メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.832 ◆現代時評《この先の世界》:片山通夫  2017/10/24


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【609 Studio】email newsletter 2017年10月24日 No.832
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  フォト・ジャーナリスト片山通夫のemail newsletter。現代時評、ロシアやサハ
リンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載!         
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                重要なお知らせ

 日頃から609studioとLapizのサイトをご覧いただきありがとうございます。
 
 最近、かなりの不正(?)アクセスが多くなり、503エラーが頻繁に出るよう
 になりました。このエラーを回避するためにも、サイトの大幅なリニューアル
 を行う予定でおります。
 ご不便をおかけしますが当面ご辛抱ください。
 なお以下のサイトを新に構築いたしますのでこちらをご覧いただければ幸いで
 す。当面このサイトで様々な発言などを行ってゆく予定です。

      http://michiokatayama.wixsite.com/609studio

    Lapiz はfacebookで記事を掲載してゆきます。こちらもぜひ!!!

      https://www.facebook.com/graphicmagazine.lapiz/

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 サハリン残留朝鮮人の取材のため15年間サハリンに通った写真家が自然や人
々の暮らしを折にふれて撮りためた素顔のサハリン。さり気ないアプローチでと
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  日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太
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◆現代時評《この先の世界》:片山通夫
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  衆議院選が終わった。結果はご承知の通り、自公与党の圧勝である。なぜなの
かは問わない。ただこの後、新たな世界、いや戦前回帰の世界が我々が待ってい
る。それがどのような世界なのかはおよその想像がつくが、国民の総意というこ
とだとは信じたくない。せめて小選挙区制という選挙制度のせいだと思いたい。
いずれにしてもあの安倍政権が続くのだ。

 消費税は10%に上がりそうである。その上がった消費税の使途に関しては明
確ではない。いや口出しできないだろう。選挙前には口当たりのいいことを言っ
ていたようだが…。そして我々の所得は上がりそうにもない。企業の内部留保と
いうわけのわからないものに化けるだけだろう。おまけに1%のいわゆる裕福層
だけがより裕福になる。

 憲法は安倍政権が1丁目1番地に置いた9条の改正よりも「憲法を無効化する法」
と呼ばれる「緊急事態条項」を作ることで、人権の著しい制約や国会の停止、衆
院選を無期限延長が可能になるなど弊害のほうが大きい。われわれ国民はその危
険性をどこまで理解していたのか、相当疑問に思える。これには既存のマスコミ
=テレビ、全国紙、共同通信などの通信社の責任は重い。この選挙で安倍首相は
憲法の改正に関しても、国民から白紙委任状を受け取ったと過信する。

 安倍首相の地元に長周新聞がある。かなり左がかったという評判の新聞だが読
むべきものがある。大手のマスコミが持っていない視点で記事を書いているとこ
ろに興味がわく。  
 その要綱に「いかなる権威にも屈することがない」とある。昨今のテレビ局や
大手マスコミが翼賛的な傾向を帯びてきた中で、注目に値する。実際には知らな
いが、地元の企業や組織の長などにとってはうるさい存在だと思う。
⇒  https://www.chosyu-journal.jp/

 その長周新聞が9月29日の記事で「二刀流で改憲めざす詐欺のような選挙 
民進党解体でリベラル殲滅」という記事で次のように書いた。
 《今回の解散はモリ&カケ隠しといわれるように、目に余る私物化政治が暴露
されて身動きがとれなくなった安倍政府が、その自己都合から突破をはかって仕
掛けたものだ。ところが、目下、安倍晋三の意図やコントロールを離れたところ
で「安倍政府VS小池新党」であるかのような装いで批判世論や争点をそらした
劇場型選挙が動き始め、何が何だか分からないうちに野党を解体し、選挙後はよ
り右傾化した総翼賛体制にもっていく動きがあらわれている》
⇒https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/4901

 《選挙後はより右傾化した総翼賛体制にもっていく動きがあらわれている》と
いう視点がこの時点(9月29日)で読んでいたわけである。そうなのだ。《よ
り右傾化した総翼賛体制》は、われわれ国民の目から事実をそらし、隠蔽し、先
に述べた「緊急事態条項」の憲法への追加条項がいつの間にか決まっているとい
う事態になりかねない。大手マスコミはこの事態に今後どのように対応してゆけ
るのか。

 筆者は解散前の内閣記者会での東京新聞の女性記者の奮闘ぶりに拍手を送って
きた。しかし総翼賛体制の内閣記者会は今後はなお一層この女性記者の行動を制
約するのではないかと危惧する。まさかどこかの国のように「暗殺」とまではゆ
くまいが、ないスキャンダルをでっちあげるくらいのことはやりかねない。そし
てそのスキャンダルがなぜか大手を振ってまかり通るのだ。あの前川前次官のス
キャンダル(?)めいた記事を最大手といわれる読売新聞が書いたように!

 我々は冷静な視点でこの先の世界を見つめてゆく必要がある。良識というフィ
ルターを通して。しかしこれも所詮負け犬の遠吠えでしかないのかもしれない。
それほど相手は巨大なのだ。
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◆「スプートニク」 >>> 引用元    http://jp.sputniknews.com/
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◆情報通信・ラジオ「スプートニク」(HOME)
 http://jp.sputniknews.com/

◆日本関連
 http://jp.sputniknews.com/japan/

◆国際───────────────
 http://jp.sputniknews.com/world/

◆ロシア国内───────────────
 http://jp.sputniknews.com/russia/
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読書《なぜヨーロッパで資本主義が生まれたか》
               西洋と日本の歴史を問いなおす
関曠野 著
聞き手 三室勇
発売日:2016.05.30
定価:2,592円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-4346-3
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100002384
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新刊ガイド《「大大阪」時代を築いた男 評伝・関一(第7代目大阪市長)》

 大山勝男 著                         
定価(本体2,600円+税)
2016年2月10日発行
http://koujinnotomo.com/
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◆《News Digest》:609studio編集部
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◇きな臭い話、こぼれ話、

「新基地反対でしっかり方向性出た」 衆院選から明け翁長知事 名護市長選で
も「方向性出せる」と自信
翁長雄志知事は23日午前、衆院選の県内選挙区の結果について「1区から3区
までは明確に新辺野古基地(反対)、オスプレイ撤回、普天間(飛行場)の閉鎖・
撤去について大差でしっかりと方向性が出てきた」と総括した。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-600054.html

米国と力の均衡、最終目標=北朝鮮外務省米局長
北朝鮮外務省のチェ・ソニ北米局長は22日、モスクワで開かれた核兵器不拡散
国際会議に出席し、「われわれに最大限の圧力を加えて核の放棄を迫る対話に応
じる必要性を感じない」と述べた。NHKが伝えた。
https://jp.sputniknews.com/asia/201710234210470/

スペイン中央政府、カタルーニャ州の自治権停止の155条適用を承認
https://jp.sputniknews.com/politics/201710214208076/

欧州は米の一方的政策の犠牲になりつつある=伊元首相
欧州委員会委員長とイタリア首相を務めたロマーノ・プローディ氏は、欧州が米
国の一方的な政策の犠牲になりつつあるとして、米国側から欧州とロシアを分離
することは説明不可能な過ちだと述べた。
https://jp.sputniknews.com/politics/201710224207610/

インドネシア国軍司令官、米入国を拒否される
https://www.cnn.co.jp/world/35109193.html?tag=top;mainStory

トランプ米大統領、JFK暗殺の機密文書を公開の意向
https://www.cnn.co.jp/usa/35109180.html?tag=top;topStories

トランプ氏、北朝鮮の脅威に「万全の準備」 衝突に含み
http://www.afpbb.com/articles/-/3147663?cx_part=topstory&cx_position=2
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◆編集長から:片山通夫              
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 20世紀は戦争の世紀だといわれてきた。果たして21世紀は?
我々が住む日本場合は、戦前回帰の世紀になろう。国民が選んだ道だ。決して戦
前のように、上から押し付けられた明治憲法と軍部の暴走とは言えない、自らが
選挙で選んだ道だ。
 しかし我々はそれでも現行憲法と人権を守るために最大の努力を今後もしてゆ
くだろう。
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  発行    2017年10月24日 No.832
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