メルマガ:論よりでまかせ!
タイトル:論よりでまかせ!  2003/06/05


==========================================でまかせ編集委員会=======
         論 よ り で ま か せ !
      2003/6/5         第160号 (発行 不定期)
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==========================================教育コラム&情報誌=======

■塾講師のゆたさんが、子どもたちの話題や本音、日常経験した不思議な
出来事などを綴ったエッセイ集です。

INDEX ・でまかせコラム
          「まず自分の非を」
      ・言葉の小窓
       「元の木阿弥」
      ・教育weekly    
           ・今日の一言
             「未来社会」
           ・みるみるわかる
       「わかる」と「できる」は違う
           ・まなびウォツチャー 
          「IT授業実践ナビ」
           ・お知らせ 
         掲載原稿募集
           ・編集後記

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           今日のコラム
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「まず自分の非を」

 人には、合わない間柄というものはつきものです。私も、学生時代、同
級生や先生で何かあわないと感じる人がいたものです。そうかといって理
由は何かというと言えないのです。つまり何となく合わないのです。
 だれでもそんな人がいることは仕方のないことですが、その感情を出す
場合はTPOを心掛けなければいけません。
 私が担当する教室の子どもにもそんな子どもがいました。

 その子どもは私が小学6年生の時からずっと指導してきたのですが、今
年になって担当教師が変わり、どうも授業がしっくりといかなくなったよ
うです。
 最初の1ヶ月は何とか授業を受けていたのですが、2ヶ月目に入った頃、
彼の母親から私に電話が入りました。
 子どもがどうしても授業に合わないからやめたがっている、ということ
でした。母親の様子から、おそらく考え直させることは無理だろうと思い
ました。
 私は彼と話合い、結局、私が担当する科目は残したまま、授業をぬけま
した。

 私もその科目の授業の様子を傍観していたのですが、非は明らかに彼に
あるように思えました。しかし、それ以上言うことは彼を追い込むことに
もなるので、それ以上は何も追求しなかったのです。

 それから2週間後のことです。私が授業に入っていったとたん、彼は私
に対して、その教師の悪口を言い始めました。
 私は彼にいいました。
「教師の悪口を言うのは、学生の特権みたいなものだからそれはかまわな
いけれど、よく考えなさい。先生は、同僚なんだよ。口に出す場所を間違
えていないかい。」

 彼は何もいいませんでした。
 私は続けました。
「人と合わないということは、自分にもどこか非があるということだから、
人の非よりもまず自分に非はないのかを考えなければいけない。」
 彼はそれ以来、教師の悪口を言わなくなりました。

 私が言ったことに納得したのかはわかりませんが、彼は以前と変わらず
授業を受けています。 

 五木寛之の『生きるヒント』に次のような文章があります。
「努力しても直らない欠点は、たぶんその人の最良の部分に根ざしている
のではないかとぼくは思います。・・・世間的な損が、ひょっとしたら大
きな徳に背中あわせにつながっているのかもしれません」。

 その人の悪い面をもう一度見直してみることも必要です。

 人の悪口を言うことは簡単です。
 小さい頃、私の祖父が言った言葉があります。
「人の悪口を言うことは自分の口ひとつだけど、自分に対する悪口はその
何倍、何十倍、何百倍の口がある」。

 私はその祖父の言葉を聞いてから、決して人の悪口を言わないようにし
ています。

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           言葉の小窓   
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「元の木阿弥」

 いったん良くなったものが、再びもとのつまらないさまにもどること、
を「元の木阿弥」といいます。
 これは故事からきています。

 戦国時代、大和郡山の城主・筒井順昭が病死したとき、嗣子順慶がまだ
幼かったので、遺言により声が順昭に似ていた南都の盲人木阿弥をほのぐ
らい寝所に置いて順昭が病気で寝ているようにみせかけ、順慶が成長して
始めて順昭の死を世間に知らせ、木阿弥はもとの市人になることができた
のです。

--------教育weekly------------------------------------------------
過去1週間の教育関係の話題を掲載しています

■県教委が一般向けメルマガ発行、都道府県教委で初(奈良)(5/29) 
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■教員採用試験 音楽実技にビートルズなどを導入
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■教育制度が変わろうとしている
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■文部科学省がIT活用授業の実践事例を公開
http://kids.gakken.co.jp/campus/parents/news/n46_p1.html

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           今日の一言
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「未来社会」

 駅に着くと携帯電話で自分の車を呼び出せば迎えに来てくれる。出勤時
は朝刊を広げながら駅まで車で行く。そんな未来を小さい頃想像したもの
です。

 しかし、そんな未来カーが慶応大学で研究されているそうです。
 考えて見ると、小さい頃は手塚治虫の世界は夢の世界でしたが、そのい
くつかは現実のものとなっています。ボタン1つでどこへでも行けて、交
通事故のまったくない社会はそんな遠い未来ではないのかもしれません。

-- みるみるわかる ------------------------------------------------

「わかる」と「できる」は違う

 子供たちの勉強方法を見ていて、いちばんの誤りは易しそうな計算問題
をとばしてしまうこと。
 やさしい計算問題は、見れば自分にできるかできないかはわかるけれど、
いざ挑戦してみると正解にならないことがしばしば!

 知り合いの教師の口癖があります。「やりこませる」。

 勉強の基本をあらわしていますね!

====== まなびウォツチャー ======================================

「IT授業実践ナビ」

 いまや、どんな社会でもITを無視することができません。それは教育現
場でも同じです。
 授業でどういうふうに利用していけばいいのか、文部科学省の指導する
方向がよくわかります。

   http://www.nicer.go.jp/itnavi/mokuji.html

-- お知らせ ------------------------------------------------------

「掲載論文募集」
 論よりでまかせ!」に掲載する論文を募集しています。下記の3つのコ
ーナーです。「掲載希望」と書いて、お送りください。
 
 「教育コラム」、「言葉の小窓」、「みるみるわかる」

  下記までメール
  yutasan@dosule.com

購読者用メールアドレスが変わりました。ご意見ご要望は下記までおねが
いします。

newfinenight@wakayama.email.ne.jp

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             編集後記
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 いつも「論よりでまかせ!」をご購読いただきありがとうございます。

 小学生が今、修学旅行に出かけています。奈良・京都を訪問しているの
です。友達と宿を同じにするのは家族との旅行と違っていいものです。

 修学旅行の教育的意義がいろいろ議論されていますが、そんなことは大
人が考えればいいいことであって、子ども達には何も関係のないことです。

 思い切り楽しんできてほしいですね!

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○電子メールマガジン「論よりでまかせ」2000/04/01創刊
発行元:でまかせ編集委員会
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