運ちゃんのひとりごと　８月２４日号 2003/08/25

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タイトル：運ちゃんのひとりごと　８月２４日号 2003/08/25

----<あさやんから皆さんへ>----------------------------------- 毎日変化のない生活にお困りのあなたへコツコツと何かやりませんか？私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。 http://wwa.irias.co.jp/i.asp?WCI=Rule&WCE=67821 ---------------------------------------------------------- ----unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan---- 　　運ちゃんのひとりごと 2003/AUG/24TH 第135回(mag2は-100回)、melten60回、e-mag38回　　　　　　　　　　　　　購読者数 693名 posbeeは第5回　　　　　　　　　今日現在までの走行距離976,179km ----unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan---- 　皆さんこんにちは、あさやんです。　なんだか夏らしいところがないうちに、夏が去っていこうとしています。　『暑さ寒さも彼岸まで。』とは、近頃の年寄り連中がよく口にする決まり文句ではありますが、水着を買ったけれども着ないうちに秋を向かえる人が今年は多いのではないかと思っています。　私の住むところは海の綺麗なところで、毎年夏になると幹線国道の海岸線沿いの海水浴場で、ビキニを着た若い女性に目を向けながら、崖に落ちやしないものかとヒヤヒヤして運転していたものです。　そういえばこのあたりの幹線国道はある特定の事故が非常に多いんですよ。　皆さんなんだと思われますでしょうか。　センターラインをはみ出すことによる対向車との正面衝突です。　だからといって特別車線が狭いということでもないんですよ。　幅広の重機運搬のトレーラーがじゅうぶんに走れるくらいの車幅があります。　ではなぜ、そんな広い幹線国道において正面衝突が多いのか。　新聞やテレビでは事故の報道こそしますが、事故の原因というのはほとんど追求していませんでした。　私はそんな事故が毎回おこる度に、疑問を持っていました。　それで今回、この種の事故が起きる原因をいくつか考えてみました。　①運転テクニックというよりか、単に自己中心の運転になって気持ちよくセン　　ターラインをはみ出していく。　②綺麗な景色に気をとられて、ついついハンドル操作を誤ってしまう。　③デートコースとしては雰囲気作りをするには割とよいところだと思いますの　　で、ふたりの関係が盛りあがってしまっていだずらし合っていて、コースを　　はみ出し、事故になった。　④はじめてここを走るような人は、カーブの連続する海岸線なので、各々の　　カーブの深さをわからないまま突っ込んでいくので、カーブの深さを見誤　　ってはみ出していく。　⑤この道を走り慣れた人には単調に感じるので、マンネリになって集中力が　　欠けてセンターをはみ出す。　こんなところでしょうか。　①ですが、前回にも書きましたが、私がいちばん嫌いな運転をするタイプがこれなんです。　車線をはみ出すということはある種、人生からはみ出すというのと私は同じ意味だと考えています。　なぜ決められた範囲で人生が送られないのか。　なぜにはみ出してまで、他人に迷惑をかけようとするのか。　ねっ！　おなじでしょ！？　車線を守ってさえいれば、この種の事故にはならないわけですから。　乗用車どうしの正面衝突でもかなりの衝撃があるというのに、ましてや相手がトラックだったりすると、この衝撃は想像を絶するものになります。　私もまだ未体験ゾーンです。　①のような運転をするような人は、センターをはみ出すという行為そのものを重要視していないというのがいちばんのガンだと私は考えています。　ショートカット走行もそうです。　センターぎりぎりに寄ってカーブを切っていけば、対向車はまず迷惑するわけですから、少しは考えてもらいたいですよ。　これは乗用車にかぎらず、トラックにも多く見られます。　荷物を崩したくないから、なるべく横方向に力が働かないようにショートカットしていくのです。　対向車がいなければ、それはそれでひとつのテクニックになるでしょうが、目の前でやられちゃたまったものではありません。　そんなショートカットをしなくても、崩さない走り方はできるんですよ。　速度を落として、ゆっくりとハンドルをさばいていけば、そんなには車体もロールしません。　ハンドルを急に切ったり戻したりするから、車体がロールするんです。　私は同じおろし場所に来ているトラックのタイヤをよく見るようにしているのですが、タイヤの外側がデコボコに偏磨耗しているタイヤを見ることがあります。　こういう人のハンドルさばきというのは、急にハンドルを切る人が多いんです。　車体が傾いてタイヤに無理がかかるからおこることなんですね。　タイヤの減り方ひとつで、その人の運転テクニックがある程度よめるんです。　次に②についてですが、綺麗な景色があったならばクルマを止めてしばらく休憩するといいんじゃないかなぁって思うのですが、脇見をするのはとても危険なことです。　脇見をしていて、さらに携帯電話でもかけようものなら、これはもう崖に落ちる準備をしているようなものです。　私はこういうドライバーが前にいたら、必ず車間距離を普段以上に開けるようにしています。　巻き込まれたくはありませんからね。　③はまさに心中状態ですね。　好きな人といっしょに死ねるならって感じなのでしょうが、直線コースでさえまっすぐ走れないというのに、なぜにカーブの連続するところでうまく走れるというのでしょうか。　横に彼女がいるからこそ、『僕の運転では君を死なさないよ。』と臭い言葉を吐いて良いところを見せなければならないんですよ。　なかには馬鹿な奴がいて、はやる気持ちを抑えられないような運転をして奈落の底に落ちていく者が多いのには困ったものです。　④は運転の熟練度とでも言うのでしょうか、カーブの深さを事前に見極める能力があるのかどうかということです。　たいしたカーブではないだろうということで、速度を落とさずに突っ込んでいったならば、ハンドルが切れずにそのままコースアウトしてしまって対向車と正面衝突したという類の事故が多いんですね。　カーブの深さって、どういうところに着目したらよいのでしょうかね。　気のきいた道路ですと、『R400』とかって表示がされているのですが、そのようなものは私のところではめったにお目にかかれません。　カーブの先が見えないところは、基本的にはカーブが深いと考えたほうがよろしいんじゃないでしょうかね。　⑤については、何とかしてもらいたいものですね。　慣れた道だと、やはりどうしても速度が乗りがちになりますが、それでも常に気を引き締めていれさえすれば、はみ出すことは有り得ませんよね。　私としては、なぜにはみ出して正面衝突をするのか、当の本人に意見を聞いてみたいところなんですね。　皆さんも、正面衝突の悲劇から少しでも回避するために、対向車の動きを常に見ながら走るようにしましょう。　すれば、とっさのハンドルさばきで逃げるということより、結果として接触は免れなかったとしても、最悪の事態だけは避けられるんじゃないでしょうか。　『相手はどんな人かわからない。』　　クルマ社会も普通の社会も同じなんですね。 -------------◆---------------◇---------------◆------------- 　購読者からのメールを紹介します。　ウルルンさんからのものです。　【ボーナスの話題から】 ------------------------------- はじめまして。あさやんさん。(．ω．)ノ今週のメルマガでボーナスの話題がでていたので、友人の彼氏のこともついでに書きます。友人の彼氏もあさやんさんと同じ業界のドライバーなんですが、夏のボーナスの使い道を二人で新しい携帯を購入するつもりだったのにいざ、もらってみると・・・・メインは地場　単発で東京、大阪など行くのですが・・・額を聞いてびっくり！！８万だったそうです。ううう。きょうびのパートタイマーでもそれくらいもらっとる人もいるというのに・・・会社名義の借りていた通勤用の車を事故ッたぶんがひかれたのかそこまで詳しいことはわかりませんが、顔に縦線はしりまくり落ち込んでいたそうです。泣） ps.あさやんさんのメルマガがくるたび、現在の運行距離いつも見てます。１００万キロそろそろですね。楽しみにしてます。運ちゃんて、気が荒くてやんちゃな運転する人多いというイメージもってましたが、あさやんさんみたいな人もいるんだと思うとトラッカーの人に対する視線も少しちがってきました。自分の運転の勉強にも役立つしこれからもずっと購読します。これからも応援してます。お体には気をつけて次回また楽しみにしてます。　ＨＮ　ウルルン ------------------------------- 　ウルルンさん、どうもありがとうございます。　いまの時代、運ちゃん業界でボーナスに関して明るい話題のあるところは、まずもって聞いたことがありません。　もともと運送会社というところはボーナスそのものは少ないところなのですが、その代わりに月の給料が高いというところだったのです。　それがその月給までもがかなり減額されてきています。　私の勤めるところは、そのなかでも高いボーナスがもらえる地元ではちょっと名の知れたところであったのですが、昨今のクライアントからの強烈な運賃引き下げ要求で収益が急速に悪化しているといった現状になっています。　私は以前からこのような事態を、速かれ遅かれ到来するものだとよんでいました。　だってそうでしょ？　こんなに物の値段が下がってきたのは、社会全体のデフレの影響もありますが、製造業界もものづくりをコストの安く押さえられる中国など東南アジア諸国にシフトし、徹底的に無駄を省いてきたいわゆる企業努力の賜物なのでありますから。　でそれが一巡すると、今度は更なるコストの削減をどこに求めるか。　それはもう運送費の削減しかないんですよ。　ついこの前までは、国がその運賃制度を守っていましたから運送会社も確実に運賃収入を上げられたわけなのですが、規制緩和により運賃も自由化されました。　そうなると、いままで高いコストで運んでいた運賃に手を付けはじめる企業が増え始め、運賃のダンピングが日常のこととなってしまったのであります。　運送会社との交渉にしても、運送会社が値下げを拒めば、当然ながら同業他社に仕事が流れますから、現存する仕事を死守するために運賃値下げを飲まざろう得なくなります。　その悪循環が、このたびのボーナス半減の悲劇を生んだわけなんです。　なかには馬鹿な運送会社もいて、好き好んで、　『うちはこんな運賃で走るから、ぜひとも仕事をまわしてもらいたい。』　と営業をするものだから、クライアントも、　『なんだこんな運賃で走れるんだ。今まで損していたんだ。』　と感じてしまい、クライアントが悪乗りする要因を作ってしまったのです。　知り合いの運ちゃんにも運賃について聞いたりしていますが、まったく採算の合わない仕事もなかにはあるようです。　ではどのようにして採算に乗せるか。　積みあわせをするとか、過積載をしてその分たくさん運んでなんとか採算が合うようにもっていくんですね。　そんな業者が国土交通省のホームページに、行政処分を食らった業者としてリストのなかにあります。　誰も好き好んで過積載をしたいわけではないんです。　積まなきゃやっていけない現実があるわけなんですね。　そんなつらい現実をわかってもらいたいですね。　　今回たくさんボーナスをもらった人というのは、　・車両事故や荷物のクレームがまったくなかった。・デジタコの点数が常に高得点(99点とか100点を連発している)である。・新人の指導を熱心にしているとか、面倒見のよい人。　であったように思います。　年功序列は廃止されているので、キャリアの長い人ほど減額の幅が大きかったように思います。　おやじ連中はみな肩を落としていましたね。　あと、ウルルンさんは毎回の走行距離を見ていられるようですね。　最近は仕事が薄くてなかなか距離が伸びません。　けっして仕事を蹴っているわけではないんですよ。　少しずつではありますが、100万キロに近づいています。　今年の２４時間テレビはあの山田花子が走りますが、私の今の走行距離もちょっと山田花子のどん臭い走りに似ているんじゃないかと感じています。　でも、あのどん臭いイメージのある山田花子が完走したときのイメージを、私ももって少しずつ目的に近づけたいと思いますね。　100万キロを達成すると、トラックメーカーの広報誌にも写真付でドライバーが掲載されるんですよ。　あれってとても名誉なことだと思います。　１台をワンマンで乗りつぶすというのは、ありそうでないことなんですよ。　新車も楽しみですが、なんとか達成してみたいですね。　　最後に運ちゃん業界についてですが、はっきりいって曲者揃いです。　私はこの業界を美化するつもりはさらさらありません。　この現状をむしろ伝えることが、このメルマガの使命ではないかと感じているんですよ。　もしかしたら私は、にわか運ちゃんの類なのかもしれません。　根っからの運ちゃんはブラインドタッチもできなければ、こんなメルマガを書こうなどとは端から考えないはずだと思えるからです。　でも、少しでも皆さんにこの業界のことを理解していただければというのが、メルマガを書き続ける原動力になっていることは間違いありませんね。　ウルルンさん、どうもありがとうございました。 -------------◆---------------◇---------------◆------------- 　夏は短かったんですが、残暑がなんだか厳しいですね。　今週は大阪で米をおろしてきましたが、地面の跳ね返りやなんかで４０℃になっていました。　その米屋は、リフトのところに温度計をぶら下げていたんですよ。　それを後で見てから、思わずゾッとしましたよ。　どうりでいつものように手が動かないなぁって、感じていたんですよ。　気がつくと、順番待ちで後ろにいた運ちゃんが手伝ってくれていました。　あのときの福島の運ちゃん、ありがとうね。　とにかく脱水症状だけはまずいので、水分だけはがぶがぶ取っていました。　早く私の好きな涼しい秋が訪れてくれないかなぁ。　それではまた、次回まで。　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★ 　【発行者】　あさやん owner@asayan47.com 　サイト　http://www.asayan47.com/unchan.html

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