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タイトル:609studio No.735 ◆現代時評《ロシアとトルコ》:片山通夫  2015/12/01


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【609 Studio】メール・マガジン 2015・12・1 No.735
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   フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上脩身氏
の現代時評、ロシアやサハリンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評《ロシアとトルコ》:片山通夫
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 複雑な様相を帯びてきた。
 ロシア軍機の撃墜を受けてトルコ側から申し入れのあった首脳どうしの電話会
談について「謝罪する用意が見られない」として、拒否したという。

 プーチン大統領は激しい怒りをもってトルコを非難している。トルコのエルド
アン大統領は「3回目の領空侵犯の時であり、どんなに協力関係にあっても主権
を侵害してよい理由にはならない。ただ、起きたことについての悲しみは表明し
た」と述べるにとどめた。

 この問題を複雑にしているのは、過去十数回に及ぶロシアとトルコ(オスマン
トルコを含む)の戦争であり、スラブ民族とトルコ民族との軋轢が今なお両者に
残骸としてても残っているという事実の表れなのかもしれない。

 筆者はスラブ民族の住むバルカン半島をくまなく歩いたことがある。そこで聞
いた言葉のひとつに「オスマントルコの軛(くびき)」があった。
 意味は言葉の通りだが、ブルガリアは実に500年の長い間、オスマントルコ
に支配されていたという。オスマントルコはイスラムの国である。一方のブルガ
リアはロシア正教と同様ブルガリア正教、つまり東方キリスト教。ブルガリアの
首都ソフィアで、地下に潜ったブルガリア正教の教会を見たことがあった。
 オスマントルコの目を避けての地下教会だった。

 500年の軛から解放されても、スラブ民族のイスラム、いやトルコに対する
感情は簡単には消えないと思われる。その影響がプーチン大統領をして強硬な態
度にし、エルドアン大統領もかたくなにその考えを変えることができないのでは
ないだろうか。

 ちょうど、日本と韓国や中国との関係がギグシャクしている原因が、関係国の
その歴史的事実と同様に。
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◆「ふろむ京都山麓」抜粋抄 《伊藤若冲の天井画》:みなみうら・くにひと                                                
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  若冲天井画のことは、ずいぶん前にこのブログで連載したことがあります。
2008年6月から9月まで、8回掲載でした。
  若冲の天井画はふたつの寺に現存しています。京都東山区の信行寺と、大津
の義仲寺です。ところで信行寺天井画ですが、これまで一般公開されず、観た方
はほとんどいませんでした。それが初めて公開されます。10月30日からの観覧が
待ち遠しいですが、先駆けて、かつての連載を書き改め読み切り1回で掲載します。

 朝日新聞が秋の「京都非公開文化財特別公開」を報じました。まずこの新聞記
事のダイジェストから紹介します。後の<石峰寺>からが本文です。
 千年の都に伝わる秘宝を紹介する、秋の「京都非公開文化財特別公開」を京都
古文化保存協会が発表した。10月30日〜11月8日(一部を除く)に、京都市内の
寺社など21カ所を公開。「奇想の画家」として注目され、来年生誕300年を迎え
る江戸中期の絵師、伊藤若冲(1716〜1800)の天井画も初公開される。
 天井画は信行寺(しんぎょうじ)(左京区)本堂の「花卉図(かきず)」。格
天井(ごうてんじょう)に計168個の正方形の格子面(縦横約38センチ)があり、
円形の枠(直径約33センチ)中に一つずつ花を描いている。ボタンやキク、ユリ
などのほか、サボテンやヒマワリも。最晩年の作で、19世紀後半に有力な檀家(
だんか)から寄進されたという。

 若冲の天井画は極めて珍しく、信行寺と義仲寺(ぎちゅうじ)(大津市)に伝
わる。「穏やかな雰囲気をたたえながらも、何としても描き上げようという若冲
の強い意思を感じさせる」と信行寺の本多孝昭住職。公開は今回限りの予定で、
貴重な機会となりそうだ。

 <石峰寺>

 伏見深草の石峰寺[せきほうじ]は若冲五百羅漢で有名だが、同寺には明治初
年まで観音堂があった。天井の格子間には若冲筆の彩色花卉[かき]図と款記[
かんき]一枚、あわせておそらく百六十八枚が飾られていたとされる。しかし明
治七年から九年の間に、寺は堂を破却し、格天井の絵はすべて売り払われてしま
った。
 だが幸いなことに、それらは散逸することなく、京都東大路仁王門の浄土宗・
信行寺の本堂外陣天井にいまはある。同寺の檀家総代の井上氏が散逸を恐れ、一
括して古美術商から買い取って寄進したと伝わっている。
 石峰寺は明治初期、経済的衰退が極みに達する。江戸時代、同寺の檀家はわず
か数戸であった。収入のほとんどを船からあがる香燈金に頼っていた。まず黄檗
[おうばく]の故郷・清国福州から長崎に来航する支那船がもたらす香燈金が、
年平均二百四十八両。坪井喜六の伏見船からは一艘年三両、三十艘で九十両であ
った。それと二万五千坪もあった寺域の一部から得られる年貢収入が五十両ほど、
合せて三百両ちかい。収入のほとんどが途絶えたのが原因の、無謀な観音堂破却、
そして天井画や石造物の売却であった。また当時、廃仏毀釈の嵐も吹き荒れた。

 石峰寺の観音堂は失われてしまったが、元の位置は本堂の北方向、旧陸軍墓地、
現在は京都市深草墓園になっている隣接地だったと考えられる。

 若冲画「蔬菜図押絵貼屏風」[そさいずおしえはりびょうぶ]に付属した由緒
書が残っている。それによると深草・石峰寺の観音堂が建立されたのは寛政十年
夏(一七九八)、若冲八十三歳のときである。入寂の二年前にあたる。

 由緒書によると観音堂は大坂の富豪、葛野氏が建てた。その折りに、武内新蔵
が観音堂の堂内の仏具や器のことごとくを喜捨した。感動した石峰寺僧若冲師が、
この蔬菜図を描いて新蔵に与えた。「自分が常づね胸のうちに蓄えておいた畸[
き]を描いたのだ」と若冲師は語ったという。表装せずに置かれていたこれらの
絵は、新蔵の孫の嘉重によって屏風に仕立てられたと記されている。

 観音堂天井画は若冲最晩年の代表作だが、生前の大作画業を順を追って振り返
ってみよう。まず四十三歳ころから十年近い歳月を費やした畢生の最高傑作「動
植綵絵」[どうしょくさいえ]と「釈迦三尊像」の計三十三幅。これらは若冲が
親交を結んだ僧、大典和尚の相国寺に寄進された。また四十四歳のとき、同じ大
典のつながりから制作した金閣寺で有名な鹿苑寺大書院五室の障壁画の大作があ
る。
 また五十歳ころの制作になる、讃岐国金刀比羅宮[さぬきのくにことひらぐう
]の障壁画も傑作である。つぎに六十歳を過ぎてから十数年を要した石峰寺五百
羅漢、石造物の造営。天明八年の大火の直後に描いた摂津豊中・西福寺の襖絵が
ある。そして最晩年の八十三歳ころ、石峰寺観音堂格天井を飾った花卉図[かき
ず]である。残存する若冲大作の代表作を以上とみても、おおむね差し支えはな
いであろう。
                             《次週に続く》
<20015年11月3日>

「ふろむ京都山麓」 http://blog.goo.ne.jp/0000cdw
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◆みほの独り言《新自由主義について》:はないみほ
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大阪ダブル選で維新が当選。

どうして?と言いたい。
けれど、大阪府民としたら、立候補者が自民党と維新がほとんどで、その他知名
度のない候補だったのか・・・
今まで、選挙活動に向けて、自民以外にというキャッチフレーズが流れ、9月の
安保法制に向けての戦いは自公対野党の戦いで、維新も野党側についていたのだ
から、政治状勢をほんとに個別に逐一見ていないと誰が正当なのかもわからない。
ましてや、自民も大阪維新も公約とまったく違う政治を行っている以上、政治は
なれは起こりうる。

その政治離れ、選挙離れが、命取りになりうるのだけれど、本当の真実を伝えて
くださるメディアを掴む事が今や難しくなっている日本である。
日本テレビ、フジテレビ、NHKはもはや独裁政治側に加担している。
それに反発しているように見えるTBSも朝日も時には得?と思える情報が流れ
ている。いまや局や新聞社等の違いというより、その中のどの番組のどの人が正
常かどうかというと、限りなく国民側に立った情報が少ないのだと感じるのであ
る。するともうあきらめの気持ちがわいてくる。

それがどんどんと政権の力を持たせてしまう。
iwjで私はほとんど情報を得ているが、その中で、大阪維新への批判を京都大
学教授の藤井聡氏がおもしろく、時には怒りを込めて伝えている。そこに大阪維
新のペテンや脅しがある事の事実を伝えている。がしかし、藤井氏は現自民党政
権の内閣府を勤めているため、自民党の悪口はNOコメントだという。
この空気が私はいやだ。

確かにサラリーマンだからと藤井氏は自分を擁護するが、大阪維新の批判も現政
権の批判も同じ線上にあるのではないのだろうか・・・
そんなことをいう私はまだまだ政治力学がわかっていないと言われてしまいそう
だが、そういう時と場合によって変化する立ち位置のある人をみていると、この
立場主義的な日本人がいろんなことを見えないようにさせてしまっている超本人
であり、こういう感覚の人が国民の意識を錯乱させる要素を持ち合わせているの
ではないかと見る。
自分が所属する場所の異をも批判できる人を国民は求めている。
18歳選挙権を持ってしまった息子は、要は何処がいいの?どの政権が悪いの?
という。
その言葉に簡単に何処何処って答えられない私がいるのも事実である。
だって公約違反ばかりする自民がいて、公明党がいて、民主党の中にも右傾化議
員がいて・・・日本は何処を見ても嘘も方便を正当化する政治家が多い事。
そして金で買われる人の多い事。
日本昔話でもアンデルセンも、イソップもお金の危うさを伝える話ばかリ、正直
であれと伝える話ばかリ・・・なのにその意識を守るのは権力を持たない労働者
階級である。
弱い立場がモラルを守り、権力を握る者はモラルなんて消え失せている。

先日京都で京大の准教授藤原辰史氏の講演を聴いた。弁護士さんたちに中での講
演会だったので、大変話も詰めていて、リアルな話だった。
つまり、どの戦争もふっかけた側いて、ふっかけられた側がいる。ふっかけられ
た側が圧勝し、ふっかけられた側が急激に戦争を推し進める。情報はふっかけら
れた側の悲劇ばかリ流れ、ふっかけたと言われた側の悲劇は何処にも報道されな
い。消えているわけである。
さらには、戦争には死が伴っているにもかかわらず、そこに儲ける企業が存在す
る。

もうたくさんだとみんなゲーゲーいっているのに、そのゲーゲーいっている声や
様子は、消えてしまう。もうお金の為に悲劇が見えなくなってしまっている人た
ちがこの世には多数存在している。
軍需産業は、戦争時は武器を作り、戦争が終われば家電や日常品に切り替え、ま
た戦争が起これば武器に切り替える、こういう変容がある。
戦争はなぜ起こる・・・それは経済がとまってしまうからで、つまり物が売れな
くなるからで、そこにイノベーションが!と声高らかに訴える経済学者が権力を
持つ国から生まれ、そこに同時にきな臭い空気が生まれ、破壊を否応無しにおこ
しうる事件が突如勃発し、破壊を生み出す。
すると破壊からは復興が必要になり、その破壊により人々は常識的な判断を失い、
価値を失い、踏ん張る気力を失うため、今まで守ってきた自分の大事な物を手放
すのである。
そこに襲いかかる権力に追従する。そして平和の空気を振りまきながら亡くなっ
た物を買い求める為に物がまた買われ生産が生まれるのである・・。
これが20世紀のイノベーションであり、そのイノベーションにモラルをなくし
てしまったのが21世紀の経済の形である。
それを新自由主義という。

自由のため何でもありの絶対権力体制の構築。
自由と言う言葉に惑わされた民衆は、第二次世界大戦時のナチスの亡霊をずっと
ずっと見続けてる。
新自由主義は独裁政権のまたの名である。
軍国主義国家日本、ナチスドイツはいまや自由の国アメリカである。そしてその
力に追従している国家も又同じである。
新自由主義は、規制緩和をいう。いかにも規制緩和は自由を連想し、国営のけん
利がいかにも悪いように伝える人がいる。がしかし、社会保障も年金も税金とし
てとられていたお金が規制緩和で切り崩され、それが自由経済と言う言葉で、企
業に吸い取られていくのである。
競争に勝ち抜く事はいい事だ、自由なんだ、勝てばいいのだ。皆平等なんだとい
う。いかにも理にかなった話に聞こえるが、勝つために手段は選ばない。つまり
勝つ為にあらゆる手段が講じる。その手段は、サギであろうと、独裁であろうと、
脅しであろうと構わない。勝った者が解釈変更し、勝った者が法律を考え、事を
貫いていく。平等も正当性もそこにはもはやない・・・

新自由主義とは、税金や国がもつものを一握りの企業に流れるシステムを作って
いるのである。そしてその企業は自国の企業に停まらず、外資に流れることさえ、
よしにする。その恐ろしいシステムを読みとれる国民がどれがけいるか・・・

「ショックドクトリン」と言う本がある。
これは映画化もされ、今や旬報社からDVDとなって出ている。
時間のない人は、映画をみるといい。視覚的に伝えているので、ショックは大変
大きく、いやになってしまうが、戦後アメリカにおいて何が行われ、チリのクー
デター等、南アメリカの出来事や、欧州、ベトナム、ソ連等で起こった様々な革
命が、誰により行われ、どういう具合にはじまり崩されていったかのか。また、
どの背後にも何が動き、誰が得をしているのかが見えてくる。

そしてナチスを習っているのは、我が国だけではなく、新自由主義を提唱する組
織が皆同じような非人道的な行動を行っているということなのである。
今日本はナチスを習っている。
どんなふうに少数政党が政権を獲得し、力をどのように伸ばしていったかを検証
し、同じような手口で動いている。そしてナチスの崩壊を学び、その崩壊が起こ
らぬように手だてを思考している。
ならば、民衆は、どうしてナチスは崩壊したのか、その崩壊した足取りをしり、
またナチスが生まれる頃の民衆の過ちを正す事である。
そして軍国国家が出来た日本の過ちをもう一度検証し、その動きに従わない意志
を持つ事である。
国家神道という統制する意識に近い集団に属しないことである。
救世主は神ではない。
そして暴力は破壊しか生まない。
アメリカのテロに屈しないという宣言が終わりのないイラク戦争を生み、ISI
Sを生み出した。
武器を作らせてはダメだ。企業の生産を家電にせめて停まらせよう。しかしその
家電も壊れる物を作り出す企業ありきの社会システムがゴミを作り、汚染をつく
り続ける。それが見せかけのイノベーションである。
まやかしのイノベーションはもう止めよう。
本当のイノベーションはもっと実りのあるものである。
皆が幸せと言う概念の削除が新自由主義の概念であるから、そこからの離脱を考
えないと私たち人類は戦争からはなれる事は出来ない。

資本主義の崩壊の最後のあがきがモラルなき新自由主義の姿であった。
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◆「スプートニク」 >>> 引用元    http://jp.sputniknews.com/
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◆情報通信・ラジオ「スプートニク」(HOME)
 http://jp.sputniknews.com/

◆日本関連
 http://jp.sputniknews.com/japan/

◆国際───────────────
 http://jp.sputniknews.com/world/

◆ロシア国内───────────────
 http://jp.sputniknews.com/russia/
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◆一口メモ 【露土戦争】            
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  露土戦争とは、ロシアと主にオスマントルコとの戦争を指す。この戦争はたび
たび起こっている。露土戦争 (1568年-1570年)が最初。最後は1914
年-1918年 の戦争。この間10回ほどの戦争があった。そして今、ロシア軍
機を撃墜したトルコとの間で、危険な関係が起こっていることは周知のとおり。
過去の露土戦争に関してはこちらで。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%B2%E5%9C%9F%E6%88%A6%E4%BA%89
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◆編集長から: 片山通夫
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 パリのテロ事件以来、世界中が混乱している。極めつけはロシア軍機を撃ち落
としたトルコ。
 しかしふと思った。ロシアは旧ソ連時代に、民間機である大韓航空をサハリン
沖で撃ち落としたのはソ連機。理由は領空侵犯(スパイ行為)だった。
 いずれが悪いとか正しいとかいうことではない。ただ国際状況の中で不幸な事
件がいまだに起こっているという事実を冷静に見つめたいと思う。
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  発行     2015年12月1日  No.735
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