メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 10月26日号  2003/10/26


----<あさやんから皆さんへ>-----------------------------------
毎日変化のない生活にお困りのあなたへ
コツコツと何かやりませんか?
私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。
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                     運ちゃんのひとりごと

  2003/OCT/26TH 第142回(mag2は-100回)、melten67回、e-mag45回
              購読者数 729名    posbeeは第12回

          今日現在までの走行距離992,466km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。

 私が乗るのかと思っていた新車のトラックを、他の運ちゃんが乗ってしまい
ました。
 まだ100万キロ走っていないので、ちょっと待ってもらおうと言おうとしていた
ところなのですが、担当のトラックがなくって空き車ばかりを転がしていた人に
行ってしまいました。

 普通であればガッカリするところなのですが、まだあと二台作るようなので、
今回作ったものの悪いところを片っ端から改めさせて、理想のものにしてもら
おうと考えました。
 私にしてみれば、今回のトラックは試作機なんです。
 心に余裕があるというのは、とてもよいことです。

 その運ちゃんに聞いてみると、今度のはとてもよいトラックであると。
 パワーが380馬力もあるんですよ。
 この馬力はトラックに乗らない人にしてみれば、あまりパッとしないことなの
かもしれませんが、うちのトレーラーが370馬力のものなので、いかにすごい
ものであるかが、これでお分かりになられることと思います。

 いままで息を溜めて踏ん張って登っていた坂が、涼しい顔をして上がって
いくというのです。
 こりゃ、仕事が楽になりますわ。
 トラックのイメージというと、坂になれば黒煙を巻きあげて上がっていくという
姿が一般的でしたね。

 これがいままさに、改められようとしているのです。
 でもどうかな。
 誰が走っても同じ走りができるのでしょうか。
 そんなのもちょっと詰まんないような気がしますが。
 やはり、他の奴とは違うんだというところが欲しいような気がします。

 つべこべ言わずに新車に乗れよという声も聞こえてきそうですので、素直に
新車を受け入れることにします。
 ただ、私のこだわり。
 それは、いまのトラックを100万km走破してから新車に乗ること。
 これはひとつの区切りと考えています。

 それまではしっかり相棒と息を合わせていこうと思います。
 こういうのって案外大切じゃないかと思いますよ。
 移り気を起こすと、やきもちを焼かれて事故になるとか。
 そんなのは真っ平ごめんですから、走破するまでの間、いまの相棒の最後
を見届けてやりたいです。
 
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 きょうは、この話題を採りあげてみることにします。

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◆国交相「高速料金、来年度の値下げ指示」

 石原伸晃国土交通相は10日の閣議後の記者会見で、高速道路の通行
料金を来年度にも引き下げるよう検討を指示したことを明らかにした。
 今年中にほぼすべての高速道の料金所で自動料金収受システム(ETC)
が利用可能になることから、当面はETC搭載車を対象に、長距離割引の拡
大や夜間割引の導入などを進める可能性が大きい。
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 いま、閣僚のなかでいちばん注目を集めているというのか、派手にやってい
る人がこの石原さんなのですが、親子二代で同じ時代に政治を動かしている
というところが、すごいですね。
 親子で耕運機を動かすのとは訳が違いますから、これとたいしたものという
のか、天晴れなことです。

 私はどちらかというと、このETCには興味がなかったんです。
 それはなぜかと尋ねられても、それを取り付けてそれなりのメリットが感じら
れなかったからです。
 そんな人って結構多いんじゃないでしょうか。

 私はアンケートが好きで、よくネット上でアンケートに答えているのですが、
そういえば以前、ETCに関するアンケートもありました。

 『あなたはなぜ、ETC車載機を取り付けられないのでしょうか?』

 その設問に対して、あなたならばどのような回答をされますでしょうか。
 私が考えられる回答としては、

 ・ETC車載機を取り付けても、特に料金が安くならないから。
 ・おらが街では、料金所にETCの料金収受そのものがないから、そんなもの
は要らない。
 ・料金の支払い待ちの時間がほとんどないから、ETCを買うくらいならば、別
に待っていても苦にはならないから。
 ・料金所を素通りするのってフリーウェイクラブみたいで、後ろめたさがある。

 どの回答も的を得ているような気がします。
 1万以上のお金を払って取り付けるには、それなりのメリットがなければなり
ません。

 聞いたところではこのETCというのは、プリペイドカードのようなものを購入し
てその範囲内で利用するという類のものらしいのですが、その方法はハイウェ
イカードとなんら変わりがないということです。
 変わりがないのならば、ハイウェイカードを購入して料金所で支払えばそれで
いいじゃないかという考えが多かったのではないでしょうか。

 実際、地方では料金所もそんなにはつながりませんから、料金所を素通りす
るといったことのメリットは特にありません。
 それよりか、素通りすることの罪悪感の方がまだあるんじゃないでしょうか。
 律儀な日本人って結構まだ多いですよ。

 それと購入に踏み切れないいちばんの理由として、やっぱりご自分の住む近
辺のところにETC対応の料金所がないからという理由がいちばん多いんじゃな
いでしょうか。
 高速の入り口ではETCのゲートをくぐっても、出口でそれがなければ意味があ
りませんし、逆もまた真なりです。

 私自身も、5万円のハイウェイカードが未だに売られているというのであれば、
ETCなんか要らないじゃねぇかという性質なもので。
 高額のハイウェイカードが販売中止になったのは、偽造があとを絶たなかった
という理由がありますが、このETCの絡みもあるのではないかと勝手に想像し
ているのです。

 仕事では、ETCと書かれた前納カードを所持してはおりますが、ETC車載機が
あるわけではないので、料金所で順番待ちです。
 今回の料金値下げは、ETC車載機搭載車に限定されるようですから、このこ
とでメリットが享受できるのであれば、運送会社でも導入するきっかけになるの
ではないかと考えられますね。

 『どうだ社長! ちょっとつけてみない?』

 お宅の社長さんは、今回のことでそろばんをはじく頭があるでしょうか。
 前納カードの割引とETC車載機の割引の両方のメリットがあるならばねという
声が聞こえてきそうですね。

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 購読者からはこのようなメールをいただきました。
 お馴染みになりました、kimuchiさんからのものです。

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kimuchiです。
日が暮れる時間が早くなりました。
季節は確実に進んでますね。

最近、思うところがありまして、理想とされる職業ドライバーってどんな
人なのでしょう?
私は今、リハビリの為にプールへ通っていますけど、今回、プール主
催で温泉旅行がありました。
プールのマイクロバスを使って行きましたが、運ちゃんの運転が荒い
んです。

どこがどうとは言えないんですが、普通のバスとは違うなと思いました。
何かで聞いた覚えがありますが、昔、トラッカーの人だったそうです。
中途採用でプールに採用されたそうです。年配者なので、私の様な
若輩者は礼儀をつくさないといけないと思いますが、大人だけでなく
子供も通うので運転には注意をして欲しいと思います。
断っておきますが、全てのトラッカーがそうだとは思ってません。

・・・で、理想の職業ドライバーってどんな人でしょうか? 
1.会社としたら給料を払わないでも働いてくれる人。
2.家庭の奥さん、子供としたら、いっぱい給料をもらってくれるお父さん。
1と2は相反しますね。
3.警察としたら事故を起こさなくて仕事を作らない人。会社もですね。
4.周りを走るドライバーとしたら迷惑を掛けない人。
5.集荷、配達の時間を守ってくれる人。この時の言葉使いもですかね。
6.荷物の事故を起こさない人。積み込み時、運転中、降ろす時に壊さない。

こんなところでしょうか?
バスのドライバーの方がいれば運転はどんな事を注意してますか?
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 kimuchiさん、どうもありがとうございます。

 運転の荒いバスに乗ったときって、自分の人生のよりところをどこに求めよう
かと考えるときがあります。
 毎回バスの話題になると私は書くのですが、後ろに乗っているのは文句を言
わない荷物なのか、それとも意見をいう人間様が乗っているのかどうかという
こと。

 その気持ちを確かめるには、その運転姿勢というものをしばらくみつめていれ
ばわかるものです。
 なにか非常事態があったとき、その運ちゃんは私たちを守ってくれるのかどう
かということ。
 そういうのって、ハンドル捌きとかブレーキングなどに現れるものなんですね。

 荷物はなにも文句は言いませんが、運ちゃんのしたことに対しては忠実に反
応する、ある意味素直なものです。
 急ブレーキばかりを踏む運転をしていれば荷物は前にズッているし、ギャッ
ギャギャッギャとハンドルを切っていれば、横に荷物がズレている。
 荷物は文句は言いませんが、とても正直な生き物です。

 最近はあまりバス旅行にも出かけてはおりませんが、まわりを走るバスを見
ていて、あのバスに乗らなくてよかったなぁと思ったりすることがあります。
 時間があるのかないのか知らないけれども、レジャッコと追い抜き追い越され
を繰り返し、お客が、

 『しょんべんタイム!』

 と声をかけると、やむなくPAに入っていくようなバスがあまりに多いのです。
 私ら荷物運びから見てそう感じるのですから、なにかあって急ブレーキでも踏
もうものなら、人間さんのドミノ崩しになること間違いなしです。

 先週末、近くでこんなバス事故がありました。

 高速道路に連絡するループ橋上(しかもそこは長い下り坂)において、バスが
ブレーキ故障のために止まることができず、まさに非常事態となりました。
 走行中に脱出できるように窓ガラスを割るように指示したり、いろんな対策を乗
客に対して指示していたようですが、止まらないのだと知った乗客にしてみれば
どのような気持ちであったことでしょうか。

 自分はスタントマンを依頼された覚えもないし、なんでこんな怖い思いをしなけ
ればならないのかといったところでしょう。
 そのループ橋は私もたまに利用しているところなのですが、橋から見下ろすと
それはもうジェットコースター以上の怖さです。

 そのバスの運ちゃんは、とにかく止まらなければならないということで、バスを
側壁に擦りながら減速してようやく停車させたようですが、新聞に載っていた写
真を見ますと、フロント部のガラスは壊滅状態、側壁の白いコンクリートは擦れ
た色でそりゃもうリアルに写っていました。

 参照URL:
     http://www.kenmin-fukui.co.jp/00/fki/20031019/lcl_____fki_____006.shtml

 最近はありきたりのサービスにも限界があるので、こういったことでサービス
を考えているのでしょうか。
 お遊びの世界では、怖いもの見たさで遊園地に殺到する現代人が多いなか
で、実際にその怖さを味わってみませんかと聞かれたときにどのくらいの方が
参加するのでしょうか。

 私はできれば遠慮したいところです。
 最近のミステリーバスは、からくりが複雑になりつつありますね。
 トラックばかりが目の敵にされてスピードリミッターとか装着されたりして、牙を
剥かれてしまいましたが、バスの場合はどうなんでしょうか。

 バスでも本当に時間がないときには、130km/hくらい出すときがあるようなん
ですね。
 私といっしょに行ったときの近所のおばさんが、『怖い、怖い!』を連発して
いました。
 それ以来、そのバスには乗らない決意をしました。

 なぜ、バスの法定速度は時速100km/hなのでしょうか。
 私はこれが不思議でならないのです。
 いまふうに考えると、100km/hだから、とりあえず120や130は安全圏内だな
と運ちゃんが考えていたとしたら、これは大変なことです。

 近頃はバスに関わる話題が多くなりましたが、バス会社の運行管理者の方
が見ておられましたら、こんな考え方をする奴もいるということを知っておいて
いただきたいものです。
 バス旅行の最大のサービスは、乗客に不信感を与えないことです。
 けっして、少しでもはやく帰ることだとは考えないでもらいたいです。

 安心して、中で酒が飲めるような環境作りに取り組んでいただきたいもので
すね。

 それではまた、次回まで。

  ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★

 【発行者】

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