メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.680 ◆現代時評 「ノーベル平和賞と女性の人権」:井上脩身  2014/10/21


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【609 Studio】メール・マガジン 2014・10・21 No.680
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   フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上脩身氏の現
代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリン
 の話題編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評 「ノーベル平和賞と女性の人権」:井上脩身
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 女子教育の必要性を訴えている17歳のパキスタン人女性、マララ・ユスフザイ
さんが、史上最年少でノーベル平和賞を授与されることになった。イスラム武装勢
力タリバンと闘う姿勢をとり続けるマララさんをテレビで見て、アフガニスタンの
女性元国会議員、マラライ・ジョヤさんを思い起こした。アフガニスタン北部がタ
リバンに支配された1990年代半ば、まだ二十歳前のマラライさんはテロにおび
えながら女子教育に当たった。人権を封殺された女性たちをどうすれば解き放つこ
とができるのか。マララさんのノーベル賞受賞を機に、世界はこの難題に真剣に取
り組まねばならない

 マラライさんは1978年、アフガニスタン西部の山あいで生まれた。ソ連の侵
攻で子ども時代、イランやパキスタンの難民キャンプで過ごした。パキスタンでは
幸い学校に通うことができ、多くの本に触れた。政治犯が投獄されていたイランの
刑務所の恐ろしさを表したアシュラフ・デフガーニの『抵抗の詩』に強く影響を受
け、「アフガニスタンこそ私がいるべき祖国」とマラライさんは決意。98年、一
家はアフガニスタン北西の町に戻った。既に町はタリバンに支配されていた。マラ
ライさんは嫌でたまらないブルカに身をまとうことから始めねばならなかった。テ
レビ、映画、レコード音楽が禁止され、人の写真を撮ることも許されなかった。
 女子教育はもってのほかだった。教室にできる安全な場所を見つけることがマラ
ライさんの大事な仕事だ。大概は民家の地下室を教室にした。その教室も、タリバ
ンから隠さねばならない。集団登校をすればタリバンの目に引っかかる。だが、子
どもたちは怖がって全員一緒に登校し、教室を突きとめられたこともあった。教育
の場所を提供した者は投獄された。

 午後6時以降、女性が一人歩きすることは禁じられた。違反するとむち打ち刑だ。
授業が遅くなり、外出禁止時間が過ぎたある時、禁止されている教科書をブルカの
内側に隠して帰り道を歩いていると、タリバンの武装兵が乗った巡回トラックがや
ってきた。とっさに前の家に飛び込んだ。幸いドアを開けてくれ、窮地を脱するこ
とができた。

 後にマラライさんは国会議員に当選。議場に入ると、タリバン政権下の軍閥が議
員として座っていた。テレビで「議会は家畜小屋」と発言したことが「議会侮辱」
とされた。議員資格をはく奪されたマラライさんは人権活動家として世界中を飛び
回り、自国を「女性が暮らすには最も危険な国」と訴えた。
 2011年、マラライさんは来日。大阪大学で講演し、同年『アフガニスタンの
今日と明日』(耕文社)を刊行。「私を殺すことはできても、私の魂までは殺せな
い」というマラライさんの悲痛な叫びは多くの人たちの共感を呼んだ。

 ノーベル賞に輝いたマララさんは1997年、パキスタン北西部に生まれた。2
000年代後半からイスラム過激派による女子教育弾圧をブログで告発。2012
年10月、タリバンに銃撃されて重体になったが、英国の病院で奇跡的に回復。1
3年、国連で演説し「1人の教師、1冊の本、1本のペン。それで世界を変えられ
る。教育こそが唯一の解決策」と訴えたマララさん。「銃弾で黙らせることはでき
ない」と、不屈の魂を燃えたぎらせる。

 安倍晋三首相は「女性が輝く日本をつくる」という。だが、自民党が圧倒的な議
席を持つなか、女性蔑視発言をするなど、保守政治家の人権感覚の欠如ぶりが際立
つ。女性5人を閣僚にして女性の積極的登用を演出する安倍首相だが、真に女性の
人権を考えるなら、マララさんやマラライさんらから学ぶことが先であろう。
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◆「ふろむ京都山麓」抜粋抄《ノーベル平和賞のサトヤルティ氏》
                          :みなみうら・くにひと
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 英紙ガーディアン(電子版)は「パキスタンのティーンエージャーとインドの人
権活動家が、スノーデンや法王などを負かした」と報じた。今年のノーベル平和賞
の候補が例年に比べ多く、米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデ
ン氏やローマ法王フランシスコ、一部では有力と伝わっていた日本国憲法9条など
の候補を抑えて決まったことを紹介した。インドのヒンドゥスタン・タイムズ(電
子版)は「多くの人々はサトヤルティさんの名を初めて聞くだろう」と、インド人
にも意外性があったことを示した。
 マララさんはあまりにも有名ですが、もう一人のサトヤルティさんはどのような
ひとか? 日経新聞が対談を報じました。先進国のわたしたちが、信じられないよ
うな安価ですぐれた輸入製品を購入できるのは、発展途上国での搾取された労働生
産に支えられているからではないか? 児童労働を活用するグローバルなブラック
企業のおかげではないか?

 <ノーベル平和賞のサトヤルティ氏 「児童労働、企業に責任」コスト優先の「
強欲」批判2014/10/13付 日本経済新聞 朝刊>

【ニューデリー=岩城聡】ノーベル平和賞受賞が決まったインドの人権活動家、カ
イラシュ・サトヤルティ氏(60)が、ニューデリーの事務所で日本経済新聞の取材
に応じた。児童労働の撲滅に取り組んできた同氏は「児童労働は親の無関心が原因
ではなく『経営者の強欲』が生み出すものだ」と述べ、解決には途上国などで事業
を展開するグローバル企業の対応が重要との認識を示した。

 白い民俗衣装に身を包んだサトヤルティ氏は「私はいたって普通の人間。そんな
私にこんな賞が与えられた。この賞は全てのインド人、そして全ての子どもたちに
ささげられたものだ」と、喜びを表現した。

 「静かな海に小さな石を投げてできたさざ波がやがて波状効果を起こす。私のや
ってきた活動はそんなものだ。目立たないが、何かが起こっているのだろう」と述
べた。1990年代から活動を開始し、工事現場やカーペット工場などの苛烈な作業現
場から救い出した子どもの人数はすでに8万人に迫る。
 「雇用主は安くて従順な労働者を求める。そして子どもは一番安価で、最も従順
な被雇用者だ」と語気を強めた。インドで学校に通わず労働を強いられている子ど
もの数は政府統計で約435万人。実際はこの10倍以上ともいわれる。児童労働
を生む最大の要因は、子どもを雇うことでコスト削減を図ろうとする企業の発想だ
と断言した。
 インド政府は2012年、14歳以下の子どもの労働を全面的に禁止した。しか
し、製造業の発展とともに違法な児童労働は増加する懸念も向けられる。「作物で
あれコンピュータであれ、子どもや教育の犠牲の上に生み出されているとしたら、
それは恥ずべきことだ」と、途上国の子どもが犠牲になっている現状への憂慮を口
にした。

 パキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)と共同受賞となることについて「
(対立してきた印パの)国家間の友愛を進めることにつながる。我々は平和に向け
て共に活動しなければならない」と述べ、今後マララさんと協力していく考えを示
した。
 サトヤルティ氏は、12月10日にノルウェーのオスロで開かれる授賞式にイン
ドのモディ首相を招待してほしいとマララさんから要請を受けたという。サトヤル
ティ氏は11日夜、首相に面会したが「私は政治家でもないし、(招待は)私の能
力の範囲外にある」と語り、首相を直接招くことはしなかったと述べた。

 <2014年10月13日> 
ふろむ京都山麓  http://blog.goo.ne.jp/0000cdw
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:届いておりません。
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 届き次第お届けします。
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◆みほの独り言「安倍政権NO!戦争NO!」:はないみほ
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 特別秘密保護法が12月10日施行される。
これも閣議決定で決められた。
その内容も閣議決定で決められた。
日本版CIAも議論されている。いわゆる工作員であり、戦中の公安、憲兵みたい
なものだ。安倍政権は日本をどんどん格差社会と戦争をする国に動かしている。
内閣の面々もこれが日本の代表かと思われる面々で構成されて、今や政治とはこう
も品格や優秀などという範疇を超え、誰と結びつき行われれていたという事をはっ
きり見せつけている。

友達ごっこで構成された政治で憲法を抜きにして、そして分けのわからぬ法を閣議
決定し続け、好き放題政治を行っている。
誰も止めないこの現状に本当に苛立ち、この国をこれほどいやだと思う事はない。
私もテレビを見て、情報に動かされる男に従う女性だった・・・
けれど原発事故で、一変した。
命の危機を感じ、子を守る親としてこれでいいのか!?と奥底からわき上がった。
これは母親としてだけではなく、人間として哺乳類として、生き物としての本能が
動き出したのだ。

戦争はだめだと言う事は言葉で感じる事ではなく、身体の中で感じる危機である。
放射能の拡散への恐怖も種の保存として生き物の本能である。
台風19号の影響で、福島第一原発からの放射能汚染は過去最大だと報じられた。
あたりまえだ、福島原発は収束などしていないし、放射能汚染水はタンクに溜めら
れ、時には地下水と海に流して、その状況が延々に続いているのだから。
この情報をテレビ、新聞ではもう報じられない。
この政府は言わない事を徹底している。表では収束し、安全で、コントロールして
いる。そして世界一優秀な原発技術を持つ日本だからこれから稼働する原発は大丈
夫だから動かして行く。例え自然災害が起ころうとも・・・大丈夫・・・それが政
治なんだからという事だ。
経済のみが大事で、その経済も一握りの起業家のためとそれに絡む政治家、官僚の
ため。

今日本は資本主義である。資本家がいて労働者がいる。
理想的資本主義は、資本家が投資し、そこに労働者がいて、その労働者の労働にあ
った賃金を分配する事。そして資本家と労働者の格差が開かない状況を保つ。税を
資本家に課せて互いの均衡を保つ。
だがこの資本主義はピラミッドを形作り、そのピラミッドの上位に君臨する人々は、
その地位から降りることのない社会のしくみを作っている。
このしくみが、お金さえあればどんなもんでも動かす社会だった。
非社会的行為を行う人々もお金で利権と絡む。
それが、もっともっと不動のものにしようと動き出した日本。
安倍政権のやっている政治は、何をしてもお金儲けすればいい社会である。
戦争をして武器を売り、戦争が長引けばまた武器が売れる。その武器を作る企業が
儲かる。その儲けは政治と絡む。

原発も何処の事故よりも収束していない現状を3年半も引きづりながら、原発稼働
に動き出す。原発は大きな原発利権。その近隣に住む人たちの帰還解除をしてその
人たちの生活、健康をどう考えているのか?命もお金で交換する。
自衛隊に対しても日本を守るための存在をアメリカの戦争に加担させる兵士に仕立
てる。平和憲法を持つ日本は何処までズブズブと泥沼に入って行くのか?
医療ももはや純粋な医療ではない。どうして今こんなにエボラ出血熱が蔓延し、ど
うしてアフリカから発症するのか・・・安倍政権はこの間、採血強制できる法を閣
議決定した。そのうちワクチンも強制的に打てるように閣議決定するのではないか。
アメリカとの関係で日本を泥沼化させている安倍政権。
日本の国のためにならず。

こうも幼稚な人々が戦後教育によって作られていた訳だ。私も然り・・・
3S政策という言葉をよく聞くが、最初、馬鹿な事を言うもんだと無視した。
しかし全然停まる事をしない政権の動きとそれに無関心な国民を見て本当に3S政策
って遂行されていたんだと知る。
そしてその勢いは、勢力を増した。
いまマスコミが政治と大いに絡んでいて、政府よりの情報しか流れない。他には性的
な情景がどんどんと現れ、戦争、戦いを正当化するアニメが散乱し、アジア大会、サ
ッカーなどスポーツもんの話で持って行く。お笑いも下品極まりない。
もうこんな日本は終わりにしたい。

私が教育された事は、命の尊さと戦争のない世界と、お金より心と平等と、人権の尊
重と、三権分立と、もう日本は戦争を放棄した民主主義の国だということだった。
私の母は1945年生まれ、あの人が今まで生きた間、日本は武器を持たず、国民へ
の福祉の問題や医療様々な問題に対してもモラルも持って立ち向かい、論を出して平
和を維持してきた。

母の中に戦争はなかった。その娘も孫もその平和は維持できると思っていた。
たった70年・・・その中には確かに様々な歪な政治、行政が行われていた。けれど、
薬害エイズもオウム真理教も安保条約もイタイイタイ病も水俣病も、スモン、森永ヒ
素ミルク事件、・・・非は改められたんだ。法のもとで・・・
その法の近くにいる人がモラルを持って動いてほしい。
そしてわれわれも押し黙らず、おかしいものはおかしいと言わない限り、格差社会は
どんどん広がり、声も届かぬ事となってしまう。
私達はなにをすれないい?
自分の意見を持つ事。
流されない事。
言葉を濁さずはっきりNO!を言えるこ。

“キーワードは子どもと自然”
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◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>>
           引用元 http://japanese.ruvr.ru/
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◇◇日ロ関係は、北方領土問題やウクライナ情勢に関連して、微妙な政権間の駆け
引きが行われているようです。日本のマスコミが伝えない「ニュース」が「ロシア
の声」にあるかもしれません。ソ連共産党政権時代から、モスクワ放送(ロシアの
声)は「鉄のカーテン」の向こう側を推し量る重要な放送であることは、今も変わ
らないと思います。そのような見方をすれば、隣の大国ロシアの片りんに触れるこ
とができるかもしれません。

◆日本関連
http://japanese.ruvr.ru/russia_japan/

◇日本南部で地震M5,1 津波の恐れはなし
  18日、日本列島南部でマグニチュード5,1の地震があった。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_18/278851257/

◇靖国神社、政治家100人参拝、首相は供え物
日本の国会議員110人が金曜、東京の靖国神社を参拝した。ASEMサミットに参加する
ためイタリアを訪れている安倍首相は供え物を行った。産経新聞より。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_17/278800160/

◇日本 潜水艦のエンジンをリチウムイオン電池に切り替え
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_05/278213429/

◇ロシアの学者 福島第一原発沖近海で海水サンプル採取
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_04/278184851/

◆国際───────────────
http://japanese.ruvr.ru/world/

◇中韓、日本閣僚の靖国参拝を非難
中国および韓国政府は日本の閣僚による靖国神社参拝を厳しく非難した。この神社は
アジア諸国で日本ミリタリズムを想起させるものとなっている。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_19/chuugoku-kankoku-yasukuni/

◇ボリビアのモラレス大統領 3期目の当選を果たす
ボリビアのエボ・モラレス大統領が、得票率61パーセントで3期目の当選を果たし
た。最高裁判所選挙裁判所が、票の99・82パーセントを集計した後、発表した。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_19/boribia-daitouryou/

◇マレーシアエネルギー省職員、イスラム国への関与疑惑で拘束
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_16/278753868/

◇トルコ 米国が「イスラム国」に対する空爆を実施するために基地の使用を認める
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_13/278592536/

◇「イスラム国」 イラン北部ティクリートでイスラム教寺院を攻撃 10人死亡
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_17/278830329/

◆ロシア国内───────────────
http://japanese.ruvr.ru/russia/

◇ロシアのチェリャビンスク州で氷雨
日曜未明、ロシアのチェリャビンスク州でサイクロンが発生、各地で雨が降り、時
折、稀少な気象現象である氷雨が振った。これにより電線が切れ、80集落の
2万8000人が停電被害にあった。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_19/cheryabinsuku-tenki/

◇世界に新たな「G7」出現、ロシアを含む
世界に新たな「G7」が出現した。ブラジル、インド、インドネシア、中国、メキシ
コ、ロシア、トルコを含むものである。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_09/278419048/

◇ロシアでApple 社のiPhone иとiPadが2015年から禁止の恐れ
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_19/278865564/

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◆[編集長から]              片山通夫
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 この一週間も《まやかしの安倍政権》の実態が次々と明らかになってきた。
馬鹿な大臣が外交問題になる危険を承知で「靖国神社に参拝する」と言っている。
断絶状態の中国との首脳会談の可能性を日中双方が探っているさなかの出来事であ
る。一大臣の妄言や行動で吹っ飛びかねないデリケートな状況を全く理解できない
馬鹿としか言いようはない。

 一方で小渕優子経済産業相の政治資金問題も深刻だ。金額が多額である。常識の
範囲を超えているとしか言いようがない。徹底的な解明と説明が待たれる。
 結局辞職だった。これで幕引きしてはなるまい。ただこの問題に火をつけたのが
内閣や国会記者クラブのメンバーではなく、週刊誌記者だった。
 もしかしたらこちらのほうが大問題なのだ。

 もっと深刻なのは朝日新聞バッシングが元記者を教員に採用した大学に対する脅
迫にまで広がっており、特に元記者・植村隆さんの子どもまでもが脅迫(テロその
も)の対象になっていることだ。単にネット右翼の仕業だとも思えない。こんな事
態を招いたのも「右翼にこびる」安倍政権の姿勢にありそうだ。

 さらに深刻なのは《クマラスワミ報告の撤回要請を正式表明》という官房長官の
会見だ。当然のことながら撤回は拒否された。国際社会に恥をまき散らせていると
しか言いようがない。
参考 クマラスワミ報告全文  http://www.awf.or.jp/pdf/0031.pdf

 今ひとつ。9月18日、沖縄を訪問した菅官房長官は「普天間基地 2019年
初めまでに運用停止を」目指すという考え方を県知事に述べたようだ。迫る県知事
選へのリップサービスだと思っていたら、10月17日の朝日新聞が大スクープを
やってのけた。
 《米「正式要請ない」 普天間19年運用停止、拒否の意向》と。
 つまり菅官房長官の話は「まったく根拠はないし、運用停止するつもりもない。
その上、そんな要請は日本からまったく来ていない」というから驚きだ。共同通信
も《米政府「空想のような見通し」普天間2019年2月までの運用停止 日本の
一方的発表に不満》と伝えた。
 これに対して菅官房長官は「こうした考えについて、米国に様々なレベルで繰り
返し伝えている」と弁明したというが、笑止千万だ。当の本人が「ない」と言って
いるのに「様々なレベルで」とは・・・。往生際の悪い話だ。

 情けないのは靖国神社に閣僚を含む政治家100人が参拝したこと。普通の感覚
では「嫌がる人をさしおいて、自己の主張をごり押しする」ことはしないのだが。
それこそ彼らの好きな「道徳にもとる」と言える。

 盤石だったはずの安倍政権も追われる立場に回った。
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  発行     2014年10月21日 No.680
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