メルマガ:リハビリ介護の基礎知識
タイトル:♪♪♪リハビリ介護の基礎知識♪♪♪−081号−■起き上がり(5)■  2003/06/06


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  │●│●|リ|ハ|ビ|リ|介|護|の|基|礎|知|識|●|●|
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                                       平成15年6月7日 081号

   毎日1つのリハビリ介護の用語を取り上げコラム風に解説致します。
   忙しく時間に追われがちな在宅や施設などの介護現場ですが、日々の中
   で知識や技術の吟味や確認も大切ではないでしょうか?
   現場で役立つ用語を取り上げて行きたく考えます。

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   □今日の用語□          
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   No.081 ■起き上がり(5)■
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 今回でひとまず“起き上がり”最終となります。

 用語079〜080で“起き上がり”をこのマガジンなりに(1)(2)の代
 表的な2つに絞り分類させて頂きました。下記となります。

 (1)【側臥位】を介して行う方法
 (2)【腕の使い方】を最大限有効に行えるよう促す方法
     
 ※前回は(2)を中心に説明致しました。

  起き上がる前に起きる方向の上肢を体側(たいそく)から【30度位】外に
  開いておく準備(起き上がる前の上肢の位置関係)が、支持面が広く且つ
 重心が低い状態(動きにくい状態)から体を起こし易くなる・・・というポ
 イントです。

 もちろん『おとしより』の障害や体力の衰え、介護度等により適時“介助”
 が必要となる事が有りますが、この状態を整えて起き上がりを実施するか
 否かで“動きやすさ”或いは、残った能力の“使いやすさ”は違ってくる
 はずです。

 用語026介護力学での“慣性の法則”の所をご参照頂きたいのですが、
 動作を行う際には先ず“動き始め(動作の開始時)”に大きな力を要します。
 起き上がりの“動き始め”の姿勢は【背臥位】で支持面が広く、重心が低
 い非常に動きにくい特徴を持っていますので“動き始め”には殊更労力が
 要るのです。

 【腕の使い方】を有効活用する事が求められます。
 しかしながら、福祉用具貸与等で用いられている介護用ベットは、幅が狭
 いという特徴があり、起き上がる前に上肢を外に開き良好な位置関係を保
 てない事が度々です。

 さて(1)【側臥位】を介して行う方法は、腰痛などを持っておられるケー
 ス(腰を大胆に捻られない)や体力的に虚弱なケースで(2)の方法を行えな
 い場合、1段階クッションをおいて用いられる事があります。

 この時も【側臥位】になってみるとベットの狭さのために起き上がる側の
 上肢が使いにくくなり、往生してしまう事も少なくありません。

 これらを解決するにはどうすればいいか?単純には、広い介護用ベットを
 利用すればいいのですが・・・
  ※最近では“幅広ベット”なるものが出ているようですが施設での普及
   は、コストの関係でまだまだのようですし、在宅でもあまり見かけま
   せん。

 現場的な解決策としては“斜めに寝る”事がおすすめです。
 これも(1)(2)準備の共通項目として“頭側を起き上がる方向から遠く”
 斜めの状態の背臥位の姿勢から起き上がりを開始します。

 斜めに寝る事によって、起き上がる方向にスペースが生まれます。
 僅かかもしれませんが、随分動きやすさが変わります。
 当然ながら、普通はまっすぐ寝ていますので、膝をたて【おしり上げ】等
 の寝た状態でのベット上の移動を行わなければなりません。(これが結構
 大変!?→また別の用語で取り上げます。)

 起き上がりについて不足分は以降も配信予定です。今回はここまでで
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