メルマガ:論よりでまかせ!
タイトル:論よりでまかせ!  2003/02/13


==========================================でまかせ編集委員会=======
         論 よ り で ま か せ !
      2003/2/13      第145号 (発行 不定期)
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==========================================教育コラム&情報誌=======

■塾講師のゆたさんが、子どもたちの話題や本音、日常経験した不思議な
出来事などを綴ったエッセイ集です。

INDEX ・でまかせコラム
          「失敗の練習」
      ・言葉の小窓
       「一所懸命」
      ・教育weekly    
           ・今日の一言
             「フリーターの真実」
           ・みるみるわかる
       「一桁の計算が基礎」
           ・まなびウォツチャー 
          「あったら良いねこんな道路標識」
           ・お知らせ 
         掲載原稿募集
           ・編集後記

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           今日のコラム
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「失敗の練習」

 私が住んでいる和歌山県の公立高校の推薦入試も今週の金曜日が本番で
す。
 近年は、高校入試も推薦が流行りで、和歌山県も、推薦で全体の約4割
の生徒が合格します。私が担当している教室の3年生も3月の学力試験を受
けるのは3人だけです。(推薦全員合格すればですが!)

 ただ私自身不満に思っているのは、推薦入試が増えたことで、子どもが
高校入試という人生で最初の関門を軽く考えてきているようになってきて
いるということです。
 子どもの親の意識も、「少しでも早く合格が決まれば楽だから」という
のが本音です。親がそう考えているのですから、子どもに入試を受けるこ
との意義を説いてみたところで、一昔前の子どものようにはいきません。

 推薦入試は、日ごろの成績や学習態度をみるのだから、子どもの真の力
を見ることができるといいます。しかし、学校のテストは少し要領のいい
子ならある程度の点数はとれますし、今は塾へ通う子がほとんどですから
最後の最後でがんばる必要がありません。
 テスト期間以外に、私たちがしたような入試勉強をしている子どもはお
そらくあまりいないのではないでしょうか。

 以前訪問した高校の入試担当の先生が、次のようなことを言っていたの
を思い出します。

 「推薦入試で入学してきた生徒は、入試のときに勉強をがんばった経験
がないので、いざというときのがんばりがきかない。高校に入っても成績
が伸びないんですよ。」

 私はこの先生の言葉が真実ではないかと思うのです。

 今の社会は、子どもたちが障害にぶつかることを極力避けるようにして
いきます。
 しかし、壁のない社会はありません。その壁は誰にでも初めての壁です。
その乗り越え方は自分で見つけていかなければなりません。
 そのときに過去、壁にぶつかったことの経験が生きるのです。

 過去に壁にぶつかり、挑戦したことのない子どもは、挑戦する前にあき
らめを選びます。
 あきらめるだけなら自分の喝騰ですみますが、ときには他人に迷惑をか
ける行為に突き進む場合もあります。

 10代のときにせめて一度は、壁に挑戦することを大人も子どもたちに
経験させてほしいと願います。
 そして失敗や敗北をする練習をつんでいくことも人間の学習だというこ
とを自覚するべきでしょう。

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           言葉の小窓   
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「一所懸命」

“一生懸命”
 とてもいい言葉です。一生懸命はもともと「一所懸命」という字です。
“所”とは土地を表します。

 武士が戦うことを職業としたのは大昔ではありません。豊臣秀吉の兵農
分離政策がきっかけです。
 それまでは、武士といっても、戦いのないときは農業をしていました。

 鎌倉時代、武士は鎌倉の周囲で農業を営み、一たび幕府から召集がかか
ると、「いざ鎌倉」と集まったのです。
 それは将軍の御恩が目的で、御恩は、土地のことでした。
つまり、所領を獲得するため戦うのです。

--------教育weekly------------------------------------------------
過去1週間の教育関係の話題を掲載しています

■国立高等専門学校の法人化について(中間報告)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/
                 koutou/023/toushin/030201.htm
■南京犠牲「40万人」削除 高校教科書
http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/text/030206text.html
■センター試験平均点、「数学」や「外国語」で上昇
http://www.yomiuri.co.jp/04/20030206ic54.htm
■私立中入試は今  教科書の内容へった影響は?
http://www.asagaku.com/topnews/top1.html
■小学校の8割が全校一斉読書活動
http://www.mainichi.co.jp/life/kyoiku/edumail/
                    archive/04/200302/07-01.html
■2学期制 どう違うか教えましょう
http://www.asagaku.com/topnews/top2.html
■学校での読書活動の推進を
http://www.kyobun.co.jp/news/2003/n_02.html
■1億円増にとどまる−14年度小・中学校図書購入費
http://www.kyoiku-press.co.jp/990903/t990903.html
■45万人学力テストのデータすべて公開します 文科省
http://www.asahi.com/edu/news/K2003020800119.html
■村松高校が、村松町内全世帯対象の学校新聞発行(新潟)(2/10)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/05a/20030210wm07.htm
■子連れ学生大歓迎
http://www.yomiuri.co.jp/education21/news/2003020901.htm
■京都市教委、全英語教員にTOEFL受験義務付けへ
http://www.asahi.com/edu/news/K2003021002959.html
■夏・冬休みは児童に「英語漬け合宿」 
            来年度、全国数十地域を指定−−文科省方針
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200302/09m/032.html
■忙しい?「学校週5日制」 印南町調査(和歌山)
http://mytown.asahi.com/wakayama/news01.asp?kiji=1215
■五色百人一首 手軽さうけて人気広がる
http://www.asagaku.com/topnews/top1.html
■県立高・私立高で人事交流 今春から埼玉、青森、秋田で
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200302/12m/032.html
■シャトル事故 命がけの実験 協力した中学生もショック
http://www.asagaku.com/topnews/top2.html
■中高生に無料勉強部屋を提供 埼玉・志木市
http://www.mainichi.co.jp/life/kyoiku/edumail/
                  archive/04/200302/12-03.html
■「あいさつできてます」若者の9割が自信
http://www.mainichi.co.jp/life/kyoiku/edumail/ 
                  archive/04/200302/12-01.html
■私大「破たん予備軍」急増 処理の枠組み急務
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200302/12m/063.html


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           今日の一言
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 フリーターという言葉が世の中に出てきたのはいつからだっただろうか。
私の就職時期にはなかったのだからそんなに古い話ではない。

 フリーターの収入をみてみると、1カ月の収入が10万円未満が約39
%、次いで10万〜15万円未満が約33%だそうだ。

 最初は自由時間の確保が目的の人が多かっただろうが、最近は仕事が見
つからない、という理由も多く、中年労働者の悲哀を感じる。
 どちらにしても収入面から考えるとわりのいい状態ではなさそうである。

-- みるみるわかる ------------------------------------------------

「一桁の計算が基礎」

 正の数・負の数の計算をよく間違えるのは、ほとんどが符号の間違いか、
一桁単位の計算の間違いです。

 問題が2桁、3桁でも元は1桁の計算が理解できていなかったり、練習が
不足しているからなのです。
 だから、8割が1桁、2割がその他の割合で練習することだ大切。
 符号による勘ちがいも減少するはずです。

====== まなびウォツチャー ======================================

「あったら良いねこんな道路標識」

 現代の社会生活とモータリゼーションは切り離すことはできません。
21世紀も進むと、渋滞、交通事故、環境負荷の増大が、ますます社会問
題として浮かびあがります。

 そんな未来を明るくするにはどんな交通標識があればいいのでしょうか。
さあ、みんなでいっしょに考えてみよう!

 http://www.kictec.co.jp/inpaku/index.htm

-- お知らせ ------------------------------------------------------

「掲載論文募集」
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ーナーです。「掲載希望」と書いて、お送りください。
 
 「教育コラム」、「言葉の小窓」、「みるみるわかる」

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 今号から、メールマガジン発行サイト「Mailux」さんからも発行するこ
とになりました。お知り合いの方にも購読を薦めていただきますようお願
いします。

 昨年、「子どもたちの読書離れ」についてのコメントを求められた「AERA」
の特集記事が、今週発行したAERA掲載されています。
 Web版のアドレスは以下の通り!一度訪問してください。

 http://www.asahi.com/column/aic/Mon/d_aera/20030210.html

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