メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.  2018/04/24


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【609 Studio】email newsletter 2018年4月24日 No.855
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  フォト・ジャーナリスト片山通夫のemail newsletter。現代時評、ロシアやサハ
リンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載!         
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◆現代時評《憲法「改正」は日本をどこに導くか。(1)》松岡正喜
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 憲法を変えようとする人たちの運動が進められている。国会でも、巷でも。
国会では自民党は党是だからといい、公明党は与党勢力の一員という立場で加憲
的「改正」を唱え、それに賛同する維新は学費無償化などを書き込むという。

自民党の党是だからいうのは、今さら何を言うのかという感を免れない。なぜな
ら、党是というならこれまでも何度も変えるチャンスがあったはずだからである。
それをしないで、あるいはできないでつい数年前までやって来た。別の言い方を
すれば、60数年間現行憲法でやって今の日本を作って来て、とりわけ問題もなか
ったということである。

もっとも、市民・国民の中には漠然と変えてもいいんじゃないかという人もいる
し、自衛隊があれだけ活躍しているのだから憲法に書き込み、「決着」を付ける
べきだという考えの人もいる。前者は一般に経年的に物事は古くなり、傷んでく
るから取り替えたらいいという考えに通じるものがあり、後者はやや設計主義的
に変えようという意図がその背景にあるんだろうと思う。でも、今回の憲法「改
正」はどちらの態度をもってしても十分ではないとも思う。
今回の憲法「改正」の論議は、以前からないことはなかったが、市民・国民の中
からやむにやまれず出てきたものではないということである。第1次安倍政権で
教育基本法に手を付け「改悪」に成功した経験があり、その成功体験が「党是の
実現」はこの時期を措いてはないと思わせたことは、想像に難くない。
 自民党は2012色蒼然とした戦前復帰の印象をぬぐえなかった。まず最初前
文で「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを
決意し・・・」が「わが国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて
発展し、・・・」として、戦争の「惨禍」を「荒廃」に置き換え、決意」という
文言をなくしてしまった。要は、現憲法の前文にある戦争へ突入した反省と、も
う2度と戦争はしないという決意を取り除き、基本的人権の尊重の前に国と郷土
の誇りを持ってきて、それを守ることを強調するものになっている。
他にも取り上げてみたい箇所がいくつもある。すべてにふれることはできないか
もしれないが、これから可能な限り皆さんとともに考えてみたいと思う。
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◆晋三氏の憂鬱 《みんなでボクを・・・》片山通夫
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 トランプ大統領と会談した。米朝会談に拉致問題を入れることは約束できた。
しかし貿易問題は全く進展がなかった。
いや、相手のペースにのせられっぱなしだった。
帰国途上の航空機の中のこと。随行員はもちろん、アッキーもピリピリしていた。
今までは外交で何とか得点を稼いできた晋三氏だったが、今回ばかりは全くと言
っていいほど成果はなかった。
晋三氏「冗談じゃないぞ。セクハラ事件までも。今更財務相の首も取れないし」
晋三氏は財務相を今更ながら持て余していた。
隠ぺい問題、改ざん問題、おまけに事務次官のセクハラ?
「財務省は安倍政権のガンだ!」
小さな声でつぶやくだけの晋三氏だった。

そしておまけに、北の金ちゃんは、やたら物分かりがよくなって、トランプはボ
クにまで隠してCIA長官を平壌へ送ったって?
そして金ちゃんと会って話したんだって?
それに南北朝鮮間のホットライン開通!

「ボク、そんなの聞いてないぞ!みんなでボクを無視して・・・」
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◆「スプートニク」 >>> 引用元    http://jp.sputniknews.com/
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◆情報通信・ラジオ「スプートニク」(HOME)
 http://jp.sputniknews.com/

◆日本関連
 http://jp.sputniknews.com/japan/

◆国際───────────────
 http://jp.sputniknews.com/world/

◆ロシア国内───────────────
 http://jp.sputniknews.com/russia/
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新刊ガイド《「大大阪」時代を築いた男 評伝・関一(第7代目大阪市長)》

 大山勝男 著                         
定価(本体2,600円+税)
2016年2月10日発行
http://koujinnotomo.com/
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◆《News Digest》:609studio編集部
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◇きな臭い話、こぼれ話

ドローン対策「銃」と「盾」、ロシアで開発
https://jp.sputniknews.com/russia/201804234809487/

内閣支持率30% 不支持率は49%【4月23日朝】
https://mainichi.jp/articles/20180422/k00/00e/010/203000c?fm=mnm

[ルポ]休戦交渉765回開かれた板門店、「終戦」を待つ : 政治?社会
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/30355.html

正恩氏「自分の度胸と合う」2泊3日米ポンペオ氏を歓待
https://digital.asahi.com/articles/ASL4P7D81L4PUHBI03P.html?ref=nmail

米財務長官、対日FTAに意欲 訪中も検討
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29696940S8A420C1000000/?n_cid=NMAIL007

[読書]金城実、松島泰勝著 川瀬俊治編「琉球独立は可能か」
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/240868

「国民の敵」「気持ち悪いんだよ」と罵倒された小西議員が明かす、3等空佐と
の会話
「おまえは国民の敵だ!」防衛省の統合幕僚監部に勤務する30代の3等空佐が、
野党議員に対して浴びせた罵声が物議を醸している。
https://dot.asahi.com/wa/2018042100018.html

国民の敵:その言葉で始まった悲劇は数々 世間の反映か
https://mainichi.jp/articles/20180419/k00/00m/010/084000c

国内最大望遠鏡、愛称「せいめい」 京大、陰陽師にゆかり
京都大は18日、8月から岡山県で観測を始める国内最大の望遠鏡の愛称を「せ
いめい望遠鏡」に決めたと発表した。公募した約千通の愛称から選んだ。平安時
代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明と宇宙の「生命」を探査する目的とを重
ねた。同県でも晴明が星を観測したという言い伝えがあり、京大付属天文台長の
柴田一成教授は「晴明と星、地域の関わりを思えばぴったりの名称」と胸を張る。
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20180418000137

米山氏「売買春の可能性認識」…知事職に未練も
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180419-OYT1T50032.html

野党、財務相の辞任要求…与党からも責任問う声
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180419-OYT1T50075.html?from=ytop_main2

この期に及んで否定。驚き禁じ得ない…週刊新潮
週刊新潮編集部は19日、読売新聞の取材に対し、「福田次官のセクハラ行為に
関する記事は、すべて事実に基づくもの。この期に及んでも福田次官がセクハラ
行為を否定していることに驚きを禁じ得ない。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180419-OYT1T50100.html?from=ytop_main1

財務省、調査を続行…福田次官のセクハラ疑惑
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180419-OYT1T50041.html?from=yartcl_outbrain2

財務次官のセクハラ疑惑で、取材した女性記者はテレビ朝日社員と同社が公表
http://www.asahi.com/skh/201804180002.html?ref=flashmail

「被害者保護が一番大事」 野田総務相も手法疑問視
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201804/CK2018041802000127.html

3等空佐が暴言、防衛相謝罪…参院外交防衛委
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180419-OYT1T50066.html?from=ytop_ylist

自衛官暴言で菅氏陳謝 衆院委「あってはならない」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201804/CK2018041802000234.html

CIA長官が正恩氏と面会 首脳会談へ極秘訪朝
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201804/CK2018041802000236.html

CIA長官が極秘訪朝、金正恩氏と面会 メディア報道
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29519990Y8A410C1MM0000/?n_cid=NMAIL007

日米首脳、非核化へ「最大限圧力」維持 対北朝鮮 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29519850Y8A410C1MM0000/?n_cid=NMAIL007

「外に迷彩服の集団が」…露記者、自宅で転落死
http://www.yomiuri.co.jp/world/20180417-OYT1T50085.html

議員罵倒:「国民の敵」発言は3佐 防衛相「適正に対処」
防衛省は17日、統合幕僚監部指揮通信システム部の30代の3等空佐が、民
進党の小西洋之参院議員と16日夜に国会近くの路上で偶然遭遇した際に、「
不適切な発言」を繰り返したと認めた。小西氏によると3佐は「お前は国民の
敵だ」と繰り返し罵倒した。河野克俊統合幕僚長が17日、議員会館の小西氏
の部屋を訪れて謝罪。小野寺五典防衛相は「適正に対処する」と話し、統幕が
処分も検討する。野党は「実力組織の統制に大きな疑問を持たざるを得ない
」(希望の党の玉木雄一郎代表)と反発している。 
https://mainichi.jp/articles/20180418/k00/00m/010/095000c

次官セクハラ疑惑 被害はテレ朝社員
https://mainichi.jp/articles/20180419/k00/00m/010/143000c?fm=mnm

福田財務次官が辞意表明【4月18日速報】
https://mainichi.jp/articles/20180419/k00/00m/010/024000c?fm=mnm

トランプ米大統領 対日FTAに意欲
https://mainichi.jp/articles/20180418/ddf/007/030/016000c

「イムジン河」50年・訳詞の松山猛さんに聞く【4月18日夕】
https://mainichi.jp/articles/20180418/dde/012/030/004000c?fm=mnm

防衛省また隠蔽か イラク日報「被弾の日」抜け落ちの欺瞞
 16日、防衛省が公表した陸上自衛隊のイラク派遣の日報。435日分、計1
万4929ページに及ぶ膨大な資料で、早速、「戦闘拡大」の記述を巡って議論
されているが、ごまかされてはいけない。公開されたのは、派遣期間全体のわず
か45%に過ぎない上、宿営地の被弾など、陸自が最も危険にさらされた時期の
日報は、ゴッソリ抜け落ちているのだ。そこには、核心が書かれている可能性が
高い。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/227418

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◆編集長から:片山通夫             
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 今週号から現代時評に新たな論客をお迎えできることになった。
 松岡正喜氏である。ご本人は「年金生活者」とうそぶいておられるが、なかな
か芯の通ったお考えをお持ちである。ご期待ください。

 4月22日の朝日新聞に《正恩氏「自分の度胸と合う」2泊3日米ポンペオ氏
を歓待》という記事が掲載された。
 何でも《北朝鮮を3月末から4月初めにかけて極秘で訪問したポンペオ米中央
情報局(CIA)長官を、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が自ら歓
待していた。北朝鮮関係筋が明らかにした。面会は3、4回に及び、米朝首脳会
談の開催に向けて前進したとされる。現在もCIAとみられる米政府高官が北朝
鮮入りし、会談に向けた調整が続いているという》
 何ということだ。安倍首相は全く疎外されているように見える。舞台の観客席
いや、劇場の外側の通りからワイワイ言っているようにしか見えない。残念なが
らいくら国内で「ごまかしや強弁」を通そうとしても、外国からのニュースを遮
断することは不可能だ。もう「詰んだ」としか思えない。

 《戦争終結に向けて進む朝鮮情勢 各国から取り残される対米従属外交》とあ
るのは下関の長周新聞。《朝鮮半島情勢を焦点にした東アジアの勢力図がめまぐ
るしく動くなか、17、18日の両日に安倍首相とトランプ大統領による日米首
脳会談がおこなわれた。今月27日の南北首脳会談、6月上旬に予定されている
米朝首脳会談、さらには中国、ロシアも含めた二国間交渉が先行し、朝鮮戦争終
結という歴史的な節目と新たな枠組みづくりに向けたシナリオが動くなかで、対
米従属にもとづく「圧力一辺倒」で独自外交の窓口を持たない日本政府の外交破
たんが浮き彫りになっている。》と記事は続く。
詳しくは⇒ https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/7797

 国内でも北朝鮮の核・ミサイル廃棄に関して懐疑的な論調が目立つ。過去のか
の国の言動がそうさせるというのだ。
 しかし筆者は考える。この期に及んでかの国が、嘘の上塗りをして何の利益が
あるのか。中国やロシア、それに米国など世界の大国を騙し、同族である韓国を
翻弄して、かの国に理解を示そうとしている青瓦台を騙してどのような利益があ
るのか筆者にはわからない。
 また北朝鮮は見返りを求めるだろうという推測もあった。当たり前である。我
が国がアメリカ、および駐留米軍に対して、どれほどの見返りを与えているのか。
そして全く入り込むすきのない日米地位協定をみて、「北朝鮮の見返り期待」を
よく言えるものだと呆れる。そんな暇があれば、アメリカに対して、武器を買わ
されないように交渉し、日米地位協定に泣かされる国民を救う政治を、対米交渉
を開始してはいかがかとお勧めする。
 支持率が20%台にまで落ちた晋三さんよ!
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  発行    2018年4月24日 No.855
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  website http://www.609studio.com/
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