メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.609 ◆現代時評「賞味期限は切れている?!」:片山通夫  2013/05/21


─────────────────────────────────
  【609 Studio】メール・マガジン 2013/5/14  No.608
  ─────────────────────────────────
   フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上
  脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻
  訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載!
─────────────────────────────────
                  Graphic Magazine「Lapiz」情報
 
         Lapiz2013春号好評発売中!
 
              詳しくは
             http://www.lapiz.bz/
 ─────────────────────────────────
            FaceBookをはじめました。
 
      http://www.facebook.com/#!/michio.katayama.5
 
─────────────────────────────────
               新刊書紹介

  《ふるさとはポイズンの島 ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと》
 
電子雑誌 Lapizで活躍中の渡辺幸重さんがこのほど上梓されました本
  を紹介します。
 
渡辺幸重 (著), 島田興生 (写真)
  価格: ¥ 1,575
  発行 旬報社
 
旬報社ホームページ
  http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/808
 
─────────────────────────────────
          Graphic Magazine「Lapiz」β版
 

  *東日本大震災*Portrait of Sakhalin*自然遺産 屋久島
      以上3点をDLマーケットにアップロードしました。
 
         販売スタンドなど詳しくは下記へ。
                     http://www.lapiz.bz/
 ─────────────────────────────────
                        【著書案内】
 
     「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」
 
 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太
   への逆密航」を語る貴重な証言!!
   片山通夫 著
   凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html
 
           定価 1900円+税
─────────────────────────────────
 ◆現代時評「賞味期限は切れている?!」:片山通夫 
─────────────────────────────────
 いやはや、どこまでも騒がしくそして品のない政治家がいたものだ。橋
下大阪市長のことである。一連の騒動、つまり沖縄米軍基地を訪れた時の
発言から、大阪市役所での囲み取材を《今後はやめる》と言ったまでを指
している。。

 一連の騒動の流れは、マスコミやテレビに任せよう。筆者自身を貶める
ことになりかねない。ただこの騒動を横から見ていて感じたことがある。
それは橋下市長や維新の会は本当に《賞味期限切れ》なのだということだ。
これは市長自らが、危機を感じているようだ。また《「日本維新の会」の
石原慎太郎共同代表が「維新は賞味期限を迎えつつある」「昇り龍にある
とはいえない」と発言していると報じられていることについて、橋下徹共
同代表(大阪市長)は9日、「『日本維新の会』は、そうじゃないですか
」と人ごとのように認めました。》としんぶん赤旗にあった。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-10/2013051002_03_1.html

もうだいぶ前になるが、大野伴睦という自民党の政治家がいた。彼は得体
の知れないところを多くもった政治家だったと記憶する。その大野伴睦氏
は「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればただの人」と言
ったと言われている。箴言であると思う。そこで思うのだが、昨年の総選
挙で蟻が蜜に群がるように、維新の会に群がった諸氏はいまどのような心
境だろうと察するに余りある。まさに賞味期限が近づいていることをひし
ひしと感じているのかもしれない。いや、素早く次の手を考えているかも
しれない。それとも、件の市長を廃して《党の乗っ取り》を画策中なのか
?「ただの人」になるのが嫌な人たちだから。

 いずれにしても、ここしばらく、こんな醜い政治家の騒動はお目にかか
ったことがない。もちろん筆者が気がつかないだけのことかもしれないが
、《妄言を吐いた政治家》はちょっと前ならさっさと辞任していた。少な
くともそれが人間としての矜持というものだ。それを件の市長は開き直り
、詭弁をろうし、話の論点をすり替えるということに終始している。

 残念ながら、今日(5月19日現在)未だマスコミが彼の言動を取り上げ
ているのが腑に落ちない。もっとも、以前のように持ち上げて一挙手一投
足を垂れ流すということにはなっていないようだ。まさに賞味期限切れな
のかもしれない。我々は彼のような政治家を選んだことを反省しなければ
ならないのではないだろうか?マスコミの突出して露出している政治家に
は気をつけなければならない。もちろんこのようなマスコミにも猛省を促
したい。
─────────────────────────────────
◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:届いておりません
─────────────────────────────────
 届き次第お届けいたします。
─────────────────────────────────
 ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>>
           引用元 http://japanese.ruvr.ru
─────────────────────────────────
◆日本関連

◇福島第一原発の地下水放出 東電合意できず
福島第一原子力発電所の地下水を海に放出する問題をめぐり、東京電力は
福島県漁業協同組合連合会と合意することができなかった。共同通信が伝
えた。
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_13/fukushimadaiichigenpatsu-mizu/

◇日本 尖閣諸島海域に入り込んだとして中国に抗議
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_13/113171464/

◇サハリンで見つかった砲弾 旧日本軍の化学兵器の可能性も
ロシアの専門家らは、サハリンの行政の中心地ユジノサハリンスク地区で見
つかった日本語が書かれた第二次世界大戦時の砲弾の「埋葬場所」の状況に
関し、総合的な調査を行っている。
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_14/113229936/

◇大阪市長 軍の必要性のために売春強要制度を容認
大阪の橋本徹市長が、第二次世界大戦で、帝国陸軍の必要性のために売春が
強要されていた制度を容認した。
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_14/113233393/

◇橋下市長 元慰安婦と面会
大阪の橋下市長が、元慰安婦と面会する。橋下市長は面会について、「フル
オープンの中でしっかりお互いに主張を出し合う」と話していたという。日
本のマスコミが伝えた。
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_16/113497536/

◆国際───────────────

◇カナダで26億年前の古代水が発見
カナダの鉱山の地下2.4キロの地点に、多細胞生物が発生するよりも前の
約26億年前の水があることがわかった。科学雑誌「ネイチャー」に記事が
掲載された。
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_17/113495939/

◇ビル・ゲイツ、再び世界長者番付を制す
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_18/113548528/

◇国連総会 フランス領ポリネシアの独立を支持
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_18/113687448/

◇米コネティカット州 列車衝突事故で60人負傷 (ビデオ)
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_18/beikoku-ressha-shoutotsu-jiko/

◇米国でオオアリクイがオスなしで出産
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_19/113642120/

◆ロシア国内───────────────
 
◇夜の街を自転車でまわるエクスカーション
7月、モスクワでは第7回「モスクワ自転車の夜」が開催される。夜の
モスクワの町を自転車で回るこのイベントだが、参加者たちは自転車に
乗って通過する箇所箇所で、その場所にまつわる興味深い説明に耳を傾
ける。イベントは開催されて7年の間に毎回参加者の数を増やしている
。今回のモスクワ自転車の夜は有名なソビエトの詩人、ウラジーミル・
マヤコフスキーをテーマにしたものとなっている。
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_17/113534424/

◇知られざるモスクワのミュージーアムに注目
モスクワのことはよく知っているけれど、もっと深く知りたい。観光ル
ートにのらないモスクワをもっと知りたい、と思う人にうってつけの場
所がある。モスクワ観光はクレムリンとアルバート街だけではない。モ
スクワの町の富や歴史について知ることができるのはクレムリンや歴史
博物館だけではない。ここにはモスクワ市民の多くには知られていない
ものの、ここを訪れればこの街の生活の最も面白いページを紐解き、秘
密を覗き見ることができることができるという場所がある。
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_03/112399067/

◇レーニン廟が再オープン
モスクワの赤の広場にあるレーニン廟が5月15日再び見学者に門戸を開
いた。レーニン廟では昨年12月から大掛かりな修復工事が行われていた。
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_17/113534607/

◇ソチ五輪の観光客にGOOGLEが位置情報サービスを提供
索サイトGoogleはソチ五輪にやってくる観光客を道に迷わせたりはしな
い。Googleの代表者らは2014年冬季五輪までに、地図とパノラマの
入った完璧な位置情報サービスを用意する計画を明らかにした。このよ
うにして、タブレット端末またはスマートフォンを持っていれば、最寄
の名所、店、カフェやレストランの詳しい情報を知ることができるよう
になる。

◇ロシア 同性ペアによる養子縁組を合法化した仏との合意廃棄か
ロシア議会下院は、フランスで同性婚合法化及び同性ペアによる養子縁
組許可に関する法律が採択されたことに関連して、来週早々、自国の法
律に修正を加える。
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_18/113687558/
─────────────────────────────────
  ◆[編集長から]              片山通夫
─────────────────────────────────
「日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は19日の民放番組で、旧日
本軍の従軍慰安婦について「暴行、脅迫、拉致を、国を挙げてやり、嫌
がる女性に無理やり(慰安婦を)やらせた『性奴隷』と言われている。
それは違う」と述べ、27日に東京で外国特派員協会に対し、こうした
見解を説明する考えを示した。(東京新聞)

 「橋下氏発言、米・姉妹都市からも批判声明」と沖縄タイムス。

 韓国人の元従軍慰安婦は「経験した本人がいるのに、どうして証拠が
ないと言えるのか」と主張する。彼女たちは24日に市長と面会する予
定だという。

 確かに「侵略ではない」、「(当時の)国が組織だって行ったわけで
はない」などと主張して、「自虐的だ」と切って捨てることは心地よい
ことだと思う。

 筆者は過去10年以上、サハリンへ通った。いや、今も通っている。
そこには数は少ないが韓国系ロシア人一世とその子孫たちが今も住んで
いる。そこで様々な話を聞いた。サハリンが樺太と呼ばれていた頃の話
だ。全てが事実かどうかは確証がない。しかし、樺太庁や当時の警察の
書類が若干だが残っている。そこには赤裸々な当時の状況が記載されて
いる。

 戦前の特高警察の有り様がそのまま、その記録には残されている。
例えば、炭鉱で働く朝鮮人労働者が逃亡したとする。無論逃亡の理由は
そこには記載されていない。しかし私企業である炭鉱会社に警察が協力
して逃亡者を手配していたことは記載されている。
 私企業を辞した労働者をなぜ警察が手配書を回して探すのか。
 
 我々はもう少し謙虚に歴史と向き合う必要があるのではないだろうか。
─────────────────────────────────
  発行     2013年5月21日   No.609
  編集・発行  609studio Michio Katayama
  発行     毎週火曜日  購読料無料
  配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236
  MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020
  contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html
  website  http://www.lapiz.bz
  投稿   http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
  購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html
 
           ◇禁・無断転載◇
  ─────────────────────────────────

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。