No.036 【テーマパークが私の学校】　2003.11.21 2003/11/22

メルマガ：『テーマパークは私の学校』
タイトル：No.036 【テーマパークが私の学校】　2003.11.21 2003/11/22

■ ■ ◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　テーマパークが私の学校 ■ ■ ■　　　　　　　　　　　　　「そうか!! 教育って、そういう事だったんだ」 ■ ■ ■　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . . .2003.11.21　No,036 ----------------------------------------------------- http://www.shuu.co.jp/ ==[▼ご挨拶]================================================================ 超ぉーお待たせしました～ぁ!!　皆さんこんにちは!!香取です。　日を追うごとに寒くなってきましたが、先日行った沖縄は11月とは思えないくら　いに温かく、日中長袖では暑いくらいでしたが、島の人たちは寒い寒いと言って　いました。やっぱりその土地で感覚も違ってくるもんだなぁって思います。　さて、今回は３年前にお仕事で行った、中国での科学館のお話です。　開発当初は３年間で閉館となるはずだったこの施設も、来場者数がどんどん上が　り延長されることが決定したようです。これもきっと働いていた従業員とそれに　関わる人たちの志の高さだったのではないかと思います。　それでは早速、中国でのお話パートⅡ、第３６話行ってみよう!! ================================================================[▲ご挨拶]== ---------------------------------------------------------------------------- 第３６話：「初めての海外業務PartⅡ　文化……」 ---------------------------------------------------------------------------- はじめての中国で色々なことに戸惑いながらも、日々新しい発見にびっくりの連続でしたが、さらに日本では体験したこともないような出来事が……。通常私たちが行う企業研修の最初には「ボール投げゲーム」という研修プログラムを行います。各チームに別れ、それぞれにゴミ箱と新聞紙を丸めたボールを用意し、このボールをゴミ箱に入れるというゲームです。ゴミ箱から５０センチごとに５メートルのところまで床に記しをつけておき、１人ずつ投球する前に自分が投げる位置「３メートルから投げます」と宣言してから投球してもらいます。うまくゴミ箱に入れば○、入らなければ×をスコアボードに記入して１人９フレームが終わったところで、チームごとにその結果をもとにして順位をつけてもらいます。チームごとに順位と、何故その順位をつけたのかという理由を発表してもらう中で、確実にゴミ箱に入れることを重視するのか、それともとにかくチャレンジすることを重視するのかなどを見ながら、今後のプログラムの参考にします。また、受講するスタッフには最初にゲームのストライクゾーンを示してないことで、色々な評価の仕方があり、リーダーにとっては最初にストライクゾーンを示すことの大切さに気づいてもらうようなゲームです。ゲームを開始すると、スタッフたちは各チームともに盛り上がりながら進んでいきました。９フレームまでゲームが進み終了したところでそれぞれに順位をつけてみようということで結果発表を行います。「それじゃぁ、今やったゲームの結果をもとに、それぞれのチームでつけた順位とそ　の理由を発表しようね!!じゃぁ、このグループからどうぞ!!」「僕たちのチームはこういう順位です。　何故、この人が１位かというと○の数は４つなのですが、なかなか入らないで居る　人に、親切に投げ方を指導していて、その結果指導された人の○の数が増えたから　です。そして２位は……」通訳を通してそれぞれの順位と理由を聴いてびっくりします。日本で行ってみた時には、○と×の得点そのものに対しての評価が多いのですが、このスタッフたちは皆、「スコア表記入の役で貢献したから」とか「ボールの受け渡しや応援振りに心がこもっていた」など、得点に直接関係のない部分も見て高く評価していたのです。私自身、こういった部分をしっかりと見て、評価をしよようという新しい気づきをもらえました。今までとはまったく違った体験でした。いずれにしても、自由なゲームで自由な評価基準で行えば、その評価はマチマチになってしまうよねと、いったところを知ってもらおうということだったのですが、接客業の中で当然大切な部分を最初から教えなくてもしっかりと気づき評価しあえるチームだったことでレベルの高さを思い知りました。そんなこんなで、オープンまじかまでトレーニングは日々続いていきます。そして、いよいよグランドオープンをまじかに迎えたころでした。クライアントからの依頼もあり、身だしなみの部分について、しっかり行おうということで、身だしなみのクラスを行いました。クラスの中では、何故身だしなみをきちんとしなければならないか、そうすることでゲストにはどんな印象を与えることができるのかなどをみんなで話し合い決めていきます。そして、みんなで決めたルールをこれから守っていこうと約束をしてクラスが終了します。「内藤さん、結構みんな真剣に話し合ってて良かったですよね!!」「うん、そうだったなぁ、本当にレベルが高いよね。これで、決めたルールを全員が　守れるようにしていかないとな!!」「はい、了解しました!!月曜日が大事ですね!!」「うん」 ―そして休日をはさんで、月曜日― 先週クラスを行っていたせいか、出勤するみんなを見ていると全員が決めたルールどおりに身だしなみを整え出勤してきます。「おい、香取、彼はちゃんと髪の毛切って来てるよ!!」「おぉ、すげぇ、ちょっと行って来ますね!!」「おお」「おはよう、髪の毛切ってきたんだね。よく似合ってるよ!!バッチリ!!」「シェイシェイ（ありがとう）」こうして私たちは、変化のあったスタッフに声をかけ褒めます。私はこんなにも素直なスタッフに感動しながら、レポート書いて上司の内藤さんのところへ……。「内藤さん、今日のレポート書けましたよ!! 　今日は感動しちゃいましたね、みんな素直にルールを守ってくれたし!!」「……うん……」「あれ？どうしたんっすか？なんか元気ないじゃないですか？」「……あぁ……」「うん!?」「なぁ、香取、俺たちもうちょっときちんと中国のこと、文化や生活の違いなんかを　勉強してからトレーニングをすべきだったんじゃねぇかな……？」「えっ？　どうしたんですかそんなに落ち込んで、そんなに心配しなくても日本とあ　んまり変わりないっすよ!!」「……。　違うんだよ。そんなに簡単に考えちゃだめだよ。みんなの前に立つのに、そんなん　じゃダメだったんだよ……」「……、何かあったんですか？」「……うん、今朝先週身だしなみのクラスやったから、一人一人に声をかけたじゃん　。そん時、蘭蘭って女の子のスタッフが居たろ、俺さぁ蘭蘭に声をかけたんだよ」「あぁ、あの青いセーターのスタッフですか？」「そう、いつも蘭蘭は青いセーター着てたじゃない、でも今日は赤いセーターだった　んだよ。だから、今日の赤いセーターは似合ってるねって声をかけたんだ。そした　ら、蘭蘭がまじめな顔で俺の方にきて謝るんだよ……」「ん!?謝る……ですか？」「……。『内藤先生、ごめんなさい。先週のクラスを受けるまで気がつかなくって… 　…』ってな。最初何のことか分からなくって、聴いてみると先週の身だしなみのク　ラスで、コスチュームは毎日交換するんだよって教えたじゃん。　いつも同じものだと清潔ではないから、必ずコスチュームは毎日クリーニングに出　して新しいものにしようねって……」「あぁ、それがどうかしたんですか？」「うん、だから蘭蘭はそれを聴いて、私はいつも同じセーターだったからって言って　、家に帰ってお母さんに相談したんだって……。毎日同じだとお客さまの前に立つ　にはふさわしくないから、私の着る服も毎日変えたいってね。　そしたら、お母さんがごめんねって言って、昔自分で着ていたセーターなんかを持　ってきて、この休み中に、蘭蘭とお母さんで古いセーター３枚の毛糸をほぐして、　新しいセーターを二人で編んできたんだって……。　だから、これからは同じものではないからって謝ってたんだよ……。　日本では考えらんないけど、家が決して裕福ではないから、新しい洋服っていって　もなかなか買えないこともあるんだよなぁ、だから家にあった古いセーターをほぐ　してさぁ……。　俺らの方こそ、そんなこと知らなかったろ？　もっと文化とか生活の部分を勉強してれば、もっと丁寧に教えてあげられれば、勘　違いしないで、これはこれから着るコスチュームのことなんだって理解させてあげ　られたのになぁって思ってな!!」「……。そうだったんですか……。　まさかそんなことがあるなんて考えませんでしたね……」「あさはかだったなぁ……。俺たち教える立場の人間がもっと相手の文化や生活のこ　とについてとか勉強しておくことが、教える上での誠意だったのになぁ……」「はい、内藤さん俺なんかそれ以下でしたよ。　これからホテルに変ええて勉強しましょうよ。　そんで、明後日コスチュームが来たときに、はじめて着た時のみんなを一人ずつ写　真撮って上げましょうよ!!そしたらきっと喜びますよ!!」早速この話をした私と内藤さんはホテルに帰って文化や生活習慣なんかを徹底的に勉強することにし、もっと丁寧に一つ一つを大事にトレーニングをすることにしました。そしてはじめてコスチュームを着たときのみんなを１人ずる写真に撮り、それをみんなに配ってあげました。はじめてコスチュームに袖を通す、スタッフの嬉しそうな顔は今でも忘れられません。また、この話を聴いたクライアントの日本の有名電気メーカーの人たちが、オープン前にスタッフ全員の家族や親戚を招待して、ちょっとしたプレビューを行うことになりました。招待された家族の方々も大喜びで自分の息子や娘が頑張っている姿を見て感激してくれてたことを今でも覚えています。まずは相手のことを正しく知ろうとする、サービス業の原点、そしてトレーナーとしての誠意をもう一回再認識させてもらった出来事でした。さて、次回は12月5日に配信予定です。どうぞお楽しみに!! 中国でのお話の最終回です。 ■編集後記****************************************************************■ 　現在、頑張れ社長！のメルマガの読者で作る非凡塾の実行委員を行っています。　その名も東京非凡塾!!　毎月１回塾生みんなで集まって、勉強会を行っています。　テーマは「何を次に残せるのか!!」　どうやって生き残るかばかりが多い今ですが、あえて自分自身のこだわり（ポリ　シー）を持って生きている人たちを招いて、互いに与え合い、気づきを分かち合　えるそんな塾です。現在登録者が３００名になり、俄然熱い勉強会です。　興味のある方は以下を除いて見てください。　http://www.expl2.jp/hibon/ 　　非凡塾参加お申し込み　http://www.expl2.jp/hibon/form/ev1.html 　※非凡塾会員登録は無料です。月一回開催された塾の内容などをMailでお知らせ　　します。毎月行われる非凡塾は参加費用３０００と参加申し込みが必要です。　ご意見やご質問、聞いてみたいことなどありましたら何でも結構です。　お気軽に下記までご連絡いただければ幸いです。よろしくお願いします。　　mailto:t.katori@shuu.co.jp 　URL http://www.shuu.co.jp/Guestbook/Guestbook_frame.htm ◆【テーマパークが私の学校】が単行本になりました*************************◆ 　おかげ様で１０万部!! 　『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』　　　　　　　　　　　　　　香取貴信・著　定価：本体1200円＋税　こう書房 ◆【テーマパークが私の学校】が単行本第二弾決定!!*************************◆ 　おかげさまで第二弾が1月中旬に発売決定しました!! 　名前はまだ決まっていませんが、今回はデザイン学校の生徒さんに協力しても　らい登場人物の似顔絵イラストなんかも入ります。　　決定しだいまた、お伝えいたすます!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 東京非凡塾 http://www.expl2.jp/hibon/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私香取も実行委員として参加しています。日本一熱い異業種交流会【東京非凡塾】登録をしてもらえると、毎月の非凡塾レポートが「つうしん」として送られます。私、香取もレポート書いてまーす!! 　「がんばれ社長」読者で構成される【東京非凡塾】。　たくさんの登録ありがとうございました。 ★11/27（木）木戸さん講演の申し込みも受付中！　現在、参加者83名。お友達をお誘い合わせの上、ご参加下さい。　【東京非凡塾】登録者394名。（毎日増えています）　一部二部不参加でメモ欄に「登録」と入力頂ければ、「東京非凡塾」に登録しま　す。お気軽に登録を！　　登録は↓ 　http://www.expl2.jp/hibon/form/ev1.html　今すぐ！　予約受付確認メールが自動返信されます。ご確認下さい。↓ 　 ●━ 「東京非凡塾」実行委員　━━━━━━━━…‥‥‥☆ （株）エクスプローラ「地球探検隊」隊長　中村　伸一 www.expl.co.jp 【隊長のつれづれ日記】↓ http://www.expl.co.jp/corp/staff/shin/diary.html shin@expl.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ひとりで見る夢は、ただの夢に過ぎないが、みんなで見る夢は現実。』オノ・ヨーコ（ミュージシャン） ■「がんばれ社長！非凡なる大忘年会2003」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 　　　　　　　　参加者募集中！おもしろメンバーが続々集結　　　　　　　 http://plaza.rakuten.co.jp/1219bounenkai/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★東京非凡塾主催　「がんばれ社長！」読者、「百式」読者、シンマさんの「２１　時から倶楽部」との合同忘年会です。目標300人！！　我らが丑寅会、シンマさんが司会。「がんばれ社長」武沢さんの基調講演の後、　・著名なメルマガ作者がショートスピーチ（今年の総括と来年の野望）【東京非凡塾】代表幹事として私、中村、今回の≪非凡なる大忘年会≫幹事長とし　て宮本くみ子もスピーチします。「百式」田口さん、「営業マンは断ることを覚えなさい」石原さん・・・　などのメルマガ・ハッピー・サークル仲間によるスピーチ。・メルマガ作者たちの愛用品放出（ビンゴで抽選）　たとえば、あのディズニー博士の佐賀屋さんによる、彼の秘蔵ディズニーコレク　ションぬいぐるみセットなどなど・・・　・ここだけの「ウラ画像日記」公開　・プレゼント交換コーナー　・プチ広告タイム　etc・・・盛りだくさんの内容です。　皆さんと一緒に忘れられない楽しい夜を過ごしたいと思っています。　お申し込みお待ちしてます！（１次会） 19：00 ～　22：00 CLUB COMPLEX CODE 7，000円 http://www.clubcomplexcode.com/info/ （２次会） 23:00 ～　24：30 村さ来新宿靖国通り店 3，500円 http://r.gnavi.co.jp/g696700/ ▼『非凡なる忘年会』ホームページ　http://plaza.rakuten.co.jp/1219bounenkai/ ▼お申込み　http://www.minoyakinet.com/formmail_h.htm ●━ 「東京非凡塾」実行委員　━━━━━━━━…‥‥‥☆ サクラ旅行開発（株）　取締役　宮本くみ子　http://www.sakuratour.co.jp/ Sakuakoの楽天日記↓ 　http://plaza.rakuten.co.jp/?user_id=2092607 miyamoto@sakuratour.co.jp ◆SHUU研究所の発行しているMailMagazineです*******************************◆ 　隔週　金曜日発行　【テーマパークが私の学校】　　メールマガジン紹介とバックナンバーはこちらです。　http://www.shuu.co.jp/MailMagazine/MailMagazine_frame.htm ■このメールマガジンの楽しみ方********************************************■ 　筆者である私は、恥ずかしいのですが、中学・高校時代は「ヤンキー」でした。　そんな私でも、テーマパークでアルバイトをするようになり、そこでの教育や指導　をとおして、現在レジャーサービス業で教育や運営などのお手伝いをしている株式　会社SHUU研究所に勤務することが出来ました。　　現在の自分がこうしていられるのも、その時の上司や先輩から受けた教育や指導、　時には愛の鉄拳（笑）が私を育ててくれたからだと思います。　　現在お仕事などで部下を持つ上司の方や、これから部下を持つ方、また、教育のご　担当の方やお子さんをお持ちの方などに、教育といってもたくさんのアプローチが　あることが紹介できたらと思います。　ちなみに本メルマガに登場する人物の名前はすべて仮名です。　（似てるけど……笑） ■このメールマガジンの配信システムは*************************************■ 　まぐまぐ　　　http://www.mag2.com/　　　　マガジンＩＤ　0000062571 　melma!　　　 http://www.melma.com/ 　　　　マガジンＩＤ　m00034226 　メルマガ天国　http://melten.com/　　　　　　マガジンＩＤ　4684 　Macky!　　　　http://macky.nifty.com/　　　　マガジンＩＤ　shuu MailuX　　　　http://www.mailux.com/index.phpマガジンＩＤ　MM3E2D1F6B8A6C3 　Posbee　　　　http://www.posbee.com/user/　　マガジンＩＤ　0000001216 　　ご購読と、購読解除は以下のページよりお願いします。　URL　http://www.shuu.co.jp/MailMagazine/watasi/TOP_frame.htm ■*************************************************************************■ このメルマガの文章を転載したり、営利目的で利用することを禁じます。 ■*************************************************************************■

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。