メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 創刊号  2003/03/22


----<あさやんから皆さんへ>-----------------------------------
毎日変化のない生活にお困りのあなたへ
コツコツと何かやりませんか?
私がやっていることをぜひあなたにも楽しんでもらいたい。
http://wwa.irias.co.jp/i.asp?WCI=Rule&WCE=67821
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                     運ちゃんのひとりごと

 2003/MAR/22 第114回(mag2は-100回)、melten39回、e-mag17回
                   購読者数 494名
            今日現在までの走行距離949,087km
          (Mailuxの読者の方には、これが創刊号となります。)
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 皆さんこんにちは、あさやんです。
 最近疲れがとれなくて、私は常時お疲れモードです。

 あのデジタコのお陰で、精神的に追い込まれているといった感があります。
 徐々にではありますが、からだがその非現実的なスピードに馴染んでいくよ
うなところがあり、それはそれで仕事に適応しているのでよいことなのでしょう
が、お騒がせな運ちゃんとして後ろ指さされていることを感じずにはいられな
いのも現実としてあります。

 前回は燃費が飛躍的に向上したということを述べましたが、実はもうひとつ
大きな結果が出ました。

 それは、エンジンのアイドリングのときの安定感が増したということ。
 トラックに限らず、クルマというものは製品として出す際に、エンジンはきちん
とピストンなどのバランスをとって変な振動が出ないように調整をしているもの
ですが、そのクルマを使用するドライバーの乗り方によっては、そのベストバラ
ンスがいとも簡単に崩れてしまうのです。
 
 私のトラックなどもそんなことがありました。
 前の人から乗り継いだときにはすでに17万キロほど走っていたのですが、
そのときはエンジンも静かで、ひっぱってもそれほど回らなかったのですが、
私が乗り継いでからは、私はどちらかというと引っぱるタイプ(というよりはパワ
ーがないから必然的に引っぱるしかない。)で、エンジンを常時バンバン回し
ていたので、ここいちばんというときには結構がんばってくれました。

 それが今回このデジタコが装着されて、急に走り方がおとなしくなったら、す
ぐさまエンジンの動きもとろくさくなりました。
 要するに、引っぱってもエンジンの吹き上がりが悪くなったということ。
 クルマっていうのは、そのオーナーの乗り方でエンジンの回り方も支配され
てしまうようなところがあって、スポーツカーの中古車を買う場合にも、よくよく
試乗して買わないと鈍足スポーツカーをつかむことになりかねないです。

 みなさんは乗用車でこのような経験をされたことはありませんでしょうか。
 普段は街乗りしかしないので、2リッタークラスの乗用車でパワーもそこそこ
あるものに乗っていたとしても、なんかいまいちダッシュ感がない。
 ところが、高速道路で120から130位で飛ばして300km位走ってくると、一般
道におりてもなんだか走行フィーリングが軽快だというようなことを。

 あたりをつけるっていうのでしょうか、普段の走りでもそのクルマのパフォー
マンスって変わってくるように感じますね。

 最近の乗用車は慣らし運転がいらなくなったとよく言われますが、あれは私
は違うと思います。
 確かにエンジンの製造上の技術は飛躍的に向上して、その必要性もなくな
ったということなのかもしれませんか、エンジンって高熱を発するものでしょ。

 金属っていうのは熱によって膨張・収縮するものなので、いくらシリンダーや
ピストンが精密に作り上げられたとしても、双方に形が微妙に変わるから、完
全にき密度を維持するというのは極めて難しいことじゃないかと思います。
 温度条件を厳しく設定した上でのことならば話は別ですが。

 他の人のトラックはどうだか知りませんが、私のトラックは季節によってエンジ
ンが回る時期と回らない時期があります。
 夏のような暑い時期には回らなくって、冬のような寒い時期にはよく回る。
 これはたぶん、エンジンに熱ダレがあるのだと思います。
 エンジンの温度管理が徹底されていないから、このような季節によるエンジ
ンフィーリングに違いが生ずるのでしょう。

 話はいつの間にかだいぶ逸れてしまいましたが、私はアイドリングについて
書きたかったのです。
 とにかくいまはアクセルをむやみやたらに吹かさなくなったということでアイ
ドリングが安定し、エンジンの寿命を延ばすにはこれがいちばんの方法かと
感じているところです。

 ただ、エンジンの寿命は延びたが、それを運転しているドライバーがデジ
タコの運転で神経をすり減らして倒れてしまってはどうしようもありません。
 人間と機械の共存というのは、こうも難しいものかと感じずにはいられませ
んでした。

 (今回の参考燃費)
 一般道5分の4、高速5分の1の割合での運行において、
 走行距離560km 燃料消費量145L 燃費は3.86km/L
 従来ですと、180から190L程度消費していました。
 額にして、2,800円から3,600円程度の節約。(1L=80円として。)
 私の懐に入らないかなぁ。(社長:ダメッ!)

★    ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 前回のメルマガを発行してから、その直後ともいえるような時に購読者の方
からメールをいただきました。
 それを紹介してみたいと思います。
 venusさんからのものです。

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初めまして、venus と申します、何時も楽しいメルマガを配信して頂き有り難う
御座います。

私は大型免許は持って居ますが、未だ運転したことは有りません本当のペー
パードライバーです、
第一次オイルショックの時、将来の保険にと会社をずる休みして教習所に行き
コースを1日半練習していた時に教官氏が乗って来られ、明日の試験に行くよ
うにと指示をうけたのですが、まさか合格するなんて思っても居ませんでした。

もう現役を引退して居ますので勿論今後もずっとペーパードライバーです。

最近、某大手の黄色い車に進路を邪魔されて頭に来る事が多かったのですが、
あさやんさんのメルマガを読んで成る程と合点しました。
40キロまたは50キロピッタシで走ってて加速が付くと慌ててエンブレ掛けてるよ
うなので多分デジタコ付けられて居るのでしょうね、
納得しました。

でも追禁路でこれをやられると後の車は堪ったモノではない、時々は路肩に避
けて進路を譲るように教育して欲しいと切実に思います。

運転手さんも機械に監視されて被害者なんですね、これからも楽しいメルマガ
を期待して居ます。

とうぞ身体に気を付けられて居眠り車に追突されないように頑張って下さい。
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 venusさん、どうもありがとうございます。
 大型免許を取得されたきっかけが、なにやら私と似かよっていますね。
 違うのは、その免許で仕事をしているのかしていないのかということの違いで
しょうか。
 私も大型免許取得時には、『俺は運ちゃんになるんだぁ〜』という強い意気込
みはありませんでした。

 サラリーマン時代の時間つぶしでなにげなく取っていたという感じでしたから。
 飯のタネってそんなものなのでしょうか。
 でもvenusさん、ペーパードライバーであってもそこはさすが大型の取得者。
 目のつけどころが違いますねぇ。

 これって人によっては、『なんでこのトラックはたらたら走るんだろう?』としか
思わない人もいるだろうからです。
 なにも考えずに今にも止まりそうな走り方をしているような運ちゃんもたまに見
かけますが、そういうのではなくってきちんと速度のところまで見ていて判断され
ている。さすがです。

 あの某大手の黄色い運送会社は、中国の治安が地方へいくほど悪くなるのと
同じように、都会のところはかなりしっかりしているのですが、田舎などではまっ
たくひどいものになります。
 これが日本を代表する同じ系列の運送会社かと疑うようなレベルにまで落ち
ぶれますから。

 私が運ちゃんになる前に、『こりゃすごいや!』と思ったことがひとつあります。
 その黄色いトラックの運ちゃんが、運転中にヘルメットをかぶって運転していた
んですよ。
 暑いのに大変だなぁとそのときは見ていましたが、その運ちゃんの本心とはど
のようなものだったのか未だに疑問になっています。

 運転中にヘルメットをかぶるのは、自衛隊の兵隊さんくらいだと思っていました
から、もしかしたら自衛隊あがりの運ちゃんなのかもしれませんね。
 結構そんな人はいますからね。

 追禁路での道を譲る件ですが、これはとても重要なことだと受けとめています。
 こんなデジタコで高得点を取ること自体、まわりには多大なる迷惑をかけている
と私自身感じていますから、これは今後も訴えかけていきたいと思います。

 これってその運ちゃんの性格がモロでますからね。
 『俺が走っているんだからお前らはただ後ろをついてくればいいんだ。』などと
思いながら走っている運ちゃんも実際には見かけます。
 そういう運ちゃんは、『まくりたいなら勝手にまくっていけよ。』と思いながら走っ
ていることが多いように見受けられますが、これができないときって日本の道路
では非常に多いんですよね。

 追禁路でヘタにまくってそれを後ろでパトさんが見ていたら、やられるのはまく
った方ですからね。
 ただそのときに、合法的にまくらせる方法ってあるじゃないですか。
 自分が大名行列をしているという自覚があるならば、左ウインカーでも点けて譲
ってあげるとか。

 仮にそのまくった方をパトさんが捕まえても、譲った方がお気遣いしたんだと言え
ば、それは切符を切られることはかなりの確立で無くなります。
 これは譲るべき立場の人間が、止まれるようなところの無い場合でのこと。
 昼間はこんなことがあまりできるとは思いませんが、夜間は私もこの方法を積極
的に採り入れています。

 なるべく直線コースで、対向車が来ていないようなところで気持ちよくまくらせて
あげる。
 こうすることでお互いの気持ちは通じるものと考えています。
 それをしないと結果としてどういうことになるのか。
 自分を抑えられない人が行動を起こすことになるのです。

 少し前にこんなことがありました。
 これも普段からノロノロ走っていることで有名な運送会社でした。
 自分のことしか考えずに、ただひたすらタラタラと自分の走りをしていたところ、
自分を抑えることのできない運ちゃんがその運ちゃんを止めて、行動に及んだ
そうです。

 その運送会社はこの事件を重く受けとめ、その直後から社命速度を一般道60
km/hから一気に70km/hへ引き上げたそうです。
 引き上げられた後の彼らの運転を見ていますと、なにかまったく別会社のような
走り方をしています。

 運転が荒くなりましたねぇ。
 走り方ひとつで、その運送会社のイメージがこんなにも変わるのかと私も驚きま
した。
 いままでまくりの対象に入れていた運送会社が、今度はまくられる対象に入れら
れることとなりました。

 戦争に負けて、それまで裕福に暮らしていた満蒙開拓団が敗戦と同時に生き
延びるために東奔西走したのと同じ状態になってしまったようなそんな感じがダ
ブって感じられました。(古いねぇ。)

 うちも誰か犠牲になれば、もとに戻るかも知れませんねぇ。
 『お前がなれよ!』ってか?
 勘弁してくださいよ。
 うちの会社はもとには戻りませんよ。
 社長の頭は石より固いんですから。

 トラックも転がしたことのない経営者になにがわかりますかってぇの。
 野放し状態で走らせている運送会社も確かに問題ではありますが、数字やデ
ーターだけで管理しようとしてもそれはそれだけで終わっちゃいますよ。
 我々は多額の契約で働いているプロ野球選手とは違うんですよ。
 なにか一流企業と同じことをしたがっているように見受けられるが、一流企業は
運ちゃんもいいだろうが、事務所のスタッフの資質も高いものがある。

 システム輸送などを常日頃研究して、ロジスティックを科学しようとしている。
 要するに事業内容に一貫性があるということ。
 うちはどうか。
 せっかくこのデジタコ走行で燃料代を浮かしてみても、数100kmにも及ぶ回送
をさせているのでは、なんのためにやっているのかわからない。

 これはなぜに生じるのか。
 たまたま仕事が薄くてそうなってしまったということもあるのだが、それ以上に事
務所スタッフどうしの連絡が行き届いていないからだ。
 担当を細かく分けていて、行き荷・帰り荷・地場と担当を分けているのだが、そ
の間の連絡が完全にできていないから、その尻拭いを我々運ちゃんがすること
になるのだ。

 極端なことをお話しますと、東京よりも西側にある運送会社(たとえば名古屋と
か大阪とか)において、ある運ちゃんが東京で荷物を降ろして静岡に帰り荷を
積みにいく。
 別の運ちゃんは神奈川にいてそこから群馬に帰り荷を積みにいく。
 トラックがその荷物に適合していなければこれもいた仕方ありませんが、同じ
トラックでありながらこのような配車をしている。

 運ちゃんどうしでも首をかしげながら走ることになる。
 『なんでお前が群馬に行かないんだよ!?』ってね。
 
 これって本来ならば、東京にいる運ちゃんを群馬に行かせるのがセオリーだと
思います。
 こういった粗末な配車ばかりを組む会社は、いくら経費を節約しようと励んでも
結果が出てきません。

 運ちゃんを教育しようと考える運送会社は多いですが、そのなかの事務所の人
間を教育することを怠ると、これも危ない傾きかねない運送会社になるということ
を忘れないでもらいたいものですね。

 そしてvenusさんの書かれた最後の文、『とうぞ身体に気を付けられて居眠り車
に追突されないように頑張って下さい。』ですが、これはvenusさんは冗談まじりに
書かれているのだと推測しますが、居眠りでなくても後ろからやられています。

 高速道路においてでしたが、ああいう信号のない道路では流れというものがい
かに重要なものであるのかということがこの事故をよくあらわしていると思います。
 スピードを出さなければ安全だと決めつけるのは無理があると思いますね。
 問題はスピードではなくって、トラックを操る運ちゃんの技量レベルの向上にある
と考えますが皆さんは如何思われますでしょうか。
 
★    ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 週末、久し振りにはやく仕事が終わったので、乗用車にワックスをかけました。
 7年目にはいった私の愛車プジョー君も、ワックスひとつでまだまだ輝きを失って
はおりません。
 ただ、買い物に行ったときに見知らぬ人からドアの体当たりをたくさん受けてい
たりして、愛車プジョー君はかなりダメージを受けています。

 走っていると、またまた勘違いした若者が我が道のように走っています。
 『こいつサーキットと勘違いしてるんじゃないのか!?』と思えるような走り方をして
いるやつらが多いのなんのって。
 こういう人たちは走行中に何を考えて走っているのでしょうか。

 人よりも先に走ることにすべての喜びを感じているのでしょうか。
 そういう人の親の気持ちってどういうものなのでしょうか。
 なにか爆弾を抱えているような気がしてならないのですが。
 だってそうでしょ?
 いつ事故ってもおかしくないんですよ。

 そういえばこの前もいたなぁ。
 通勤時間帯に気持ちよくすり抜けているスクーターがいて、『バイクっていいな
ぁ。』と羨ましがっていたら、しっかり先のところで事故処理してましたね。
 自分は見られているっていう感覚がないのはもちろんのこと、人様の迷惑になっ
ているだとはこれっぽっちも考えてはいない。

 なにかあったときに自分が痛い思いをするのに、そういうリスク管理ができない。
 事故っていうのは、防げない事故もなかにはありますが、たいていは防げるもの
ばかりだと思います。
 要するに、ドライバーの考え方ひとつでどうにでもなること。

 よく事故る人の傾向というものがあって、似たような事故を繰り返し繰り返しして
いるそうです。
 いちど起こした事故を繰り返すということは、教訓というものを得ていない証拠。
 人間というものは、反省を繰り返すことで高等な生き物として成長していくものだ
と思います。

 ただ単に行動だけをしているのならば、サルなどの動物となんら変わりないとい
うことにもなります。
 事故をおこさないようにしようと思っていてもおきるものはおきるのですが、自分
はどういったところに弱いのかということを自覚することで、今後の運転の仕方に
変化があらわれれば、そこでひとつレベルが上がったとみることができるでしょう。

 陽気がよくなってきて、ボーっとしているドライバーが増えています。
 相手のクルマの動きを見ることも重要ですが、クルマの中の人間の表情も見る
ようにしてみましょう。
 なにか危ないものを事前に察知できるかもしれません。

 それではまた、次回まで。
 
★    ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 【発行者】

  あさやん asayan@gray.plala.or.jp

   ホームページ http://www7.plala.or.jp/asachan/asayanunchan.html

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