609studio　No.614　◆現代時評「オスプレイ八尾誘致の問題点」井上脩身 2013/06/25

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タイトル：609studio　No.614　◆現代時評「オスプレイ八尾誘致の問題点」井上脩身 2013/06/25

───────────────────────────────── 【609 Studio】メール・マガジン　2013/6/25　　No.614 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載！ ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」情報　　　　　　　Lapiz２０１３夏号（６月１日）好評発売中！　　　　　　　　　　　　　　お買い求めは　　　　　　　　　　 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 　　　　　　　　　　 FaceBookをはじめました。　　　　　　http://www.facebook.com/#!/michio.katayama.5 ───────────────────────────────── 　　　　　　　　　　　　　新刊書紹介《ふるさとはポイズンの島ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと》電子雑誌　Lapizで活躍中の渡辺幸重さんがこのほど上梓されました本を紹介します。渡辺幸重 (著), 島田興生 (写真) 価格：￥ 1,575 発行　旬報社旬報社ホームページ http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/808 ───────────────────────────────── 　　　　　　　　 Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」β版　　＊東日本大震災＊Portrait of Sakhalin＊自然遺産　屋久島　　以上３点をＤＬマーケットにアップロードしました。　　　　　　　　　販売スタンドなど詳しくは下記へ。　　　 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 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　米軍普天間飛行場に配備された垂直離着陸輸送機ＭＶ22オスプレイの訓練について、日本維新の会の橋下徹共同代表と松井一郎幹事長は、八尾空港で受け入れる意向を示した。米軍基地でない八尾空港に米軍の軍用機が離着陸し周辺を飛び交うことになれば、国家としての独立性を根柢から覆されることになる。橋下氏らはことの重大性を全く理解していないようだ。　米軍がオスプレイを米軍基地である普天間飛行場に配備できるのは１９６０年に発効した日米地位協定第２条の「日米安保条約の規定に基づき、日本国内の基地の使用を許される」との条項による。試作段階から重大事故が頻発し、安全性が疑問視されているにもかかわらず、日本政府が普天間配備を拒否できないのは、政府のアメリカ言いなり姿勢もさることながら、この協定が横たわっているからだ。　では、米軍基地外への配備ができないか、となると必ずしもそうではない。同協定の前身、日米行政協定（1952年発効）を結ぶさい、米側が最も重視したのは「日本の全土基地化」だったとされ、地位協定に名前を変えて以降も、基本的にはこの考えが底辺に流れている。だから、八尾空港を米軍の基地として、「使用することが許される」と、米軍が拡大解釈することは大いにあり得ることだ。　同協定は、米軍が基地内とその周辺で自在に軍事行動ができるように設けられた、極めて問題の多い対米従属協定である。その協定にも規定されていない米軍基地外への米軍機配備は絶対に認めてはならない。なぜなら、日本の領土内で外国軍が思いのままに行動することを許すことであり、独立国家としての権能を否定するに等しいからである。　だが、「地元有力政治家がオスプレイを歓迎している」として八尾空港に配備されるとどのような問題が起きるだろうか。　航空法では、住居密集地帯では、最も高い障害物の上端から３００メートルの高度をとるよう定められている。八尾空港周辺は高層マンションが多く、実際には５００㍍以上の高度をとるよう求められるだろう。だが、航空法の最低高度規定は特例法により米軍機には適用されていない。このためオスプレイは高度１００㍍以下の低空で住宅地上空を飛ぶに違いない。　当然、住民たちは騒音に悩まされる。だが、「夜間早朝の飛行禁止」などに日米間の合意が平然と破られている沖縄の実態をみれば、八尾市を中心に河内方面の人たちが眠れぬ夜を過ごすハメになることは火を見るよりも明らかだ。　橋下氏らは、八尾受け入れの理由として「沖縄の負担軽減」を挙げる。沖縄の負担を軽くしたいのならば、何よりもまず、日米地位協定を、住民の意向に沿った形に改定するよう求めるべきである。それとも橋下氏らはこの国を「アメリカ領日本」にしたいというのだろうか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（フリーライター） ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版：２０１３年６月２１日号 ───────────────────────────────── 日本食品会社、サハリンに工場を　さる１７日、日本の「イハラ水産会社」代表が來島し、サハリン州政府のセルゲイカレブキン副首相と会談を行った。日本のビジネスマン達は、日本側が完成品の検査を行うという条件ならサハリンに食品生産工場を建設する用意があり、日本はサハリン産製品を受け入れる準備ができていると伝えた。これらの問題を来る７月４日、ユジノサハリンスクで開催される北海道食品協会の説明会の際、議論することにした。サハリン州政府は北海道食品協会と協力協定を東京投資説明会で結んでおり、これを具体化させるために今回、日本ビジネスマン達がサハリンを訪ねたのである。協力可能な分野として挙げられるのは魚廃棄物加工工場と養魚場の健設、衛生状態監視専門家交流、昆布の加工など。しかし、州政府側は他に野菜貯蔵所、温室建設など農業分野における協力事業も考えているとのこと。民俗学踏査実施　ロシア科学アカデミーモスクワの人種・人類学研究所の専門家らが１カ月間サハリン北部―オハ、ワル、ネクラソブカ、ノグリキなどーで調査を行う。同グループは南へと移動しながら北方少数民族の生活と社会経済活動の実態と変化を研究するとのこと。クリル島で金・銀の採掘　「クリルゲオ社」が今年の年末からクリルのウルップ島で金と銀を採掘する。同社のサイトによると、２００７年から採掘と運送のための設備建設を行っており、２０１０年は２５年間の開発権も得ている。踏査結果、２つの鉱山を発見し、推測埋蔵量は金８．５トン、銀４３．７トン。年間生産量を最低金７８０KG、銀３．５トンと見積もっている。今後も工場とインフラ工構築に約６億３千万ルーブルを投資する予定だ。父に敷かれて死亡　ユジノサハリンスク市内で父に敷かれて生後１年半の女児が死亡する事件があった。調べによると、両親は女児を寝かせてから出かけ友人の家で夜を通して酒を飲んだ。朝、酔って帰ってきたお父さんは赤ちゃんが寝ているのも知らずベッドに入り込み寝た。後で帰ってきた奥さんは夫の体に敷かれてこと切れている娘を発見した。感染した鶏肉廃棄　プリモリエ・サハリン州当局は、今年５月、サハリンへ入ったベルゴロド州産の冷凍鶏肉６２４KGがサルモネラ菌に感染されていたと発表した。海上を通じて冷凍コンテナで島へ運ばれた同鶏肉を全て廃棄すると当局は伝える。補助金カード発行　政府は来年から「新生児と就学前の児童への支援金カード」の発行を検討している。親は同カードで指定の商品を購入できるシステムだ。ペテルブルグ政府が導入施行した経験から習っての政策で、補助金を他の目的で使うのを防げるよい方法と考えている。永住帰国者ら慰安婦集会へ参加　さる１２日、毎週水曜日ソウルの日本大使館前で行う日本軍慰安婦被害者集会へサハリン永住帰国者代表ら１３人も参加した。永住帰国者らは郵便貯金の返還と遺族への被害補償と書かれたピケットを上げて日本の戦後責任を追及した。出版：「サハリン韓人らの生活を知る写真資料集」　韓国スンシル大学韓国文芸研究所の学術資料叢書３「写真でみるCIS高麗人の移住と定着史」。元サハリン出身でカザフスタン高麗新聞前副主筆金・ソンジョと金・ビョンハク詩人、ジョ・キュイクスンシル大学教授の共同編集。（出処：高麗日報） ───────────────────────────────── ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>> 　　　　　　　　　引用元 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ◆日本関連 ◇「放射性」日本車、サハリン港で阻止先週末、コルサコフ港の税関が、基準値を越えるイオン放射線を放つ自動車を摘発した。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_17/115947801/ ◇ロシア人学者　日本を「グリーン超大国」と評すモスクワ国立国際関係大学東洋学講座のドミトリ・ストレリツォフ講座長の論文「ジャパン・アズ・グリーン・スーパーパワー」は、権威のある賞である「国家環境賞2013」の「ロシアにおける環境教育発展」部門にノミネートされ、ロシアの環境運動特別賞である「ゼリョーナヤ・サヴァー」を獲得した。授賞式は6月6日、モスクワ市内の国立ダーウィン博物館で行われた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_17/115974308/ ◇福島第一原発　汚染水漏れが発見 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_17/115981863/ ◇タカ派安倍、愛国主義的傾向を修正最近日本の新聞にはしばしば安倍晋三首相を「ナショナリスト」と批判する論文が見られる。かつて駐日本大使も務めたロシア人専門家アレクサンドル・パノフ氏は、現日本政権が愛国感情を利用することには何の不自然さも見出せない、と語っている。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_17/115998217/ ◇ハサン湖の戦い　歴史的復元　沿海地方で崩壊寸前英国、ラトヴィア、日本の代表者らは、ロシア連邦沿海地方で行われるハサン湖での戦いの歴史的復元に参加できないことが明らかとなった。これは当初8月8日に行われるはずだったイベントが、沿海地方参戦軍人会の決定で8月10日に変更となったため、多くの招待客が参加できなくなったことによるもの。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_18/115998680/ ◇日本の原発、エネルギー資源と同時に爆弾　日本政府は今回「エネルギー白書」を承認したが、それには原発の完全撤廃は書かれていなかった。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_18/116043925/ ◆国際─────────────── ◇サウジアラビア　さらに4名がコロナウィルスで死亡 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_17/115999711/ ◇ベナン、不明な伝染病が原因で１００人以上の児童が死亡西アフリカにベナン共和国の南部で幼児や未成年児童の間に今までに発病例のない伝染病に感染例が認められた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_05_28/114474369/ ◇祖国を思い出すことは外国語の勉強を妨げる中国系米国人のＳｈｕ　Ｚｈａｎｇ教授は、興味深い場面に出会った。教授は、コロンビア大学ビジネススクール（ＣＢＳ）の学生にプレゼンテーションを行っていた時、会場に座っていた中国人の女子学生を見たところ、突然、その女子生徒が中国語で話し始めたという。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_20/116262441/ ◇エストニア　刑務所での「セックス面会」を邪魔された元受刑者に賠償金エストニアでは、夫との「セックス面会」を看守に邪魔された元受刑者に賠償金が支払われる。DELFIが伝えた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_21/116352778/ ◇シリア東部、武装戦闘員らが少年を処刑 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_21/116237543/ ◆ロシア国内─────────────── ◇地上メトロ　モスクワと10の町を結ぶモスクワ州のアンドレイ・ヴォロビヨフ知事は、地上メトロネットワークの構築により、モスクワ郊外にある人口20万から30万の町10つをモスクワ市と結びつける考えを明らかにした。ヴォロビヨフ知事は現在ペテルブルグ国際経済フォーラムに参加している。「ロシア24」テレビが伝えた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_22/116349443/ ◇ロシア通信相：2015年を目途に電子パスポート導入か http://japanese.ruvr.ru/2013_06_22/116349317/ ◇サハリンの露日菜園最近まで、サハリンを訪問していた日本人は主にエネルギープロジェクトの関係者だったが、サハリンには今年、まだ主な露日協力には含まれていない分野の関係者が訪れるようになった。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_21/116356833/ ◇ロスネフチ、2019年のLNG日本向け供給で合意「ロスネフチ」は日本企業「丸紅」「SODECO」とともに、ロシアからの LNG（液化天然ガス）供給に関する合意に調印した。インターファクス通信が伝えた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_21/116336773/ ◇モスクワ発：レトロ自転車レースが開催先日、モスクワの公園のひとつ、ソコーリニキで珍しいレトロ自転車レースが開催された。エレガントなワンピースに美しく着飾った淑女たち、スマートなスーツ姿の紳士たちが昔の古い自転車に颯爽と乗って、並木道をかけぬけた。自転車のサドルにまたがる人たちの姿やレトロな自転車自体が１９世紀末から２０世紀半ばまでのさまざまなエポックを再現し、見るものにノスタルジックな気持ちを呼び起こした。 http://japanese.ruvr.ru/2013_06_21/116348339/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　　片山通夫 ───────────────────────────────── 　毎年６月２３日を太平洋戦争沖縄戦が終結した日として、慰霊の日に制定している。２０万人以上の犠牲者をはじめ、海上、海外で亡くなった戦没者の冥福と世界の恒久平和を願い、糸満市摩文仁の平和祈念公園で沖縄全戦没者追悼式が今年も行われた。　沖縄の悲劇は、６８年前のこの日に終わったハズだった。しかし、沖縄は以後、奄美大島や小笠原とともに米軍の統治下にあったことは知られている。そして１９７２年５月、沖縄は米軍からその施政権が返還された。　これで沖縄は沖縄県として《本渡並み》になるはずだった。しかし米軍は殆どそのまま居座り、爆音と事故、事件に翻弄されてきた。　その沖縄戦が終わったのが１９４５年６月２３日。先に述べたように、２０万人以上の人が犠牲になるという悲惨な戦争だった。　まだ沖縄が米軍の施政下にあった頃、筆者は一人の男性と知り合った。彼の職業は那覇で沖縄の物産などを主に扱う商いをしていた。那覇の高校を出てから、ハワイ州立大学を卒業したという話だった。流暢な英語を話して米軍の基地などに物品を納め、たしか那覇空港でも土産物を売る店舗を構えていたと記憶する。　その彼が「商売はうまくいっている。しかし所詮米軍頼みの商売だ。なんだか自分の商売でないような気分で毎日を過ごしているだけだ」　最初この話を聞いたとき、全く理解できなかった。何年か経って、彼からスペインのどこかの街から手紙が筆者に届いた。その手紙にはこう書いてあった。《アメリカの影響を受けないで生きて行たいので、ここに移住した。ここは物価は安いしヨーロッパでも暖かい地域だ。そして何よりも英語がほとんど通じない》　何が彼をスペインに移住させたのかはわからない。しかし一つ言えることは、沖縄の当時の状況に希望を見いだせなかったのだと筆者は考えた。　我々が《祖国を捨てる》ということはなかなか決断できない。せめてこの国に希望を持てるよう、国民すべてが政治に関心を持つことが必要だ。　昨今、《愛国心》という化物がまかり通っているように見受けられる。《愛国心》は重要だと筆者も考える。しかし多民族を誹謗・中傷し、排斥することは決して《愛国心》ではないと考える。まして自分の意見にそぐわない人々のことを《サヨク》と切り捨てる首相などは断じて認めることはできない。　沖縄の慰霊の日に思ったことである。合掌。 ───────────────────────────────── 発行　　　　　２０１３年６月２５日　　　No.６１４編集・発行　　609studio Michio Katayama 発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.lapiz.bz 投稿　　 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読解除　http://archive.mag2.com/0000052236/index.html 　　　　　　　　　　　◇禁・無断転載◇ ─────────────────────────────────

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