------------------------------- あさやんのメルマガを楽しく読んでます。あさやんさんは、荷物を運んで道が混んでない時と、荷物を納品して道が混んでいる時とどちらで高速を使いますか。先輩からは荷物を運んで道が混んでない時と教わりましたが、早く出勤してくるなら高速分をお給料に上乗せすると言われました。実際走ってみると、荷物を納品してから通勤ラッシュと重なるため疲れるので、その時に高速を使いたいのですが変ですか。 ------------------------------- 　というものでした。　どうも"ぬく"さん、ありがとうございます。　いまどこの運送会社も、高速道路の使用を抑えようとしていますよね。　だって、経費でいちばん節約しやすいものですから。　いままで１万円の高速料金を払って走っていたところを、５，０００円程度に節約すれば、これはたいした節約になります。　もっとも、こういうふうにがんばってくれる運ちゃんに対しては、会社も半値程度の還元をして奨励したりしていますので、納得し節約している訳です。　今回のぬくさんの相談は、そういうことではなくって荷物の納品前と後のどちらで高速道路を利用しますかということなのですが、それではなぜ高速道路を利用しなければならないのかということについて考えてみましょうか。　①夜に眠い目を擦って走っている運ちゃんたちが、どうしてそのような時間帯に走っているのか。　②高速道路を利用することでなにがメリットがあるのでしょうか。　③どういうときに高速道路を利用すると、楽な仕事ができるでしょうか。　④会社はどのようなときに高速道路を使用し、どのようなときに高速道路の使用を控えてもらいたいと考えているでしょうか。　このあたりでしょうか。　ただこの会社の場合、どうも帰り荷をとらないような会社のように受け取られます。　だから、大切な荷物を運ぶために高速を使いなさいと決めているようにもとれますね。　近距離輸送で、往き荷だけで、毎日会社に戻ってきて荷物を積んで、またその晩に走るといったかたちの運送会社。　だから、お客さんのところには朝一に着いていて、早く荷物がおりたならば一般道で夕方までには帰ってきなさいといったパターンの仕事でしょうか。　空荷の状態であればトラックの動きもよいので、一般道で走れると。　でもどうだろう。　行き荷だけの仕事をやっているのならば、本当は行きで下道を走り、帰ってきて荷物を積まなければならないのならば、そのときに高速を使うというのが普通じゃないかな。　仕事の内容がわからないので、なんともいえませんね。　では、そうではない会社の場合について解説していきましょうか。　①についてですが、はっきりいって夜は走りやすいんです。　渋滞もほとんどないし、理想的な走りができるんです。　だから、トラックが夕方に道路脇とかコンビニの駐車場に止めて仮眠をしているというのは、このような理由からです。　時間調整をしてもっと遅い時間帯に走ったほうが、よっぽど距離が稼げるということで時間をずらしているんです。　一般のドライバーがわれ先と家路に急ぐのとは、対照的ですね。　それと夜は信号も点滅になっていたりして、ブレーキを踏む回数が確実に少ない。　だから、荷物に与えるショックも少なくて済むので、優しい走りができる。　あと、全体の交通量が少なくなっているので、なにも高速で移動しなくても一般道でじゅうぶん走ることが可能なのです。　②についてですが、メリットってどういう点でしょうか。　思いつくまま書きますと、早くいける。止まらなくても良い。荷物に優しい。　渋滞をかわせる。こんなところかな。　つまり、時間がよめるということになりましょうか。　ただこれは、慢性的な渋滞のない高速について述べていますので、すべてについていえるわけではありませんね。　並行する一般国道が大渋滞していて動いていないのに、対する高速の方はスムーズに流れている。　こういう状態を指します。　こういった状態が、いちばん高速道路を利用していて優越感に浸れるというのか本来の使い方なのです。　ですから、夜間の比較的交通量の少ない時間帯においては、意味もないのに高速道路を使用するというのは如何なものでしょうか。　無駄遣いをしているというふうにも考えることができますね。　もっともこれは、会社が高速を使うことを半ば強制しているというのであればこの限りではありませんが。　いまどき、運ちゃんにとってはありがたい会社なのかも。　通常は、高速道路はこれを使わなければ時間に間に合わないとか、それ相当の理由がある場合に使用されるべきものですので、私は逆だと思う。　③についてですが、一般道を使えば一時間半かかるところが、高速を使えば一時間足らずで着いてしまうという感じであれば、運ちゃんにとっては非常に楽ですよね。　理想的なパターンです。　それもバンバンぶっ飛ばすことができれば、ストレス発散もできます。　④についてですが、これはまず皆さんが配車係なり、運送会社の経営者になったことを想定して考えられればわかることですね。　つまりは、なるべく経費を削減してもらいたい。　高速を使わなくてもよいところで無駄遣いをすればするほど、それだけボーナスの支払う額が減ったりして、自分の身に返ってくる。　こてこてに渋滞しているようなところを無理して突っ込んでいけとは言わないので、高速を利用することで効果的なところを最小限に利用してもらいたい。　高速を利用すれば三時間で到着する現場を、一般道を夜間走行して五時間程度で着いてもらいたい。　そこで高速道路の使用を浮かせば、半値なりいくらかの割合で還元する。　運賃収入が減っている現状で、高速道路の使用を控えることがいちばんの経費削減法なのです。　だけどこの方法には問題もあって、結局は高速を使用しない分、一般道を高速代わりに使用するような無理な運行になるので、事故に結びつきやすいということがいえるかと思われます。　運賃収入と経費を常に考えたドライバーがいかにたくさんいるかということが運送会社にとってはとても重要な要素になっていますね。　運賃が高い頃には悠々と利用していた高速道路が、いまでは利用するたびにいちいち上司の許可を仰がなければならなくなっている現状を、皆さんはご存知でしょうか。　私は知人からたまに言われることなのですが、　『あさやんは給料がいいから・・・・』　運ちゃんって、給料がよいように言われていますが、決してそんなことはありません。　最近じゃ、こんなトラックに乗っているんだけどなぁって思うことが増えました。　まわりじゃ景気が回復してきているのか、夜に走っているトラックの数もかなり増えてきましたが、仕事をしていてなにか達成感がない。　そんなモヤモヤ感が常にありますね。　たまに、『転勤しませんか？！』と囁く女神が私の周りをうろついてきます。　それは冗談(半分は本気)としても、簡単には稼がせてもらえなくなりましたね。　"ぬく"さんの運送会社がどのような感じのところか存じませんが、一般論として述べさせていただきました。　それではまた、次回ということに。　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★ 　【発行者】　あさやん owner@asayan47.com 　サイト　http://www.asayan47.com/unchan.html 　　　　　　　-----(ここに広告を載せることができます。)-----

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