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────────────────────────────────────── 【609 Studio】メール・マガジン 2017年2月28日 No.800 ────────────────────────────────────── フォト・ジャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上脩身 氏の現代時評、ロシアやサハリンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載! ────────────────────────────────────── 好評発売中! 《サハリン逍遥》 片山通夫写真集 サハリン残留朝鮮人の取材のため15年間サハリンに通った写真家が自然や人 々の暮らしを折にふれて撮りためた素顔のサハリン。さり気ないアプローチでと らえた被写体にユーモラスな文章をそえた魅力的な写真集。 群像社刊 モノクロ152ページ、予価1800円+税 群像社サイトからお買い求めいただけます!! http://gunzosha.cart.fc2.com/ca8/198/p-r-s/ ────────────────────────────────────── 【著書案内】 「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 片山通夫 著 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太 への逆密航」を語る貴重な証言!! 凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 定価 1900円+税 ────────────────────────────────────── ◇現代時評《品格》:片山通夫 ────────────────────────────────────── 品格と言う言葉がある。蛇足だとは思うが、まず辞書の解釈を紹介したい。 「品格」:その人やその物に感じられる気高さや上品さ。品位。「品格が備わる 」出典:デジタル大辞泉 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/ ほかの辞書でも大差ない。 最近の政治家にこの「品格」と言うものが備わっていない事例が多きみられる。 先週も「民進党の議員が防衛省の役人を《恫喝した》と指摘」されて謝罪してい たというニュースが流れていた。他にも「品格」を疑うような政治家の言動が昨 今目立つように思える 。 その最たるものが安倍首相夫妻だ。 あの9億だか8億だかの国有地をただ同然に手に入れて、教育勅語を園児に唱 和させるという、ウルトラ級の右翼幼稚園・森友学園のスキャンダルに、少なく とも安倍首相夫人が、こともあろうに新設されるという小学校の「名誉校長」に なっていた。 国会で問題になり、さすがに居座ることができず、同園のHPからその挨拶は削 除されているようだ。つまり「問題になってきたから隠した、もしくは辞退した 」ということだろう。削除されたあいさつ文は次の通り。 _______ 籠池先生の教育に対する熱き想いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させ ていただきました。瑞穂の國記念小學院は、優れた道徳教育を基として、日本人 としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます。 そこで備わった「やる気 」や「達成感」、「プライド」や「勇気」が、子ども達の未来で大きく花開き、 其々が日本のリーダーとして国際社会で活躍してくれることを期待しております。 __________ この件については、国会でも問題になっているので、ご承知の方も多いだろう。 そこで2月24日のWeb記事からコメントを紹介したい。 *2015年の産経新聞記事によると「昭恵夫人は、昨年4月、同園の視察と教職員 研修のため訪れたとき、鼓笛隊の規律正しいふるまいに感動の声を上げた。さら に、籠池園長から『安倍首相ってどんな人ですか?』と問いかけられた園児らが 「日本を守ってくれる人」と答える姿を見て、涙を浮かべ、言葉を詰まらせなが らこう話したという。『ありがとう。(安倍首相に)ちゃんと伝えます』」 *7日前、首相は「妻が『森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしい』と 言ってる」と発言し、本日、首相は「妻が『教育者としてはいかがなものか』と 言ってる」と発言する。 ⇒真逆?!編節、保身・・・・。 *数日前の国会答弁では、籠池を自分の主張に近い人と褒めチギリ、事態がヤバ クなると舌が乾かぬうちに、教育者としてどうかと思うと切り捨てる!そこに見 えるのは自己保身の為ならどんな嘘でも平気でつく安倍愚士の典型的な詭弁術が 丸見えです!反吐がでますな、その厚顔無恥ぶりに! *お金の問題のみならず問題なのは、現代において近現代な過去の思想や軍歌を 歌うような「カルト集団」を支援しているのが現政府だということ。例えば世界 ではネオナチと言われるものを、いまの政権が公然と支援してること、大問題で す。 一方、安倍応援団のような産経新聞も黙ってはおれないものだから・・・。 「森友学園」開校予定の小学校名誉校長、安倍昭恵夫人が辞任 首相「断ってい るのに名前使われ遺憾」と抗議とあって、実に冷静に、国会答弁をしたかのよう に、淡々と報じている。 ともあれ、このような巨額の国有地を、差し引き無料に近い形で「払下げ」す ると言うことはあり得ない話なので、政権は「李下に冠を正さず」の精神で、検 察を動かして、この問題を「徹底的に」捜査させるべきだろう。おりしも、法相 は、防衛相とともに「しどろもどろの答弁」を続けている状況だ。「指揮権を発 動して」膿を出すべきだろう。そうすれば、安倍首相への見方も激変して「品格 も備わり」、彼自身の夢である「長期政権」への展望も開けるのではないか。 まあ無理だろうと思いながら、この稿を書いているのだが…。あの首相には残 念ながら「品格以前に度胸も思慮もない」ように見受けられるのは、筆者だけな のか。 ────────────────────────────────────── ◆「スプートニク」 >>> 引用元 http://jp.sputniknews.com/ ────────────────────────────────────── ◆情報通信・ラジオ「スプートニク」(HOME) http://jp.sputniknews.com/ ◆日本関連 http://jp.sputniknews.com/japan/ ◆国際─────────────── http://jp.sputniknews.com/world/ ◆ロシア国内─────────────── http://jp.sputniknews.com/russia/ ────────────────────────────────────── 新刊ガイド《なぜヨーロッパで資本主義が生まれたか》 西洋と日本の歴史を問いなおす 関曠野 著 聞き手 三室勇 発売日:2016.05.30 定価:2,592円 サイズ:四六判 ISBNコード:978-4-7571-4346-3 http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100002384 ────────────── 新刊ガイド《「大大阪」時代を築いた男 評伝・関一(第7代目大阪市長)》 大山勝男 著 定価(本体2,600円+税) 2016年2月10日発行 http://koujinnotomo.com/ ────────────────────────────────────── ◆《News Digest》:609studio編集部 ────────────────────────────────────── ◇◇ニュースな言葉、一口メモ 【国有地払下げ】 ⇒国有財産売払の種類・方法という関東財務局のページがある。 ここで見る限り「公開されたい競争入札で最も高値で落札」した者に権利がある。 詳しくは http://kantou.mof.go.jp/kokuyuuti/setsumei/index.htm ◇◇News Digest◇◇ ◇森友学園特集 昭恵夫人が名誉校長辞任 首相、寄付金集め抗議も - 共同通信 https://this.kiji.is/207677951166744056?c=39546741839462401 「安倍晋三記念小学校」国有地払い下げ 地検特捜は動くか http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/199921 HPでヘイト連発 塚本幼稚園長の“反中嫌韓”トンデモ言行録 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/199972 森友学園の土地取引、際立つ異例さ【2月25日朝】 http://mainichi.jp/articles/20170225/k00/00m/040/135000c?fm=mnm 【朝日速報】安倍首相の妻昭恵氏、「森友学園」の新設校の名誉校長辞任。 首相、衆院予算委で http://www.asahi.com/skh/201702240002.html?ref=flashmail 森友学園の国有地取得の収支 http://bylines.news.yahoo.co.jp/watanabeteruhito/20170220-00067887/ 森友学園 名誉校長の首相夫人あいさつを抹消【2月24日朝】 http://mainichi.jp/articles/20170224/k00/00m/040/058000c?fm=mnm ◇日本のニュース・世界の話題 南スーダンで難民が急増、150万人が周辺国へ逃れる(字幕・20日) https://goo.gl/aFMjl4 テキサス州旗と酷似するチリ国旗、混同しないよう議員が注意喚起 https://goo.gl/hyInMl 森友学園の国有地取得の収支 http://bylines.news.yahoo.co.jp/watanabeteruhito/20170220-00067887/ 北方領土での共同経済活動 サハリン州知事「環境整備進める」 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170217/k10010880721000.html 金正男氏殺害 息子が英進学断念 英紙報道 http://mainichi.jp/articles/20170220/k00/00e/030/170000c?fm=mnm 北朝鮮 暗殺に現地人活用 数年前から、韓国内で指摘 http://mainichi.jp/articles/20170220/k00/00e/030/188000c?fm=mnm 博識・温厚…素顔の金正男 旧知の記者に絵文字LINE http://digital.asahi.com/articles/ASK2H3TCJK2HUHBI00G.html 福島2号機 想定以上の破損 http://mainichi.jp/articles/20170217/k00/00m/040/116000c?fm=mnm ◇ロシアからのニュース 平成23年ニュージーランド地震、日本人28人に献花 https://jp.sputniknews.com/world/201702213362911/ 米学者グループ:指の長さは人間の運命を予め決める https://jp.sputniknews.com/science/201702213361791/ 米国 反トランプ行動に参加し仕事を休んだ移民 職を失う https://jp.sputniknews.com/us/201702213361927/ アレクサンダーSchmonow:ソ連の最後のテロリスト https://goo.gl/B8HRmQ ──────────────────────────────────── ◆編集長から:片山通夫 ──────────────────────────────────── 当メールマガジンの発行が800号となりました。単純に800号を計算し てみますと、15年余り。いや、筆者がサハリンへ取材に行きだしたころからの 発行でした!! ここまで続けることができたのも、ひとえに読者の皆様のおかげと感謝の気持 ちでいっぱいです。有難うございます。今後ともよろしくお願いいたします。 ・・・・と言う中で、面白い「真逆の」記事を見つけました。 *米紙が新スローガン披露「無明の中では民主主義は死んでしまう」 (前略)米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は、「Democracy Dies in Darkness(無明の中では民主主義は死んでしまう)」という、新たなスローガン を披露した。このスローガンは17日に初めて公式ウェブサイトのトップページに 登場し、今後どこかの時点で、紙媒体上でも掲げられるとみられる。 http://www.afpbb.com/articles/-/3118961 *報道の自由度ランキング 2016年の報道の自由度ランキングを掲載しています(対象: 180ヶ国)。 日本は前回に比して11ランク下がって72位。 http://ecodb.net/ranking/pfi.html 最もこのようなランキングに違和感を感じる人も・・・。 *日本が低迷する「報道の自由度ランキング」への違和感 <61位(2015年度)、72位(2016年度)と、日本は世界報道自由ランキングの順 位を年々下げている。果たして安倍政権のメディアに対する姿勢に原因があるの か、それとも内閣支持率で空気を読むメディアの自己規制に問題があるのか――。 「この順位に驚かない」という佐藤卓己・京都大学大学院教育学研究科教授によ る論考「『報道の自由度ランキング』への違和感」の冒頭を、論壇誌「アステイ オン」85号(公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会編、 CCCメディアハウス、11月29日発行)から抜粋・転載する> 二〇一六年八月二一日、「伝説のジャーナリスト」むのたけじ(本名・武野武 治)が一〇一歳で亡くなった。一九四〇年に朝日新聞社に入社したむのは、従軍 記者として活躍し、一九四五年八月一五日に戦時報道の責任をとって辞表を提出 した。敗戦のけじめを自らつけた唯一の朝日新聞記者であり、戦後は週刊新聞『 たいまつ』で反戦の言論を続けていた。その死亡を伝える八月二二日付『朝日新 聞』の社説「むのさん逝く たいまつの火は消えず」はこう書いている。 (以下略・詳しくは本文へ) http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-7031.php ─────────────────────────────── 発行 2017年2月28日 No.800 発行 毎週火曜日 購読料無料 FB https://www.facebook.com/michio.katayama.5 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.609studio.com/ 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html ◇禁・無断転載◇ ──────────────────────────────────── |