メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.669 ◆現代時評「地雷を踏みかねない安倍外交」:片山通夫  2014/08/05


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【609 Studio】メール・マガジン 2014・8・5 No.669
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   フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上脩身氏の現
代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリン
の話題編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評「地雷を踏みかねない安倍外交」:片山通夫
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 安倍首相は「行きやすい国々」を精力的に回って、決して豊富でない国の資金を
大判振る舞いしている。底なしの様相だ。

 ここに来て、当然と言えば当然だが、安倍政権の支持率が急降下し始めた。あの
産経新聞でさえ「内閣支持率、2次安倍政権で最低 不支持率と並ぶ」と7月20
日付の記事で書いた。この原因はおそらく1日の集団的自衛権を憲法の解釈変更閣
議決定にあるのだろう。

 ところで国際世論は「プーチンのロシア」に対して、ウクライナ問題で厳しい態
度をとっている。その上、マレーシア航空の撃墜事件が拍車をかけた。事の真相は
未だ不明だが、欧米諸国はロシア批判を強めている。そんな国際情勢の中、安倍首
相は「煩わしいことから逃げ出すように」外遊にいそしんでいる。火急の用件もな
いであろうに、中南米を歩き回っている。

 いま我が国の外交は大きな壁にぶち当たっているのではないだろうか。オバマ政
権は次の点で安倍首相に大きな懸念を抱いているのだ。アメリカ追随が正しいとは
決して思っていないのだが、世界の潮流から外れた政権は危うい。
 ガラパゴス化した政権ではこのグローバルな世界では生きてゆけない。

1)北朝鮮政策に関して、安倍首相は対北朝鮮封じ込めの枠から出てしまったよう
に米国から見られている。つまり安倍政権の支持率を浮揚させるてことして、北朝
鮮(=拉致被害)カードを切り出したことにいらだちを隠そうとしないのだ。
2)次にプーチン大統領の訪日問題がある。プーチンの来日が実現すればの話だが
日本は世界で難しい立場に陥る可能性がある。プーチン・ロシア批判を国際社会が
一致して批判して居ないようなメッセージを与える危険があると言うわけだ。
3)近隣の国、韓国や中国に対するアプローチは水面下で話されているようだが、
その成果は限定的だ。首脳会談の合意にまでは現在の所至っていない。

 これら外交の課題は今後どのように展開してゆくのか、安倍首相には明確なピジ
ョンがあるのか、いささか心許ない。
 つまり、上に上げた三つの問題はすべて、最大の同盟国と安倍首相自身が言うア
メリカの政策に相容れないモノばかりではないだろうか。
 聞けばオバマは安倍とは相容れない思想の持ち主だとか。リベラルのオバマに対
する極右に近い安倍では花h氏は会わないはずだ。
「戦後レジームからの脱却」をめざす安倍首相は、つまり、米国追随外交からの独
立を目指すと言うことでもある。

 果たして安倍外交はどこへ行くのか・・・。夏から秋にかけて目を離せない。
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◆みほの独り言「早急なる覚醒を望む!」:はないみほ
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夏休みに入って、私はアゴラ子ども美術工場のキャンプの準備、キャンプと一週間
動き詰め。
子どもたちを身近に感じた一週間だった。
子どもたちの笑顔が永遠に見られる社会を心から望む。
そんな中里山には、毎日「ブルブルブルブル」と自衛隊のヘリコプターが何度も行
き交う
身体中に振動が伝わる「ブルブルブルブル・・・ゴーゴーゴーゴー」
窓がビジビシ言うので外に出ると、オスプレイのお友達のような形の輸送機が頭上
を走る。
夜、息子が塾に向かったその後に、「ビュービュービュー」と飛行音が追っかける。
その音は次から次へと続く。
あまりにも普段聞かれぬ音。すご過ぎて空を見上げると、青と赤の電気を点滅しな
がら戦闘機が四機モースピードで飛んでった。
今私が見ている光景は、現実なのだろうか・・・と目をこすった。
それくらいにひどい日常にため息しかでない。
テレビは正しき情報の発信場所ではない。
そう言いきれるほどに企業、政府側のものと化している。

ガザ地区の惨事、ウクライナの惨事、明らかに何処が悪いのか、見えるのにテレビ
や新聞は欧米諸国の優位性を語るのみ。
戦争はどうして起こる?という質問に嘗ては難しいと答え、いろんな本も難しいと
答える。
が今明らかにわかる事は、戦争は、正義のために起こされたのではなく、企業のお
金儲けのために起こされているに過ぎないという事だ。
大義名分を持ち出してあ〜だのこーだのいう政治家がいるが、そんな事よりも多国
籍企業の潤いがあるのみである。
政治があって国民があるのではなく、企業があって政治があってその下に国民がい
るのある。

政治は独立していない。
政治は企業の下にいるに過ぎないのある。
だから、国の体制は、国民のためにあるのではなく、国は一握りの企業のために動
いているのである。
そう思えるようになったのは、原発事故後の政府の対応と、アメリカと日本の関係
を改めて考えたからだった。
すると原発があんなにひどい事故を起こしたのに停まる事せず、それでも動き続け
ることってどうしてか?
自衛隊になる人が減っているのってどうしてなのか?
放射能の危険性があるのにどうして食べて応援という言葉が出回り、拡散される現
状があるのか?
コーラが身体が悪いといいつつトクホになっているってどうしてか?
科学の進歩と言いつつ、病気は無くならず、薬を複数飲まないといけない現状があ
るのか?
ワクチンがどうしてどんどんと出来上がり、その危険性まで言われているのに厚生
省がごり押ししてまでワクチン接種する必要があるのか?
うつ対策を医療が率先して動き出しているのに、減る事がなく、薬から離脱できな
いのか?
アトピーがなぜ日本人に多いのか?

・・・どうして?
その答えを探し行き着いた答えは、上記あげた通りだった。
独占企業の利益とそれに纏わる各々の地位名誉
それがわかっているのに企業側についてたくさんの尊い命を犠牲にしている事に気
づかないのか・・・
当たり前に生まれ、当たり前に生き、当たり前に死に・・・
それさえ許されぬ社会システムが戦後作られて来て、さらに急ピッチで良心やモラ
ルさえ無くなりそうな現状を今私達は目の当たりにしているのである。
それでも政府の言葉やテレビ報道のとおりに流された結果を受け止めて生きるとい
う事をリアルに想像する事が出来るのか?
その結果の現実には個人への救いはないのである。
当然子どもの未来はそこにはない。
破壊の後の後悔よりも破壊前の覚醒を今望む!
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◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>>
           引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◆日本関連
http://japanese.ruvr.ru/russia_japan/

◆国際───────────────
http://japanese.ruvr.ru/world/

◆ロシア国内───────────────
http://japanese.ruvr.ru/russia/

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◆[編集長から]              片山通夫
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 原発のない夏がやってきている。ここを乗り切れば「原発不要論」に弾みがつく
とばかりに、北海道電力は料金値上げを申請するとか・・・。関西電力も北海道電
力の動きを注視している。
 そして川内原発の再稼動を巡って「新安全神話」が生まれてきたようだ。
 規制委員会は「安全だとは申し上げない」と。立地の知事や市長は「世界一厳し
いという規制委員会の審査が通った」と手放しの様相。かくして政府は「地元も規
制委員会も・・・」

 安全神話はかく創られる。嗚呼。
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  発行     2014年8月5日 No.669
  発行     毎週火曜日  購読料無料
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