609studio　No.708 ◆現代時評《国民の手による平和憲法》：井上脩身 2015/05/12

メルマガ：片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル：609studio　No.708 ◆現代時評《国民の手による平和憲法》：井上脩身 2015/05/12

────────────────────────────────────── 【609 Studio】メール・マガジン　２０１５・５・１２　No.７０８ ────────────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載！ ────────────────────────────────────── 609studioWeb site 　《モノクロームの時代》ポルトガル編連載中！！ http://coffeebraek.blog59.fc2.com/blog-category-13.html ────────────────────────────────────── 　　　　　info＠lapiz 　　　　　　　　　　　　　　　　Lapiz2014春号（￥300+税）好評発売中！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　詳しくは　　　　　　　　　　　　　　　↓　↓　↓ 　　　　　　　　　　http://lapiz-international.com/ 　　　　　　　　 ────────────────────────────────────── 　　　　　　　　　　　　　　　　　新刊紹介　　　　　　　　　　　　　　　　石川郁子著　　　　　　　　　　　『済州島と大阪在日になった道』　大阪には済州島をルーツにもつ「在日」が多く、それは１９２３年前後から直航便でつながっていたからである。その時間の流れを写真で表現しながら、今日まで「在日」が大阪の地で感じてきたであろう心の道のりを小さな町の日常で描いた。　戦後７０年。その歴史に思いを致すできごとは無数に、そこかしこにある。　それらは時空を超えて、人の血によって受け継がれる。　　　　　　　　　　　　　　定価￥2000+税　　　　　　　　　　　　　　　発行　弦書房　　　　　　　　　　　　　books@genshobo.com 　　　　　　　　　　　　　http://genshobo.com/ ────────────────────────────────────── 　書籍紹介　　　　　　　　　　　　　「欲望の砂糖史」　　　　　　　　　　　　ー甘い砂糖の苦い歴史ー　　　　　　　　　　　　　　　原井一郎　著　　　　　　　　　　　　　　　詳しくはこちらへ　　　http://lapiz-international.com/files/haraibook/haraisyohyo.pdf ────────────────────────────────────── 　　　　　　　　　　　　　書籍紹介　　　　　　　　　　　　　被爆６０年《ふるさとはポイズンの島ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと》　渡辺幸重 (著), 島田興生 (写真) 　　価格：￥ 1,575- 　　　発行　旬報社　　http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/808 ────────────────────────────────────── ◆現代時評《国民の手による平和憲法》：井上脩身 ────────────────────────────────────── 　５月３日の憲法記念日、私（筆者）は憲法学者・古関彰一独協大学名誉教授の近著『平和憲法の深層』（ちくま新書）を読んだ。９条の「世界平和希求」の文節がどのような経過をたどって成文化されたかが克明に描かれており、「平和憲法」はＧＨＱによってではなく、戦後の国会審議の中で生まれたことを知った。　「憲法はＧＨＱの押し付け」と考える安倍晋三首相は「国民自らの手による憲法」に変えようと主張している。だが、憲法の根本理念である平和主義は、国民を代表する国会議員らの手によって日の目を見たのだ。首相は「憲法の制定過程にこだわる」と言う。ならば平和条項成立の過程をこそ直視すべきである。　古関氏は国会の議事録など、これまで表に出ていなかった文献を掘り起こして９条の成立過程を綿密にたどり、今年４月、『平和憲法の深層』を上梓した。その中で特に注目されるのは、第１項の「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し――」の文節誕生に関する分析だ。　古関氏は「マッカーサー３原則（マッカーサーノート）やＧＨＱ案には（９条に）平和という表現は出ていない」としたうえで、平和条項が生まれるプロセスを追った。それによると、１９４６年に開かれた憲法草案を審議する第９０帝国議会の本会議で社会党の片山哲議員が「世界に向かっての平和宣言が必要」と発言したのが皮切りである。　本会議後、憲法（明治憲法）改正のための特別委員会が設置された。金森徳次郎・憲法担当大臣は「（９条は）全世界の平和愛好諸国の先頭に立たんとする趣旨であり、恒久平和を希求する我が大理想を力強く宣言したもの」と、９条が平和主義をうたったものであることを明言。これを受けて同委員会の芦田均委員長は「真に世界平和の理想に向かって民衆の思想感情を養成する」ことを政府に求めた。　同委員会にはさらに小委員会がつくられた。ここで修正案が検討され、「日本国民は平和を愛好し、国際信義を重んじることを国是とし、教育の根本精神をここに置く」との規定挿入が提言された。その後、さらに審議の末、現憲法の文言に修正された。これによって、ＧＨＱ案の戦争放棄からさらに進んで平和主義を支柱とする憲法になった。　修正案には自由党の北昤吉、進歩党の犬養健という２大政党の議員が登壇して「修正に対する努力を多とする」などと発言、修正案は可決された。　安倍首相は２０１３年に出版した『新しい国へ』（文藝春秋）の中で「国の骨格は、日本国民自らの手で、白地から作り出さなければならない。そうしてこそはじめて、真の独立が回復できる」と、“自主憲法制定論”をぶち上げた。（５月３日付毎日新聞）　同年の産経新聞のインタビューに対する「憲法を戦後、新しい時代を切り開くために自分たちでつくったというのは幻想だ」との首相の答えと重ね合わせてみると、憲法は連合国総司令部（ＧＨＱ）に押し付けられたもので、国民の意思は全く踏みにじられた、と首相が認識していることは明らかだ。　だが、『平和憲法の深層』でみてきた通り、「平和憲法」はＧＨＱの意向ではなく、議会の意思によって出来上がったのである。マッカーサーの想像をはるかに超える程に、「戦争のない平和な世界の実現を」との国民の思いが強かったことの証左であろう。　いかんせん、安倍首相には「二度と戦争はごめん」という庶民の切なる思いへの想像力はない。来年の参院選後、憲法改定に踏み出す意向の安倍首相。その究極の狙いは９条を変えて、戦争ができる条項にすることである。このまま国民が手をこまねいていれば、「国民自らの手による平和憲法」は、「安倍首相の手よる戦争憲法」に変えられてしまう。 ────────────────────────────────────── 　　　【著書案内】　　　　「追跡！あるサハリン残留朝鮮人の生涯」片山通夫　著　日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太　への逆密航」を語る貴重な証言！！　　凱風社　刊　http://www.gaifu.co.jp/index.html 　　　　　　　　　　　定価　１９００円＋税 ────────────────────────────────────── ◆「ふろむ京都山麓」抜粋抄《貸本という文化インフラ（３）団塊世代の読書》：みなみうら・くにひと ────────────────────────────────────── 　電子雑誌「Lapiz」ラピス１２月号が発売になりました。知名度はまだ低いようですが、内容はかなりのハイレベルだと思います。MAGASTOREマガストアの扱いで300円。今号では図書館特集も読み応えがありそうです。「椋鳩十と島尾敏夫」、「武雄市図書館」、「貸本という文化インフラ」。　実は「貸本という文化インフラ」をわたしが執筆担当しました。編集長の了解を得て、連続5回にわたって転載します。今回は3回目。これを機会にぜひ季刊e 誌「Lapiz」をご購読ください。　幕末と明治１０年代の貸本屋事情をみて来ましたが、上村松園が画家として誕生したのは貸本屋のお陰のようです。次は時代を一気に下って昭和の戦後期はどうだったのか？　やはり同様に、貸本屋は隆盛でした。ただし期間は短く十余年でしょうか。　筆者は戦後間もない生まれ、団塊世代の一員です。といっても昭和２５年（１９５０）出生ですので、新生人口のピークは過ぎかけていました。少年時の貸本漫画屋事情を知っているべき世代なのですが、残念ながら地方の田園地帯の出身です。紙芝居のおじさんは自転車でやって来ましたが、田舎なので近くに新本屋も貸本屋もありませんでした。また小学校に図書室もなければ、まともな公共図書館も存在しません。　戦後、日本国民は押し並べて貧乏でした。生活に余裕が出るのは、高度経済成長のはじまる昭和30年代後半からです。言論出版の自由から、戦後は新思想の本がたくさん発売されましたが、食うのが精いっぱいの一般庶民はむやみやたらに書籍や雑誌を買うこともままなりません。そこで都市部で普及したのが安価で本を貸し出す貸本屋です。小中学生や集団就職で都会に出た若者たちも、彼らは金の卵とよばれましたが、みな貸本屋を愛用した。　昭和３３年と翌３４年は、西岸良平原作の映画「ALWAYS 三丁目の夕日」が設定した年です。３３年末に東京タワーが完成し、３４年３月１７日にはふたつの週刊マンガ雑誌が発売になりました。「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」の同日発売です。手塚治虫「スリル博士」、横山隆一「宇宙少年トンダ―」、石森章太郎「怪傑ハリマオ」、寺田ヒロオ「スポーツマン金太郎」、藤子不二雄「海の王子」、ちばてつや「リカのひとみ」などの連載が同時にはじまりました。　少年たちには垂涎のマンガ雑誌ですが、どちらも高額でした。ともに定価３０円！　毎号買えば月に百数十円も小遣いが消えてしまいます。わたしは確か当時の小遣いが一日五円、月合計百五十円ほどだったと思います。小学低学年の子どもはどちらか片方の雑誌を毎号買えば、もう駄菓子屋に行くこともできないのです。　そこで貸本がはじまりました。といっても無料です。中学生など上級生が買って読み終えた雑誌のお下がりが廻って来るのです。しかし貴重な一冊が年功序列順に移動して行きます。幼い少年にはかなり遅れて、あるいは行方不明で届かなかったりしました。毎号続けて読まないと面白みは失せてしまいます。幸か不幸か、わたしはマンガ読書が習慣にならず、もっぱら活字人間になってしまいました。原因はお下がりの無料貸本マンガ雑誌が、希望通りに読めなかったためでしょうか。＜2013年12月15日＞　「ふろむ京都山麓」　http://blog.goo.ne.jp/0000cdw ────────────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版：２０１５年５月１日号本紙（韓国語・ロシア語）は下記へ！ http://www.609studio.com/html/sekoryo/index.html ────────────────────────────────────── 国際学術大会開催―環東海経済圏とロシア韓人　さる２３～２５日間、春川市翰林大学でサハリン国立大学と共同学術大会「大会環東海経済圏とロシア韓人」が開催された。翰林大学研究者らとサハリン韓人研究者、社会活動家などが集まって、今後の両国関係における韓人社会の役割について話し合った。初等学校、牛乳無償提供　来週から州内全初等学校で毎日２００ミリリットルの牛乳を無償で学生らに提供する。州教育省によるとこれのために４、１００万ルーブルの予算が割り当てられている。また、低所得家庭と北方少数民族児童など社会福祉の対象となっている子供たちには毎月１千ルーブルの追加予算支援がある。そして、現行無料給食制度においては給食予算の４割が食堂運営に使われているが、今後は１００％全額が給食に使われるとのこと。社会的商店６か所増加　この１カ月間、社会的商店が６か所も増えた。政府によると現在１６地域に３１カ所がある。一般商店より３～３８％安く買うことができるとのこと。税関、５万４千ドル押収　先日、ユジノサハリンスク空港税関はソウルからの到着したサハリン住民乗客から外貨５万４千ドルを押収した。昨年も申告せず搬入した現金６万３千ドルを押収したことがある。入出国の際、１万以上の現金は申告する義務がある。違反者は違法で持って入った現金額の１０倍の罰金、或は２年未満の懲役という刑を受ける。大学生宇宙飛行場建設に参加　サハリンの大学生１０人が６月３０日から２か月間、アムール州ヴォストツヌイ宇宙飛行場の建設現場で働く。土木工事、アスファルト作業、仕上げ作業などを手伝いながら様々な建設教育も受けられる。２０１２年に着工した工事は今年末に完工予定で総工事費用は３００億ルーブル。有人宇宙船の初発射は２０１８年度に行われる予定。養育費の名目で自家用車押収　裁判所執行機関が住民から押収した自家用車を競売機関に渡したことがわかった。息子の養育費を払わない男性が１６万ルーブルのために車を押収された。執行部は何回も支払いを命令し、また仕事をするように催促したが、男性は応じなかった。押収されてからやっと就職したとのこと。韓国文化の日　さる２６日、韓国語弁論大会を初め、ロシア語で韓国についての知識を問うテスト、そしてK－POPフェスティバルなど多様な催しがサハリン国立大学で行われた。州内各地から１００人以上の学生らが参加し、午前１０時から午後９時まで行事が続いた。韓国語能力試験に８０人受験　毎年春と秋、２回に分けて行われる韓国語能力試験。さる２６日の試験に８０人が受験し、サハリン史上最大数を記録した。韓国の大学への入学希望者が増えたのも背景にあるとのこと。永住帰国者の「わが歴史・文化を知るツーア」　４６３人のサハリン永住帰国者の住む仁川市南東区が、さる２４日、初めて「わが歴史と文化を知るツーア」を企画し、４０人の永住帰国者が参加した。ソウルの国立劇場音楽会、民族伝統家屋村を回ってより民族文化を近く感じることができたと参加者らは感想を言う。エトノス韓民族科学生らの卒業記念公演　さる２６日、サハリン韓人文化センターでエトノス芸術学校韓民族科学生らの卒業記念公演が行われた。高校卒業を迎えた８人の卒業生ら、そして在学中の後輩らが一緒に舞台に立って、美しい公演を見せてくれた。 ────────────────────────────────────── ◆みほの独り言《憲法記念日に思う》：はない　みほ ────────────────────────────────────── 　各地では憲法記念日にむけて改憲波と現憲法を守る方々の集会が相次いだ。　横浜では、大江健三郎氏を筆頭にたくさんの有識者が演説を行い、安倍政権に NO！を突きつけた。３万人の方が横浜には集まった。　東京では、櫻井よしこさんが演説をして、いまこそ、改憲を！と言い続ける。桜井さんは女であるのに、こうも戦争ありきの声を上げれるものかと違和感しか残らず。　歴史を学ぶにあたって、捏造説等も飛び交う中この４年、右派、左派、あらゆる方の戦争、戦後の歴史を読んだ。その中には、そのときを生きた市民の声を書いた小説も何冊か読んだ。そこに植民地化支配を食い止めたとか、無理矢理GHQ に日本の憲法を・・・とあるが、戦争ありきのその意識の中に正義は勝ってこその正義であり、命の重みは大変軽い。　改憲派、特に安倍政権を支持している人たちは、歴史を知る上で、戦時中の人々の動きをなぜ無視するのか。中国、朝鮮、慰安婦の問題含め、アジアでの残虐極まりない行為を無かったと言う事にしているが、それでは、その時の政治家やその下で動く、戦争屋の存在の動きをどう考えるのだろうか。　本当の日本国を思うなら、戦後アメリカの言いなりに日米安保条約調印やそれからの国内のアメリカ軍基地設置を許し、アメリカの戦争に加担する政治家に異を唱えるべきだ。　現政権を支持している人たちが、今やっていることは、日本の国のためよりも戦争屋を支持し、Ａ級戦犯で捕まった人たちの汚名挽回を目論んでいるのではないだろうか。それに安倍総理の祖父故岸信介氏は、Ａ級戦犯として捕らわれていたものの後に釈放され、アメリカに多いに貢献した人物である。　またＡ級戦犯として起訴された故笹川良一氏も同じく釈放され、その後政治運動家、社会福祉家として船舶協会を作り、その資金を福祉に役立たせたとされるが、今や福島の問題や復興の問題は、笹川良一氏の団体・日本財団が多額の資金を投入し、原子力を肯定し続ける村を支え続けている。　戦争のない世界を！と学び続けた私は、戦争は当たり前にダメな行為だと認識している。戦争を正義とは決して思わない。　　大日本帝国憲法で国民は臣民であり、天皇の民であり、個人の尊重なんてなかった。個人の存在意義は天皇あっての自分なのである。だから天皇の為につくす民であり、平和を維持する為には戦いあって勝利し奪い取っての平和である。　積極的平和主義等・・・もはや言葉の意味さえすり替えられている。平和そのものの意味が、前についた言葉に変換され、一握りの人たちだけの利をもたらす事が平和だとする。　戦争が起こればたちまち、町は色を失い、灰色と化す。さらに原発事故が起きた福島が今どんな状態になっているか・・・自分たちの愛した町にはもう帰れない。入れないのである。　ある避難された町長の発言・・・僕たちは難民だと・・・　あのアフガン、中東の難民と同じなんだと言ったんだ。　その現状を政府は伝えず、マスコミも伝えない。　想像力の欠除がこの日本で起こっている。アナログを捨て、デジタルに使われた日本人は感情を失い、声を失い、今何が起きているのか、これから何が起きるのかの想像さえ消えている。　いろんな錯乱させる情報が飛び交う日常には、不安を煽りながら、安心を振りまく人たちがいる。けれど、本来持つ人間としてのモラルをもう一度整理して見れば、歴史の本当が見えてくる。　日本国憲法がいかに大事な憲法かも。　歴史の中に戦争で命を奪われた人がいる。命を無視した戦争肯定理論は、いらない。日本国憲法は、７０年前の戦争の反省によって出来た法律である。大日本帝国憲法の下、声を出せなかった国民の声だと私は思う。 ────────────────────────────────────── LapizNovels 　　　　　　　　はない　みほ　著「未来へ」好評発売中　　　　　　詳しくは　 http://lapiz-international.com/ ────────────────────────────────────── ◆「ロシアの声」改め　「スプートニク」　>>> 　　　　　　　　　引用元　http://jp.sputniknews.com/ ────────────────────────────────────── ◆情報通信・ラジオ「スプートニク」（HOME) 　http://jp.sputniknews.com/ ◆日本関連　http://jp.sputniknews.com/japan/ ◆国際─────────────── 　http://jp.sputniknews.com/world/ ◆ロシア国内─────────────── 　http://jp.sputniknews.com/russia/ ────────────────────────────────────── ◆一口メモ　【ラトニク】　　　　　　　　　　　　　 ────────────────────────────────────── 　「ラトニク」はロシア軍の軍人の軍装である。「次世代の兵士用装備」とも言われる。「ラトニク」は、ナビゲーション、暗視装置、戦士の肉体・精神的状態の追跡、装甲や被服への先進素材の使用といった分野における最新の学術的成果を用いて戦場における一人ひとりの兵士の質を向上させる総合的プロジェクトの一環をなすものである。この軍装が最初に発表されたのは航空博覧会MAKS-2011 においてのことである。２０１２年１２月にはモスクワ郊外にある第27自動車化狙撃旅団の「アラビノ」基地で軍事的な試験が行われた。試験の結果、軍装は、軍司令官から肯定的な評価を受けた。　２０１５年初頭、「ラトニク」の最初のサンプルがロシア軍の装備に加えられた。ロシア軍は「ラトニク」を年間５万ユニットずつ取得する。詳しくは http://jp.sputniknews.com/multimedia/20150408/168484.html ────────────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　　片山通夫 ────────────────────────────────────── 　あまりテレビを見ないので知らなかったが、Business Journalというサイトで知った事がある。なんでも《年はこれまでの憲法記念日とはわけがちがう。すでに政権が国民への明確な説明もないままに改憲へなだれ込んでいる、そんな状況なのだ。当然、テレビも重点的にこの話題を取り扱うだろう──そういう思いで視聴をつづけたが、そこに広がっていたのは、異様と言うべき“自粛”の空気だった。》とあった。ジャーナリストの水井多賀子氏の記事だ。詳しくは　http://biz-journal.jp/2015/05/_nhk.html ▲水井氏が書かれていることが事実なら（当然事実だろう）ゆゆしき問題だ。テレビに代表される我が国のマスコミは完全に《安倍政権の軍門に下った》と言うことだ。我が国のテレビは死んだ。《自粛》が《美徳》の世の中・・・。いや《政権におもねる》のが美徳なのか。　今我が国では、情けない事に海外からの報道やそれを翻訳してインターネットなどで伝える個人、ソーシャルメディアで情報を紹介する個人、そして「憲法を守れ」と声を挙げる人たち・・・だけがわずかに抵抗しているだけだ。　安倍政権とそれを支える人々はほくそ笑んでいるだろう、いや高笑いか。 ▲ドイツのメンケル首相は、過去と向き合う決意を示す映像を政府ホームページで公開し《ドイツにあるユダヤ系の学校や幼稚園を警官が警備しなければならない現状は「恥」だ》と指摘した。　一方、《安倍政権、在独日本総領事を通じて外国人記者に圧力？》と言うニュースが流れた。参考　http://newclassic.jp/21785 ▲悲しい実情を一つ・・・。安倍首相やその取り巻きの「歴史認識」などで、我が国が海を隔てて接する大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国、それにロシア連邦などとの関係が悪化していることは周知の事実だ。太平洋を隔てたアメリカ合衆国とは「隷属関係」にありそうだが・・・。　アメリカを除いた周辺国との関係が悪化しているのは世界で我が国だけかもしれない。これは悲しむべき実情だ。 ▲話は変わるが、ネパールをはじめ、最近地球規模で地震が多くなってきた。無論国内でも阿蘇、霧島、桜島など九州から、箱根、吾妻山、蔵王など東北に至るまで、不気味な状況が続く。それにしても地震の多い事よ。 http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/ 　各々方、ご油断召されるな。 ────────────────────────────────────── 発行　　　　　２０１５年５月１２日　　No.７０８発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料 FB　　https://www.facebook.com/michio.katayama.5 　配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.609studio.com/ 投稿　　 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読解除　http://archive.mag2.com/0000052236/index.html 　　　　　　　　　　　◇禁・無断転載◇ ────────────────────────────────────────────────

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。