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タイトル:609studio No.817 ◇現代時評《劣化する政権と自民党そしてマスコミ》:片山通夫  2017/07/04


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【609 Studio】メール・マガジン 2017年7月4日 No.817
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   フォト・ジャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上脩身
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◇現代時評《劣化する政権と自民党そしてマスコミ》:片山通夫
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 東京都議会選が行われた。自民党は相当な危機感をもってこの選挙に臨んでい
た様子がうかがえる。その証拠にあの「暴言・暴行議員が離党」したという。い
やさせたという。ご本人は例によって「入院中!」だとか。これって「逃避中!
」なのではないのか?
 選挙の結果はここでは述べない。

  ・・・とここまで書いたところで、ニュース速報が飛び込んできた。小林麻
央さんが亡くなったという。かねてから乳がんで闘病中だった。(合掌)
 しかしこのニュースの陰に隠してはいけないのが加計学園問題。恐らくテレビ
は当分の間この真央さんのニュースでもちきりなのだろうが・・・。

 話を戻す。なんでも「安倍チルドレン」と称する議員たちがいるという。また
「魔の2回生」とも…。「安倍チルドレン」は2012年12月の衆議院議員総
選挙で初当選した119人の自由民主党の議員のことを指す。また、「魔の2回
生」とは、当選2回目の議員のこと。
 当選2回目で気が緩んで不祥事を起こす議員が多いことからそう呼ばれるよう
になると言われるのだが、必ずしもそうと言えない。だって相当数の「安倍チル
ドレン」が今国会に棲息しているのだからすべてとは思えない。

 一連の「魔の2回生」事件を振り返ると、つくづく自民党の議員は劣化したな
と感じる。特に昨日だかに発覚した、とよた真由子事件。簡単に言うと暴言暴行
事件なんだが、国会議員の品格に関わる事件だと思う。彼女は東大卒のエリート
官僚だという。こんな一件を見ていると、エリートだの学歴だのは全く関係ない
品格の問題なのだと強く思う。
 「自民党は当選1〜3回生が半数以上を占める。若い議員にしっかり頑張って
もらわないと日本の政治はひっくり返っちゃうよ」とは二階自民党幹事長の言。
 ひっくり返ってほしいよね、ご同輩。

 先に述べたように「気が緩んでい」て、秘書に暴言暴行を加えと言うのは考え
られない。ただ当人の品格以外の何物でもあるまい。幸い国会は閉会中である。
DVだのパワハラだのと言う前に、暴行容疑で逮捕すべきだ。
 まさか安倍政権、この逮捕も「見逃す」つもりなのか。劣化する自民党議員と
安倍政権。やはり倒す必要がある。国家の安泰のために…。

 ・・・とここでこの稿を終わるつもりだったがとんでもない話を知ってしまっ
た!
 「あんなヤツを二度と会見場に入れるな!」と内閣記者会の読売新聞のキャッ
プが東京新聞のキャップに怒鳴り込んだという話。


 東京新聞社会部の女性記者望月さんが加計疑惑で菅官房長官の質問攻めにした。
これについて記者会見後に読売のキャップが東京新聞のキャップのところに飛ん
できて「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に入れるな!これはクラブの
総意だからな」と怒鳴り上げたらしい。

 嘘か誠か真偽のほどは確認のしようがないが、知った限りでは誰も否定してい
ないから、本当なのだろう。すごいねえ。読売新聞・・、いや内閣記者会。
 ここにも「アベトモ」がいたわけだ。いや、いるのは当然か。軽蔑。
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◆「スプートニク」 >>> 引用元    http://jp.sputniknews.com/
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◆情報通信・ラジオ「スプートニク」(HOME)
 http://jp.sputniknews.com/

◆日本関連
 http://jp.sputniknews.com/japan/

◆国際───────────────
 http://jp.sputniknews.com/world/

◆ロシア国内───────────────
 http://jp.sputniknews.com/russia/
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◆《News Digest》:609studio編集部
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◇◇ニュースな言葉、一口メモ 【誤解を招いた】
⇒相手が誤解するような表現を用いること、表現内容によって相手に誤解される
ことを意味する表現。(実用日本語表現辞典 )

 ⇒最近特に政治家が発する言葉のひとつ。「誤解を招いたのなら撤回する」と
言う風にたちまち撤回して謝る。軽い軽い・・・。しかし聞いたほうは聞いたと
おりに「誤解せずに」理解している。だから「問題になる」し、話した政治家は
撤回するのだが…。
 困ったもんだ。日本語の通じない政治家は…。
 
◇◇News Digest◇◇

◇きな臭い話、こぼれ話

稲田防衛相「誤解」35回連発、会見大荒れ
都議会議員選挙の応援で「自衛隊としてもお願いしたい」などと発言した稲田防
衛大臣。30日の記者会見で「誤解」という言葉を35回も連発。大荒れとなり
ました。一体、何をどのように誤解させたというのでしょうか?
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3093452.htm

在日コリアンに関する仏ル・モンド紙の総力特集 | メトロ13番線
http://metro13th.com/archives/92

「ダーイシュ」は残り1年弱の「命」 - Sputnik 日本
https://jp.sputniknews.com/middle_east/201706293823024/


稲田朋美防衛相の「驚き」の発言を擁護した菅官房長官に木村草太氏のトドメの
一撃? | 伊達直人
「撤回しても違法の既遂、内閣の責任問題」木村草太教授
稲田朋美防衛相の発言は「公務員等の地位利用による選挙運動の禁止」を定めた
公職選挙法に違反する明確な違法行為だ。
閣僚も地位を利用した政治活動は禁じられている。政治家でもある閣僚が選挙応
援に行くことはあるだろうが、地位を離れた形で行わなくてはならない。発言は
明らかに、特定政党の応援のために防衛相の地位を利用した選挙運動になっている。
稲田氏は発言当日に撤回したが、違法行為をした事実は消えない。
いわば「既遂」だ。
http://ameblo.jp/tiger-mask-fighter/entry-12287869847.html


テレビ・新聞記者を前に… 前川氏が語った「国家権力とメディアの問題」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170623-00010009-bfj-soci&p=1


平成落首考 2017年前半 西木空人
「多数ならそれでいいのか民主主義」の句が載ったのは5月31日でした・・・
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13003830.html?ref=wmaily_0630_13

稲田氏、「防衛省として」発言撤回 野党「辞任すべき」
稲田朋美防衛相は27日夕、東京都板橋区で行った都議選の自民党公認候補の応
援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」などと発
言した。防衛相が自身の地位に言及して所属政党の公認候補への支持を呼びかけ
るのは異例で、自衛隊の政治利用と受け取られかねない。稲田氏は同日深夜、「
誤解を招きかねない発言があった」として撤回した。
http://digital.asahi.com/articles/ASK6X04DWK6WUTFK01G.html?ref=wmaily_0630_12

文春記事に「事実無根」と開き直った下村氏会見の“愚”(郷原信郎) 
http://lite.blogos.com/article/231921/?axis=&p=1

◇ロシアからのニュース

シリア国防省 アレッポを「ダーイシュ(IS)」から完全解放
シリア軍は国際テロ組織「ダーイシュ(IS,イスラム国)」に占拠されていた
アレッポを完全に解放した。シリア国防省政治部情報課の副課長、サミル・スレ
イマン陸軍大将がスプートニクに対して明らかにした。
https://jp.sputniknews.com/middle_east/201707013828729/

「ロシアの季節」が異文化を近づける
https://jp.rbth.com/arts/2017/06/28/791415

サイドカー「ウラル」が日本で人気
ロシア製サイドカー「ウラル」は、映画「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」
で使われたし、噂によると、ブラッド・ピットとヨルダン国王、アブドゥッラー
2世の車庫にもあるとか。そのウラルが、日本とアメリカで、レトロバイクとバイ
クでの旅を愛する人の間で、少しずつ人気を集めている。
https://jp.rbth.com/multimedia/video/2017/06/30/793520
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◆編集長から:片山通夫
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 7月に入りました。つまり今年の後半の始まりの月です。早いですね。
電子雑誌Lapizが一か月遅れで発行なりました。この号から無料です。
ダウンロードはこちらから…。
http://lapiz-international.com/files/lapizbacknumber/index2.html

 安倍政権と自民党は荒れ模様です。都議会議員選挙の応援で「自衛隊としても
お願いしたい」などと発言した稲田防衛相は30日の記者会見で「誤解」という
言葉を35回も連発したという。
 誰が「誤解した」のかわからない話だが、まるで聞き手の国民に「私の言うこ
とを勝手に誤解している」とでもいうのか。

 実際、情けない人が目白押しだ。
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  発行    2017年7月4日 No.817
  発行   毎週火曜日  購読料無料
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