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タイトル:個人特訓教室メールマガジン「Person to Person」 2006-08  2006/08/03


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☆        ◆個人特訓教室 メールマガジン◆
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★          ためになる教育マガジン
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★       No.64  2006.8.4
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◆ごあいさつ◆

夏休みです!勉強してますか?読書感想文は終わったかな?

今年は、あまり暑くないので、海だ!花火だ!という夏気分は今ひとつ盛り上
がりませんが、夏休みならではの思い出を、たっくさん作ってくださいね。 
 
さて、今月は特別編集です。当教室自慢の講師陣が厳選した "おすすめ本"
をご紹介します。

難しそうな本もよし、長編にチャレンジするもよし!ぜひ夏休みに、自分の読
書力をワンランク、アップさせましょう。

ご紹介したい本がたくさんありますので、さっそくまいりましょう。小学生向
けからスタートです。大人も楽しめるものばかりです。

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●○●○●○●○●○●○● 小学生向け ●○●○●○●○●○●○●○
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『スポーツドクター』松樹剛史(集英社文庫 600円)
女バス所属の高校生が主人公のとっても読みやすい小説。仲間とのやりとりも
テンポが良くて笑えます。でも内容的には結構ポイントをついた話が多いよう
に感じます。例えば、素人監督の間違った指導とか、勝ち負けにこだわる少年
野球とか、ドーピングの問題とか、こういう言い方も変ですが、結構勉強にな
りました。小学生の皆さんにお薦めです。(逢坂先生)

『佐賀のがばいばあちゃん』島田洋七(徳間文庫 540円)
漫才ブームで一世を風靡したB&Bの島田洋七氏が書いた自叙伝とも言えます。
しかし主人公は本人ではなくおばあちゃんです。極貧のなか、たくましく明る
く生きる姿やそのための知恵をおばあちゃんはたくさん与えてくれます。まわ
りの人々の優しさや互いに助け合いながら生きる人々など、それは胸を熱くさ
せてくれます。おばあちゃんの言葉の一つ一つが心に残り、今なお通じること
がたくさんあるように思われます。本書はシリーズの1作目です。(伊藤先生)

『少年少女 日本の歴史(全21巻)』(小学館 各872円)
子供の時に、家に置いてあった本です。特に読みなさいといわれた記憶もない
ですし、何気なくおいてあったので読み始めたのだと思います。このことは両
親に本当に感謝しています。やはりマンガだと、大まかな流れをつかむのには
最適です。歴史の学習では、時代の流れを大まかにつかむことがまずは大切だ
と考えています。自分でも最近また購入しました。自分の子供に、社会(特に
歴史)に興味を持たすとすればこの本を買って、そのあたりに置いておくこと
を本当にお勧めします。(門田先生)

『ホビットの冒険(上下)』J.R.R. トールキン著(岩波書店 756円)
ちょっと前に映画化されて大ヒットした指輪物語のプロローグ。指輪物語の原
作は重厚で読みにくいけれど、こちらは童話仕立てで小学生でも読める。すべ
てのファンタジー(もちろんゲームも含めて)の出発点。(高橋先生)

『ハッピーバースデー 命輝く瞬間』青木和雄(ときめき文学館 1365円)
母親の『生まなきゃよかった・・・』という何気ないひと言を聞いてしまった主人
公は心に傷を負い、言葉を失ってしまいます。そして祖父母に預けられ、そこ
で多くのことを祖父母や自然から学び、少女が心の健康を取り戻し、巣立って
いく過程を描いたものです。父親の子への期待、母親が子供の頃に受けた心の
傷、主人公は学校の友だち、先生、保護者を巻き込み、現実の様々な問題に立
ち向かい成長する過程は感動的であり、親子で読まれるのに最適だと思います。
(伊藤先生)

『だれも知らない小さな国』佐藤さとる(講談社 651円)
ハリーポッターや指輪物語など、最近世間ではファンタジーブームだが、純正
日本版ファンタジーと言ったらこの話。子供の頃に出会っておきたい作品。(高
橋先生)

『ハードル 真実と勇気の間で』青木和雄(ときめき文学館 1365円)
主人公は中学受験生であり友人と一緒に、土のなかにいるセミの幼虫と同じく、
自由に空を自由に飛びたいと願っていました。物語は主人公が万引きの犯人に
されてしまい、そこから主人公の大活躍が始まります。転校先の学校では友情
と勇気を持って果敢に理不尽な大人に立ち向かっていくのですがイジメの標的
にされ、ついに悲劇が・・・ここでの大人や学校の対応に憤り、友人たちを中心に
学校や大人に立ち向かっていきます。子供たちに是非読んでもらいたい一冊で
す。続編のハードル2も出版されています。(伊藤先生)

『子ぎつねヘレンがのこしたもの』竹田津実(偕成社 735円)
一匹の子ぎつねへレンと獣医師の夫妻の物語です。名前は“ヘレンケラー”か
ら取りました。なぜか。その子ぎつねは、目が見えず、音が聞こえず、嗅覚も
ない、三重苦です。先生夫妻が“サリバン先生”役になり、ヘレンを生かせよ
うと懸命の努力をしますが、さすがの大ベテランでも、手に負えません。やっ
と、ほんとうにやっと、治療が実りはじめ、気持ちが通じたと思ったのもつか
の間。へレンは脳にも障害があることが判明します。そして・・・。人の暖かさ、
生命の尊さと厳しい自然界の現実、専門家の知識と執念、いろんなものを学べ、
大人も子どもも必ず泣けます。(光岡先生)

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 中・高生向け ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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『日本語根ほり葉ほり』森本哲郎 (新潮文庫 400円)
最近、日本語に関する本が流行しています。私も藤原正彦氏の『祖国とは国語』
を読み、国語教育の大切さを再認識しましたが、今回は中学、高校入試でよく
出題される森本哲郎氏の本をご紹介します。不祥事が起きるとよく聞く言葉に
「けじめをつける」がありますが、「けじめ」とは何かを説明できる人はほと
んどいないのではないでしょうか。筆者はこの言葉を英訳するとどうなるのか、
から話を始め、日本人のあいまいさがこの言葉に表れていると説明します。こ
のほかにも「お茶を濁す」、「結構」といった、日頃よく使う表現を取り上げ、
日本語から日本人の思考を追求していきます。1989年から2年間雑誌に連
載されたエッセイを本にまとめたため、今では通じないコマーシャルや流行語
も取り上げています。しかし、筆者の言葉は今でも共感できます。「おそらく、
近い将来、「すっごく」よりももっと「すっごい」言葉が発明されるだろう。
最大級の言葉が氾濫する社会、それは、どう考えても知的な社会からは、ほど
遠い。」(「べつに・・・」)には驚きました。すごさを「超」、「激」で表
す現代を預言しているようです。筆者の洞察力には感服しました。(関根先生)

『間宮兄弟』江國香織(小学館 1365円)
「これじゃぁ間宮兄弟じゃなくて、マニア兄弟じゃん」−こんな突込みを入れ
られながらも、30歳を過ぎて平和に同居する兄弟二人。山盛りのポップコーン
を手に一緒にビデオ鑑賞し、自転車をこぎながら二人で雑学クイズを出し合い、
布団を並べて1日の「反省会」をする。そんな兄弟の唯一の不満といえば、恋
人がいないこと。一念発起で恋人をつくろうと、徹信(次男)の同僚・依子と
ビデオ屋の店員・直美を誘い、家でカレー・パーティーを開きます。おもてな
しは割と上手だけど恋愛対象になりづらそうな二人の恋の進展はいかに??純
粋な感性を持つ兄弟と、現実にいそうでいなそうな、おかしな脇役たちが織り
成す人間ドラマは癒し系!?ちなみに私も兄弟で同居。たまには一緒に映画を
見ることもありますが、枕を並べてはおりません(笑)。そうそう、この作品
映画化してます。ドランクドラゴンの塚地好演。本も映画もお勧めです!!(新
藤先生)

『熊の敷石』堀江敏幸(講談社文庫 520円)
ノルマンディーへの小旅行、やや偏屈なユダヤ系の友人と交わすとりとめのな
い会話、辞書制作者リトレの挿話やラ・フォンテーヌの寓話の不意の想起、若
くして母親となった旧友の妹と過ごす海辺の午後、物語の「当事者」でもなく、
かといって「傍観者」でもない、その中間と言えるようなところで世界と絶妙
な距離を保ちながら、錯綜しながらも綿密に織り成されてゆくこれら小さな情
景は、現代のシンプルであるがゆえに、いささか情緒にかけてもいる関わり方
に慣らされた私達に、人と人の間で、人と物の間、人と場所の間で生起してい
る慎ましく静謐な「間」を思い返させてくれるのではないでしょうか。(亀山先
生)

『オスマン帝国』鈴木薫(講談社現代新書 740円)
ハーレムやイェニチェリなど、どうも奇異の目で見られがちなトルコ。しかし
イスラム世界で唯一EUへの加盟を申請するなど、現在では最も西洋化してい
るイスラム国家です。世界史にもオスマン=トルコは結構ボリュームがあって
興味をそそるわけですが、本書は帝国を長期存続させることになった「柔らか
い専制」という統治システムにかなりの紙面を割いていて、教科書では学べな
い歴史が分かり易く解説されています。(逢坂先生)

『天保悪党伝』藤沢周平  (新潮文庫 500円)
この歳になって遅ればせながら藤沢周平の作品をいくつか読み始めました。特
にこの作品は電車の中でもフトンの中でも気楽に読めます。夏のだるくて退屈
な時などに最適です。江戸時代の悪党が6人登場しますが、それぞれが一癖二
癖ある者ばかり。それぞれが結構ドジで欠点があり、そして愛嬌もあります。
悪党といってもどこかほのぼのとしています。江戸時代の市井の様子と共にお
楽しみ下さい。(福原先生)

『蛇を踏む』川上弘美(文春文庫 410円)
「ミドリ公園に行く途中の薮で、蛇を踏んでしまった」という表題作をはじめ
として、この文庫に収められた他の二編も、その唐突な書き出しを読みはじめ
るやいなや、登場人物たちが哺乳類とハチュウ類、動物と植物、さらには生物
と無生物とを自由自在に行き来する奇妙な世界が描き出されます。かといって
あくまでフェミニンな上品さを失うことがない川上弘美の作品に、秩序をかき
乱したいという前衛気取りの乱暴さはありません。「者」とも「物」とも区別し
難い、境界をもたぬ変幻自在な登場人物たちとともになまめかしい世界をたゆ
たい、かつて外国のおとぎ話を読んだときのように想像力の戯れに身を任せて
はいかがでしょうか。(亀山先生)

『ぼくのヒミツ日記』スー・タウンゼント(イギリス)(評論社 693円)
主役のエイドリアン(14歳)の日常が日記形式で書かれています。年ごろの少
年の心だけでなく、家庭や学校での問題もユーモアたっぷりに描写されていま
す。できれば原作を読んで下さい。英語の勉強になりますよ!(山根先生)

『神様からひと言』荻原浩(光文社文庫720円)
大ヒットしている『明日の記憶』の著書が書いた、ユーモアあふれる作品です。
主人公はある理由により会社を止め、別会社に就職するのですが、早々にトラ
ブルを起こし、リストラ要員の収容先と呼ばれる、お様相談室に左遷させられ
てしまいます。そこに登場する人物たちは個性豊かで、人間関係やその仕事振
りが面白おかしく書かれています。悲惨な境遇にあるはずなのですが、徐々に
仕事にやりがいを感じ、前向きに生きていこうとする姿は元気を与えられる思
いがする一冊です。(伊藤先生)

『わたしのグランパ』筒井康隆(新潮文庫 440円)
ページも多くなく、字も大きめなので、あっという間に読めてしまう一冊です。
映画化もされたこの作品は、ある事情で刑務所入りし、刑期を終えて出所した
謎のおじいちゃんと孫娘との間の人情あふれる物語。まっすぐな正確で正義感
もある孫娘は、学校ではいじめにあったり、学校自体も荒れ、つらい日々が続
いていた。そこに謎のおじいちゃんが間接的にその問題を解決しようとこれま
でに培った知恵、人脈、そしてなによりも正義感で解決していく。おじいちゃ
んは孫娘の学校だけではなく、暴力団の悪影響を受けている地域も問題にも
堂々と立ちはだかっていく。孫娘はおじいちゃんの気さくな性格だけでなく、
何も恐れぬ度胸の強さ、幅広い人脈を持った顔の広さ、そして何よりも孫娘を
慕うやさしさと愛情に惹かれていく。筋の通った人生を貫くグランパの人生。
どんな最期を迎えたでしょうか。(佐々木先生)

『木の教え』塩野米松(草思社 1260円)
世界最古の木造建築であり世界遺産にも登録されている法隆寺。それを可能に
しているのは、宮大工と呼ばれる人々の深い木に対する造詣です。1000年
以上前からあった、法隆寺の宮大工と棟梁の制度もついになくなりました。  す
べてが口伝で引き継いだその伝統とはいったいどういうものなのか、そういう
木にまつわる話から本書はスタートします。どうしたら木が何百年も、時には
千年を超えてもつのかという話しはかなりエキサイティングでした。図をふん
だんに使っていることと、すべての漢字に読み仮名が付いていて、中学生でも
読めると思います。(光岡先生)

『不思議な無限』 新井紀子監修(ブルーバックス 900円)
表紙には“数学にときめく”とありますが、ときめくかどうかは別として、「1
=2の証明」はなかなか興味深いものがあります。しかし私の場合、最後のエ
ピローグで職員が雑談している内容のなかに日本の未来に必要なことが書かれ
ているような気がしました。悩んで考えることって大事ですよね。(藤田先生)

『OUT』桐野夏生(講談社文庫 上700円 下650円)
近年、エンターテイメントの直木賞、純文学の芥川賞という二分法は意味をな
さなくなっているように思われますが、本作を書いた直木賞作家(『柔らかな頬』
でによる)は、その「娯楽」と「芸術」両方を見事になし得た作家の一人であ
るといえるでしょう。本作『OUT』では、仲間の一人がものの弾みで自分の夫を
殺してしまったという事件をきっかけに奇妙な連帯意識が芽生えてゆくコンビ
ニ用弁当工場で働く女たちと女たちによって煮湯を飲まされた男の、複数の声
が響き合う豊かな物語空間が濃厚な筆致で繰り広げられます。厳しい猛暑とな
りそうなこの夏。暑さを吹き飛ばす行き場のない上級サスペンスとしてお薦め
です。(亀山先生)

『塩狩峠』三浦綾子(新潮社 660円)
明治初期、まだ少年だった主人公の母親が“ヤソ=キリスト教信者”であった
ことから、彼の人生は大きく揺れ動きます。ヤソであると分かれば、親類の縁
を切られる時代です。死とは何か、信仰とは何か、愛とは何か、そういう重い
テーマを突きつけられる物語ですが、読みやすいことと、スリリングなストー
リーのために、最後まで一気に読んでしまいました。感動した小説というのは、
読み終わっても主人公がいつまでも心から離れないのですが、本書もまさにそ
ういう一冊。主人公の永野信夫の顔が、私は見えるような気がします。最後の
方はついつい涙が出てしまいそうになる感動の一冊でした。(光岡先生)

『教養としての大学受験国語』石原千秋(筑摩書房 903円)
高校生くらいになったら小説ではない本も読めるようになってほしい。有る意
味受験参考書として読めるこの本は小説以外の本に触れるきっかけになりうる。
特に学校の国語の授業と実際の入試問題のギャップに悩んでいる人は一度読む
とよい。(高橋先生)

『疲れすぎて眠れぬ夜のために』内田樹 (角川書店1575円)
本書は内田氏の本の中でも、特にお薦め度の高い一冊です。氏はフランス現代
思想が専門ですが、同時に合気道家でもあり、映画評論家でもあります。書名
と内容は(深いところでつながっていますが)ほとんど関係なく、武道や、映
画、能などさまざまな話題が出てきます。人間というもの、日本人ということ
の意味をじっくり考えさせられます。非常に落ち着いた語り口で、世の中の欺
瞞や、矛盾といわれるものに対して自分の考え方を述べています。仕事や友人
関係、家庭の問題が中心ですが、全編に渡って国や若者に対する深い愛情が感
じられるもので、高校生で充分読める内容ですから、ぜひ多くの方に読んでい
ただきたい一冊です。(光岡先生)
                        
『あかね空』山本一力(文春文庫 620円)
豆腐職人の永吉は上方から江戸に下ります。明るいおふみと出会い、二人は所
帯をもちます。おふみは永吉を支え、苦労して豆腐屋を大きくします。店は繁
盛し、三人の子どもにも恵まれ、幸せそうに見えますが、家庭は崩壊していき
ます。家族がお互いを思いやるがゆえにしたことが不幸を招き、気持ちがすれ
違っていきます。舞台は江戸時代ですが、ここで描かれた家族間の感情は現代
でも通じることです。旅行中の本屋で買い、一気に読みました。なお直木賞受
賞作です。(関根先生)

『女子大生会計士の事件簿』山田真哉(日本実業出版社 1365円)
公認会計士というのはどのような仕事をするのか?税金を計算する税理士と異
なるのは、大企業の帳簿を“監査”するという仕事です。ライブドア事件でも
問題になりました。ちなみに公認会計士の資格を取れば税理士資格も付いてき
ます。 企業で行なわれる粉飾決算や、乗っ取り事件などなど。それを暴く公認
会計士のスリリングな仕事を紹介するのが目的で書かれています。学生のまま
公認会計士の資格を取り、監査の仕事に励む藤原萌実が主人公で活躍し、それ
に同行する下っぱ会計士の柿本君が語るという設定になっています。気軽に読
めて、おもしろいですし、勉強にもなりますから一石二鳥です。(光岡先生)

『羽生 21世紀の将棋』保坂和志(朝日出版社 1365円)
将棋を指すことに生きることがぴったり重なり合っていたかつての棋士達のよ
うな個性や、勝負に賭ける生き様を羽生に見ようと言うのは無理な話であり、
棋風と言えるような棋風もなく、どんな戦法もそつなくこなす彼が頂点に昇り
つめた将棋は無味無臭の知的ゲームになってしまったのかもしれません。しか
しながら、作家保科和志が描き出した、自分が勝つことさえ二の次にし、将棋
を棋士の生き様など参与する余地のない非人称的な「作品」として捉え、それ
を完成することに興味をそそぐ羽生の逆説的だが強烈な個性は、将棋の見方を
変えさせるのみならず、将棋を離れ、我が身にとっても考えさせられるもので
あるように思われます。「人は将棋を指しているのではなく、将棋に指されてい
る」羽生善治の行きついた将棋観をぜひご覧下さい。(亀山先生)

『さいえんす?』東野圭吾(角川文庫 420円)
今社会で起こっていることをテーマにし、理系出身の著者らしい視点でわかり
やすく解説しています。また、タイトルに「?」がついているように、サイエ
ンスはおまけていどなので理系科目が苦手な人も十分楽しめる内容になってい
ます。「古本屋で本を買っているとどうなるのか?」・・・読み終わったらちょっ
とだけ頭が良くなった気分になるかもしれませんね。気楽に理系体験してみて
はいかがでしょうか。(村井先生)

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 大学生・一般向け ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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『わたしを離さないで』カズオイシグロ(早川書房 1890円)
著者の名作『日の名残り』をも凌ぐと評価されている一冊です。読み始める前
には何の予備知識も持たない方が良いでしょう。そして読み進めるうちに、そ
の話の内容と全貌が明らかになっていきます。友人同士の心の裏側というか、
繊細な気持ちの変化や感じ方がとても上手く表現されています。主人公の女性
が淡々と語り続けていくだけで、特に大きなヤマ場というべきものはありませ
んが、とても味わい深く、切なくそして現実的な話とも近未来の話とも言える
実に恐ろしい感じが湧き起こる一冊です。(伊藤先生)

『人間動物園』連城三紀彦(双葉社 660円)
誘拐を扱ったミステリーなのですが、構想力がすごい。連城氏のイマジネーシ
ョンはとどまるところを知らないかのようです。交通が麻痺してしまった大雪
の日に誘拐事件が起こります。行方不明になったのは収賄疑惑の真っ只中にい
る大物政治家の孫であった。ところが実際に誘拐されていたのは・・・ 犯人の真
の狙いは?二転三転するストーリーの中で、人間をまるで檻に閉じ込められて
いる動物のようにもてあそびます。(光岡先生)

『怪しい来客簿』色川武大( 文春文庫 540円)
色川氏が阿佐田哲也のペンネームで描いた「麻雀放浪記」は有名ですが、本名
でも多くの傑作を残しています。この本は戦中〜戦後の混乱期を舞台とした短
編集です。“独特の感性”、とはよく使われるフレーズですが、この人の場合は
半分「いっちゃってる」のではないかと思うくらい独特です。幻想的な表現、
ものの捉え方が随所に出てきて新鮮でした。(福原先生)

『日本以外全部沈没』筒井康隆(徳間文庫 600円)
この夏は小松左京原作の『日本沈没』が再び映画化され注目を浴びて
いますが、本作はこれを完全にパロディー化したものです。小松左京
氏も公認されていることが面白いですね。こんな低俗な小説なんかと
お叱りを受けそうですが、筒井康隆の発想には関心させられることば
かりです。ステレオタイプが取り沙汰されている中、そこからの脱却
には筒井氏の作品が一番だと重います。(鮓谷先生)

『ワイルド・ソウル(上)(下)』垣根涼介(幻冬舎文庫 各720円)
戦後の移民政策でドミニカ共和国に移住した日本人がいました。当時、日本政
府が宣伝した内容と実態とは違い、過酷な労働を強いられたとして国の責任を
問う裁判が行なわれましたが時効により請求が却下されたという報道がありま
した。本書はドミニカではなくブラジルを舞台に、同じように劣悪な環境で過
酷な労働を強いられ、棄民政策だったと外務省および日本政府を恨む人々の報
復の物語です。物語のテーマや進行などこれほど夢中に読み、そして満足でき
た小説に久しぶりに出会った感じでした。(伊藤先生)

『夢は大衆にあり』青山淳平(中央公論新社 1800円)
坪内寿夫という人物の生涯を描いた本ですが、坪内氏をご存知でしょうか?か
つては、倒産しそうな企業を次々と建て直し、再建王と呼ばれており、松下幸
之助、本田宗一郎、中内功などと並び称されたほどのカリスマ経営者です。晩
年、自分の再建した企業が造船不況のあおりで、苦境に追い込まれた時も、責
任をすべて自分ひとりで引き受け、個人資産一切を会社の負債の肩代わりに当
て、裸同然で表舞台から身を引いたそうです。晩節を汚す経営者とは対極にあ
る生き方です。実に読み応えのある一冊です。(光岡先生)

『理科系の英語』志村史夫(丸善ライブラリー 693円)
理科系の英語を題材として、読む・聞く・書く・話す力をつけるコツが解説さ
れています。ただ理系音痴の私が読んでも多くの示唆を与えられたので、英語
を学ぶ人全般に広くお薦めしたいと思います。やはり本書でも音読の重要性を
説いていますが、ただ声に出してもダメ、「長時間スルメを噛んだ後のような感
じ」にならないと本当の練習とは言えないそうです。(福原先生)

『評論家入門』小谷野敦(平凡社798円)
敵の多い筆者ですが、私は好きです(笑)。塾講師でいると、まわりに『いずれ
は物書きになりたい』という人間に何人か出会うものです。本書は、評論家に
なりたいという人に向けて、いったいどういう商売なのか、どれほどの勉強が
必要で、収入はどうで、世に出るためにはこんな苦労があるぞ、などというこ
とをご自分の経験を中心に教えてくれます。新書が一冊ヒットで得られる収入
が、世間で想像されているより低いこと、それでも書きたい人にはエッセーを
勧めています。さらに、言論界の裏話のようなものから、良い評論や悪いもの
など、本書自体も入門書であると同時に、評論、エッセーとして楽しめました。
(光岡先生)

『アメリカの保守本流』広瀬隆(集英社 735円)
「アメリカの恥部を知ることが、アメリカが手招きするアジアの戦争から我々
を守る活路である」と筆者は主張します。非常に細かくアメリカの権力の構造
と系譜を精査し、権力者がそれを国民に悟られないようにしているしくみを解
き明かします。それを可能にしているのがロスチャイルド系のユダヤ資本であ
ると繰り返します。筆者が、やや感情的になって、かなり反米であることを頭
に入れた上で読んでいただきたいのですが、結論はともかく、この綿密な人脈
などの分析は圧巻で、衝撃的な一冊でした。(光岡先生)

『怪しい来客簿』  色川武大( 文春文庫 540円)
色川氏が阿佐田哲也のペンネームで描いた「麻雀放浪記」は有名ですが、本名
でも多くの傑作を残しています。この本は戦中〜戦後の混乱期を舞台とした短
編集です。“独特の感性”、とはよく使われるフレーズですが、この人の場合は
半分「いっちゃってる」のではないかと思うくらい独特です。幻想的な表現、
ものの捉え方が随所に出てきて新鮮でした。(福原先生)

『最後の相場師』津本陽(角川書店 525円)
最近『異形の将軍−田中角栄の生涯』を書いて話題になった直木賞作家の津本
氏が、戦後最強の相場師と言われた是川銀蔵をモデルにして書いた小説です。
主人公はこれまで波乱の人生を送り、79歳を迎えた時につぶやきます。「いよ
いよ、儂のこの世で仕残した勝負をはじめるか」。株を通して大企業や証券会社、
他の仕手筋との駆け引き、死闘が繰り広げられます。妻と二人で質素な暮らし
をしており、資産家で、なに不自由なく暮らせるのですが、それを全部、なく
してしまうような無謀な勝負に出ます。相場師でありながら、金のためではな
く、自分の存在証明をさがしているかのように戦い続けるのです。(光岡先生)

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■■■■■■■■■■■■■ スットコ君 ■■■■■■■■■■■■■■
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◎ここでちょっとブレイク、スットコタ〜イム<^!^>。うれしいですねぇ〜、特
別号にも載せてもらえるなんて(^_^)v。笑いで暑気払いだ! 

 \(⌒∇⌒(⌒∇⌒(⌒∇⌒)⌒∇⌒)⌒∇⌒)/ そ〜れ! 

★★★必殺単語学習法★★★
中学1年生が単語の書き取り練習中。
中1君『コメ、コメ、コメ。。。』
講師『何て単語?それ』
中1君『come(カム)です』
講師『そういう覚え方はやめなさい』
・・・しばらくしてknow(ノウ)の練習へ・・・
中1君『苦悩、苦悩、苦悩。。。』
講師『だからやめなさいって!』 
日直(そうなると、someはソメさんで、cameはカメさんかぁ〜)

★★★いらっしゃい!★★★
小6国語です
【問い】【次の文中で、敬語の使い方が不適切な部分を訂正しなさい。】
       「先生、昨日テレビを拝見しましたか。」
生徒『"拝見しましたか"が変です』
講師『そうだね。"拝見する"は謙譲語だね。どう直したらいい?』
生徒『尊敬語、"見る"の尊敬語だから、えーと・・・"見らっしゃいましたか"』
日直("来る"の場合は"いらっしゃる"ですが・・・。うーん、敬語は難しい)

★★★ヘレンケラー★★★ 
以前サリバン先生を「“タリバン”先生」などととんでもないスットコがあり
ましたが、今回も強烈です。
先生『俗に"三重苦"と呼ばれる状況をサリバン先生のサポートで克服した人
ってみんなは知ってるよね?』
生徒A『え〜と、あの、何かの戦争で頑張った看護婦???』
(あほ!それはナイチンゲールだ!!)
生徒B『ヘレンケラー?あっ、先生、知ってますよ、超能力の人!』
(?????『!』ユリーゲラーかい)

★★★残されたもの★★★
ワールドカップも佳境に入ったころ。印象に残った選手は?
A君「クローゼ」(ドイツのストライカーですね)
B君「ジダン」(将軍は死なず!)
C君「マラドーナ!」
日直(確かに目立ってましたねー、無邪気に応援する姿が・・・。) 

◎いかがでしたか。なかなかいいでしょ。これまとめたら結構売れそうな一冊
になるんじゃないかなぁ〜(笑)? さて、続けてご父母向け(^^)/~~~
http://tokkun.net/2002-10/kokuban.htm  

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ご父母向け・教育関連 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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『毒になる親 一生苦しむ子供』スーザンフォワード(講談社+α文庫819円)
心理セラピストとして20年以上カウンセリングしてきた経験をもとに、毒に
なる親についてその症例を交え、解説しています。子ども時代に植え付けられ
た様々な感情が大人になっても消えず、親から自立できない、社会生活や結婚
生活を送ることができない理由であり、妨げになっていると書かれています。
二部構成となっており一部では『毒になる親』とはどんな親か、第二部で『毒
になる親』から人生を取り戻す道、となっています。親が子どもに与える影響
がいかに大きく、一生を左右してしまう実態を恐ろしく感じました。(伊藤先
生)

『教育格差』和田秀樹(PHP研究所 1260円)
最早「生活保護」レベルの最低水準でしかない―和田氏は公教育の現状をこの
ように斬り捨てます。もちろん受験指導の専門家として、中高でのカリキュラ
ムに焦点を当てて、具体的に現状の問題を指摘しています。曰く、中学校のカ
リキュラムは易しすぎ、高校のそれは難しすぎる、特に中学校で殆ど勉強しな
いで公立高校に入った生徒たちには、逆転のチャンスすら与えられていないと
いう、格差の問題を論じています。(逢坂先生)


『子どもたちを救おう』竹花豊(幻冬舎 1470円)
本書は広島県警察本部長時代に暴走族を一掃した手腕を買われ、石原都知事の
意向により就任した前東京都副知事、竹花豊氏が取り組んだ青少年問題や治安
対策の記録です。大人が子供たちのために本気になること、本気であることを
示すことが大切であるとして、今までの取り組みが記録されており、青少年に
対する著者の本気度がよく伝わってきます。またその考えは明確ですし、賛同
できるものばかりです。また私たち大人が身近に実践できることも多く示唆さ
れています。ちなみに著者はおやじの会の全国組織『おやじ日本』の会長を努
め、現在も精力的に活動されていらっしゃるようです。(伊藤先生)

『算数・数学が得意になる本』芳沢光雄(講談社 756円)
題名に惹かれて買った本です。算数・数学が得意になる本というよりは、算数・
数学を得意にさせる本の印象のほうが強かったです。小学生から高校生までの
算数・数学の内容で、つまづきやすい内容を幅広く扱っており、指導する際に
ものすごく参考になった本でした。子供がどのように考えて答えを導いている
のかわかる本です。自分の子供を教えていて、頭を抱えている保護者の方にお
すすめです。(門田先生)

『最新脳科学が教える高校生の勉強法』池谷祐二(ナガセ 945円)
コピーライターの糸井重里氏と『海馬』を書いた池谷裕二氏です。新進気鋭の
脳学者ですが、自身が現役東大合格、第一位の成績で薬学部に入り、主席で大
学院に進学したそうですが、なんと九九は覚えていない。そんな筆者が主に高
校生用にわかりやすく脳のしくみを解説し、理にかなった勉強方法、暗記方法
をアドバイスしています。興味深い指摘がいくつもあります。この本さえあれ
ば第一志望合格!とはいかないでしょうが、自分の学習方法、他人がすすめる
学習方法を点検してみたらどうでしょうか?とても読みやすい本です。(光岡
先生)

『1985年』吉崎達彦(新潮社 680円)
のちのバブル経済を考える時に重要なターニングポイントとなる1985年。プラ
ザ合意が結ばれた年です。この本はこの年に起こった主要な出来事を拾いなが
ら、この時代、というか、このあと訪れる時代の雰囲気をくっきりと描き出し
ています。私自身物心つき始めた時期だけに、過去の歴史というよりも、「自分
史」の一部として読めました。阪神が優勝した年でもあり、スーパーマリオが
ブレイクした年でもあります。お薦めです!(逢坂先生)

『電子材料王国ニッポンの逆襲』泉谷渉(東洋経済新報社 1680円)
この本を読むと、売り上げが頭打ちになり収益悪化で苦しい産業がある一方で、
まだまだ日本は世界中で一歩リードしている分野があることがわかります。そ
れはシリコンウエハー、偏光板等の電子材料です。今、流行のi-podの部品の
7割は日本製のものです。技術力に関して、まだ日本は“一日の長”があるこ
とを感じることが出来ます。(藤田先生)

『千住家の教育白書』千住文子(新潮文庫 500円)
長男は日本画家、次男は作曲家、三女はヴァイオリニストと世界で活躍する芸
術家に育て上げた母親の手記です。父親の子育てに対する考えと生き方を見事
に体現した母親の偉大さももちろんですが、家族のあり方にも感心させられま
す。具体的なエピソードが満載で、決して自慢気に書かれているわけでもなく、
共感することが多々あります。大人だけでなく、中高生が読んでも刺激を受け、
ためになる記述が多くあります。3人のそれぞれの芸術世界に触れてみたくも
なる思いがします。(伊藤先生)

『日本を滅ぼす教育論議』岡本薫(講談社現代新書 756円)
こういう内容を本質的な議論と呼ぶのでしょう。教育論議がすれ違いに終わる
ことが多い理由は、まず問題の特定が難しい。それがわかったとしても、原因
を特定することはさらに難しいわけです。現状が認識されない、目標が設定さ
れない、データがそろわないまま枝葉末節の議論に終始し、中途半端な対策が
できあがってしまい、あわてて修正したり、知らん顔したりする現状を批判し
ます。まったく同感です。本書は、教育を論ずる際のポイントを整理します。
ぜひ多くの教育関係者にお読みいただきたい一冊です。最近の教育関連書籍の
中では出色だと感じました。(光岡先生)

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$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ 入試に出題された本  $$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
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『スポーツとは何か』玉木正之(講談社現代新書 700円)
慶應義塾高校の入試に出た本ですが、さすがに慶應だけあって、断片的には大
学入試でトレンドの「身体論」に通ずるものがあります。個人的な感想ですが、
これまで読んできたスポーツ評論のどれにも劣らず論理的で、学問的な裏づけ、
特に歴史的なそれが充実していることにこの上ない説得力を感じました。デカ
ルトやニーチェも登場します。高校入試だけでなく大学入試を控えた皆さんに
もお薦めです。(逢坂先生)

『春の数えかた』日高敏隆(新潮文庫 420円)
動物行動学者である筆者のエッセイ集です。植物や虫のとても不思議な世界が
描かれており、植物が育つための、虫たちが生き残っていくための知恵と自然
界の作りに驚かされます。植物や虫たちがどのようにして春を知るのでしょ
う・・・エッセイですからとても読みやすく、分かりやすく書かれており、筆者の
自然に対する思いがヒシヒシと伝わってきます。(伊藤先生)

『ユウキ』伊藤遊(福音館書店 1365円)
さすがに有名中学入試で数多く出題されているだけあって、表現もストーリー
も非常に良くできた作品です。北海道のある小学校を舞台にした、転校生『ユ
ウキ』をめぐる物語です。ただしユウキは一人だけではありません。あらすじ
は読んでのお楽しみですが、入試とは関係なくても、多くの方に読んでいただ
きたい一冊です。(光岡先生)

『青春漂流』立花隆(講談社文庫 540円)
数々の失敗を経験しながらも、それでも一つの可能性に全力を注いでいく男た
ちと立花隆のインタビュー集。ナイフ職人、動物カメラマン、ソムリエ、レコ
ーディングミキサーなど、一見成功しているような職業ではあるが、それは迷
いや戸惑いの青春の真っ只中からたどり着いていった選択である。インタビュ
ーを受けたすべての人に共通しているのは、どんなに失敗や挫折を経験しても
自分が選んだ人生に悔恨がないということである。そういった人生を実践して
いる人たちと立花さんとの語り合いは、いろいろ励まされます。(佐々木先生)

『卒業』重松清(新潮社 1680円)
短編4編からなっています。大人が持つわだかまりや葛藤に対しての卒業シー
ンが描かれ、それぞれに感動があります。親子関係や親の死が共通したテーマ
のようで、どの作品を読んでもハズレはないように思いますし、何作品かは涙
が出てしまうかもしれません。中高生から読むことが出来ますが、大人の方に
も是非おすすめしたいと思います。読後ならば素直に優しく温かい言葉を親に
かけてあげられそうな気持ちになれます。(伊藤先生)

『サマータイム』佐藤多佳子(新潮文庫 400円)
短編かなと思いきや、内容が全てつながっていて、まるで綺麗な織物のような
作品です。だから読めばその分、キャラクターの性格が深まって一層楽しめま
す。透き通るような少年時代を思い出させてくれる一冊で、子どもだけでなく、
大人にもお薦め。通勤の時に読むというよりは、休みの日にじっくり味わいた
い作品です。(逢坂先生)

『きよしこ』重松清(新潮社 1365円)
なぜ『きよしこ』なのか、本書の冒頭でその理由が分かります。本書の主人公
は吃音に悩み、思うことを上手く相手に伝えることができません。そんな主人
公の心理描写が切なく、思わず応援したくなる気持ちが起こりますが、慰め励
まそうとする言葉がときに残酷に聞こえてしまう・・・。本書は7編からなる短編
であり、どれも心を揺さぶられますが、やはり表題作『きよしこ』がいちばん
ではないでしょうか?(伊藤先生)

『西の魔女が死んだ』梨木香歩(新潮社 400円) 
「魔女」とは、主人公まいのおばあちゃんのことです。でもハリーポッターの
ようなファンタジーではありません。学校に行けなくなってしまった、まいに
対するおばあちゃんの温かい眼差し、それが魔法なのではないかと思いました。
児童文学は結構読みますが、たとえどんなに感動的な話でも子どもを理想化し
すぎていると感じる作品も正直多々あります。この作品の場合、繊細だけど、
時にはズルい等身大の子どもが描かれていて良かったです。(逢坂先生)

『自分の中に毒を持て』岡本太郎(青春出版社 480円)
“芸術は爆発だ!”という力強い言葉を残し1996年にこの世を去った日本が誇
る偉大な芸術家である岡本太郎氏が書かれたものが本書です。非常に情熱的で
あることは広く認知されていますが、それだけでなく非常に計算され思慮深い
ところが本書で感じられます。外の国から何かと批判されてしまう日本人の習
性も見抜いています。個性が強すぎる芸術家の示すことですから、一般にはで
きれば良いいけど、そんなには上手くいかないだろうという無理な話もありま
すが、元気になりたい、自分を信じたい人は読んでみてはいかがですか。35年
間行方知れずとなっていた壁画『明日の神話』が修復され公開されていま
すし、タイムリーな1冊です。(鮓谷先生)

『この言葉』森本哲郎(PHP研究所660円)
高校入試出題率第1位と紹介されていた本で、すばらしい一冊です。森本氏は
元朝日新聞記者です。心に残る様々な言葉を紹介し、それに対して自分の意見
を述べています。文学や古典、宗教、哲学に造詣が深いのですが、それを易し
い言葉で表現してします。子供用に書かれたのではないでしょうが、中学生や
高校生でも読めますし、我々大人にとっても大変示唆に富む一冊になると思い
ます。たくさんの偉人たちの著作も紹介されており、これからもたびたび参考
にさせてもらいたい本でした。(光岡先生)

『「個性」を煽られる子どもたち』土井隆義(岩波ブックレット633 480円) 
都立青山高校で出題されました。現代の子どもが「個性」をどのように考え、
友達関係、親子関係の中でどのように折り合いをつけているのかを分かりやす
く解説してくれています。子どもの手による凶悪犯罪が起こると、決まって「個」
を抑制することや、厳罰により抑止効果を強化することが論じられるわけです
が、筆者によれば問題の根っ子は、脆弱で未熟な「個」であり、共依存だとい
うのです。議論の進め方が丁寧なので、高校生の現代文のトレーニングにも活
用できると思います。教育関係を志す人には是非とも読んでもらいたい一冊で
す。(逢坂先生)

『ブンナよ、木からおりて来い』水上勉(新潮文庫 460円)
ブンナはカエルですが他のカエルとは違い、身体能力が高く、他のカエルから
も一目置かれています。そんなブンナがある日、高い木に登り、そこで知らな
い世界を目のあたりにし、得意になっています。しかし木のてっぺんは鳶が餌
を運ぶ中継所だったのです。カエルの天敵であるヘビや、ネズミ、スズメ、モ
ズが瀕死の状態で次々運び込まれ、ブンナは穴の中で恐れながらそれぞれの会
話を聞いています。食物連鎖の世界と死を前にした生き物たちの心の内を描い
た、一風変わった児童文学と言えるかもしれません。(伊藤先生)

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☆■■■☆■■■☆ お薦め本進呈、特別プレゼント ☆■■■☆■■■☆  
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◎さて、プレゼント!今回はここでご紹介した本を、抽選で10名の方にお送り
します!上に紹介された中からご希望の本をご指定下さい。

今回は、キーワードを入れていただくのではなく、プレゼントコーナーのキー
ワード記入の欄にご希望の書名をご記入下さい。メールアドレスと共に書名を
入力していただくだけで応募になります。  
 
ただし、本によってはこちらで入手できないものがありますので、必ず第2・
3希望の書名まで一緒にご記入いただけるようお願いします。また、本増刊号
に関する感想などもぜひお書き添え下さい。  
 
では http://tokkun.net/present.htm へどうぞ。  
 
今回の締め切りは『8月24日』です。  
当選者にはメールでお伝えします。また会員専用ページには、  
 goukaku で、入る事が出来ます。必ず半角小文字で入力し、(enterを押す  
のではなく)横にあるOKをクリックして下さいね。


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◆お知らせ◆ 

★その1★夏期講習がすでに始まっております。今からでも参加可能なクラス
もありますので、各教室にお気軽にお問い合わせ下さい。  
 
     ■代々木校:0120−153−045  
     ■中川校 :0120−577−955  
     ■中川適塾:0120−579−955  
     ■愛進研 :0120−612−417 

★その2★ 当教室では、専任講師を募集しております。指導科目は何でも結
構ですが、学生は不可です。 
 
詳しくは下記にお電話いただくか、HPからお申し込み下さい。採用試験は、
一次面接、学力テスト、二次面接、授業見学(約2週間)、模擬授業と進みま
す。
  ■代々木校:0120−153−045
  ■中川校 :0120−577−955 
  ■中川適塾:0120−579−955 
    
★その3★ 前回お知らせしたブログです。一言メッセージを!

■VIVA読書: http://blog.goo.ne.jp/tokkun-book/

■入試に出る!!時事ネタ日記:http://blog.goo.ne.jp/nakagawa-tokkun/

■スットコ君:http://blog.goo.ne.jp/tokkun-suttokko/

■塾講師の考える教育:http://blog.goo.ne.jp/yoyogi-tokkun/


magazine@tokkun.net
http://tokkun.net  http://tokkun.net 
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●編集後記● 
 
今回は新しく、入試に出た本も特集してみました。これはと思うような紹介文
がありましたでしょうか?

受験生はなかなかゆっくりと読書をする時間はないでしょうが、読書は習慣で
す。歯みがきといっしょで、読む人は必ず一日10分でも、5分でも読まない
と気持ち悪い(笑)。 
 
ぜひ夏休みの間に、その習慣付けにチャレンジして下さい。そのためには、お
もしろくてしょうがない本が数冊必要ですね。上で紹介したものの中にそんな
本が必ずあるはずです。 
 
 さらにVIVA読書の掲示板には、新しい本を中心にたくさん紹介されてい
ます。 http://tokkun.net/msgbrd/msgbrd.cgi でさがしてみてください。夏
休みが終わった時、楽しい感想を聞かせてくださいね。 
 
最後に、講習前の繁忙期にもかかわらず、メルマガの編集に協力し、書評を書
いていただいた講師の皆様、本当にありがとうございました。 

magazine@tokkun.net 
http://tokkun.net 
 
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◆◎◇●×△■◎◇●× 講師・生徒のメルマガ評 ×●◇◎■△×●◇◎◆

◎以下のコメントは今月号ではなく、先月号(7月号)に対するものです。7
月号はHP上に本日掲載されます。

■北朝鮮と韓国の人が日本にたくさんいるなんて知りませんでした。やっぱり
韓国の人と仲良くしたほうがいいなと思いました。

■教員免許が更新されることで、教師の問題が解決されるのなら、それも必要
なのだなと思いました。制度の詳しい内容も知りたいと思いました。日本には
アメリカ人が一番多いのかなと思っていたけれど、意外に多くなくて驚きまし
た。

■都心付近は本当に外国人が多いです。夜10時頃に新宿を歩いているとホテ
ルから中国人が大量についてきます。そんな時間に家族がどこに行くんでしょ
うか。帰国子女の友人Sの話なのですが、ある日アメリカ人が「It's cool」
と言って見せてきたその腕には「冷蔵庫」とイレズミが入れてあり、Sが指摘
すると、「Refrigerator!?oooooh!」と嘆いていたそうです。日本人が着てい
る服に書いてあるよくわからない外国語も、意味を聞いてみると「マジかよ・・・」
となるかもしれません。うかつに着れませんね。というか一番悪いのは、この
イレズミを彫った奴だと思います。

■日本にいる、外国人登録者が200万人もいることに驚きました。その中の
国籍で一番多いのが韓国・朝鮮というのは疑問に思いました。国が近いせいも
あると思うけど、日本のことを悪く言っているくせに(全員が全員ではないけ
れども)調子の良い時だけ日本を使うのは嫌な感じがします。外国にいる日本
人がどの国に一番多いのか気になりました。学校の宿題得本を5冊読む課題が
出ているので先生の読書の本を参考にしたいと思います。

■フォントの話はふぉんと(本当)ですかw?おもしろいです。
(編集長:え〜それがふぉんとなんですよ)

■教員免許ってもともと大学の教職課程をクリアすればもらえるものだと聞き
ました。教育実習生の様子を見てると、あれでそのまま免許を与えてしまって
良いものかなと思います。以前テレビで教員の養成塾というのがあると紹介さ
れていました。これからはもっと専門的に「教える訓練」をしたほうが良いん
じゃないかと思います。

■将来先生になろうと思うので、教員の問題はいつも興味深く読ませてもらっ
ています。テレビや新聞で紹介されているものを見る限りでは、学校の改革は
広がっていて、意欲的な若い先生や自治体が目立っている印象です。でも考え
てみればそういうのが報道されること自体、まだ改革が進んでいない証拠なの
でしょうね。

■日本の歴史教科書ばかりが注目されているようですが、他の国も気になりま
す。アメリカは日本の同盟国なのに、原爆に関しては反省していないそうです
ね。こないだテレビで北朝鮮の教科書が紹介されていました。国によって捉え
方は違うのでしょうが、あれは笑えなかったです。他国にとっては非常識なこ
とでもまかり通ってしまうのが怖いです。

■学校の先生はもっと自分の専門分野を鍛えたほうがいいのでは?授業が成り
立つかどうかは、「怖い先生」かどうかというよりも「授業が素晴らしい先生」
かどうかだと思います。さすがに高校生相手に「怖さ」で勝負しようというの
は違うような気がします。

■コラム面白かったです。最近では塾の先生が学校で教えることも珍しくなく
なってきましたので、学校と塾でお互いに研修の協力をするのも面白いんじゃ
ないかと思います。

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