運ちゃんのひとりごと第５回 2003/05/11

メルマガ：運ちゃんのひとりごと
タイトル：運ちゃんのひとりごと第５回 2003/05/11

----<あさやんから皆さんへ>----------------------------------- 毎日変化のない生活にお困りのあなたへコツコツと何かやりませんか？私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。 http://wwa.irias.co.jp/i.asp?WCI=Rule&WCE=67821 ---------------------------------------------------------- ----unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan---- 　　運ちゃんのひとりごと 2003/MAY/11TH　第120回(mag2は-100回)、melten45回、e-mag23回　　　　　　　　　　　　　購読者数 519名　　　　　　　　　今日現在までの走行距離961,688km ----unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan---- 　皆さんこんにちは、あさやんです。　今年のゴールデンウイークは、海外に出かけられた人の数が前年比で約半分であったそうです。　特に中国はSARSの影響もあってか、前年比で８割減であったそうです。　相変わらず景気は悪いし、今年は飛び飛びで中小企業などは暦どおりといったところも多く、国内の近場で済ませた方も多かったではないでしょうか。　うちは妻の出産が来月に控えていますので、買い物くらいで、あとはうちの田んぼの田植えに追われていました。　我が家はいつもゴールデンウイークに田植えなので、この時期どこかへ行ったという思い出がまったくありません。　だからこの連休にスーツケースを引きずって空港内を歩いている姿を見ても、なんかいまひとつピンと来ないんですよね。　連休が終わり平常どおりに戻りましたので、頭を切り替えてまた働くことにしましょう。 -------------◆---------------◇---------------◆------------- 　少し前にうちの会社の運ちゃんがこんな事故をおこしました。　高速の料金所で通行料金を支払い、ゲートをくぐって出ていく際に、トラックの左側に接触するような衝撃があったそうです。　それで降りてみると、乗用車がトラック左側面にぶつかっていたのです。　どういうことかといいますと、その乗用車はETCが取り付けけられていて、ノンストップで通過して出口に差しかかったところで、急にトラックが寄ってきたと言うのです。　運ちゃんにしてみれば、その乗用車の動きがまったく視界にはいっていなかったらしいのです。　ではなぜトラックの視界にはいっていなかったのか。　通常、トラックの左側の視界というのは、左サイド(バック)ミラーだけが頼りになります。　でそのミラーで判断できないときには、たいていの場合、勘に頼ることが多いのです。　だからトラックって、左に寄るときにはあまり急激には寄ってこないことが多いと思います。　そういう事情があります。　でもこれはトラック側にもたぶんに問題はあります。　想像ですが、なにも後方から来ないと勝手に判断して、急にハンドルを左に切って出口に向かったのではないかと考えられます。　そうすると、左後方からクルマが来ていてもその動きがミラーに映し出されず、死界になるということでこのような事故がおきやすくなるのだと考えられます。　乗用車側の問題を考えますと、ETCのゲートを勢いよくくぐり抜け、そのあとに安全をじゅうぶんに確認しないと、今回のような事故がまたおきることになります。　ETCのゲートって、よく見ていると案外速いスピードでゲートに突っ込んでも、開閉バーが素早く開くんですね。　一応は時速20km/h位で通り抜けて欲しいと説明していますが。　でも、あの開閉バーがもし開かなかったとしたら、あなたはどうしますか？　泡食いますよ、たぶん。　絶対に開くものだと思い込んでいるから、『俺が来たんだ。ご開帳！』といわんばかりに突っ込む姿が多いもので、最悪の事態を想像するのは、いつETC が付くか予定すらもたたない私のような人間が思うことなのでしょう。　相手が機械だけに信頼していいものと、相手が機械だから信頼してはならないものとが両立するように考えます。　いつか開閉バーが開かないときがありますからね。　私はおじさん相手に今日も料金を支払います。　(本音)デジタコを付ける前に、ETCを付けて欲しかったなぁ。 -------------◆---------------◇---------------◆------------- 　ガクさんという方から、こんなメールをいただきました。　紹介してみたいと思います。 ------------------------------ はじめまして。富山に住んでますガクです。毎回あさやんさんのメルマガをとても楽しく拝見させていただいております。内容も運転者（私は普通免許しか持ちませんが・・・。）から見た色々な観点を正確に記されていてとてもためになっております。北陸ですがもうすっかり春ですねなにかとこの季節も事故の多い時期になりますが頑張って下さい。自分の働いている会社の協力会社（タンクローリー）では常日頃事故だけには気を付けようということでドライバーに対する教育や類似事項などが徹底されているみたいです。（どの職場にしても同じことが言えるのですが・・・・。）あさやんさんに質問ですが・・・・。 ①　トラック運転手になろうと思った理由 ②　トラック運転手になるにあたっての心構えなどがありましたら教えていただきたく思います。ちなみに訪中をしての感想や経緯などもお聞かせ願えたら幸いです。これからも事故に気を付け安全運転で頑張って下さい。また、これからもメルマガ楽しみにしています。 ------------------------------ 　ガクさん、どうもありがとうございます。　メルマガの内容なのですが、私は事故をおこさないためには単に事故をおこさないようにしようと思っていてもおきるものだと思います。　敵を知り、己を知るではありませんが、歩行者にしてもまわりのドライバーにしても相手がどのような行動に出てくるかをあらかじめ掴むことで、自分の運転を変えていかなければなりません。　だから、単にゆっくり走るだけでは事故は防げないものだと考えています。　会社が導入したデジタコの一件についても私なりに思いますが、普段から『事故をおこすな、事故をおこすな！』と言う割には、会社は事故をおこさない為の対策をなにもとろうとはしない。　うちの会社の経営者なんて、スピードさえ出さなければ事故はおこらないという単純な考えだけで昔からやってきたようですが、ではその結果はどうか。　確かに猛スピードでどこかに突っ込むという事故はありませんが、その代わりに詰まんない事故があまりに多いのです。　なんでこんな事故がおこるのかなぁといった事故があまりにも多いのです。　正しい走り方を教える先輩がいない。　走りのノウハウやセンスがあまりにも無さ過ぎる。　この非現実的な社命速度に対して、なんら疑いも持たない。　ゆっくりたらたら走ることに対して、なぜこの速度で走るのかといったポリシーが無い。　ばんばんぶっ飛ばす運送会社が事故ばかりおこしているのかといえば、まったく事故らないところもあります。　夜間にまわりのトラックを見ていますと、なにも考えないで飛ばしているなぁとみえるトラックと、こいつなかなかわかっているなぁと感心させられるトラックもいます。　運ちゃんの技量というのは、そのときの道路の状況を的確に判断し、流れを乱さないことだと思います。　ところで質問がふたつありましたが、最初のトラック運転手になろうと思った理由ですが、　私はもともと運ちゃんになるだろうとは心にも思っていなかったのです。　学生のときは公務員志望でしたが、バブル全盛の頃でしたので、『お前バカじゃないのか！』とよく言われたものです。　公務員とはいっても、私は通信士とか無線の世界に行きたかったので、電波を管理する郵政省(当時の名称)などに行きたかったのです。　私は電波学園を卒業しましたので、この種の学校としては本来、いちばん学校の内容に即した通信士の職業に就きました。　いってみれば私は電波関係の学問を習得し、その方向に進んだエリートだったのです。　それでなんでこのような運ちゃんになろうと思ったのかですが、正直なところ思い当たるものが無いんです。　唯一いえることは、通信士の仕事をしているときに、余暇でたまたま大型免許を取得していたことです。　だから、もともと運ちゃんをするために大型免許をとったわけではないんです。　でもそれがいまでは、運ちゃんが私の職歴ではいちばん長くなりましたので、私のことを運ちゃんと呼ばれることになんら恥ずかしいこともなくなりました。　誰がなんと言おうが自分がどう思おうが、私は運ちゃんなんです。　答えになりましたでしょうか。　次にトラック運転手になるにあたっての心構えですが、大きい乗り物を動かすわけですから、自分のしたことがオーバーに演出されるということです。　ちょっと割り込んだことが、他から見ますと踏み潰されるかと思ったと思われることになります。　ですから、行動ひとつひとつに細心の注意を要します。　運ちゃんって図太いイメージがありますが、図太い運ちゃんというのは同じことを職業にしている運ちゃんからも鼻つまみにされます。　運ちゃんもサービス業ですから、本来はまわりを不愉快にさせてはならない職業なんです。　目配り・気配りのできることが、私は運ちゃんの条件だと思っています。　ガクさんも運ちゃんになられることがありましたら、このあたりをしっかりふまえた上でお願いしたいと思います。　　それではまた、次回まで。　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★ 　【発行者】　あさやん owner@asayan47.com ホームページ http://www.asayan47.com/unchan.html

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