メルマガ:リハビリ介護の基礎知識
タイトル:♪♪♪リハビリ介護の基礎知識♪♪♪-105号-■ADLの実用性■  2003/07/26


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  │●│●|リ|ハ|ビ|リ|介|護|の|基|礎|知|識|●|●|
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                                      平成15年7月26日 105号

  毎日1つのリハビリ介護の用語を取り上げコラム風に解説致します。
  忙しく時間に追われがちな在宅や施設などの介護現場ですが、日々の中
  で知識の技術の吟味や確認も大切ではないでしょうか?
  現場で役立つ用語を取り上げて行きたく考えます。

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 前回104号で 本文25行目 に誤りがありました。
 お詫びして、訂正させて頂きます。

 (誤) 

 い水準の活動性のケース(できるADL<しているADL)もあります。

 (正)

 い水準の活動性のケース(できるADL>しているADL)もあります。

 ※不等号の向きが逆です。

  □今日の用語□          
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 No.105 ■ADLの実用性■
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 “できるADL”と“しているADL”のギャップを埋めていく、つまり
 生活場面で行うADLが、その『おとしより』の残存機能に見合った“最
 大能力”で効率よく生かせていればベターです。

 しかしながら“最大能力”を見誤り、一方的・スパルタ的に動作を強要し
 てしまう事は避けたいものです。前号でも述べた様に ADLを見る時、
 残存能力だけで判断してしまうと『おとしより』の負担になってしまいま
 す。介護の問題、生活(住)環境の問題、意欲の問題・・・等々の要因も同
 時に検討し“できるADL”をアドバイスしていきたいものです。

 【日常生活動作】や【生活関連動作】をみる場合、各動作の【実用性】を
 みていく事がポイントとなります。

 (1)安全性
 (2)安定性
 (3)持久力
 (4)スピード
 (5)社会的容認

 (1)は、その動作に失敗や転倒等の危険性はないか?という項目です。
 (2)は、動作の遂行度において、不安定性やバランスの崩れ 或いは失
 敗がないか?という点です。例えば、歩行の場合 独歩の時、左右に体が
 揺れバランスが悪く、つまずいて転倒してしまいそうなケースの場合、歩
 行の実用性は低いと判断します。実用性を高める為には、介助による方法、
 身体的な問題を検討してリハビリ等を配慮 或いは 杖等の歩行支援用具
 の検討、手すりなどの物的な介助・住環境の整備・・・等々で実用性の向
 上が期待できるかもしれません。

 (3)は、体力面の項目です。歩行の場合、ベット周辺を歩くと疲れて息
 切れする場合、歩行の実用性は低い可能性があります。
 (4)は、動作に要する時間です。ベット〜トイレ迄 1分で歩いていた
 『おとしより』が、ある時期より5分かかるようになった場合、この項目
 の実用性は低下していると考えます。
 (3)(4)はその時々の様態を記録しておくと後々便利です。例えば、
 動作後の呼吸数・脈拍等を記録したり、ベット〜トイレ迄の片道に所要時
 間を書き留めておくなど・・・

 (5)は、その動作の“見た目”です。第三者からみた印象で外出時に問
 題となる場合があります。特に重度の障害を抱えておられるケースの場合、
 この項目に対する配慮は欠かせません。外出するのを拒む原因になってい
 るかもしれません。 
 
 このように 各動作ごとに(1)〜(5)の項目について検討し【実用性】
 を判断していきます。現場でも習慣化すれば、ケースの目標・課題が明確
 になる事も少なくありませんし“できるADL”の輪郭が良く分かるので
 はないでしょうか?
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