メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 11月30日号  2003/11/30


----<あさやんから皆さんへ>-----------------------------------
毎日変化のない生活にお困りのあなたへ
コツコツと何かやりませんか?
私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。
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                     運ちゃんのひとりごと

  2003/NOV/30TH 第146回(mag2は-100回)、melten71回、e-mag49回
              購読者数 730名    posbeeは第165回

      今日現在までの走行距離5,394km(新車になりました。)
     平行して以前のトラックの走行距離996,465km(まだ稼動中)
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 皆さんこんにちは、あさやんです。

 今週はちょっと用がありまして、地場仕事をしております。
 今まで乗っていたトラックの中で、この原稿を書いています。
 うーん、どうなんでしょう。
 改めてこのトラックに乗ってみて、トラックというものはミッションのほうが仕事
がしやすいということを痛感しております。

 やはり意のままに操れるというところなのでしょうか。
 加速にしても、減速にしてもいい具合に自分の思いのままにできるという点
では、まだトラックのオートマとしては完成の域には達していないような気がし
ます。
 なにしろ、出足がとろいんですよ。

 これも省燃費という観点からそうなるのでしょうが、いやそれにしてもかった
るいですね。
 シフトの方法としては、オートマモードとマニュアルモードというものがある
のですが、いろいろと使い分けて使っています。
 それにしても、ちょっと癖がありますね。

 どんな癖があるのかというと、低いギヤではだらだらと加速するのですが、
あるところまでシフトアップすると、いきなり加速がついていくような感じです。
 だから出足での横のトラックとの競争ではまず負けます。
 こんなことを普段しているわけでもなく、するつもりもありませんが、それでも
この動きはやはりおかしい。

 これに慣れろというのは、ちょっとばかり酷な感じがします。
 でもどうかな。
 シフトアップの問題を除けば、やはり新しいほうのみなぎるパワーというもの
に酔いしれているという点は否定できないでしょう。

 必要以上にかっとんで走るという設定ではなく、やはりそこはこれからの時
代に必要とされる省エネルギー時代を先取りしたトラックといった位置づけな
のでしょうか。
 急激な動きはできないが、重い荷物をものともせずに確実に運んでいくと
いったイメージを私は持ちましたね。

 話は変わりますが、新車といえば皆さんもご存知のとおり無傷の状態です。
 なので私もご多分に漏れず、かなりトラックに対して気を使っております。
 キャビンなんて洗車ブラシでは洗わずに、手ぬぐいなどの柔らかいもので
洗っていますし、洗い残しがないように気を配っています。

 大変なんですよ。
 新車って周りからは、いい加減に扱うなよといった白い目にさらされるような
そんな空気に包まれるんですよ。
 なにしろツヤのある状態なので、洗い残しがあったりすると上司以外のペー
ペーからでも嫌味を言われかねない状態なんですね。

 きちんと洗車をしたかしないかがはっきりと結果に表われる状態なので、私
としてはうかうかしていられません。
 でも、運ちゃんを全うしようと考えている私としては、この運ちゃん人生の中
で何度味わえるかわからない新車をもらったときの感動というものを、かみ締
めながら仕事をしていきたいと思いますね。

 会社としては、今にも会社を辞めてしまいそうな人間には、まずもって新車
を与えようとはしないんです。
 それはなぜか。
 本来、いつ辞めるかわからない人間に、新車を管理させようとは考えない
から。

 一概には言えないかもしれませんが、自分が運送会社の社長であったな
らばどう考えますか。
 バンバン仕事をしてくれる人に対して、きちんとしたものを与えて稼がせて
あげようと考えるものでしょ?

 だから、ちょくちょく事故ってくるような人には、間違っても新車なんかは与
えないものです。
 10年以上乗ったバタバタの状態のトラックならば、全損になるような事故に
なったとしても、『まあいいか。』で済みますが、新車をいきなりつぶしてきたら
目も当てられないですよ。

 だけど、新車でよく事故っているのがいますね。
 納車後、三航海目で工事中の片側通行の停車していた車両の列に突っ
込んだトラックがいましたが、あの姿は見るも無残な姿でした。
 古いトラックの使われ方というのは、ふたとおりあると思います。

 会社の方針で、走れるうちはどんどん走れという感じでいくら走っていようが
まだまだ使おうとする考え方。
 こういうのは、ワンマンで乗り続けるケースが多いでしょうかね。
 もうひとつは、今回の私のようなケースで、一区切りとしての距離を走ってし
まったトラックをまずは第一線からは退かせて、地場仕事に使っていく。

 こういうケースは、複数の運ちゃんがこのトラックを乗ることになります。
 でも、このトラックにあらためて乗ってみて、何もおかしいところはないんです
よ。
 こんな扱いにすること自体、何かかわいそうな気がします。
 それほどこのトラックには愛着があったということにもなりますが。

 はっきりいって私がこのトラックに抱いている不満といえば、パワーがないと
いうこととブレーキの効きがあまいということ。
 それだけなんです。
 石原さんの『関東さ入って来るな!』の発言があって、会社がその対応をし
たということに過ぎないんです。

 まあ100万キロを目の前にしたトラックではありますが、足回りについてはむ
しろ、今回の新車よりは私はこの古いほうの足回りのほうが好きなんですね。
 へたってはいるのでしょうが、それでもしっかりしています。
 カーブを思い切って切っていけるんです。
 新車のほうはといえば、なにか踏ん張りが利かない。

 いまどきのエアサス車もこの傾向があるようですが、荷台が傾くと今までなら
ば戻るような動きをしていたものが、このエアサスというものは傾いたら傾いた
ままのような動きをするとか。
 だからカーブで思い切ってハンドルを切ってはいけないところがあるんです。

 それが原因かな、最近はカーブでセンターを平気で割ってくるトラックが非
常に多いです。
 常に平衡感覚を維持してくれて、それでいて乗り心地のよいエアサスが出
てくるのはいつのことになるのでしょうか。
 それを考えると、トラックはまだまだ発展途上の状態にあるといえそうです。

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 私のリーダーのことを少しお話してみましょうか。
 私のリーダーは普段から洗車をきちんとしろとうるさいわけなのですが、私
はどちらかというと表面に出てくるようなところと、泥などが溜まるようなところを
重点的に洗っています。

 そのリーダーというのは、自分の洗車に対して自信を持っているのかどうか
知りませんが、他のメンバーに対して直接指導せずに陰で悪口を言うのです。
 リーダーという立場であれば、直接言えばいいのになぁと思っているのです
が、終始陰口のようなかたちでその意見がまわってくるのです。

 これってなんか気分悪いですよね。
 確かにそのリーダーのトラックを見ると、洗車をきちんとやっているような形跡
がみられる。
 私は言いたい奴には言わしておけとずっと思っていました。

 ところが先日、そのリーダーのトラックで地場仕事をすることがあって、会社で
エンジンをかけてみたんですよ。
 するとどうでしょう。
 キュルキュルキュルキュルと音を立てているではありませんか。

 『何じゃ、これは!』

 そう思った私は、何も考えずに整備部門へ直行しました。
 そして思わず、

 『ひどいねぇ、ちょっと見てよ!』

 運ちゃんならばだいたいこの症状がわかるのではないでしょうか。
 ファンベルトが鳴いているなぁとわかりますよね。
 でもその鳴き方が半端じゃない。
 普通ならば一ヶ所くらいが鳴いているならまだしも、そのトラックは複数のとこ
ろが鳴いていたのです。

 鳴き防止のスプレーをかけてみても、段階的に音が小さくなるといった感じ
です。
 私はこんなの初めてです。
 診断の結果、ファンベルトの鳴きとプーリーのガタありということで交換。
 私はそれを見てなにか憤りというものを感じ始めました。

 普段からトラックをやれ整備しろだとか洗車しろだとか言っている割には、自
分の乗っているトラックは本当にひどい状態。
 ベルトが鳴いているのに、それに対してなんら対策を施そうともしていないの
を見て、私は呆れてものも言えませんでした。

 あれだけキュルキュル鳴いていたら、普通はエンジンをかけて寝ていられな
いですよ。
 それでなくても、アイドリング中に音がしていることくらいわかるはずです。
 これが異常の状態なんだということがわかるはずなのになぁ。

 運ちゃんの技量というのは最初から備わっているものではなく、経験を積ん
でいくものです。
 なにか異音がしたら、キャビンを上げて見てみるということが如何に大切な
ことかを私はそのリーダーに教えてやりたいですね。

 高速道路とか幹線国道などでたまに見られる車両火災事故というものは、
そういった些細な整備を怠っていることが多いんじゃないでしょうか。
 国産車はメンテナンスフリーであるといった間違った認識では乗らないで
もらいたいものです。

 やはりそこは機械ものはずっと使えるのではなく、整備をしてこそ正しく動作
するという認識を持つことで、不意の故障から免れることができるというもので
しょうか。

 私が乗っていた今までのトラックは、多少汚いところがあったかもしれません
が、それでもそんなリーダーのトラックよりはまだまだきちんと整備してきた自
信があります。
 だから、まだまだ乗れるのになぁといった感覚を捨てきれないのです。
 こんなことをこの一週間、地場仕事をしていて強く感じました。

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 私のトラックが関連会社のところにいくという話はなくなったようで、車検が切
れるまでは会社に残ることになったようです。
 なので、車検切れになるトラックの運ちゃんが臨時で乗ったり、地場仕事に使
われることになりそうです。

 私としても、自分で果たせなかった100万キロオーバーという夢をいつか会社
の中で見てやりたいものだと思っております。
 残り4,000キロをきりました。
 なぜかこの時期、車検が迫っているトラックが多いので、この距離はすぐに走
ってしまいそうな気がします。

 機械ものにも感情があるのかなぁ。
 優しく対話をしながら乗ってやれば、応えてくれるんですかね。
 古ぼけたトラックになりましたが、それでもやはり愛着は捨てられないですね。
 新車もいいけどなぁ〜

 それではまた、次回まで。

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 【発行者】

 あさやん owner@asayan47.com

 サイト http://www.asayan47.com/unchan.html

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