メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 1月12日号  2004/01/12


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                     運ちゃんのひとりごと

  2004/JAN/12TH 第151回(mag2は-100回)、melten76回、e-mag54回
              購読者数 748名    posbeeは第21回

      今日現在までの走行距離12,761km(旧車でも走っています。)
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 皆さんこんにちは、あさやんです。
 今年の冬はなんなんでしょうか。
 暖かくて、とても暮らしやすいじゃありませんか。
 毎年こんな冬ならば、日本海側の産業ももっと発達していたことでしょうが。

 私の住む福井なんて、場所的には名古屋も近いし、関西へ行くにも近い。
 しかしながらどうでしょう。
 となりの石川とか、富山なんていうのは私にしてみれば福井よりもはるかに
不便な位置にあると考えているのですが、その不便な位置の方が見事な発
展を遂げている。

 石川はともかくとして、富山なんていうところはどこに行くにも山越えしなけ
れば大都市には行けない。
 だから富山の運ちゃんを見ていると、余裕のある走りなんてお世辞でもい
えないような走りをしている。

 福井ってところは、私が県外就職していた頃は、その位置そのものがわか
らない人がいたことに、正直驚きを隠し切れなかった。
 福井って、そんなに印象のない県なのかとね。
 あの『五木ひろし』の出身県ですよと話すと、ようやくわかってくれる。

 ただ、どこに位置しているのか今ひとつ正確に把握している人が少ないこ
とも事実としてうけとめなければならないときがあった。
 そんな県に私は住んでいるのである。
 たしかに私の県は、人口も少ないほうから数えて三番目でかろうじて島根
や鳥取に勝っている程度で山梨には若干ではあるが負けている。

 だから自慢にもならない。
 自慢できるのは、食べ物がおいしいことかな。
 自前のお米であるコシヒカリに、秋刀魚を炭火で焼いて食べるとこれがほ
んとおいしくてたまらない。
 コシヒカリという品種は、もともと福井の農業試験場で開発されたものである。

 いまでは新潟魚沼産のコシヒカリにハイエナのかたちで奪われてしまってい
るが、これは新潟のほうがおいしいようであるから致し方ないといえるか。
 でも、このハイエナという表現は間違っているとは私は思わない。
 苦労して開発した品種をいとも簡単に頂戴していまや逆にメジャーに成り上
がっているのだから。

 こんなところも、福井の商売下手が原因となっているのだろう。

 あっ、私はこんなことを書きたかったわけではありません。
 北陸三県と新潟を含めたかたちで道路というものを見てみようと考えていたと
ころです。
 この地域を走る幹線道路として最もメジャーなのが国道8号線なのですが、各
県の国道8号線の作りの違いで産業の発達の度合いが確認できるということ。

 購読者の方のなかで、新潟から福井まで(実際の国道8号の南端は滋賀県栗
東市)の国道8号を走破された方はおられるでしょうか。
 走破された方ならば、簡単に各県の分析ができることでしょう。
 なんと言ってもピカイチなのが、新潟県ですよね。
 新潟市内から新発田市に伸びたバイパスは壮観ですね。

 あれはお金の要らない将来の高速道路の構想そのものです。
 名古屋の100メーター道路なんて目じゃないです。
 100メーター道路は、左車線から右折しようとすると命懸けの行動になります
が、この新潟のバイパスは高速のインターチェンジ方式。
 だから、命をかける必要がないんです。

 道路の左端に駐車違反をしている車両も皆無だし、はじめて新潟にきて不安な
人たちには優しい左車線がお待ちしています。
 私が将来と表現したのは、まさにこんなところです。
 新潟の郊外に目を向けても、除雪を意識しているのか全体的に道路幅が広い。

 角栄さんは最後にはやられてしまったが、ちゃんと新潟県民のために仕事をし
ていたということをこの道路に限ってみていても感じることがある。
 でも、親不知・子不知あたりの道の狭さはなんとかならないかなぁ。
 あのあたり一帯を長いスノーシェッドで囲んでいるのもかなりの難工事で、多額
の費用がかかっていることは想像できるのだが、いま一歩の改善を望みたい。

 富山に目を移してみると、全体として国道8号線沿いはのどかな田園風景が広
がっている。
 工業地域は少しなかに入ったところにあることが多い。
 どちらかというと、北陸自動車道のインター近くにあることが多い。
 特筆すべきは、滑川市から高岡市に至るまでの道路配置。

 交差点角にコンビニがあるとか、ガソリンスタンドが道路脇にある程度で、ほとん
どが田園風景。
 こういう幹線道路沿いにお店を並べることに私は賛成したくない。
 もともと幹線道路というものは、たくさんの車両を滞ることなく通行させることに
意味があると考える。

 だから、信号のない道路脇からクルマが出入りすることは、車両の通行の妨げに
直結する。
 私が実際にこの区間を夜間走っていると、時速60kの等速で流していると、信号
につかまらずに10分位はノンストップで走っていることができる。
 我々のようなガチガチの運送会社のものにとってはとても優しい道路である。

 正直者が得をする道路。
 近頃はこんな道路が少なくなったね。
 馬鹿ものどもが得をするというのか、飛ばすことで早く進めるような道路では事故
ってくださいといっているようなものである。
 ねぇ、道路管理者さん!!

 次に石川に目を向けてみよう。
 ここ何年かの金沢の8号線の変貌ぶりには目を見張るものがある。
 いまから10年ほど前の金沢の8号線といえば、ラッシュ時にはかなり気合をいれ
て突っ込んでいったものである。

 それがいまではインターチェンジ形式の道路となり、右左折することのない金沢を
素通りする車両にとってはスイスイ流すことができるようになり、所要時間もかなり改
善されてきた。
 いってみれば、金沢の8号線は新潟のプチ版とすることができよう。 
 石川の代議士の底力を見ることができる。

 まだ途中経過の段階で完全には完成していないが、私が見るかぎり石川の公共
工事はかなり活発に行われているような印象を受けた。
 やっぱりなんだかんだいっても、代議士の力があるからできることでしょうね。

 昨年は念願の小松バイパスも開通したことだし、これはたくさんの人が恩恵を受け
たことでしょう。
 以前の小松の市街地を通過していた頃は、片側二車線あるにはあるけれども、使
い物にならない中途半端な二車線で、数々の悲惨な事故を目の当たりにしてきた
悲劇を生む道路でありました。

 道路というものが、地域に素晴らしい貢献をした良い例かと思われますね。

 さあて、次は私の住む福井を見てみましょうか。
 辛口で評価しますよ。
 全体的に見て、中途半端な作りなんですよ。
 信号は勝って気ままに変わりさらすし、道路脇に商売をしたいのかしたくないのか
わからないような店がたくさん並ぶし、全体として正直者が馬鹿をみる道路配置。

 右側車線を我先と走る者がやはり速いですよという典型的な道路。
 ダブルの信号において、先の信号のほうから先に赤になり、手前の信号のほうから
先に青に変わる信号がある。
 道路管理者のセンスの悪さが光る。
 交差点は全部転回禁止になっているが、ドライバーはお構いなしにUターン。

 警察も信号無視には神経をとがらせているが、転回禁止には異常に甘い顔をして
いる。
 信号無視というのは、明らかに止まらないなぁというものもかなりの量で含まれて
いるが、これは止まれないよといったものまでを取り締まりの対象にしている。

 ところが転回禁止というのは、結局はこのアクションをしたことそのものが違反で
あるわけであるから、取締りを受けて当然といえば当然なのである。
 だから他県では見逃されているようなトラックの信号無視も、かなりの量で取締り
を受けているのが実情である。

 不規則な信号配置でいつ変わるかわからないような道路にしておいて、一人前の
取締りを実施している現状をなんとかならないかと私は考えている。
 県民は現在のこの8号線を『バイパス』と称しているのだが、本来の『バイパス』と
いう言葉の意味は、一本の道路があって、それを迂回するという意味での使い方で
あるとか、渋滞する市街地を通さずに通行ができるといった使い方が適当である。

 福井の国道8号線沿いのお店の数は、私の考えに反して年々増加の一途をたどっ
ている。
 私はこの現象をみて、完全に都市計画が間違っているとみている。
 なぜ間違っているか。
 それは、この道路が福井県民だけの道路ではないからだ。

 天下の一桁国道が地域住民だけの道路に成り下がってはならない。
 この道路は、北は青森の運ちゃんが関西方面に向かって走るわけだし、逆に関西・
中京はもとより、果ては九州の運ちゃんが東北方面に向かって走る日本の動脈ともい
えるべき重要な国道なのである。
 お恥ずかしながら、今の福井の国道8号線はお世辞にも自慢できるものではない。

 お店を出す側も、クルマの通行量が多いから流行るとはけっして考えてもらいたく
ないし、幹線国道の中途半端な位置にお店を構えるくらいならば、一本なかの道路
に入ったところのほうが商売がしやすいということを考えるべきである。
 大きなショッピングセンターがこの国道8号線沿いに最近増えてきたが、ここを走
るまったく関係のない他県のドライバーに対して申し訳がないと詫びたいところだ。

 各県でこれだけの道路格差が出来上がる背景には、やっぱり代議士の力関係が
関わっているのだろうか。
 それと道路に関わる人たちには、もっとセンスのある人で構成された精鋭部隊でお
願いしたいものです。
 それが、金と名誉だけで選ばれているように思えて仕方ありません。
 
 粗末な道路を作ることは、国民が迷惑します。
 センスのない方々は今後道路には関わらないでいただきたいものです。
 以上、道路利用者のひとりとしての意見でした。

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 『もみじマーク』って、皆さんご存知ですよね。
 いわゆるお年寄りが任意に付けるマークのことです。
 最近は元気なお年寄りが多いのか、このもみじマークになめてかかると、とん
でもないことになります。

 相手はお年寄りだからと温かい眼で見ていると、これがまたよくからだの機能
が働くのか、活発な運転をしているお年寄りがいたりします。
 なかには、この『もみじマーク』をつけていることを逆に利用して、やりたい放
題をするお年寄りがいるからタチが悪いです。

 この『もみじマーク』を付けなければならない人というのは、70歳以上の老人。
 以前は75歳以上であったようですが、70歳から75歳までの老人も事故が多
かったのか、現在では70歳以上になったようなんですね。
 必ずしも強制するべきものではないようですが、あの『もみじマーク』は印籠に
も勝らずとも劣らない老人の強い見方なのです。

 我々若者が幅寄せをしたり、急な割り込みをしてそのもみじマークの対象車に
危害を与えると罰則の対象になるわけですから、とりあえずは優しい目で見守
ってあげなければなりません。
 だけどなぁ。

 私は最近、地元のもみじマークをぶらさげたクルマに、嫌な思いをさせられっ
ぱなしなんですよ。
 この前も同僚とつるんで走っていたのですが、もみじの軽トラがその間に入っ
てきていきなりブレーキを踏んでパチンコ屋にはいっていった。

 『こんなおやじ、目押しもできないくせにやるんじゃねぇよ!』
 まあいまの年寄り連中は金は持っていますから、勝ち負けなんぞどうでもよい
のでしょうが。
 いやそのパチンコの結果のことはともかく、自分のことだけを優先したような
運転がどうしても許せなかった。

 これは我々運ちゃんとしてやってもらいたくないことなのですが、二台でも三
台でも同じ会社のトラックが縦に並んで走っていたら、その間には割り込まない
というのがプロの世界では常識になっています。
 やむをえない状況ではいらなければならないときには、ハザードで詫びを入
れるなどしているのを高速などではよく見ますよね。

 あともうひとつ。
 これはいなか道でのことなのですが、対向車が右折しようと待機していました。
 それで私が通過するのを待っているのかと思って走っていたら、急に右折し
はじめました。

 アッチャー!

 新車に乗って、最初に急ブレーキを踏んだのがこれでした。
 みるとそれは、もみじをつけたおばさんが運転する軽でした。
 それも右折するならば最後までしてしまえばいいのに、道路に横たわるように
停車してしまったのです。
 私も思いっきりブレーキを踏んでしまいました。

 路面が濡れていた状態であったので、あれはたぶんABSがきいていたはず
です。
 クルマの中を覗いてみると、おばさんが笑ってこちらを見ていました。
 この笑いはいったいなんなんでしょう。
 私はお通夜に出なければならない雰囲気で相手を見ていたというのに。

 いや、私はしっかり怒鳴りつけてやりましたよ。

 『長生きしたけりゃ、運転するなよ!』ってね。
 これは相手のためにですよ。
 こんなのばっかり走っているんじゃ、こっちもいくつ葬式に顔を出さなきゃ
ならないのかわからないですよ。

 と、表面では私も息を荒げて怒鳴ってはいましたが、うちにも74になるお
やじがバイクを乗っていまして、もしかしたら他人様に多大なる迷惑をかけ
ているのかもしれません。
 歳をとると自分ではわからないところでからだの機能が低下していくので
しょうが、そのどの程度のことまでを本人は理解しているのでしょうか。

 新年早々、身内の葬式に出席してきました。
 80になるおじいさんのものでしたが、いわばこれは寿命ということでの
老衰での他界でした。

 こんなのは問題ないのですが、よく話で聞きますと、交通事故で相手を
死に追いやってしまって、それでそのお通夜に出席すると、遺族からはも
のすごい鋭い目つきで睨まれるようですね。
 まあそりゃそうでしょう。
 他人様の人生を狂わせたわけですから。

 あんな事態になると、お互いがほんと悲惨な目にあいますから、最悪の事
態というものを常日頃からイメージしておいて、絶対に人は殺さないという明
確な意思を持って運転しなければなりません。
 無事故無違反を長くやっている人というのは、偶然それが長く続いている
のではなくって、やはりそこには何らかの努力の跡があるものです。

 ちょこちょこ事故ってくる人との違いにはっきりとした違いがあるのです。
 そういうところを見つけたり、機会があればその人の話を聞くとかすることに
より、なにか得るものがあるかもしれませんね。

 それではまた、次回まで。

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 【発行者】

 あさやん owner@asayan47.com

 サイト http://www.asayan47.com/unchan.html

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