メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.626 ◆現代時評 「高らかに宣言はしたが」:片山通夫  2013/09/24


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  【609 Studio】メール・マガジン 2013/9/24  No.626
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   フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上
  脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻
  訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評 「高らかに宣言はしたが」:片山通夫
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 原子力規制委員会が発足してこの19日で一年となった。過去の反省
の上に立って「人と環境を守る、確かな規制へ」と高らかにうたわれて
発足した。
 その規制委員会のパンフレットには「原子力に対する確かな規制を通
じて、人と環境を守ることが原子力規制委員会の使命である」と記載さ
れている。また「何ものにもとらわれず、科学的・技術的な見地から、
独立して意思決定を行う」とも・・・。
http://www.nsr.go.jp/nra/panflet/nra_panf.pdf

 しかし現実はどうか。
 東京電力福島原電の汚染水漏れ対策は後手後手に回り、「人の営み」
も、「安心できる環境」も守られてはいない。また再稼働を目指す電力
会社に「調査」を頼んでの審査・規制では、本来の規制は難しいのでは
ないか
。 
 我々国民が規制委員会に期待するのはまさに高らかにうたわれている
「人と環境を守る、確かな規制」なのだ。

 政府・自民党そして財界などがもくろんでいる「再稼働」は少なくと
も「福島の総括」ができてからというのが筋だろう。3基にも及ぶあの
メルトダウンの原因は一体何だったのか、廃炉の手順は確立できたのか、
いや、それよりも今、目の前の汚染水問題の解決はどのように解決する
のか。

 福島の抱える問題はこれだけではない。作業に当たる人々の被爆問題、
故郷を追われて返るめどの立たない人々など問題は山積している。そん
な中、再稼働に突き進む政財界の姿勢は理解できないし、東電・柏崎刈
羽原発(新潟県)の再稼働に至っては何をかいわんやだ。規制委員会が
再稼働のゴーサインを出すようなことがあれば、規制委員会の名前が泣
く。

 一方、政府は東電をいたずらに延命させずに、一度破綻させ(実質破
綻しているようだが)株主や金融機関、経営陣や行政の責任を問うべき
だ。そうでないと、国民は納得しないのではないだろうか。

 最も東電を破たんさせるか否かに関しては規制委員会の人ではないだ
ろうが。
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2013年9月20日号
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国境警備隊指導者来島

 9月14〜18日までロシア国境警備隊指導者ウラジミル・クリショ
フ氏がインフラ状況と地域特性を把握するために、サハリンとクリルの
国境警備隊を視察した。

マス鮭漁獲量20万トン

 サハリン州水産局によると、9月17日現在、サハリンとクリルでの
マス・鮭総漁獲量は20万400トン。今年の目標の88%を達成して
おり、マスが18万300トン、鮭が1万5500トンで殆どをマスが
占めている。

台風の被害

 さる17日夜、クリル区域を襲った台風で一部の地域で停電、断水が
起きるほか、道路が浸水する被害を被った。秒速27〜30mの強風と
245mlの降雨量を記録した。

映画祭の総括

 さる16日、州政府は8月23〜30日まで開催された「サハリン映
画祭」を総括しながら「このような水準の映画祭はサハリンでは初めて
で、出品作100編、観覧客2万人、訪問した監督、俳優、カメラマン
など製作関係者105人んという大規模のものだった」と成功裏で幕を
閉じたと評価した。

モスクワの有名室内演奏団来島

 さる17日、ロシアの有名な室内演奏団「ヴィルトオズイ・モスクブ
イ(モスクワの名手たち)」がチェーホフセンターで公演を開いた。ク
ラシック音楽愛好家らには特に人気があった。サハリン州では1989
年以来2度目の公演だった。

「都市の日」を盛大に祝う

 さる14日、ユジノサハリンスク市成立131周年を記念する多様な
行事が行われた。レーニン広場での公式記念式典には1500人の市民
が参加したほか、姉妹都市の安山市から参加したコン・オダル行政局長
も市民らの歓迎を受けた。公演、スポーツゲーム、落書遊び、手作りの
土産販売など色んな催しが用意されていた。又、アルメニア、タタール
、朝鮮人など少数民族の文化を紹介する特別公演もあった。夕方勝利の
広場ではロックバンドの公演もあり、2万人近くの市民等が参加して楽
しい時間を過ごした。

クリル巡回公演

 チェーホフ劇場の俳優たちが1992年以来始めてクリル島で巡回公
演を行った。2つの作品を9月2〜9日まで各地で総11回上演された
。すべての地域で劇場は満員となるほどの大盛況ぶりだった。

韓国産学財団サハリン学生等に奨学金を

 韓国の産学財団が昨年に続いて今年もサハリン国立大学の優秀な同胞
学生ら10人に2千ドルずつの奨学金を支給する。昨年は石油ガス技術
大学の学生に制限していたが、今年は韓国語科の学生ら2人にも、そし
て同胞だけではなくロシア人学生の対象に含むことにした。奨学金伝達
のために財団関係者が10月に來島する予定。

在外同胞財団の奨学金伝達式

 さる18日、サハリン韓国教育院で在外同胞財団の奨学金(一人当た
り840ドル)を6人の大学生に支給された。選ばれたのはサハリン国
立大学の学生4人、鉄道大学1人、極東人文大学1人であった。
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 ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>>
           引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◆日本関連

◇日本 4歳の息子を湖へ投げ落とす ロシア国籍の女性逮捕
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_19/nihon-roshia-josei-musuko/

◇安倍首相、汚染水漏れ問題を討議するため、福島第一原発入り
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_19/abe-fukushimadaiichi/

◇露日シンポ:米中が対日謀議を行う可能性もある
米国と中国が背後で手を組む可能性がある、との警告が日本に発せられた。
米国が、尖閣・スプラトリー諸島への支配を確立することに向けた中国の活
発な活動に目を瞑ることを中国に約束するならば、それと引き換えに、中国
はより親米的な政策を取る可能性がある。18日開かれた露日シンポジウム「
北東アジア(ロシア、中国、米国、日本)の国際関係」において、このよう
な発言がなされた。
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_19/121602441/

◇日本 運命には逆らえない
安倍晋三首相は、福島原子力発電所をめぐる状況はコントロール下に置かれ
ているとのメッセージを世界に発信している。日本政府は原発での浄化作業
に約5億ドルの拠出を約束した。それが発表されたのは国際オリンピック委
員会が2020年五輪開催地を決める前日だった。東京は開催権を獲得し、約束
の実行を再び確認している。
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_19/121605421/

◇オウム真理教の信者ら ロシアに「幸せの町」を建設希望
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_19/121613853/

◇日本 家計の金融資産1590兆円に
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_20/121645963/

◇ロシア農業監督庁 福島周辺からの魚輸入禁止を解除せず
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_20/121668217/

◇日本防衛省:集団的自衛権は日本が外国に軍人を送ることを意味せず
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_20/121673101/

◇日本、ロシアとの信頼関係強化の構え
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_21/121710919/

◆国際───────────────

◇タイ 客室乗務員の幽霊を探す
タイの首都バンコクで、タイ国際航空のエアバスが、着陸の際に滑走路を
外れた事故について調査しているタイの国家運輸安全委員会は、乗客の避
難作業を手助けした「客室乗務員の幽霊」を探しているという。
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_22/121765088/

◇米国人女性 70年を経て父親の前線からの手紙を受け取る
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_22/121756805/

◇ジンバブエ ベッドの上で150キロのワニと寝る
ジンバブエに住む男性は、目が覚めたら隣にワニがいたという。体長およ
そ2.5メートル、体重150キロのワニが、男性が寝ている間に部屋に
侵入した。
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_18/121571192/

◇ベネズエラ発パリ行きの航空機 1トン以上のコカインを運ぶ
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_22/121742568/

◆ロシア国内───────────────

◇ロシアから北朝鮮への鉄道 補修が完了
北朝鮮のラソン工業団地では本日、ロシアのハサン駅から北朝鮮のラジン駅
への鉄道補修完了に伴う祝賀会が開かれた。
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_22/121744513/



モスクワ ノーマイカーデー 中心部通行止め
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_22/121742136/

◇クラスノヤルスク発:仏教曼荼羅を壊す儀式が執り行われる
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_21/121707960/

◇セルゲイ・ラヴロフ:「米国のパートナーたちは我々を脅迫」
米国はロシアを明らかに「脅迫」し始めたようだ。ロシアと国際社会に対し
て裏返されたシリアプランを押し付けようとしているからだ。シリア問題に
対する欧米諸国のアプローチは非常に政治化したもので、複雑な国際問題の
解決において「自らの優位性」を示そうとしているのだ。ロシアのセルゲイ
・ラヴロフ外相は、ロシア第一放送とのインタビューでそのように指摘した。
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_22/121764530/

◇米国家安全局 全ての国境を越える
先週、欧州の新聞に、「スノーデンの書類」が掲載された。世界がシリア問
題にこれほど集中していなければ、スノーデン氏が暴露した米国家安全局に
関する情報にもっと関心が向けられたはずだ。
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_22/121756091/

◇ブラジル議会、ロシアでスノーデンと会う意向
ブラジル議会の議員団がブラジルのロシア大使館を訪れ、ロシアを訪れて
元CIA職員スノーデン氏と面会したい旨を申し入れた。
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_19/121563110/

◇ネット上のスノーデン氏の追跡が困難な理由は
  AFP通信が匿名情報として伝えたところによると、米国国家安全保障局
のどの極秘情報がスノーデン氏にすでに入手されているか、その特定が困難
な理由は、スノーデン氏が自分の検索履歴をうまく消しているからだという。
http://japanese.ruvr.ru/2013_08_27/120156959/

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◆[編集長から]              片山通夫
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 「はんなりと・・・」

 新聞を読んでいても、テレビを見ていても、なんとなく慌ただしい世
の中になってしまったと感じる。しかし幸いなことに、筆者の毎日(ほ
とんど)はそんなに慌ただしくはないと自分では思っている。

 たとえばこの稿を書いている今日は10月19日木曜日だ。次の日曜
日(22日)に撮影の打ち合わせがあるから、機材を運ぶために今日は
車で事務所にきた。特に急ぐわけではないので、高速道路は使わないで
、国道をのんびりと来た。最も明日、明後日と飲む予定があるので、今
日機材を運ばなくてはならないのだが。

 そして今、のんびりと時間を過ごしている。まずコーヒーを入れる。
コーヒーはドリップ式だ。筆者の友人である喫茶店のマスターはコーヒ
ーはサイフォンで入れるものだと決めてかかっている。サイフォンでコ
ーヒーを立てるのがいいのかどうかは筆者にはわからないが、どうもあ
のガラス玉は取扱いに神経を使いそうで好きになれない。
 そして今頃?と言われそうだが、司馬遼太郎の「街道をゆく」を読む
。コーヒーを楽しみながら…。

 ところでこのコラムのタイトルが「はんなりと・・・」とある。無論
筆者が書いたものだが、この言葉は実に美しい。意味は「華やかであり
ながら気取りがなく上品さと気品を兼ね備えてるさま」を表す言葉だと
か。

 できればこんな表現をされる写真や文を書いてみたいものだがまだま
だ。心がけだけでもと思っているのだが、それもまだまだ・・・。
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  発行     2013年9月24日   No.626
  編集・発行  609studio Michio Katayama
  発行     毎週火曜日  購読料無料
  配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236
  MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020
  contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html
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