メルマガ:リハビリ介護の基礎知識
タイトル:♪♪♪リハビリ介護の基礎知識♪♪♪-114号-■階段昇降−杖歩行介助のおける工夫−(3)■  2003/08/13


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  │●│●|リ|ハ|ビ|リ|介|護|の|基|礎|知|識|●|●|
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                                      平成15年8月13日 114号

  毎日1つのリハビリ介護の用語を取り上げコラム風に解説致します。
  忙しく時間に追われがちな在宅や施設などの介護現場ですが、日々の中
  で知識の技術の吟味や確認も大切ではないでしょうか?
  現場で役立つ用語を取り上げて行きたく考えます。

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 No.114 ■階段昇降−杖歩行介助のおける工夫−(3)■
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 階段昇降の“昇降パターン”は下記です。
 (1)1足1段階段昇降
 (2)2足1段階段昇降

 (1)は、健康な我々が、おそらく?用いている階段の昇降の仕方です。
 右側の足で1段目、次に左側の足で2段目・・・(交互に)一側の下肢で1
 段を昇り降りします。5段の階段なら、6歩で昇り(降り)終えます。
  
 (2)は、左右の足で各段を踏みしめ、着実に昇降する方法です。5段の
 階段なら、10歩で昇り(降り)終えます。

 (1)【1足1段階段昇降】で昇る(降りる)場合は、それ相応の脚力と体
 のバランス、体力が求められますので、基本的には『おとしより』や『障
 害者』の方々には負担がかかる可能性が大きいです。

 現場的には(2)【2足1段階段昇降】が安全性や実用性も高いです。
 足の出す順番は、これまでお伝えした方法で・・・
 
 ☆段差−昇り(上り):(1)杖(手すり)→(2)健側下肢→(3)患側下肢
 ☆段差−降り(下り):(1)杖(手すり)→(2)患側下肢→(3)健側下肢
 となります。

 介護場面で 手すりが付いている場合は、利用を促すのは当然ですが、手
 すりない場合は、その『おとしより』の身体状態や階段の段数・傾斜等を
 考え種々の“方法”を考えなければなりません。

 “方法”の中には、昇ろう(降りよう)とする階段を“回避”するという選
 択肢(判断)も大切です。無理して昇るよりは、回り道をしたり、他の人手
 を呼ぶ等も方法の一つです。基本は安全に・・・です。

 手すりがない場合の介護の幾つかの方法として(※あくまでも一例です。)

 ※例えば、右片まひのケースで、本来なら昇降には、左側に手すりがあれ
 ば良いのですが、ない場合は?

 ○反対(右)側に手すりがある場合

 昇り:右側の手すりを正面に横歩きで昇る。
 降り:後ろ向きで左手で手すりを握りバックで降りる。

 などがあります。両方に手すりがない場合は、思案します。杖を使って昇
 降を考える場合、その『おとしより』の【段差昇降】の状態や階段の段数
 、傾斜を十分頭に入れ介護に踏み切る事が大切です。おとしよりが不安を
 訴えたり、介護側に自信がない場合は、他の人手を呼び協力を求めましょ
 う。

 最後に【介助の位置】ですが・・・
 ケースにもよりますが、基本的に『おとしより』に安心感を与える位置及
 び緊急時(バランスを崩した時等)フォローに入りやすい位置として・・

 昇り:後ろ側 (の“まひ”“弱い”足側)
 降り:前 側 (の“まひ”“弱い”足側)
 
 が適当かと・・・階段昇降の介護は油断大敵です。あらゆる場面の想定が
 求められます。
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