メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 11月9日号  2003/11/10


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■□■  まじで、こんな事になるなって思わなかったんですよ!  ■□■

    スタートは、月に「5万でも稼げればっ!」って感じだったんです。
        
こんなに、もらっていいんですか!http://members.jcom.home.ne.jp/iwa11/  

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                     運ちゃんのひとりごと

  2003/NOV/9TH 第144回(mag2は-100回)、melten69回、e-mag47回
              購読者数 733名    posbeeは第14回

          今日現在までの走行距離996,011km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。

 とうとう私の新しいトラックが出来上がってきました。
 今度は正真正銘、私のトラックです。
 いやね、2台目の新車で正解だったなぁといえるところが数多くあるんです。
 どうしても1台目のトラックというものは試作機的な要素があって、実験台的な
トラックができてくるんですよ。

 やれシートのここが短いとか、ここをこうすればもっといいとか、あとはトラック
のこの部分をもう少しこうすればいいとか、仕事をしていていちばんよく理解し
ているのが現場の人間ですから、いろいろと注文をつけるわけなのですが、
私は当初から作る前の段階で現場の声をもっと聞きなさいと会社に言ってき
ました。

 結局、一度作ってしまったものを改良するというのは、経費がそれだけ余分に
かかるということ。
 だからその意味も込めて、いちどである程度の希望の通ったものにしてもらい
たかったのです。

 最終的には私らも妥協をしなければならないわけなのですが、現場をわかっ
ているはずの運ちゃんOBがいざトラックを作らせようとすると、これが案外的外
れなものを作ってしまうんです。
 それはそうでしょう。
 配送の第一線から退いて5年も10年も遠ざかっているわけですから。

 それだけ時代は進歩しているんです。
 少しずつではありますが、輸送というものもいろんなアイテムができてとても
運びやすくなりました。
 便利なものを取り付ければ、それだけ仕事も楽になるんですよ。

 時代は進歩しているというところで、今度の私のトラックがどのようなものなの
かをちょっと紹介しましょう。

 いすゞ自動車 http://www.isuzu.co.jp
 いすゞのGIGAというトラックでして、このサイトを見ていくと、なかにスムーサー
Gというリンクがあります。
 今回の私のトラックの特長は、このスムーサーGというものを搭載していることが
挙げられます。

 詳しいことはこのサイトを参考にしていただくこととして、とにかく最新技術を結
集したようなトラックなんです。

 それはともかくとして、いま些細なことですが悩んでいることがあります。
 それはいま乗っているトラックが、もうあと少しで100万キロに達しようとして
いるのですが、会社の事務所の連中は、私の率直かつ素直な気持ちである、
いまのトラックの100万キロという文字を確認してから新車に乗り移りたいという
考えを揺るがすようなことをしているのです。

 会社の上司は、

 『あさやん!
 乗れるときに乗らないと他の人の手に行き渡ってしまうよ!あなたの気持ち
もわからなくはないが、私はすぐに乗り換えることを勧めるよ。』

 と。

 うちの会社って、新車が来るといろんな人の手に渡って地場仕事などに使わ
れてしまって、とても新車とはいえないような状態になってしまうんです。
 私の乗っているトラックは、平ボディでもなくウイング車でもない幌のついたダ
ンプ車なのですが、どちらかといえば稼げないタイプのトラックなんです。

 ただ今回のやつは、15t車で荷台の長さも長くなりましたので、平ボディと同
じような仕事ができるようになったのです。
 だから余計にたらいまわしに使われる恐れが出てきたのです。
 やっぱり運転席のビニールは自分で剥がしたいですからね。
 正直迷っているんです。

 まあ、私の手でこのトラックが100万キロにならなくても、プレゼント企画はし
っかりと考えていますから、そこは皆さん期待しておいてくださいね。
 私も新車の匂いを嗅ぎながら仕事をした方が気持ちがいいし、パワーもある
から、はっきりいって早々に乗り換えたほうが楽なことは楽なんです。
 だけど、不器用な男のこだわりがそうさせるのでしょうか。ダメなんですね。

 今週はじめに、私のトラックがとうとう会社に納車となりました。
 私は日曜の晩に出てしまっていたので見ることはできませんでしたが、同僚
からの電話で知りました。

 『おい! あさやん。 新車来てたけど見たか!?』

 この一言で、私にもとうとう新車がもらえるのだといった現実の話になりました。
 だけどなぁ。
 実際に会社にクルマが納められたとなれば、私の嫌な予感が実現されてし
まいそうで気が気でなくなりました。
 ここらでひとつ、事務所の連中に釘を刺しておかなければ。

 そう思った私は、早速会社に電話を入れておきました。

 『今日はどんな予定になっている?』

 と聞くと、

 『クルマが足りないんで、新しいトラックを使おうと考えているんですよ。』

 と返答。

 ううっ、やっぱりそう考えていたのか。これはひとこと言っておかなければ。

 『それだけはやめといてください。最初は私が乗るんです。クルマにも処女と
いうものがあるんです。』

 と馬鹿な言葉を吐いていた。
 でも処女という言葉は言い過ぎだとしても、これから10年程度付き合っていく
相棒との最初のかたちがいい加減なのでは、やっぱりダメなんじゃないかと。
 一台のトラックと長年人生を共にしていくのならば、仕事の初めと最後くらいは
担当者が関わらなければならないと私は思います。

 トラックを粗末にするような運転をする人というのは、このあたりの感情がどうも
薄いのではないかと私は思いますね。
 事故ればまた新しいものを買ってもらえるといった考え方で仕事をしていると、
如何に相手が機械ものであるとはいえ、良い思いはできないものです。

 私の考えをなんとか事務所側も理解してくれたようで、会社に戻って新車と
ご対面をしてから、トラックが何も仕事をしていなかったことに安心をしたという
のか、胸を撫で下ろしました。

 『これが待ちに待っていた新車か!』

 早速ドアを開けて乗ってみる。

 『うーん』(車内のあの新車の香りをからだいっぱいに吸い込む。)

 新車の香りをからだいっぱいに取り入れながら仕事ができるというのは、これま
た優越感の極致というものであります。
 会社のいろんな運ちゃんを見ていると、いいタイミングで新車ばかり乗っている
人もいれば、バタバタのトラックばかりを転がしている人もいます。

 もしかしたらこれも人生というものなのかもしれません。
 私は今の会社に入ってから、いま乗車しているトラックを一年半程度乗っていた
状態で譲り受けました。
 ですから厳密に言うと、私はこのトラックでは100万キロを走破したというわけ
ではないんです。

 でも、このトラックの人生のほとんどを見てきた私にしてみれば、やはり一番の
相棒であるということは、紛れもない事実であると思います。
 今思うと、たいしたトラブルに巻き込まれることもなく、しっかりと仕事をしてく
れました。

 いまの国産車って、故障しないことが当たり前のように語られていますが、やはり
はずれをつかむと、あっちこっちと故障するものなのです。
 なんだかんだと言われているメーカーのトラックではありましたが、よくがんばっ
てくれました。
 でも正直なところ、まだまだ乗ることができる状態なんですよね。

 会社に別のトラックメーカーのセールスマンが来ていたので、少し話をしていま
した。
 私が率直に問いかけました。

 『100万キロ走ったら、表彰してくれますかね?』

 するとそのセールスマンは、

 『いまは100万キロくらいはみんな走っていますよ。運送会社も余裕がないから
あまり代替できなくなりましたよ。だから長期に乗るケースが多いんです。』

 だって。
 石原さんが、地方のトラックは東京に来るなと言わなければ、もしかしたら私はま
だこのトラックで仕事をしなければならなかったのかもしれません。
 言い換えると、今回の新車がもらえたのは、石原さんの国を揺るがすような発言
があったからなのかもしれませんね。

 会社にあるほとんどのトラックは、未だ首都圏への乗り入れをするための対策と
いうものをとってはおりません。
 現在は経過措置ということで見逃されていますが、期限までにその排ガス浄化
装置を取り付けなければなりません。

 いまの運送会社っていうのは、昔みたいに馬鹿みたいな儲かり方はしていない
んですよ。
 どこもぎりぎりの状態でやっている。
 だから今回の排ガス規制のことについても、

 『おいおい、ちょっと待ってくれよ!』

 と言っている経営者が案外多いんじゃないかと私は見ているのですが。
 排ガス浄化装置を取り付けたことに端を発する企業倒産がおきなければ、私は
よいと考えています。
 これって結構きついんじゃないかな、出費が。

 100万キロまで、あと4000キロくらいになってきました。
 ウイニング・ランは私がきっちりとやります。
 
 それではまた、次回まで。

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 【発行者】

 あさやん owner@asayan47.com

 サイト http://www.asayan47.com/unchan.html

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