【テーマパークが私の学校】No.035 2003/6/23 2003/06/23

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タイトル：【テーマパークが私の学校】No.035 2003/6/23 2003/06/23

■ ■ ◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　テーマパークが私の学校 ■ ■ ■　　　　　　　　　　　　　「そうか!! 教育って、そういう事だったんだ」 ■ ■ ■　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . . .2003.6.23　No,035 ----------------------------------------------------- http://www.shuu.co.jp/ ==[▼ご挨拶]================================================================ お待たせしました～ぁ!!　皆さんこんにちは!! 　【テーマパークが私の学校】の香取です。３週間お休みしてしまい、申し訳ありませんでした。　そして、６月１６日、世界保健機関（ＷＨＯ）から新型肺炎（ＳＡＲＳ）が「ほぼ　世界全域で制圧状態にある」と発表があり、私の大好きな中国もやっと、これで心　配がなくなりそうだということで、ホッとしたところでした。　今回は３年前、中国に対する私の思いが１８０度変わり、大好きな国になった出　来事をがんばれ中国ということで３話にわけてお伝えしようと思います。　それでは早速、第３５話行ってみよう!! ================================================================[▲ご挨拶]== ---------------------------------------------------------------------------- 第３５話：「初めての海外業務PartⅠ　誤解していた中国」 ---------------------------------------------------------------------------- 今回のお話は、私が現在の会社に入って、生まれてはじめて中国に行った時のお話です。中国でどんなお仕事をさせてもらったかと言うと、丁度今から３年前、コンピューターやハンディカムなどで有名なソニーさんが、中国の子供たちに向けたソニーの考える楽しくて不思議がいっぱいの科学館をつくるということからでした。できるだけ中国の子供たちに科学の素晴らしさを体験して欲しいという願いがこめられた施設ですから、運営するスタッフもただ説明するのではなく、テーマパークのようにユニークで明るいスタッフで楽しく運営していきたいということで私達がお手伝いをすることになりました。しかし、この仕事の担当になったころの私は、偏った情報ばかりが頭にあり、きっと中国には自転車がいっぱいで、人民服を身にまとった人たちがたくさんいて、サービス業などと言うものが風土として定着しないのではないかとばかり思っていました。正直、実際に行って見るまでは、言葉のわからないアジアの隣の国をどこか馬鹿にして、自分たち日本人が世界で最高というような浅はかな考えを持っていたので、最初に話をされた時は、数ヶ月も中国に行くのはいやだなぁと思っていました。そして、いよいよ出国当日……。「行ってきまーす!!」と元気に家は出たものの、なんとなく気が進まないまま成田空港へ……。北京に行って食べられるものがなかったらどうしようと考えた私の旅行カバンには、入りきらないほどのインスタントラーメンやお茶漬けのもとが詰め込まれ税関で止められるのではないかと思うほどでした（笑）。そして北京空港に到着した私に事件が起こります。「内藤さん、やっと北京に到着しましたねぇ。　これから数ヶ月、言葉もわからなくて大丈夫っすかねぇ……」「へっへっへ、言葉がわからなくても大丈夫なように、翻訳機を買ってきたから心配　ないぜ!!」「またぁ、そんなの買ってぇ……。だいたい機械なんて、本当にあてになるんすかぁ　（笑）」「馬鹿ぁ!! 　あの機械、高かったんだかんなぁ!!」そして上司の内藤さんと私は、入国審査のような場所で、自分たちの順番を待っていました。先月に来たときも、この瞬間、何も悪いことをしていないのに、なんか疑われているようで、昔に体験した、警察の前に行くとなんとなくドキドキしてしまう感覚に似ています。最初に内藤さんが通過し、いよいよ私の番です。パスポートを渡し待っていたのですが、その窓口の人が何やら私をジロジロ見ています。そして、何度かパスポートをめくると次の瞬間、私のパスポートのビザのところを指差して、何か言っています。「●□☆▲」「はっ!!何だよ、何言ってかわかんねーよ!!」何を言っているのかわからなかったのですが、とりあえずそこを通過しようと歩き出すと、奥から大きな警備員二人が私に向かって走ってきます。そして二人に取り押さえられ、私はそのまま入国ゲートから空港側へ逆戻り……。「うぉ、香取、何やったんだ!!」「わかんないっす!!　とにかく通れないみたいでぇぇぇぇ……!!」そして内藤さんも、私を助けようとゲートを通ってこちらに来ようとしたところ、またまた大きな警備員に内藤さんも取り押さえられて、空港の外に……。「おい、あいつは俺の連れなんだよ放せ!!」「こらぁ、お前放せよ!!内藤さんは俺の連れで上司なんだよ!!仲間なの!!」中国語がまったくわからない私と内藤さんはゲートのところで離れ離れになってしまいました。その後、私のところへＪＡＬの日本語のわかる地上乗務員の方がきて、助けてくれました。その人の話によると、私の持っていたビザは、有効期限は半年あるものの、一回分のビザだったようで、先月つかってしまったので、入れなかったとのこと。違う場所でビザの申請をすれば大丈夫だと言うので、やっとビザを申請し入国できました。離れ離れになってから約１時間、ゲートをくぐったところで、内藤さんが翻訳機を片手に空港警備の人に悪戦苦闘していました。実は、さっきのＪＡＬの人は、内藤さんがＪＡＬのカウンターに行き、翻訳機で「仲間が連れていかれた、助けてくれ」と頼んでくれていたのです。「香取良かったなぁ……」「はぃ、ありがとうございました」「やっぱ、この翻訳機役にたっただろう」結局この翻訳機はそれ以来、通訳の方がついてくれるため、日の目を浴びなかったのですが……（笑）。そんなこんなで、最初の印象から悪くなってしまいましたが、現地のスタッフ教育をはじめるとそれは吹き飛んでしまいました。最初に驚いたのは、素の状態のマナーでした。最初はその施設のコンセプトや営業形態などを座学のクラスで行っていたのですが、クラスが終わり休憩になるなり、何やらポットのところでスタッフがもめています。ちょっと気になって通訳に聴いてみると……。「ねぇねぇ、何であの子たちはもめているの？」「はい、あの子たちは誰が休み時間に、トレーナーの香取さんたちにお茶を出すかで　もめているですよ」「あら、大丈夫だよ、お茶なら自分で飲むから出してもらわなくっても……」「違うんです、みんな自分がお茶を出したいから、それで昨日も出した人が、また出　そうとしているので、今度は私の番でしょ!!ってことでもめてるんですよ」「えっ!!日本じゃありえねぇよ!!」「はい、中国では目上の人を尊敬するのはあたりまえですから」びっくりです。私はお茶当番を誰がやるかでもめているのかと思ったら、出したい人がたくさんいるから、それでもめているのだと……。さらにトイレに行くと、順番を待っているスタッフの後ろに並んでいる私に気がついたスタッフが「どうぞ」と順番を譲ってくれるのです。これも聴いてみると、さっき言っていた中国の文化だとか……。現場トレーニングが始まって、昼食を一緒に食べに行くことにして餃子屋に行く途中横断歩道でお年よりが重そうな荷物を手にしていれば、普通にその荷物を持って反対側へ……。持ってもらったお年よりも驚くこともなく自然に挨拶をして別れます。正直、私はコスチュームを着て、テーマパークと言う創られた環境の中でだったら、荷物を持ってあげたり、道案内をしたりはできましたが、それは、テーマパークという環境の中でのこと。素の状態でサービスを進んでできるスタッフたちを目のあたりにして、今まで思っていた「中国ではサービス業は根付かない」と言った偏った考え方をしていた自分が恥ずかしくなってしまいます。さらに、勉強熱心な彼らに今でも驚かされることが……。当時クラスの最中も、熱心に通訳の言葉に耳を傾け、ノートにびっしりをメモをとる彼らに驚くばかりでした。クラスを５日間行うと、スタッフのほとんどは、ノート一冊分が終わり、新しいノートになっています。また、誰かが休んだ次の日には、休憩中に休んだスタッフの周りに集まって自分のノートを見せながら、昨日学んだことなどを教えあっているのです。今までいろいろな施設でお手伝いしていますが、こんな光景をみるのは初めての経験でした。また、自分自身を思い出してもそんなことをした経験などなかったわけで、今までの私が中国を誤解していたことを深く反省しました。そして、彼らの熱意にびっくりするは、今から３年以上経っているのにも関わらず、上司の内藤さんのところなどにはたまに、メールで問い合わせがあることです。メールの内容を翻訳してみると、今日自分が対応したことは正しい対応だったのかと言う問い合わせのメールです。たまに、こうしたメールがくるたびに、彼らの熱意に刺激を受け、私の今の鮮度が落ちているのではないかと再確認させてもらっています。まったく誤解をしていた中国でした。 ■編集後記****************************************************************■ 　ちょうど今、新幹線で移動中です。　朝の東京駅の混雑は、人の波・波・波で新幹線に乗るまでにヘトヘトになってしまいました。やっぱり日本のビジネスマンは凄いなぁと改めて感心してました。　そして、たった今体験したプチ感動は、車内に切符の拝見にくる車掌さんでした。　「いつもありがとうございます」の挨拶に加え、切符を見るなり瞬時に、到着時　刻を言ってくれたことでした。　私が乗っているのは、こだま号ですから、他と比べれば停車駅もいっぱいあるた　め覚える量も半端ではないと思うのですが、ほぼ満席の人たち一人一人に、それ　ぞれの到着時刻を教えてくれるなんて、ちょっと感動してしまいました。　きっと今日の車掌さんは電車が好きなんだろうなぁって思いました。　いつもは本当に切符なんか見てるのかなぁ？って疑問を感じていたのですが、今　日改めて、あの速さの中でもしっかり見ていることがわかりました。これぞプロ　って感じでした!! 　現在、香取貴信の次なるチャレンジとして、私の友人・後輩など数名で、こだわ　りのストーリーや、感動ストーリーをたくさん発信するサイトを作成中です。　目指すは、「日本一のストーリー.com」です。　来月７月のオープンに向け、準備に終われていますが、がんばりますのでオープ　ンしたら遊びに来てくださいね。多くの方のビジネスやモチベーションの参考に　なればと思います。　またまた、ご意見やご質問、聞いてみたいことなどありましたら何でも結構です。　お気軽に下記までご連絡いただければ幸いです。よろしくお願いします。　　それでは次回は「＠学級通信」で６月３０日（月）にお会いしましょう!! 　　　mailto:shuu@aurora.ocn.ne.jp 　URL http://www.shuu.co.jp/Guestbook/Guestbook_frame.htm ◆ついに完成、視察リポート.com!!******************************************◆ 　　弊社研究員による、視察体験リポートのHome Pageが完成しました。　私、香取もちょっとだけ書いてます!! 　●視察体験記録shisatsu-report.com● 　　日本中の人が集まる場所に行ってみて「そこで見たこと」「楽しんだことを」　　を記録してきたHome Pageです。総合計１７０カ所を超える視察体験を通して、　　わかったレジャー施設の楽しみ方や、隠れた楽しみ方をお伝えします。 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ http://www.shisatsu-report.com/ 　●Newメルマガ：「レジャー施設ウォッチング」● 　　実際に施設に足を運んで見てきたこと、既存のガイドブックには決して載らな　　いとっておきの楽しみ方。視察回数１５０を超える「視察マイスター」がいろ　　んなレジャー施設の楽しみ方をメルマガを通してお伝えします!! ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ http://www.mag2.com/m/0000108905.htm ◆【テーマパークが私の学校】が単行本になりました**************************◆ 　おかげ様で６万部!! 　『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』　　　　　　　　　　　　　　香取貴信・著　定価：本体1200円＋税　こう書房 ◆SHUU研究所の発行しているMailMagazineです********************************◆ 　隔週　月曜日発行　【テーマパークが私の学校】　隔週　金曜日発行　【レジャー施設ウォッチング】　　　　　　　　　　弊社研究員にが、実際に行って見てきたこと、感じたこと、　　　　　　　　　　隠れた楽しみなどをお伝えします。　　それぞれのメールマガジン紹介とバックナンバーはこちらです。　http://www.shuu.co.jp/MailMagazine/MailMagazine_frame.htm ■このメールマガジンの楽しみ方********************************************■ 　筆者である私は、恥ずかしいのですが、中学・高校時代は「ヤンキー」でした。　そんな私でも、テーマパークでアルバイトをするようになり、そこでの教育や指導　をとおして、現在レジャーサービス業で教育や運営などのお手伝いをしている株式　会社SHUU研究所に勤務することが出来ました。　　現在の自分がこうしていられるのも、その時の上司や先輩から受けた教育や指導、　時には愛の鉄拳（笑）が私を育ててくれたからだと思います。　　現在お仕事などで部下を持つ上司の方や、これから部下を持つ方、また、教育のご　担当の方やお子さんをお持ちの方などに、教育といってもたくさんのアプローチが　あることが紹介できたらと思います。　ちなみに本メルマガに登場する人物の名前はすべて仮名です。　（似てるけど……笑） ■このメールマガジンの配信システムは***************************************■ 　まぐまぐ　　　http://www.mag2.com/　　　　マガジンＩＤ　0000062571 　melma!　　　 http://www.melma.com/ 　　　　マガジンＩＤ　m00034226 　メルマガ天国　http://melten.com/　　　　　　マガジンＩＤ　4684 　Macky!　　　　http://macky.nifty.com/　　　　マガジンＩＤ　shuu MailuX　　　　http://www.mailux.com/index.phpマガジンＩＤ　MM3E2D1F6B8A6C3 　Posbee　　　　http://www.posbee.com/user/　　マガジンＩＤ　0000001216 　　ご購読と、購読解除は以下のページよりお願いします。　URL　http://www.shuu.co.jp/MailMagazine/watasi/TOP_frame.htm ■*************************************************************************■ このメルマガの文章を転載したり、営利目的で利用することを禁じます。 ■*************************************************************************■

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