メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.780 ◇現代時評《北方領土と安倍首相》:片山通夫  2016/10/11


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【609 Studio】メール・マガジン 2016・10・11 No.780
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   フォト・ジャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上脩身
氏の現代時評、ロシアやサハリンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載! 
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◇現代時評《北方領土と安倍首相》:片山通夫                
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 この稿を書いている間に、ニューズウイーク日本語版で面白い記事を見つけた。
 まずは原文を読んでもらいたい。
 タイトルは《プーチンをヨーロッパ人と思ったら大間違い》
 読みようによってはとても失礼な話だ。
⇒ http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/10/post-5986.php
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 もう安倍首相にとっては「国益」の為ではなく、首相個人が後世に名を残すた
めにが身者らになってきているとしか思えない。9月30日に衆議院で行った演
説で次のように述べた。《平和条約締結と「四島返還」をめざしロシアと広範な
経済交渉を行う》
 過去70年間にわたって解決できなかった問題の解決は甚だ難しいとは思える
が解決にむけ全力を尽くす所存のようである。

 こんなに内外に公言するには、相当の自信とその裏付けがあるとみるのが当然
だ。その知恵袋があの鈴木宗男氏のようだから、いささかどころか相当心もとな
い。安倍首相はかつて鈴木宗男氏が北方領土に「ムネオハウス」と呼ばれるもの
を作り、世間の総スカンを食い、その挙句《別件で逮捕・起訴そして有罪判決確
定》に至ったことは、十分理解しての話だと思うのだが・・・。いや、相当の自
信とその裏付けが本当にあるのだろうか?

 いまさらこの問題を蒸し返そうと思っているのでは毛頭ない。ただ同じような
手段で、ロシアに食い入ろうとする姿勢はいただけない。つまり首相は5月のソ
チでの日ロ首脳会談で、(1)日本式の最先端医療機関整備など健康寿命の伸長
(2)都市整備(3)中小企業支援(4)エネルギー生産能力の向上(5)産業多
様化の促進(6)極東地域の産業振興(7)原子力やIT分野などの技術協力
(8)人的交流の拡大−の8項目をプーチン大統領に提示した。
何でもこれが「新しいアプローチ」だそうだ。

 事実かどうかはわからないが「領土返還見返りに シベリア鉄道延伸求めるプー
チンの思惑」という記事が目についた。日刊ゲンダイの記事である。《完成10
0周年のシベリア鉄道を延伸し、サハリンから北海道をつなぐ大陸横断鉄道を、
日本に造るよう求めている》という。もちろん夢は大きいほうがいい。ちなみに
青函トンネルは津軽海峡の海底下約100メートルの地中を穿って設けられたト
ンネルで、全長は53.85キロメートルある。サハリンと北海道とは直線最短
距離でたったの43キロである。日本の技術でやってやれないことはないのだろ
う。莫大な費用を除けば…。

 まさか本気で「シンゾウ・トンネル」を作るとは思われないが・・・。

 ロシアからの報道を見ると、盛んに日本をけん制している記事が目につく。例
えば次の通りだ。
《極東連邦管区の大統領全権代表ユーリ・トルトネフ氏が、ロシアと日本はクリ
ル諸島で協力関係の発展を始める可能性があるとの声明を出した》
 要は日本に《経済協力」させようという腹なのだろう。

 もう少し報道に目を向けよう。
《「まずは歯舞と色丹の返還に片をつけ、同時に経済協力を推進。残る択捉と国
後の帰属は継続協議とし、平和条約締結に道筋をつけるというシナリオで、かつ
て日ロ交渉に携わり、現在も安倍首相に対ロ外交を助言する鈴木宗男元衆院議員
の提言と似ている」との自民党の参院議員阿達雅志氏の言葉をロイターが伝えて
いる。日本がもし本気でそのようなアプローチをとるならば、それは1956年のモ
スクワ宣言への回帰を意味する。平和条約締結後に善意で2島を日本に譲渡する
というものだ。スプートニクの取材にロシア高等経済学校で教鞭をとる日本の専
門家アンドレイ・フェシュン氏が述べた。「ロシアとの平和条約は安倍首相にと
っての強迫観念だ。彼はそれで歴史に名を残したい。仮に領土問題で最終決着で
きなくても、少なくとも大前進を遂げることで。しかしそれで双方が何を得るか
?日本はわずかにもせよ領土が拡張する、安倍氏は面目を保ち、外交的勝利と目
される。ロシアは1956年宣言の条項が実現したところで何らの利益も得ない。両
国関係にブレーキをかけているのは平和条約の欠如ではなく、相互信頼・理解の
欠如だ。経済を成長させ、日本を含むあらゆる国と対等な関係を維持することで、
我々は遥かに多くのものを得ることが出来る。それにロシアの世論は日本に対す
るいかなる領土的譲歩も支持しない。プーチン氏が絶大な支持率のもとで世論に
逆らう行動に出るか、私にも疑わしい》
 
 何度も書くようだが、世界の反発を受けてでも、クリミアを手中にしたロシア、
中東でしたたかな外交的、そして軍事的手腕を発揮しているロシア。もしかして
歯舞・色丹の二島は返そうという腹なのかもしれない。今、いずれが得策か考え
ているのかとも思える。

 果たしてプーチン大統領は、領土で何らかの譲歩を試みるのだろうか?
 それとも・・・。
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◆「スプートニク」 >>> 引用元    http://jp.sputniknews.com/
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◆情報通信・ラジオ「スプートニク」(HOME)
 http://jp.sputniknews.com/

◆日本関連
 http://jp.sputniknews.com/japan/

◆国際───────────────
 http://jp.sputniknews.com/world/

◆ロシア国内───────────────
 http://jp.sputniknews.com/russia/
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◆不条理ショートストーリー17
      「無情を無化したパーカッションソウルの諸形無形」:白石阿光
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カタカタカタカタ
カタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
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タカタカタカタカタカタカタカタタカタカタカタカタカタカタカタタカタカタカタカタ
カタカタカタタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタアカタカタアカタカタ カタカタカタカタカタカタカタカタ

タカタカタカタカタカタカタッタ
トントントントコトコトコトントン
トントトントコスットントン
チキチキチキチキチッチ
トクトクトクトクトックトク
トントコトコトンスットントン
スートトントコスットントン

チュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュク
ドンドコドンドンドンドコドンドン
ドドンガドンドンドドンガドンドン
ドンドンドンドンドドンガドンドン
ドンドンドンドンドドンガドンドン
ドーンドドンドンドドンガドンドン
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ドドンガドンドンドーンドドンドン

ドデドデドデドデドデドデドデドデ
デュドデュドデュドデュドデュドデュドデュドデュド
デュンデュンデュンデュンデュンデュンデュンデュン
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チーン

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キリキリキリキリカナカナカナカナキリキリキリキリキリキリキリキリ
カナカナカナカナカナカナカナカナキリキリキリキリカナカナカナカナ
キリキリキリキリカナカナカナカナ
ツクツクツクツクツークツクツクカナカナカナカナツークツクツク
キリキリキリキリツークツクツク

ビュンビュンビュンビュンゴロゴロゴロゴロ
ダン ダン ダダン
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・・・・・・●・●・・・・・・・・・・・
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ヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタ
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ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ
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ドカドカドカーンドカドカドカーンドカドカドカーンドカドカドカーン
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ギャーアヨーアゲーアバヨアイゴーアキサミヨー

ヒューヒューヒュールヒュルピカドン

ア ウ イ ム グッ ゲッ

シーン

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__○__
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_○_
○_
_


☆。



アー
ウッ

グツグツグツグツボゼボゴボゼボゴ

「無情を無化したパーカッションソウルの諸形無形」

(前略)

チーン

(中略)

チーン。

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2016年2月10日発行
http://koujinnotomo.com/
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◆《News Digest》:609studio編集部
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 《気になるニュースをひとまとめ》にして、過去一週間分をピックアップして
お届けします。当編集部の独断と偏見で、時にはコメント付きで。
 芸能や経済などは、筆者がわからないので極力避けておりますというか、スル
ーしますのでご理解ください。なお、記事を掲載したサイトがその記事を削除さ
れている場合があります。
 私どもでは責任を負いかねますので併せてご了解ください。

◇◇ニュースな一口メモ 【白紙領収書】
 公文書である領収書が、白紙でも違法ではないと、政権トップが決めてくれま
した
白紙領収書は、国のお墨付きで合法ですよ
税務署の職員の皆さん、分かりました?
白紙の領収書でも、コピーでも、手書きでも、有効ですよね?
やったよ、これで必要経費が増やせる、いっぱい経費で落とせるね、社長!

菅官房長官、白紙領収書をもらって、後から自分で加筆しても「問題ない」と。

 詳しくはこちらへ
http://yaplog.jp/ocaltpon/archive/1017
 
◆◇News Digest◇◆

◆世界の話題・日本のニュース◆

◇稲田氏は520万円分 “白紙領収書”横行する自民閣僚の非常識
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/191329

◇蓮舫代表 「子ども手当を防衛費に」11年稲田氏発言批判
 民進党の蓮舫代表は5日の参院予算委員会で、稲田朋美防衛相が2011年3
月の雑誌の対談で「(旧民主党政権の)子ども手当を防衛費にそっくり回せば軍
事費の国際水準に近づく」などと防衛費拡大を求めた発言を挙げ、批判した。
http://mainichi.jp/articles/20161006/k00/00m/010/029000c

◇核武装発言をゴマかす稲田“二枚舌”大臣が居座りのア然
大臣不適格という言葉では言い表せないほどにヒドイ。過去の発言との整合性が
なく、話す内容は支離滅裂。国会論戦における稲田朋美防衛相の答弁を聞いてい
ると、この国は大丈夫かと不安が募る一方だ。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/191180

◇福島原発 国民にツケ、批判必至 負担8兆円増を国費要請
http://mainichi.jp/articles/20161005/k00/00m/040/118000c

◆ロシアからのニュース◆

◇プーチン大統領、ロシアの力とは何かを語る
 https://jp.sputniknews.com/russia/20161005/2863325.html

◇プルトニウム廃棄協定を停止=対米関係悪化で−ロシア大統領
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016100300738&g=int

◇サハリン・日本間のパイプライン
https://jp.sputniknews.com/russia/20160922/2802625.html

◇シベリア鉄道の北海道延伸を要望 ロシアが大陸横断鉄道構想 経済協力を日
本に求める
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-plt1610030005.html

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◆編集長から:片山通夫
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 ロシアのプーチン大統領が来日する日が近づくにしたがって、様々な憶測が日
ロ双方で飛び交っている。アメリカは、今のところ表立っては静観しているかに
見える。しかし、「只今対露制裁中」のアメリカとしては、気が貴ではないだろ
う。いや、アメリカはすでに対日対策を完了しているとみるのが妥当だ。
 それがオバマ大統領の進めるTPPの我が国での批准なのかもしれないという
観測が流れている。
 しかしそれもおかしな話だ。オバマ大統領の任期はもう少し。候補二人は《T
PP反対》を少なくとも打って出ている。
 安倍政権の様に、手のひら返しか?
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  発行    2016年10月11日 No.780
  発行   毎週火曜日  購読料無料
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 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236
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  website  http://www.609studio.com/
      投稿   http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
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