メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 6月22日号  2003/06/23


----<あさやんから皆さんへ>-----------------------------------
毎日変化のない生活にお困りのあなたへ
コツコツと何かやりませんか?
私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。
http://wwa.irias.co.jp/i.asp?WCI=Rule&WCE=67821
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                     運ちゃんのひとりごと

  2003/JUN/22ND 第126回(mag2は-100回)、melten51回、e-mag29回
              購読者数 539名

   今日現在までの走行距離966,406km(入院中につき、止まったまま)
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 皆さんこんにちは、あさやんです。

 すっかりあたりは梅雨にはいってしまいましたね。
 空はどんよりとしていて、雨は降るし湿気は高いしで、私もナメクジ気分です。
 いまのところ入院を継続していまして、結石以外にもどこか悪いところがない
のか調べて、万全の体制で退院していきたいと臨んでいるところであります。

 日頃我慢してだましだまし使っていた腰も、見てもらうと単なる筋肉の痛みだ
と言われたり、少しでも悪いところがあれば治療したいところなのですが、まだ
そこまで悪くはなっていないようで、安心しています。

 いま私は悠々自適に入院生活を満喫しているわけでありますが、慌てて病
院を出なくてもよいという余裕の気持ちを持つ裏には、しっかりとした備えがあ
ります。
 それは生命保険です。

 死んでなんぼという保険ならば自分の元にはろくに入りませんが、生きている
間にもし自分が入院をして収入が途絶えたとしても、それをしっかりと補うものが
なければなりません。
 そこで運ちゃんとして、どういった生命保険に入るのがよいのかということを、
いろいろと考えてきて今のプランに落ち着きました。

 保険に入っている本人がいちばん恩恵を受けることができるものが、入院給
付金です。
 入院すると一日いくらもらえるというやつです。
 私はこれにいちばん執着しました。
 だってそうでしょ?

 生きていて、自分が普段高い生命保険をかけていて戻ってくるといえば、それ
はこの入院給付金ですからね。
 手術一時金とかもありますが、それは痛みを伴う改革(?)ではなくって、つまりは
ナイフを身体に入れますから痛いですよ。

 入院給付金の額の決め方ですが、運ちゃんの給与体系というのはほとんどの
会社が日給月給のところが多いので、それぞれの運行の日給と運行手当との合
計の平均の額がいくらになるのかというのをはじき出して、それと同額か多くなる
ように入院給付金を設定します。

 例えば、行き荷はここに行って帰りはここで積んだというような場合、二日間の
運行手当の合計が15,000円だとします。
 基本給は1日3,000円だとしますと、二日間で6,000円。
 これを通常1運行と呼んでいますが、この1運行の合計は21,000円です。
 1日あたりでは10,500円です。

 次に少し遠いところにいくような場合に、二日間の運行手当の合計が23,000
円になったとしますと、1運行の合計は29,000円ですね。
 1日あたりでは14,500円となります。
 前者が最低のところで、後者が最高のところであるとすると、平均は12,000
円から13,000円くらいということになりますね。

 つまりこの額よりも多くなるように入院給付金を設定しておけば、長く入院するほ
ど裕福になれるわけです。
 もっとも、けがや病気をしなければ、それは皮算用で終わるわけですが、それは
それでいいんじゃないでしょうか。
 有事の際に備えるというのが保険なのですから。

 人によって考え方もさまざまでしょうから、入院で儲けようと考える人もいれば、
損を補填できさえすればという人もおられることでしょう。
 それぞれの考え方で決めればよいことでしょう。
 ただひとついえることは、この運ちゃんという職業はけがや事故と近いところで
背中合わせにしながら働いているということ。

 『明日は我が身』という言葉もあるように、これはいつあるのかわからないものな
のであります。
 私の今回の尿管結石も、あとになってなんとなくあれが前触れだったのかなぁと
思えるものがありましたが、経験がありませんからそのときは単に痛くて訳がわから
ず、ただひたすらもがき苦しむだけだったんです。

 お若い頃から運ちゃんをされていて、この仕事でずっとやっていこうと考えてい
る人などは、お若いうちにぜひ保険の充実を図られることをお勧めしたいです。
 そうすることにより、もし入院するようなことがあっても、悠々自適に入院ライフ
が送れるというわけです。
 若いときは掛け金そのものが安いですしね。

 あとこれはちょっと余計なことになりますが、生活習慣病について。
 生活習慣病といってもいろいろな病気がありますが、今回私は同じ病室に糖尿
病患者二名を含む病室に入りました。
 口だけは達者なこの糖尿病患者ふたりといろいろ世間話をしてきましたが、この
ふたりに共通している業種は、汗をかかない仕事をしているということ。

 人間というものは、食べるものを食べてカロリーを摂取したならば、それを消費し
ないとおかしなことになるということ。
 そういう意味で考えれば、運ちゃんという仕事はとても健康的な仕事をしている
ということになりますね。

 だけど近頃は、パレット積みとかフレコン運送などが増え、ただ単にハンドルだ
けを握っているという運ちゃんも非常に多いので、こういう人はデスクワークの人
以上に気を配らなければなりません。
 それは一見楽な仕事に思えますが、長時間運転だけに費やされ、ろくに身体
も動かさないのでカロリーをそれほど消費しない。

 その状態が長く続き、普段どおりの高カロリーの食事ばかりをしていれば、これ
はまず糖尿病予備軍になり、管理者になることでしょう。
 普段ろくにからだを動かしていないという運ちゃんは、たまに積まされるもらい仕
事の手なぶり仕事を、健康のためと位置づけて感謝しましょう。

 私の保険に対する考え方は、ある意味所得補償保険の意味合いがあります。
 家族のためにというのもないことはないですが、自分の為にが家族の為になる
と考えます。
 まだ若い人で、ずっと運ちゃんをやっていこうと考えている方は、ぜひ立派な
生命保険に加入してください。

 運ちゃんに怪我はつきものですから、きっとあなたの強い見方になるでしょう。
 ということで、今回のようなこういう入院のスタイルがいちばん気楽だということ
になりますね。
 そこで一句。

 痛いけど 出るまで待とう 石の旅立ち
 (尿管結石の患者の心境)

 病治癒 早い遅いは 気にせずに 悠々自適 焦ることなく
 (余裕のある様を表現しています。)

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 前回のこばまささんのメールを紹介したところ、いろんな方々から反響があり
ました。
 それを紹介していきます。

 まずはkimuchiさんから、

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 皆さんこんにちは、kimuchiです。

もう、梅雨の季節ですね。雪が終わったと思ったら、又、イヤな季節になりました。

こばまささんの所は、求人誌などにローリーの求人はありますか? 
こばまささんの所は何県でしょうか?
県によっては、油槽所が無いと、油を運んでる運送会社の無い時があります。
一般的には海があって、大きい港が有ればタンカーが入ってこれるので、あるはず
です。

内陸の県でもタンクが有れば運送会社がありますから、走っているローリーを良く
観察して下さい。
自分の行ってるガソリンスタンドにも聞くのも良いでしょう。場所によっては隣県か
ら油を運んでるはずです。
参考までインターネットタウンページです。運送(石油)で検索して下さい。
http://itp.ne.jp/servlet/jp.ne.itp.sear.SCMSVTop
これには、ウチの会社が無いんです。
何故かな?? 求人誌も良く見ておいて下さい。
ガソリンスタンドにも声をかけておいて下さい。チャンスは小さくても、最大限、生
かしましょう。

私も運転手稼業は、30歳過ぎてからやりました。
ソフトウェア開発会社に勤務も同じです。
イヤ気がさしてやめたのです。
”妻子有りの男”の所が離婚したので、子有りでしょうか(笑)

ローリーの求人は求人誌に出たら、即行で会社へ連絡しないと、打ち切られる時
があります。
以前、出てから3日目で電話したら、打ち切られてる時がありました。
それだけ、求職者は多いです。私の時は2名採用に13人が面接に来ました。
タバコを吸うか聞かれます。(運転中のタバコは御法度です) 過去に大きい事故
を起こしたかも。

取得資格は乙4類が良いですよ。
丙種でも出来ますが、会社の希望としては、乙種のようです。

会社によっては、冬場だけのローリー要員(牽引では無く単車)を募集する時があり
ます。
私はキャリアカーの運転手だったので、牽引の運転は分かってましたが、一月、早く
入社した同期は個人タクシーの運転手で、ローリーは他社の単車を、運転してたよう
です。

同期はあの時で、50歳近かったです。給料面は良いと思いますよ。
車の走らせ方もありますが。
有料道路は走らず、下道を走るとか。

希望としては、牽引の車・・・海コンかキャリアカーの経験があった方が良いですけ
どね。

石油ローリーより荷扱いが楽なガスローリーもあります。
こいつの資格は何が必要なのか、いまだに分かりません。
聞いた話では、ホースをつないで、バルブ捻るだけだそうです。
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 kimuchiさん、ありがとうございます。
 ローリーって人気のある仕事なんですかね。
 まあ、今のこの時期、ちょっと内容の良い運送会社でしたら、求人を出すと会社は
ひとりしか要らないのに、何人も応募に来るとかあるようですので、雇用情勢は相変
わらず厳しいようですね。

 日本の社会構造を考えていくと、製造業がどんどん海外へシフトしていく現状の
なかで油というものは輸入にしか頼れませんから、今後もこういう職業は廃れること

ないといえそうです。
 だからこそ、そのローリーに乗る人も常識を備えたしっかりした人を企業が求めて
くることでしょうから、社会に貢献できる立派な職業といえそうです。

 またガス・ローリーについてですが、通常『高圧ガス』とか『毒』とかといった看板
を付けて走っていますが、これらを運行するに必要な資格があるみたいです。
 高圧ガス取扱資格者とか、劇毒物取扱責任者とか必要なんでしょう。
 荷おろしに汗はかかないが、どこか突っ込んだら命ごと持っていかれるという危
険な仕事ではありますね。

 私からひとこと言わせていただきますが、背中に爆弾を背負われているこのよう
な運ちゃんは、けっして死に急ぐことのないよう、ご自身をご自分で管理していた
だきますように。

 次はvenusさんから、

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尿路結石でご入院とのこと痛い目に遭いましたね、私の後輩にも同様の病気?
で苦しんでた人が居ました、とても痛いけど食事に留意して石を作らないように
気を付ける事と、出来た石は自然に出るのをの待つしか仕方がない言っていま
した、どうぞご自愛下さい。

相談者の方もリストラや賃下げで大変ですね、お察し致します、しかしローリー
に拘らないで無難な仕事から始める方が良いのではと思います。

普通の大型でも大変なのにローリーは重心が無いような荷物だから経験が
無いと無理ではと思います、私も甲を取りましたが結局は未使用のままで人
生を終わりそうです、無駄なモノが一杯付いています、教員免許も未使用の
ままです。

荷物を愛する運転手さんは仕事ぶりを見てれば判ります、私も在職中は多くの
トラックと付き合いがあり、良い運転手さんには指名を入れていましたし、酷い
運転手さんを寄越す会社は迷わず切りました。

困ったのは時間通りに来ないでクレーン船を二時間も待たせた強者が居ました、
クレーン船には曳き船や玉掛作業員などが必要で一体幾ら掛かると思ってるの
かと一発で取引停止にしました。

先日黄色い車の提携会社で**通運のトラックに「デジタコ搭載車」と表示した
トラックを見ました、流石に本流では無いためか低めのギヤーで引っ張り、一
般路を乗用車で追っかけるのがシンドイぐらい飛ばしていました、あれは表示
だけだったのかも知れませんね。

早く良くなってまた楽しいメルマガを送って下さいね。
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 ありがとうございます。

 これはこばまささんへのアドバイスというよりは、私への見舞い状でしょうか。
 それはともかくとして、やはり液体というものを運ぶというのは、また違った難し
さがあることでしょう。
 タンクの中に仕切りをして、なるべくチャッポンチャッポンいわないような構造に
はしているようですが、それでも完全ではありませんよね。

 私もいちばん気になっているのが、実はこの点なんですね。
 荷物の重心の高さで走り方をかえなければならないという必要性を、そのドライ
バーがどれくらい身体で感じ取っているのかといった感性を見たいんですよね。
 固体ものの荷物と液体ものの荷物とでは、トラックのロールの仕方もたぶんに
変わることでしょうし、この時点では給料がどうのことのとは言っていられないんじ
ゃないかと私は思います。

 私的なアドバイスをするとすれば、収入云々の問題はあることでしょうが、高給を
短命で終わらせることよりは、徐々に段階をふんでいってローリーのエキスパート
を目指すといった方法をとられるほうが結果として長くやれるのではないかと考え
ます。
 無茶をしてハンドルを握れなくなってしまったら、一家は路頭に迷うことになりま
す。十中八九。

 石の上にも三年、ローリー乗るなら重油から、それも単車から。
 牽引を所持していることそのものは、それはそれで結構なことじゃありませんか。
 欠格事由がなければ、免許取り上げになることもありませんし、人生長いんです
から焦ることはないと思います。

 いきなり大型に乗る人をよく目にしますが、度胸は評価しますが度胸だけでは
長くは続きませんよ。
 ドライバーという職業は、とても奥が深い職業なんです。
 そんな簡単にやりたいことが、すぐにできる簡単な仕事だと思われているので
しょうか。

 手っ取り早い仕事だとよく言われますが、そう勘違いされているから初歩的な
事故が大型車に多いんですね。
 私はこばまささんには、地味なやり方をお勧めしたいです。
 この仕事の醍醐味と社会への貢献度を味わってもらいたいから。

 最後にあの黄色装束のトラックのことですが、あるところでの事業所ではかなり
厳しくやっているなぁと思うこともあるのですが、いい加減な街の運送会社よりも
さらにたちの悪いところが多いのが目に付きます。
 あの黄色装束の運ちゃんは、下手をすれば運転中にもヘルメットをかぶり、どん
なに暑くとも作業服を脱がないイメージがありました。

 少なくとも私が見ていたときの東京の黄色装束軍団は、そんな感じでした。
 ところが我が故郷だとか、地方へ行けば行くほど作業中にもヘルメットをかぶら
ないとか、態度の悪いのがけっこういたりして、こんなんで差別化が図れるのだろ
うかと思ったものです。

 会社の運行管理者の考え方ひとつで、社命速度というものもがらりと変わります。
 いくらデジタコを取り付けたとしても、それは単なるアナログタコグラフからの進
化という意味合いでしかなく、ろくに管理もしない業者が多いのが現状です。
 普段の走り方でお客がついたり、離れたりするようなそんな時代がすでに到来
していると私は思っているのですが、いい加減な運ちゃんがまだ通用するところ
が辛いところです。

 デジタコってとても取り付け費用がかかるのですが、なにも活用しないのでは
それは単にクルマの取得費用が高くなったと解釈するだけで済んでしまう程度の
ものになってしまいます。
 このご時世で、運賃を高くふんだくっている運送会社がまだあるのでしょうか。
 早く取り組まないと、同業他社に食われますよ。
 
 それではまた、次回まで。

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 【発行者】

  あさやん owner@asayan47.com

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