運ちゃんのひとりごと　第２回 2003/03/30

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タイトル：運ちゃんのひとりごと　第２回 2003/03/30

----<あさやんから皆さんへ>----------------------------------- 毎日変化のない生活にお困りのあなたへコツコツと何かやりませんか？私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。 http://wwa.irias.co.jp/i.asp?WCI=Rule&WCE=67821 ---------------------------------------------------------- ----unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan---- 　　運ちゃんのひとりごと　　　　　　　2003/MAR/29TH　第２回　購読者数 486名　　　　　　　　　今日現在までの走行距離953,364km ----unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan-unchan---- 　皆さんこんにちは、あさやんです。　だいぶ陽気がよくなってきて、花粉の飛びも絶好調のようです。　皆さんの目や鼻は如何でしょうか。　私は目が毎年かゆくて仕方がありませんでしたが、どうも今年あたりから鼻のほうにもその症状が現れはじめました。　最初は風邪かと思っていたのですが、熱はないし、いやそれにしてもくしゃみが止まらない。　辛いですねぇ。　なんとかなりませんかねぇ。　狭い道で大型どうしすれ違うときなんかに、いきなりこれがくるとパニックになるじゃあ～りませんか。　マスクをしたドライバーも結構見かけますし、杉は杉良太郎くらいにしてもらいたいものですね。　さて先日、私はデジタコの講習会なるものに参加してきました。　デジタコをトラックに装着して、高得点を取るための秘訣なんぞを伝授していただきました。　講師はイカグラフじゃなくって、タコグラフでは業界一のシェアを持つあの企業の方々です。　結果表の見方にはじまって、データーの分析方法、その分析をもとにしてどのような対策をとっていくかなど、こと細かく教えていただきました。　それで今回はじめてわかったことなのですが、我々運ちゃんが見ることのできるデーターと管理者が見ることのできるデーターの量はまるで違うということなんです。　いや、こりゃすごいですわ。　ここまでやるかって感じです。　私は単純に運転に対して点数をつけて遊んでいる道具かと考えていたのですが、こりゃ脱帽ものです。　運転手各々の癖までもが、そのグラフを見れば一目瞭然なんです。　たとえば99点の高得点を取る運ちゃんがいて、もうひとり100点をとる運ちゃんがいるとします。　このふたりの運ちゃんは、会社側からすれば優良ドライバーとして表彰ものなのですが、この99点を取る運ちゃんがなぜに100点が取れないのかということが、データーから明らかにすることができるんですよ。　ほんのわずかに速度が出てしまって100点を取りそこなったとか、エンジンの回転数が勢いで出てしまったとか、その程度のいままでならば見逃されていた内容のものなんです。　私もお陰様で日ごろの努力の甲斐もあって、90点台がちょくちょく出るようになってきました。　この鈍足モードにもからだがついて来るようになって、自分も捨てたものじゃないなぁと無精髭を撫でているところです。(う～ん、マンダム。) 　正直つらいなぁと思いながら走っていますが、こんな60km/h出るか出ないかの速度で走るのはうちぐらいかと思っていましたが、いざ走ってみるとこれが結構後ろをそれとなく走ってくるトラックがいるんですよ。　『またこいつか！』とお叱りを受けるような運ちゃん風情は、なにも考えずにまくっていきますから、それはそれで良いんです。　そういえば、これまた先日わが社であったことですが、部長が運ちゃん達の休憩室にタバコを買いにきて、そのときにこんな話をし始めました。　部長said. 　『最近国道なんかを走っていると、だいぶ速度を落としてきているなぁ。』　これは我が社のトラックのことを言っているのではないようです。　同業他社のトラックがこぞってデジタコを導入して、管理し始めているということなんですよ。　やはりどこの運送会社も事故や荷物事故が多いので、これが会社のイメージを落としている。　そこでまずは速度を落として加害事故はもちろんのこと、もらい事故をも撲滅しようということで取り組みはじめているようです。　ここで皆さんにひとつ伺います。　皆さんならばものを運んでもらいたいとき、どんな運送会社に荷物を託したいと思われますでしょうか。　たぶん皆さんから返ってくる意見は、　○荷物を望む時間までに配達してもらいたい。　○荷物を痛めないで配達してもらいたい。　○料金が同じならば、イメージのよい運送会社に運ばせたい。　こんな反応があると思います。　最初の意見は誰しも思うことと思いますが、いまどきの宅配便業者などは翌日配達が当たり前であり、どこに頼んでも翌日中には配達してくれます。　ですからこの時間に関しては、差別化を図ることはできないことになります。　２番目の意見は３番目の意見と重なるところがありますが、つまりは荷扱いが丁寧であるとか、運送中のハンドルさばきに荒さがないかということについていえると思います。　特に路線屋さんが運ぶような雑貨もの、個人客から依頼された荷物というのは特に、中になにがはいっているかわからないものですから、そのような荷物を投げて積みおろししているようでは、荷物事故というものは絶対になくならないですよね。　３番目の意見はつまり、普段走っているトラックの姿を見て、『ここの運送会社に運んでもらいたい。』とか、『ここは絶対パスだな。』とか、そういったイメージを持たれているんじゃないでしょうか。　人間誰しもそうでしょう。　煽られたり、幅寄せされたり、変な言いががりをつけられたような業者には間違っても運送を頼むことはないでしょう。　私は運ちゃんをしていますが、私でもそうです。　人の前ばかり走りたがるような、まわりの状況を考えないそこどけそこどけの業者には荷物を送ってもらいたいときがあっても、まず頼みませんね。　走り方を見ていてわかるでしょ？　つまりこういった類の運送会社は、荷物のことなどなにも考えていませんよ。　この荷物は崩れないからこういう運転をしてもいいんだよとたかをくくっていますが、荷物をなめると荷物からなめ返されます。　だから昨今の運送会社のやり方としては、普通の荷物は自社便でイメージよく走らせて、急ぐとか遠くへ運ぶものは庸車を使ってスピードを出させることによって帳尻をあわせるとか。　でもこれからはこれができなくなります。　そう、スピードリミッターです。　どんな慌てん坊さんでも時速90km/h以上は出せなくなるんです。　これは物流拠点のターミナルをまわる路線屋さんには、致命的なことなんですよね。　彼らは出発時間ぎりぎりまで集荷を待ってそのうえで発車しますから、時間にある意味追われるんです。　近県をまわる人にはさほど関係ないでしょうが、それこそ長距離担当の人には大変なことになるでしょう。　心で荷物を運びましょうとはむかしから言われていることですが、１日２４時間を３０時間くらいにならないかなぁと考える人が増えるんじゃないでしょうか。　ところでもうひとつ、皆さんに伺いましょうか。　皆さんは走行する速度で、どれくらいの燃費の変化があると思われますでしょうか。　私はデジタコが装着されてしまったことにより、高速道路における平均速度を約10km/h落とすことが会社側から要求されました。　しかしその結果として燃費が飛躍的に向上し、今回のデジタコ効果には驚いているところです。　私が以前、福井を出発して関が原から高速道路を利用し、千葉まで走ったときの往復の距離が約1,300km、デジタコ装着前の燃料消費量はだいたい450L でしたが、デジタコ装着後の燃料消費量は370L程度にまで下がりました。　この間の一般道を走行した距離は300km程で、残りの1,000kmは高速走行でした。　同じ出発地点から同じ荷物を積んで同じところでおろしているので、データーとしては信頼できる情報筋だと考えられるでしょう。　平均速度をたった10km/h落とすだけで、これだけの燃料消費を抑えることができるということなんです。　この燃料消費量の差をお金であらわしますと、いま軽油の値段が80円/Lだとしますと、その差は6,400円だということになります。　わずかじゃないかですって？　この効果が会社で１０台あれば、64,000円となり、１００台あれば640,000円となります。　この額はわずか１運行での金額ですから、１００台の大型トラックを有する運送会社がこのデジタコ走行をはじめたとすると、ひと月に１０回運行をしたとして、なんと6,400,000円もの差が生まれます。　えっ、ちょっと待てよ！　これって考え方によっては、この浮かした額からボーナスが支給できるんじゃないですかぁ？　そうです。そうなんですよ。　流行る気持ちを抑えて走るだけで、今までもらえなかったボーナスがもらえるようになるんですよ。　運賃が安いとか、給料が安いとかということを言う前に何かこんなことができるんじゃないかと考えることが必要なんじゃないですかね。　会社が潤い、運ちゃんも豊かな生活が送れる。　私がいま苦しんでいるデジタコ走行は、もしかしたら運送会社の救世主になるんじゃないでしょうか。　　いま書いたことを見られて、もし購読者のなかに運ちゃんがいたと仮定しますと、『あさやん、そんなに高速が長く走れるのか！？』と問いかけられそうなんですが、その問いかけはけっしておかしな問いかけではありません。　事実、深夜帯に国道１号線を死に物狂いで走っている人からすれば、それはごく当然な質問であるからです。　彼らはなぜに国道１号線を眠い目をこすって走らなければならないのか。　いろいろと事情はあることでしょう。　私的に考えれば、　○運送会社によっては、節約した高速代の半額程度を還元するところがある。　○荷物の運賃が安くて、高速を利用すると完全に儲けがなくなり足が出てしまう。　だいたいこのふたつに絞られるでしょうか。　高速道路を利用しなければそれだけ会社の負担は少なくなるわけで、それを奨励する意味で還元制度を設けているのです。　理想的に節約してくれる運ちゃんばかりが集まれば、これは実現することもじゅうぶんに可能なことでしょう。　しかし、そうはうまく問屋は卸してくれません。　そんな人間ばかりが走っている道路には、心に余裕のある運ちゃんなどほとんどおりません。　時間を犠牲にして高速料金を節約しているわけですから、どこかに無理が出てきます。　信号無視、速度違反など当たり前になるでしょう。　あと、前のクルマが遅ければ煽ることになるでしょうから、追突事故も当然あることでしょう。　だから夜の幹線国道は危険がいっぱいです。　そしてもうひとつ、この幹線国道を走ることしか会社からは認められていないという、選択肢のない辛い立場にある運ちゃんの場合。　還元云々ではなく、この一般国道を高速道路のように走らなければ着地に間に合わないという厳しい現実に直面している運ちゃんは、当然に慌てます。　私らがこんなところを走っていますと、彼らは煽る前にまくっていっちゃいます。　関わっていられないということなのでしょう。　これも心に余裕が感じられませんね。　寿命が縮まるんじゃないかと他人事のように感じることにしています。　こんなとき私はきまって、　『命賭けるなわずかな金に。笑えよ～』　と、横山たかし師匠のネタをつぶやくのであります。　吉本の芸人さんのネタは、あれはあれで的をえています。　こうして考えていくと、速度を落とせば高速道路を走ることもできるのにと考えるのは、私だけではないと思います。　こんな話があります。　同じ燃料の量で時速80km/hで走れば東京から広島まで走れるものが、時速100 km/hで走ると神戸の先あたりまでしか走れなくなり、さらに時速120km/hで走ると大阪まで走ることも難しくなるであろうという事実。　速度というものは、運送会社の最重要項目になっていることは、どうも間違いなさそうですね。 ★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆ 　さて、今回も購読者の方からのメールを紹介してみようと思います。　常連の朝ごはんさんです。　だいぶ新車には慣れてきたと思いますが、その後どうでしょうか。 -------------------------------------- こんばんわ　三月二十一日なのに、御殿場の辺で雪が降って驚いている今日この頃、あさやんさんはいかがお過ごしですか？　春分の日着で、神奈川に行ったのですが首都高、東名大渋滞でしたねぇその時は２４６、１号線で帰ったのですがさほど混んでなかったのでラッキーでした　　さてさて、ちょっと前に書かれてたリミッターの件ですが・・・９０キロでリミッターが効いちゃうんですよねぇその話を聞いた時には、マジかい？って思ったのですが　この際オートクルーズで走ってやろうかと思ってます我がトラック（ビッグビックリサム）のオートクルーズは、６０㌔から８５㌔まで設定ができるので、８５で走ったらリミッターが効く速度より５㌔遅いだけで、その分楽出来るからいいかって思ってます　問題はもし万が一うちの会社にデジタコが導入されたら、どうしようかってことです絶対、胃にところどころ穴があきますわま、その時は、その時考えます　また２４６の話ですが、山北町、小山町のあたりの道が良くなりましたね以前の道は、幅広のトレーラーが来たらヒヤヒヤもんでしたからねぇそれと、ところどころ看板に（自動シートは、水平に倒しましょう）って書いてあるじゃないですか？　　あれって何のことですかね？　この前会社の人が、ガソリンスタンドのタンク（ポンプ？）にケツ振って当ててしまいましたその人普段は、前ダブルのトラックに乗ってて、ぶつけた時は他の人の低床四軸に乗ってました（いつものようにハンドル切ったら当たったとのこと）疲れてたらこういう簡単なミスが自分にも起きそうで怖いです　では、今日はこの辺で・・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　朝ごはん　 -------------------------------------- 　朝ごはんさん、いつもありがとう。　オートクルーズか！　いいなぁ。　私のにはそんなの付いてないですよ。　人間オートクルーズでは苦しいです。　オートクルーズはほんと楽でしょうね。　いまどきのパワーのあるトラックでゆっくりと余裕のある走りができるというのは、なんともいえないものがあるでしょうね。　私のように、床が抜けるんじゃないかと思えるくらいにいつも踏み込んでいる者からすれば、これはとても便利なものなのでしょう。　そういえば先日、１５トン車に乗ることがあって、それで地場仕事をしていましたが、やっぱりぜんぜん違いますねぇ。　パワーの伸びがまるで違う。　ゆっくり走ろうと思えばゆっくりと走れるし、踏み込めばそれなりに軽く加速するしで、こりゃぁ運転していても疲れませんわ。　今年の１０月あたりからトラックに対する規制がはじまるので、その時期までにはなんとか私のトラックも新しいものになるのではと睨んでいますが、とにかく自然にやさしいやつを頼みますよ。　ねぇ、部長！　そんでこの国道246の（自動シートは、水平に倒しましょう）というのはどういうことなんでしょうか。　神奈川の方とか周辺にお住まいの方でお分かりの方、よろしくお願いします。　 ★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆ 【あさやん通信】　いま、私のホームページ『運ちゃんのひとりごと』を手直ししています。　私のホームページはリンクが主体なのですが、これにコミュニティ関係を強化したいと考えているんです。　それで皆さんにお知恵を拝借したいと思うのですが、どのようなコミュニティを加えたらよいと思われますでしょうか。　何なりとどうぞ。　あと、私のメルマガの読み方についてひとこと。　最近、業界の人しかわからないというのか、一般の人にはあまりピンとこないような話題が多いということを私自身も感じているところなのですが、これをそのまま自分には関係のない話題だと受け取らずに、自分にはどういうふうに生かすことができるかということを考えながら読んでいただきますと、発行者の無償の努力も生きてくるのではないかと考えております。　それではまた、次回まで。 ★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆　　　　★　　　　☆ 　【発行者】　あさやん asayan@gray.plala.or.jp ホームページ http://www7.plala.or.jp/asachan/asayanunchan.html

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