メルマガ:『テーマパークは私の学校』
タイトル:No.号外 【テーマパークが私の学校】再開のお知らせ  2003/11/18


■ ■ ◇                       テーマパークが私の学校
■ ■ ■             「そうか!! 教育って、そういう事だったんだ」
■ ■ ■                      . . .2002.11.17 復活号外
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休刊のお詫び
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大変長い間、お待たせしました。 
みなさん、こんにちは!!『テーマパークが私の学校』の香取貴信です。
新しく登録してくださった皆さん、そして昔から登録をしてくれていた皆さん本当に
申し訳ありませんでした。本当にゴメンなさい。

前回6月30日に発行してから今日まで、色々なことがありました。
今まで一緒に働いていた人たちの卒業、そして会社の引越し……。
そんな中で、また色々と勉強することができました。そして自分自身がどこに居て、
どこへ向かうべきなのか!!

問題があればいつもいつも自分の周りに答えを探していましたが、結局答えはいつで
も自分の中にしかないんだと気づくまでに今日までかかってしまいました。本当にす
みませんでした。

これからがいよいよ本番だと気を引き締め、がんばっていこうと思います。
本当に勝手にお休みしていてすみませんでした。そして今まで応援してくださった読
者の皆さん、ありがとうございました。

今日は、お詫びをかねて現在専門誌に連載している記事の一部をお届けします。
そして、今週21日(金)から隔週で発行して行きますのでよろしくお願いします。

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香取貴信が教わった
「スタッフのやる気を引き出す考え方、教える側の心構え」
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『風土』
舞浜の巨大テーマパークではそこで働く全従業員、全業者を対象に入社当日に必ず受
講しなければならない「オリエンテーション」と言う導入教育がありました。このオ
リエンテーションでは、創立者がなぜこのパークを創ろうと思ったのかを歴史をさか
のぼって教えてくれます。そこから創立者の考え方を元に、私達従業員が働く上での
ルールや、スタッフの役割などを学ぶわけです。

当時を振り返ると、頭の悪いヤンキーだった私にもわかりやすい内容もさることなが
ら、そこで迎えてくれるトレーナーの印象が入社から16年たった今でも強烈に覚え
ています。

-入社当日-
学校ではいつも2時間目から参加していた私にとってはとても早い集合時間にとりあ
えず遅刻しないようにと寝ぼけながら研修会場の本社玄関に到着すると、そこにはス
ーツ姿の男性と女性のキャストが立っています。

「おはようございます!!」
「……あっ ざいまーす!!」
 下を向きつつ挨拶をする私……

「本日入社の香取さんですね!!」
「えっあ、はぃ……」
「香取さんが来るのを楽しみに待っていましたよ!! 早速あちらの会場へどうぞ!!」

今考えると、インストラクターの朝の出迎えが、パークの中以上に舞浜のパークらし
かったのを覚えています。さらに、ここに関るキャストの皆さんが私の名前を覚えて
いてくれて、目を見て笑顔で「さん」付けで読んでくれるなんて、普段先輩などから
呼び捨てで呼ばれていた私にとってはすべてが初めての新鮮な体験でした。

日常の中で今までにない体験をした当時の私は「結構アルバイトでも大事にしてくれ
るんだなぁ……」という印象に変わり、それまで抱いていた不安などが少し和らいだ
ように思います。

現在の会社に入社して、色々な企業のお手伝いをさせていただいていますが、入社日
にトレーナーが出迎えをしてくれるような企業はほとんどありません。大抵の場合は
、入社当日に来たスタッフにも気付かず、そのスタッフから「すみません、私今日こ
こに行けって言われたんですけど……?」それで迎えてくれればまだ良いほうですが
、ひどいところになると、「へっ、今日からって聴いてないけど?」とそのスタッフ
に聴いてしまいます。

舞浜の巨大テーマパークの風土の中には、入社したキャストを自分たちファミリーの
一員として迎え入れる暖かさがありました。それは、本部のトレーナーもそうでした
が、現場のトレーナーも一緒です。

例えば、翌日現場トレーニングが開始されるようなときには当時運営責任者だった「
白さん」は、いつも朝礼や終礼で私達キャストへ新しいキャストが入ってくることを
教えてくれました。

「そう、おはようございます」
「おはようございます」
「明日から、また新しい私達の仲間が増えるよ!! 明日のトレーニングキャストの名
前は○○さん!!トレーニングを担当するのは□□さんだよね。じゃぁ、今回のFAX委員
は香取さんねよろしく!! よしじゃぁみんな、明日楽しみにしててね!!」

FAX委員とは、白さんが考えた歓迎方法で、トレーニングの初日に新人キャスト宛てに
白さんをはじめ、FAX委員や仲間で、新規キャスト宛ての社内FAXを送っておいて、当
日の朝礼で、歓迎FAXを白さんが読み上げるというようなものなのですが、新人キャス
トはビックリしながらも嬉しそうでした。

読者の皆さんもご経験があるかと思いますが、自分がはじめて出社する時の期待と不
安の入り混じった中で、当日このようにして迎えてもらえたとしたら、不安が和らぐ
のではないでしょうか?同時に、大切にされることで「私もがんばらないと」と思え
るキッカケになるのではないかと思います。言い換えれば、新人を迎え入れる側のキ
ャストの立ち振る舞いや行動そのものが、新人にやる気を出させるファーストステッ
プだったのではないかと思います。

『ルール』
スタッフのやる気を伸ばす方法が目的ではないのですが、舞浜の巨大テーマパークに
は厳しくも徹底したルールがあります。代表的なのは身だしなみ!!このルールを守れ
ないキャストは決して勤務を認めてもらえません。

これには例外はなく必ず全員が守らなくてはならないのです。ですから、職場の偉い
人だからといってルールを無視してもいけないわけで、トレーナーが教えたことを全
員で守ることになります。これが、働くアルバイトの私にとっては、アルバイト・社
員関係なく平等な職場という印象から、やる気をだしてお仕事をすれば必ず評価され
るということを感じ取れたわけです。

他の企業でもよくあることは、ルールは設定しているものの、それを偉い人が自ら破
り例外を作ってしまう。または、全然教えてくれた内容と実際では違う。これでは、
どうやって評価してもらえるのかもわからなくなり、やる気がなくってしまうのでは
ないでしょうか?

先ほどの「さん」付けも同じで、ネームタグ(名札)をつけている人を見かけたら必
ず挨拶をしましょう!!と教わります。それを全員が実践していると……。
私の上司だった町丸さんは入社の時、トレーニング初日に自分のトレーナーはこのパ
ークで一番偉い人だと思ったそうです。それは、行き交う人全員が自分のトレーナー
と自分に挨拶をしてくれるから。だから、このトレーナーの方から教わるとおりにや
ろう!!と思えたそうです。

やる気を出させるためのセカンドステップとしては、自分たちで教えたことを全員が
実践する。このことが徹底されるとことで、働きだしてからこの職場が本当の意味で
平等な職場かを体験し、それを感じられるとモチベーションもあがるのではないかと
思います。

『指導』
私が体験したなかで、最もやる気を起こさせてくれたのが、ユニークな指導方法でし
た。いつでも、トレーナーやリーダーがキャストの私達に手柄を取らせるような指導
です。

例えば、私がゴーカートのアトラクション担当だったときのこと。
「おはよう!! あっ香取さん!! 表のレースカーの今日の担当は香取さんね!!」
「えっ、はい!! で、何をするんですか?」
「そう、あのね、ゲストが写真撮るときのことを想像してみたらさぁ、綺麗でピッカ
 ピカのレースカーの方がいいよね。だから、今日一日、香取さんが担当してくれる
 ?」
「あぁ、はい……」
そして私はオープン前にレースカーを磨くことに。
オープン後アトラクションの入り口にいると、そこに白さんが現れます。

「おぉっ、すげーじゃん!! レースカーピカピカだよぉ!! これならきっと近くに歩
 いているゲストも写真撮りたくなるんじゃない(笑)」
「白さん、いくらなんでもそれは……」

すると白さんはアトラクションの前を通りすぎるゲストを呼び止めます。

「こんにちは!! ど〜もぉ!! ちょっと見てくれます、このレースカーピカピカでし
 ょ!!実はこれね、あそこに立ってる香取が磨いたんですよ!!凄いでしょ!!写真とり
 ますか?」

そう言うと、ゲストのカメラを借りて、ゲストをレースカーに乗せ、その横に私を立
たせて写真を撮ってくれるのです。

正直恥ずかしかったのですが、同時に凄く嬉しかったのも覚えています。
白さんをはじめとするすべの上司達は、いつも部下の私達に手柄を取らせようと指導
をしてくれます。

業務改善なども同じで、何か改善しなければならない課題を私達部下に○○委員とか
おもしろい名前をつけて任せるのですが、それがうまくいくようにガイドしつつ、う
まくいったときには、自分の上司でもお客様でも使って、私たちに手柄を取らせてく
れました。

また、こういった上司の皆さんがしてくらた指導の中には、「どうせアルバイトだか
ら」や「新入社員だし」などの偏見は一切ありませんでした。この部分は自分もアル
バイトでしたが、凄く大事なことだと思います。

職場の中でちょっとでも「どうせアルバイト」という空気などを感じた瞬間にモチベ
ーションは崩れ去ってしまい、適当な仕事のやり方に変わってしまいます。

現在、モチベーションを上げる教育の方法として、OJTの基本では「見せる」「やらせ
る」「やらせた後をフィードバックする」そして「誉める」など教える側のスキル(
技術)のことが、中心になりがちです。

確かにスタッフに「やる気を出させる」ために、これらのやり方は必要不可欠です。
言い換えれば、これらのスキルはあって当たり前のようにも感じます。しかし、それ
だけではスタッフのモチベーションを上げるのは難しいのではないでしょうか。
今回紹介したような、やる気を出すことの出きる職場環境(文化)を作ることが、教
える側の心構えとして一番大切なことだと思います。
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さて、次回は11月21日(金)に発行いたします。
初めて言った中国のその後!!どうぞお楽しみに!!

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 筆者である私は、恥ずかしいのですが、中学・高校時代は「ヤンキー」でした。
 そんな私でも、テーマパークでアルバイトをするようになり、そこでの教育や指導
 をとおして、現在レジャーサービス業で教育や運営などのお手伝いをしている株式
 会社SHUU研究所に勤務することが出来ました。
 
 現在の自分がこうしていられるのも、その時の上司や先輩から受けた教育や指導、
 時には愛の鉄拳(笑)が私を育ててくれたからだと思います。
 
 現在お仕事などで部下を持つ上司の方や、これから部下を持つ方、また、教育のご
 担当の方やお子さんをお持ちの方などに、教育といってもたくさんのアプローチが
 あることが紹介できたらと思います。
 
 ちなみに本メルマガに登場する人物の名前はすべて仮名です。
 (似てるけど……笑)
 
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