メルマガ:リハビリ介護の基礎知識
タイトル:♪♪♪リハビリ介護の基礎知識♪♪♪-110号-■障害物またぎ■  2003/08/06


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  │●│●|リ|ハ|ビ|リ|介|護|の|基|礎|知|識|●|●|
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                                      平成15年8月5日 110号

  毎日1つのリハビリ介護の用語を取り上げコラム風に解説致します。
  忙しく時間に追われがちな在宅や施設などの介護現場ですが、日々の中
  で知識の技術の吟味や確認も大切ではないでしょうか?
  現場で役立つ用語を取り上げて行きたく考えます。

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  □今日の用語□          
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 No.110 ■障害物またぎ−杖歩行介助のおける工夫−■
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 今回の用語は【障害物またぎ】をお届けしますが、お読みになるに当って
 は、用語053〜056(片麻痺の歩行介護)や最近お届けした用語100
 (段差昇降)等の併読をお薦めします。

 特に在宅、屋内の各場所には、部屋と部屋の区切り(特に和洋室間)に段
 差が認められる事が多くあります。これは、用語100段差昇降でお届け
 した10〜15センチ、30センチ等といった“明瞭な”段差ではありま
 せん。

 和洋室間の区切りの段差では、10〜40ミリメートル(和室が洋室より
 高い)或いは 見た目は平坦に見えても、数ミリメートルの段差を認める
 事も少なくありません。

 このような“僅かな”段差の方が “明瞭な”段差より厄介で、つまずい
 て転倒事故に引き起こす頻度は高いように思います。“僅かな”ものと言
 って侮れません。

 高低差が少なく 或いは、僅かでも【段差】として捉える事が大切です。
 『おとしより』も油断して“引っかかり”やすいと認識し、介護 或いは
 アドバイス(注意し知らせてあげる)する事のぞまれます。
 要領は、用語100と同様です。下記に
   段差−昇り(上り):(1)杖→(2)健側下肢→(3)患側下肢
   段差−降り(下り):(1)杖→(2)患側下肢→(3)健側下肢

 さて、部屋間の区切りの部分 特に和洋室には、襖(ふすま)の【建具】が
 存在します。洋室側のフローリングから見ると・・・
 
 洋室→(4センチ高低差)→建具(幅:約10センチ)→(数ミリ高低差)→畳

 の様に建具→畳間が微妙に僅かの段差となっている場合があります。この
 場合、段差ではなく 床から凸型に飛び出た【障害物】として捉えます。

 最近の建てられて新築の家の場合、神経質にならなくてもいいかもしれま
 せんが(しかし、確認は必要です)、古い家屋などでは 建具→畳間が思っ
 ている以上に落ち込んでいるケースもあります。『おとしより』の場合、
 敷居を踏む事を好まない習慣があり畳が扁平(圧平)するのかもしれません。

   ┌──┐             ┌──┐(数ミリ)
   |  |        (4センチ)|  └─
  ─┘  └─           ─┘
    障害物                        洋室−建具−畳

 発行者の経験では、古い借家で 畳−建具−畳 形態の部屋区切りのケー
 スで 床や畳の老朽や摩耗が進み、建具前後が約10〜15ミリメートル
 (部分的ですが)凹(へこ)んでいる(→つまり建具が凸に)ものがありました。
 実際、移動時に“つまずき”の危険性は大いに有りです。

 【障害物またぎ】の場合、杖や足の出し方の要領は“段差−降り”時と一
 緒です。つまり・・・・

 (1)杖→(2)患側(まひや痛み有り)下肢→(3)健側下肢

 しかしながら、現場で用いた場合 以外とこの介助に苦慮する事も少なく
 ありません。次回【障害物またぎ】についてもう少しお届けしたく思いま
 す。
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