メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 9月7日号  2003/09/08


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毎日変化のない生活にお困りのあなたへ
コツコツと何かやりませんか?
私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。
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                     運ちゃんのひとりごと

  2003/SEP/7TH 第137回(mag2は-100回)、melten62回、e-mag40回
              購読者数 703名    posbeeは第7回

          今日現在までの走行距離978,734km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。
 9月に入ってから、私のところではぼちぼち本来の忙しさになろうとして
います。
 そう! 新米が出てきたんです。

 今年は天候不順ということもあってか、先日の入札も高値で落札されて
いたようです。
 いくら米が高くでも、米屋さんは買ってそれを精米して売らなきゃ商売に
ならないので、買えるだけ儲けものって感じてとりあえずは買うんでしょうね。

 先物取引という言葉を皆さんはご存知のことと思われますが、これを知ら
ない人たちは単なる博打ということでしか理解していない人が多いのです
が、こういった農産物の値段が高騰したときに逆の行為をしておいて、実
際の損を埋めるというのが本来の役割なんですよね。

 仕入れ原料の値段で企業の収益が左右されちゃたまんないですから、
こういった企業はあらかじめヘッジをしているのです。

 それにしても今年の新米はどうかな?
 東北や北海道の方はかなりダメなようですから、うちらのような北陸産が
見直されるんじゃないでしょうか。

 コシヒカリという品種がありますが、あれは今では魚沼産に代表されるよ
うな新潟のコシヒカリがメジャーなものにされていますが、もともとはあの名
前は福井の農業試験場が命名した名前なんですよね。
 だから、コシヒカリといえば福井の米が元祖というのか本家というのか総
家というべきものなのです。

 新潟のコシヒカリといえば、常に高値でスーパーに流通していますが、
いくら新潟のコシヒカリといえども、新潟全域でおいしい米がとれるわけで
はありませんよ。
 米屋さんもそれを理解しているので、採算のこともありますが、なるべくお
いしくなるようにブレンドしているのです。

 うちの県では、とりあえずは9月1日から新米の量通が解禁となりましたの
で、そのうち皆さんのスーパーにも流通するものと思われます。

 うちも農家なのですが、その年の稲が豊作か不作かはコンバインで刈っ
ているときにある程度わかります。
 刈り取り中の袋に溜まる籾の量がいつもの感じよりも少なくて遅かったり
すると、例年より悪いのかなぁと不作を実感するのであります。

 うちはコシヒカリなのでもう少し後になりますが、コシヒカリっていうのは台
風が来る時期と同じ頃に刈り取りになるので、稲が倒れたりして結構難儀
するのです。
 それでもやっぱりコシヒカリはおいしいので、うちは毎年これですね。

 皆さんもおいしいお米を食べて、どんどん太りましょう。

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 購読者からは、メールをいただいております。
 前回採りあげさせていただいた、NINOJMELさんのへお返しの言葉です。
 kimuchiさんから、

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kimuchiです。
ローリーの運ちゃんも、一般道は60Km、高速は80Kmなので、同業者の方
々をイライラさせてます。
私の方法ですが、路肩があれば、そこに止まって、抜かせます。

NINOJMELさんは時間にも追われてるんですね。
対向車が来ない時の直線路で合図して抜かせる時もありますよ。
少なくとも止められて殴られる事は無いはずです。
いつ、どこで、同業者に手助けしてもらうか分からないですよね。
その逆もありますけど。

皆で、セブンイレブンに抗議すれば少しは改善しますかね?
”お前の店の車は遅すぎる。
もう、セブンイレブンで買い物はしない。”
って皆でセブンイレブンにメールなんぞすれば少しは改善しますかね。

普通車は知ったこっちゃない状態ですけど。勝手に抜いてけです。
昔、前の普通車が、雪道で、後ろを走っていたら一回転して、路肩にぶつか
りました。
FRでタイヤは後輪だけがスタッドレス。あさやんも北陸なら雪道は分かります
よね。
雪道は前輪が基本です。

関越道でスポーティな車がおっかなびっくり走っている状態でまくってやりま
した。
普段、抜かされてるから、その時しかチャンスは無かったですからね。

ウチの上司の言葉です。
”一瞬のスピード・オーバーは仕方が無い。連続では困るけど。” 
上司は事務職上がりですけど、人(運転手)が足りない時があったので、大型+
危険物の免許を取って、自分でワッパを握ってる運ちゃん思いの良い上司です。
スピードを上げざるおえない時ってありまよね。
その方が安全だって時が。
事務職しか経験してないと、その辺が分からないから困りますよね。
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 kimuchiさん、いつもありがとうございます。
 私が思うに、kimuchiさんのお勤めの運送会社は、かなりしっかりされたところ
のローリー会社のようですね。
 私が普段見るところのローリーは、ゴキブリのような走りをして後ろに爆弾背負
っていて、よくまあそんな運転ができるものだなぁと思えるような運転をしていま
す。

 重油くらいならばともかくとして、やはりガソリンなんかはもっと自覚を持ってハ
ンドルを握ってもらいたいものです。

 kimuchiさんの提案されている、荷主に直訴して社命速度を変えさせるという
案ですが、どうなんでしょう。
 うちの会社の場合は、速度がらみの事故は相手に与えるダメージも大きいと
いうことで、一般道は60km/hがちがちに定めています。

 要するに会社独自の規則で、この速度に抑えましょうということにしているわけ
ですが、この社命速度がなぜ定められるようになったのかということについて私は
考えたときがありました。

 極論としては、こんなもの他人様に決められるものでは本来なくって、自分です
べてを管理して走るものだということを私は感じています。
 だから例えば速度をバンバン出してぶっ飛ばして走っている運送会社があった
としても、事故がまったくなければその会社の社長の懐は潤うわけです。

 逆に社命速度ガチガチで会社が管理したとしても、その走りが運ちゃんには到
底受け入れられないものなので、本来持っている実力を発揮しきれずに、事故を
起こしてしまうということがじゅうぶんに考えられるのであります。

 さらにいえば、社命速度を定めるということはそれ自体、運ちゃんそのものを信
用していないというところにつながっていくのではなかろうかと考えられるのであ
ります。

 自分で管理できないから会社の方で決めさせてもらうといった感じなのでしょう。
 まあ実際、何も速度について決めていない会社というのは、好き勝手に運転し
ていますから、経営者としてはこのあたりを縛ってみたいのでしょうが、ただやみく
もに縛っても結果は出ないんじゃないでしょうか。

 いちばんいいのは、常に良識をわきまえ、的確な判断で運転できる人ということ
になるのでしょうが、そんな人はそうはいませんよね。
 自分を管理できない人がほとんどであるばっかりに外部から管理されなければ
ならなくなったのでしょう。
 情けない話です。

 少なくともハンドルくらいは自分の意志で握りたいものですね。

 雪道での思い出は私もありますよ。
 融雪装置の完備されたところで意気揚々と水しぶきを上げて私の視界をさえぎり
まくっていった雪の降らないところのドライバーが、アイスバーンになったとたんに
ビビッて走れなくなり、そこで水しぶきならぬ雪しぶきを上げてお返しをしたという
ことが未だに思い出されます。

 雪の降らないところのドライバーというのは、なにがいちばん弱いのかといったこ
とが今ひとつわかっていないんですよね。
 チェーンをかけるにしても、まったく関係のないタイヤにかけるとか、雪の上で発
進する際にアクセルを無茶踏みするとか、まったくもって理にかなっていません。

 雪道にはよく4WDが良いとかっていいますが、4WDにも弱点があるんですよね。
 フルタイム4WDならともかくとして、パートタイム4WDはハンドルを急に切ったとき
に急ブレーキを踏んだときと同じような現象がおきます。
 そうなると、スピンしやすくなるんです。

 私的には、FFがいちばん良いんじゃないかなぁって思います。

 最後に、kimuchiさんの上司は素晴らしい人だと思います。
 管理者でまったく運ちゃんの気持のわからない人がいたりすると、それ自体が災
難になります。
 運ちゃんの横乗りでもしてみて、シャバの様子でも感じやがれってところです。

 机上理論だけでは絶対に事故はなくならないし、運ちゃんからの反発も大きくなり
ます。
 もっと実践に即したものを運ちゃんに教え込んでいく必要があるのではないかと考
えます。

 大手では事故に対してどのような対策をとっているのでしょうか。
 防ぐことのできる事故と防ぐことのできない事故があると思うのですが、たいてい

事故は防ぐことのできる事故だと思いますね。

 その対策を速度を落とすことだけにこだわりすぎて周りの人に迷惑をかけているの
では、サービス業としての運送会社はサービス失格なんじゃないでしょうか。
 もっと周りの交通弱者やドライバーの動きに注視して、事故を未然に防ぐような目
を養うことが重要と考えますが、皆さんはいかが思われますでしょうか。

 それではまた、次回まで。

  ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★

 【発行者】

 あさやん owner@asayan47.com

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