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タイトル:609studio No.676 ◆現代時評《天皇実録と「国体」の終焉》:井上脩身  2014/09/23


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【609 Studio】メール・マガジン 2014・9・23 No.676
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   フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上脩身氏の現
代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリン
 の話題編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評《天皇実録と「国体」の終焉》:井上脩身
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 宮内庁は9日、「昭和天皇実録」を公開した。昭和天皇の87年の生涯を記録し
たもので、靖国神社参拝を取りやめた理由がA級戦犯合祀によることをうかがわせ
る「富田メモ」が追認された。靖国参拝は、戦前の天皇主権国家としての「国体」
と密接にかかわるが、実録から読みとれるのは敗戦による「国体」の終焉である。
 9月6日付毎日新聞によると、ドイツのヒトラー総統が自殺した1944年4月
30日、東郷茂徳外相からドイツ崩壊と日本も戦争続行が不可能との報告を受け、
早期終戦を希望する旨の言及をしたとされる。「昭和天皇独白録」には、本土決戦
になれば、伊勢神宮、熱田神宮にもある三種の神器を失う恐れがあり、「これでは
国体護持は難しい」と漏らした、と記載されている。
 実録によると、広島に原爆が投下された2日後の8月8日、東郷外相に対し、
「戦争継続はいよいよ不可能」と述べた。この時点での昭和天皇の意志は国体護持
を図ることだった。

 問題はポツダム宣言を受諾し、無条件降伏をした後の天皇の考えである。
 実録には、マッカーサー連合国軍最高指令官が来日する前の8月29日、天皇が
木戸幸一内大臣らを呼び「自らの退位により戦争責任者の連合国への引き渡しを取
りやめることができるか」と質問したことが記されている。
しかし、日本を取り巻く情勢は緊迫していた。9月11日、GHQは日本側に東条
英機元首相ら戦犯容疑者39人の逮捕を命令。天皇に対する戦争責任を追及する声
が高まるなか、同27日、マッカーサーを訪問した。

 実録には公式記録を引用して会談内容を紹介。それによると昭和天皇は「国民が
戦争遂行に当たって政治、軍事両面で行ったすべての決定と行動に対する全責任を
負う者として、私自身をあなたの代表する諸国の決裁にゆだねる」と述べた。(同紙)

 この発言通り、天皇が極東国際軍事裁判で処刑されるならば、それは同時に「国体
」そのものが断罪されることを意味する。天皇がそこまで覚悟をしていたかは、実録
を見る限りさだかでない。ただ、国を守るには、国体をも引き換えにしなければなら
ないほど、抜き差しならない状況であることを天皇が認識していたのは間違いないだ
ろう。

 マッカーサーは占領政策の遂行のため、天皇を「日本国の象徴であり日本国民統合
の象徴」(現憲法)とした。天皇自身、いわゆる人間宣言を行い、現人神であること
を否定した。天皇制が残った点のみをとらえて、保守派は「国体は護持された」とす
るが、現憲法の根幹理念は国民主権である。天皇の絶対的存在を前提とする「国体」
が現憲法下で存続しえなくなったのである。天皇の動向からも、国体護持は崩れたと
みるべきだろう。

 安倍普三首相が靖国参拝を正当化するなど、戦前の天皇中心国家への回帰が如実に
なっている。天皇の名で戦乱の火ぶたが切られ、300万人もの犠牲者が出たことは、
昭和史の悲惨な現実だ。「国体の敗戦による終焉」によって我が国の戦後は始まった
のである。
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◆「ふろむ京都山麓」抜粋抄《女優と原発》:みなみうら・くにひと
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 伊良子序さんが新著『昭和の女優』をつい先日、上梓されました。登場するのは
原節子、田中絹代、京マチ子、淡島千景、岸恵子、吉永小百合、浅丘ルリ子、倍賞
千恵子、岩下志麻、香川京子。
 新聞記者時代に映画担当が長かった彼は、たくさんの俳優や監督たちにインタビ
ューしまた膨大な数の作品を観てきた。この新作には単なる芸能本ではない深みが
ある。女優たちの人間、内面が浮かんでくる描写が絶妙である。そして昭和という
彼女たちが生きて来た時代が活写されている。
 1949年生まれの伊良子は次のように記している。右肩上がりの時代に少年期、青
年期を過ごし、壮年期、中年期に雲行きが怪しくなり、老年に達したいま、深い霧
の中で道を見失いそうになっている。
 名作で彼女たちが演じたヒロインは、いま日本人たちが失いそうになっているも
のを持っている。やさしさ、たくましさ、ひたむきさ、健気さ、強さ、そして美し
さ……
 「彼女らが演じた役と女優人生をたどれば、『昭和』がいきいきと再現されるよ
うだ。そして、混迷から抜け出るヒントを与えてくれるような気がする。/なぜ『
昭和』にはあれほど熱気があったのか。彼女たちの軌跡を追ううちに、それがかす
かに見えてくるようだ」

 実はこの本を読んで、吉永小百合主演の映画『キューポラのある街』をみたくな
った。近所のレンタルDVDで借り、数十年ぶりに鑑賞した。中学3年生を演じる吉永
はまぶしい。1962年日活作品。
 埼玉県川口市が舞台だが、中小の鋳物工場が立ち並ぶ庶民の町である。吉永の父
は鋳物職人だが、時代は変化しつつあり、いくらか自動化された溶鉱炉(キューポ
ラ)が導入され、古くからの職人たちは生きにくくなりつつある。貧しい家計から
定時制高校進学を決意した吉永は、時代の最先端をいく真空管工場の女工になるこ
とを決める。また北朝鮮に帰国する同級生たちの描写も重い。

 団塊世代が小中学生だった同時代の作品である。『昭和の女優』は、戦後を振り
返る現代史でもある好著。

 ところで同じ著者の作品に、アメリカのスリーマイル島事故のその後を取材した
著作がある。同原発のメルトダウン事故は1979年だが、9年後に数カ月かけてアメ
リカ各地を取材した『スリーマイル島への旅』。10年近く前に一度読んだ本だが、
女優から思い出し再読した。なお取材の2年前にチェルノブイリ事故が起きている。
 同地の主婦、メアリー・オズボーンは植物の異常をずっと追っている。彼女の家
の庭にあったタンポポや、友人宅のカエデ。葉はふつうのものの6倍ほどもある。そ
のほかにもたくさんの植物が奇怪な姿をしている。オズボーンはそれらの標本を数
多く集めた。スリーマイル島周辺の放射能が植物の染色体の突然変異に関係してい
ると判断されるが、政府もほぼすべての植物学者も認めようとしない。学術的には
放射能との因果関係をはっきりできないという見解だ。
 マスコミの取材もたくさん受けたが、すべて掲載されない。アメリカだけでな
く日本のテレビからも取材はあったが、驚いたことに内容はすり替えられ、電力会
社のPRビデオになってしまったという。
 オズボーンはこう語っている。「そうならないことを願っているけど、いずれ日
本でも同じような大事故を経験する可能性がありますよ。そうなったら、日本は国
土が狭いから、被害は大きいだろうし、推進派と反対派の闘いもアメリカよりずっ
と激しいものになるでしょうね」。いまから24年前の警告である。

 日本でも福島第1原発周辺では、似たような現象が起きつつあるのであろう。植
物学、動物学、海洋学などなど、これまでに登場した学者たちとは異なる研究分野
の方々の真摯な調査探求が必要になるはずだ。スリーマイルでは当然、微生物も異
変を起こしている。
 スリーマイルのオズボーンさんは地元の一介の主婦である。地元民は事故から8
年(当時)もたって、原発の後遺症や恐怖を再びつのらせる彼女たち反原発運動の
連中を排除しようとしている。みなもう、忘れたいのである。とっくに安全である
と確信したい。

 伊良子は次のように語っている。地元でいつまでも反対運動を続けることは難し
い。最初は災害事故を起こした企業を相手とするのだが、何年もたつと「ふと気づ
いた時には、政府も周囲の住民たちさえすべて敵というケースが起きてくる」。ほ
とんどの住民が、絡めとられてしまうのである。
 原発問題に限らず、多くの市民運動が共通して経験してきた泥沼である。福島第
1の地元と周辺市町の市民は、これからどうなって行くのでしょう。わたしたちは、
決して忘れてはならない。

○伊良子序(いらこ・はじめ)著作
 『昭和の女優ー今も愛され続ける美神たちー』 2012年3月 PHP研究所
 『スリーマイル島への旅ー原発、アメリカの選択・日本の明日ー』 1989年エディ
ション・カイエ
<2012年3月30日 南浦邦仁記>
ふろむ京都山麓  http://blog.goo.ne.jp/0000cdw
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2014年9月19日号
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地方選挙結果

 9月14日の選挙でユジノサハリンスク市ではセルゲイ・ナドサジン氏が、ネベ
リスクでは朴・ウラジミル氏が当選した。ウグレゴルスク地域は同胞出身市議員が
最も多く当選。イエジナヤロシア党所属候補が圧勝した。

国際民族文化フェスティバル開催

 9月17〜24日までロシアの他韓国、中国、ベラルーシなどから200人の芸
術家が参加してフェスティバルを開く。中央都市のみならず地方巡回公演も行う。

市民賞同胞多数

 ユジノサハリンスク市は都市の日を記念して、市の社会経済的発展に寄与した1
1人の市民を選抜して表彰したが、その中にはスポーツ界人事、警察局長など4人
の同胞が含まれている。

連邦軍楽団、サハリン州巡回公演

 9月11日から連邦国務省所属軍楽団50人がサハリン各地とクリル島を巡回公
演する。
サハリン国際軍楽団フェスティバルの一環として行われるが、楽団は公演の前にス
ラワ広場の戦死者モニュメントで献花式を行った。

マラソン大会

 今月21日、第6回サハリン州マラソン大会が開催される。10歳未満の1KMと
成人男性12KMと二つに分かれて行う。今年は例年よりも多い2千人程の住民が参
加すると主催側は予測している。

楽しい都市の日

 さる13日、ユジノサハリンスク市で都市132周年を祝う多様な催しがあった。
2千人の市民が参加したパレード、100kgのパイを作って1500人の市民が
味わうほか、市内各地でコンサートとゲームコーナーを設けて全市民が楽しめる日
となった。
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◆みほの独り言「朝日新聞報道に思う」:はないみほ
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朝日新聞が叩かれている。
慰安婦の問題と吉田所長の調書の誤りについて取り糺されている。
報道の誤りに対し社長は会見を開き謝罪した。
こういう場面を最近多いに見る事が増えた。
少し前にはstap細胞の小保方氏が叩かれ、あげくにセンター長が自殺した。
stap細胞の有無を主張しても、論文の書き方に問題があるとしてどんどんその不備
をマスコミたたきで穴をあけられ、あるものないものすべてが無になってしまった。
そして自殺者まで出した結末だった。
マスコミはこの時とばかりに情報たたきを行うが、マスコミこそ、本当の真実を知
っているのだろうか。
昔々の話だが、オウム真理教のサリン製造事件で松本市の民家で悪臭が出てその出
元が河野宅からだと犯人を河野氏に仕立てられ、恐ろしいマスコミたたきが起こっ
た。
それ以上に河野氏は犯人にされて長い間汚名を着せられた。
朝日新聞に対しては、上記のような単独の事件ではなく、誤った報道によるもので
ある。いわゆる叩いた側の異を叩かれたわけである。
そこに安倍総理は慰安婦問題に口を挟み、日本のイメージを悪くしたと伝えたらし
い。
今何処に日本の政府が位置し、誰のために動いているか感じていれば、情報の真実
は何処にあるのかは大半の方は理解できるだろう。
今与党の力が強く、与党を叩く野党が少数派であるからか、明らかに与党人が政治
献金問題を犯そうが、原発事故で放射能拡散していてもアンダーコントロールと嘘
の発言を言おうが、それに対してはマスコミは叩かず、報道もされにくい。
唯一大手新聞社の中で今の政党のことや原発に対して異の報道をやっていたのが朝
日と毎日。
その中でも朝日は原発関連の報道を私達に伝えていた。
戦時中朝日新聞は国の御用新聞社で戦況を煽る記事を書き、国民の士気を煽ってい
たという。
当時の朝日新聞記者のむのたけじさんはその責任を取り、戦後朝日新聞を退社して
ひとりで新聞社を立ち上げ、独自の視点で「たいまつ」という週間新聞を創刊して
いた。
今朝日は戦中の謝った報道を取り上げられその点についてもつつかれている所があ
る。が、その反省をもとに意志ある新聞記者が正しい報道を伝えようとしていたこ
とも理解してた。
国民から見て異議申し立てしたい記事を書こうとも読売やサンケイは叩かれず存在
する。
ようは報道は、国側に立った記事で構成されると生き残れ、国民側に立った記事を
書けば干されるということか。
震災後、新聞やテレビの存在が国民に正しい情報を伝える機関だと思っていた事が
見事に壊れた。
情報は作られて、報道も作られていたことにも驚いた。
私の無知をしらされた。

そしてテレビで育った世代も踊らされている。
情報統制、・・・情報はあるのか作るられるのか・・・
朝日新聞にも様々な圧力がかかっているんだという記事が多い中、それでも原発事
故についてや沖縄基地問題に対しても少しではあるが記事を載せて報道していた事
やプロメテウスの罠という原発関連記事に対して、私は高く評価し、朝日新聞を相
変わらず購読していた。

テレビにおいて読売、サンケイが正しいニュースを報道せず、ましてやNHKも完全に
国側の作られた報道する中、朝日、毎日はいろんな圧力がある中、それなりに情報
を伝えてくれていた。
さらには朝日テレビのニュースステーションでは、古館伊知郎がきっちり原発関連
や集団的自衛権の報道をしてくれていて、震災後めっきりテレビを見ない私が唯一
見るニュース番組だった。
なのにそのニュースステーションの原発除染に関しての取材をしていたディレクタ
ーの死。

そして今回の朝日新聞社長の謝罪。
国民は正しい情報を待っている。国よりの情報など欲しいためにわざわざ新聞など
買わない。
テレビニュースも同じ。
それを圧力に屈して国よりのものを報道したり、曖昧な情報を流したりすれば、そ
の不安定さを見抜かれ足下をすくわれる。
堂々と正しい情報を流し、報道してほしい。コツコツと取材した記事にはちゃんと
文字に重みを感じ、真実がちゃんと浮かび上がるのだから。

権力に屈して御用〇〇なって存在すれば、もう自分が何者かもわからなくなる。
余談だが、原子力規制委員の田中氏の顔色がもうないと思うのは私だけか?
御用〇〇が危うきものの楯になればなるほど、生気は奪われていくものである。
報道の自由、表現の自由を奪う世の中の空気は本当に危うい。
経済重視と言いながら、経済を支えているのは労働者である。
その労働者を無視した権力者(企業)保護の国家は国家として機能しない。
労働者=市民のための報道、政治であってほしい。

新聞記者だった編集長が言いました。
もはや報道は意味をなしていない。
だから今こそ、市民ジャーナルなんだと。
市民のための市民が作るジャーナリズム。報道。
だからつくりました・・・Lapiz

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◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>>
           引用元 http://japanese.ruvr.ru/
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◇◇日ロ関係は、ウクライナ情勢に関連して、微妙な政権間の駆け引きが行われて
いるようです。日本のマスコミが伝えない「ニュース」が「ロシアの声」にあるか
もしれません。ソ連共産党政権時代から、モスクワ放送(ロシアの声)は「鉄のカ
ーテン」の向こう側を推し量る重要な放送であることは、今も変わらないと思いま
す。

◆日本関連
http://japanese.ruvr.ru/russia_japan/

◇日本のバーガーキング、黒いバーガーを発表
ファストフード大手バーガーキングが日本の店舗で黒いバーガーを発売する。
続きを読む:http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_15/277328941/

◇日本、対ロシア追加制裁を見送り 
続きを読む:http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_19/277491026/

◇日本、19日に対ロ追加制裁導入へ
日本政府は19日、ウクライナ情勢に関連して、ロシアに対する追加制裁を導入する
意向だ。外交筋の情報として共同通信が伝えた。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_18/277443165/

◇ロシア大使館でTheremin Day(テルミンの日)!
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_09_17/277412230/

◇モスクワで第19回「日本の秋」
モスクワで恒例の「日本の秋」フェスティバルが始まった。日本の伝統音楽のコンサ
ートや各種の展示、レクチャーその他イベントが行われる。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_17/277376052/

◆国際───────────────
http://japanese.ruvr.ru/world/

◇ベルギー、昆虫から作った食品を販売へ (写真)
コオロギ、バッタ、芋虫など、見ただけで普通の人なら卒倒しそうな昆虫から作られ
たお食事がベルギーの食卓に近々登場する。ベルギーでは9月19日から昆虫フード
の販売が解禁になったからだ。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_09_20/277520624/

◇露国連大使、マレー機事件原因究明調査で国連からの協力はなかった
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_19/277524728/

◇行方不明の中国人大使、日本へのスパイ容疑
行方不明となっているマ・イジシェン・アイスランド駐留中国大使は中国の治安維持
機関によって日本のためにスパイを働いた容疑で逮捕された可能性がある。中国の英
字新聞「グローバル・タイムズ」が報じた。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_19/277500861/

◇エボラ禍シエラレオネ、「3日間検疫」発動
 シエラレオネ政府は金曜、エボラ出血熱蔓延(2500人が死亡)に関連して、「3日間
検疫」措置を発動した。AFPが伝えた。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_19/277495858/

◆ロシア国内───────────────
http://japanese.ruvr.ru/russia/

◇ロシア、インターネットからの独立を検討
ロシア政府は非常事態の際にワールドワイドウェブからロシアを切り離す可能性を検
討している。金曜、国内の通信会社、インターネット関連会社、非営利団体への取材
をもとに、ヴェードモスチが伝えた。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_19/277492049/

◇モスクワ、「そこの運転手、許さないわよ!」車窓からポイ捨てを罰するバイク姉
ちゃん登場
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_18/277414876/

◇ロシア ウクライナへの新たな人道支援物資の搬送を予定‐ロシア非常事態省
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_17/jindoushien-roshia-ukuraina/

◇ラヴロフ外相:ロシアがウクライナに軍事介入したとする非難は、情報戦の一部だ
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_17/jouhousen-raburofu/

◇ロシア太平洋艦隊 オホーツク海と日本海で演習実施
ロシア太平洋艦隊の艦船は、東部軍管区の戦闘準備態勢を緊急点検する中で、オホ
ーツク海と日本海の演習海域において実弾射撃演習を行った。17日未明、ロシア国
防省報道・情報局が伝えた。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_17/nihonkai-enshuu/
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◆[編集長から]              片山通夫
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  浅ましいほどの「朝日新聞叩き」である。一部の報道では安倍政権(官邸)は本
気で朝日新聞ツブシにかかっているという見方もあるようだ。
 吉田証言の取り消し以降、勢いづいている産経、読売をはじめとする保守メディ
アは朝日の全面謝罪にも納得せず、今度は「朝日の誤報が国際社会の誤解を生んだ」
「国連のクマラスワミ報告撤回を要求せよ」という大合唱を始めた。これらの動き
が何を意味するのかは明白である。この機をとらえて「朝日新聞叩き」を官民挙げ
て取りかかったとみていいだろう。その急先鋒が産経新聞であり、あの(大)読売
新聞だ。いやNHKもそこまで露骨ではないけれど加担しているかに見える。
 
 NHKの番組(14日)で安倍首相は「朝日新聞自体がもっと努力をしていく必要も
ある」としたうえで「日本兵が、人さらいのように人の家に入っていって子どもを
さらって慰安婦にしたという、そういう記事だった。世界中でそれを事実だと思っ
て、非難するいろんな碑が出来ているのも事実だ」として「世界に向かってしっか
りと取り消すことが求められる・・」と述べた。
 
 朝日新聞は1982年以降、吉田氏の証言を記事やコラムで取り上げた。証言内
容を疑う指摘が92年にあり、朝日新聞は97年に「真偽は確認できない」との記
事を掲載し、以降は吉田氏の証言を取り上げていない。首相の言う「アメリカに《
慰安婦》の碑が初めて出来たのは、ニュージャージー州のパリセイズ・パークで、
2010年10月に設置されたと記憶する。朝日新聞が伝えた「吉田証言」が原因
で首相の言うように「いろんな碑が出来た」では、時間的に不合理だと思うのだが
・・・。それが原因なら出来たのは80年代だろう。
 つまり、朝日新聞が「吉田証言」を取り上げていたのは、82年から97年の間
だった。2010年も終わりに近い10月に初めて《慰安婦》の碑が出来た。先の
NHKの番組では安倍首相は、この時間差に言及しないで、あたかも「朝日の記事が原
因で」と言って述べた。在特会と親しいようにNetなどで言われている安倍首相だか
ら驚かないが、NHKもこのあたりに言及しないのは「やはり」と思わせる。

 いずれにしても「戦前回帰」は着実に行われているようだ。恐ろしい世の中にな
ってきた。Lapiz 編集長の井上脩身氏(本誌現代時評も執筆)の言う市民ジャーナ
リズムを真剣に考えなければならない。何しろ大手マスコミがあてにならないのだ
から。

参考URL
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2014057899SC000/?spg=P201000059000000

http://www.asahi.com/articles/ASG9G46LDG9GUTFK003.html

http://www.47news.jp/47topics/e/256737.php

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  発行     2014年9月23日 No.676
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