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───────────────────────────────── 【609 Studio】メール・マガジン 2013/4/16 No.604 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上 脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻 訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載！ ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」情報 Lapiz２０１３春号好評発売中！ 詳しくは http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── FaceBookをはじめました。 http://www.facebook.com/#!/michio.katayama.5 ───────────────────────────────── 新刊書紹介 《ふるさとはポイズンの島 ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと》 電子雑誌 Lapizで活躍中の渡辺幸重さんがこのほど上梓されました本 を紹介します。 渡辺幸重 (著), 島田興生 (写真) 価格： ￥ 1,575 発行 旬報社 旬報社ホームページ http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/808 ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」β版 ＊東日本大震災＊Portrait of Sakhalin＊自然遺産 屋久島 以上３点をＤＬマーケットにアップロードしました。 販売スタンドなど詳しくは下記へ。 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 【著書案内】 「追跡！あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太 への逆密航」を語る貴重な証言！！ 片山通夫 著 凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 定価 １９００円＋税 ───────────────────────────────── ◆現代時評「封じ込められた脱原発の民」：意井上脩身 ───────────────────────────────── 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う新潟県民投票条例案が今 年１月、同県議会で否決された。毎日新聞新潟支局の塚本恒記者は４月 １０日付同紙で「否決理由すら十分論議されなかった」としたうえで、 「原発稼働問題について、民意がくみ取られてきたと言えるだろうか」 と疑問を投げかけた。東電は同原発を今年度中に運転再開したい意向だ 。「脱原発」の民意が封じ込んででも、自民党政権と電力各社は原発再 稼働に踏み出そうとしている。 同条例案は市民団体「みんなで決める会」が昨年１２月、約６万８０ ００人の署名を添えて、泉田裕彦知事に直接請求。１月２1―２３日に 開かれた臨時県議会で審議された。同記者の報告によると、県議会の過 半数を占める自民党は「原子力政策は国策。県民投票にそぐわない」と し、修正案が社民党、共産党の県議からだされたが、原案、修正案とも 賛成少数で否決された。 「なぜ原子力政策は県民投票にそぐわないのか」の議論はほとんどな く、みんなで決める会の橋本桂子共同代表は「国の責任で判断すべきだ が、その結果が福島の事故ではなかったか」と憤慨。同記者は「否決あ りきで議論を避けたと言われても仕方あるまい」と自民党県議団の姿勢 を批判している。 柏崎刈羽原発は、震度６強を記録した０７年の新潟県中越地震で、３ 号機の変圧器から出火したほか、６号機の建屋内で放射性の水が漏れ、 一部は海に流れ出た。７号機では、排気筒から放射性ヨウ素が大気に放 出された。福島原発の現実をみれば、震度７レベルの地震であればとん でもない被害が出たことは想像に難くない。「国に任せておけば我が身 が危うい」と地元住民が思うのは当然だ。 民主党政権が掲げた「３０年代原発ゼロ」政策について、安倍晋三首 相は「見直す」と公言。元来自民党が進めてきた原発政策に先祖返りし ようとしている。すでに大飯原発が再稼働している関西電力をはじめ、 福島原発事故の張本人である東電など電力各社は、昨年の衆院選で圧勝 した自民党をバックに、停止中の原発の再稼働に向けて準備を進める。 自民党政権が続く限り、この数年内に、かなりの原発が再び運転を始め るだろう。事故が起きた場合のリスクを地元住民が一手に引き受けざる を得ないことは、福島の実例が教えている。国策とは、地元に犠牲を強 いることにほかならないのだ。 原発が立地する地元から「原発ノー」の叫びをどう国や自治体に突き つけるのか。自民党が独走化しつつある今、反原発運動は正念場を迎え ている。 ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版：２０１３年４月１２日号 ───────────────────────────────── スポーツ問題審議 さる８日、州政府は「サハリン州におけるスポーツ発展問題」につい て審議を行った。現在、島には２４のスポーツ教育機関があり、約１千 カ所の施設がある。州内スポーツ人口は１２万人と推定されており、オ リンピック国家代表候補選手は２２人に上っている。州政府は今年、サ ハリン中北部とクリル島に８カ所のスポーツ施設を、トマリには冬季ス ポーツセンターを建設する予定である。 地方自治体長選挙日 今年の秋９月８日、州内１４の地方自治体で選挙が行われる。市長の 他、市議員選も同時に行う。現在、選挙委員会が組織されつつあり、選 挙キャンペーンは６月９ー１９日の間に始まり、同期間中に投票所の知 らせがあるとのこと。 マス・鮭を３カ月間３千５００トン輸出 過去３カ月間、サハリン州は約４００万ドル相当のマスと鮭３千５０ ０トンを輸出した。価格面から言えば昨年同期に比べ輸出額は２倍も増 加した。マス鮭を含めての総水産物輸出量は２万６千トンの４千３００ 万ドルであった。 橋の強度検査 ユジノサハリンスク市政府は市内にある橋の安全性を調べることを決 めた。市内には７３カ所の橋があるが、今年は交通量の最も多い１２カ 所の橋の安全性を確認することにした。調査事業は今年９月末まで終え る予定。 航空便利用客数 過去３カ月間のユジノサハリンスク空港の乗客数は１７万７千人。到 着客数は約８万９千人（国際便乗客１万３千人）、出発客数は約８万９ 千人（国際便乗客１万３千人）。昨年同期に比べ１０．５％増加した。 社会福祉センター利用者数調査 さる５日、サハリン福祉センターは電話で同センターのサービス状況 について調べた。センターは３つのサービス：家事手伝い、相談、在セ ンタープログラム運営などーの事業を行っている。昨年センターのサー ビスを受けた住民数は２千人余りであることがわかった。 電話番号変更のお知らせ ２０１３年４月１日からサハリン韓人文化センター内事務所の電話番号 が変わりました。 文化センター長：５１０−４８５ 州韓人会事務所：５１０−４８０ 州韓人会会計部：５１０−４８１ サハリン韓国教育院：５１０−４８９ ───────────────────────────────── ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>> 引用元 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ◆日本関連 ◇金正恩第一書記 在日朝鮮人の教育基金に約2億円 朝鮮民主主義人民共和国の指導者金正恩第一書記は、在日朝鮮人の組織 である朝鮮総連の教育基金に１億９８３０万円を送った。今日、朝鮮中 央通信が伝えた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_13/110670458/ ◇国際裁判所 日本の捕鯨事件についての公聴会 日時を設定 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_12/110606566/ ◇日本 地図に中国と韓国が主張する名称併記 日本で、政治スキャンダルが勃発した。政府関連機関のホーム・ページ に掲載されていた地図に、日本政府の見解と異なる中国や韓国が主張 する名称が併記されていた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_12/110577124/ ◇日本の憲法改正が招きかねない脅威 安倍首相は憲法修正のためのプロセスを簡略化する目的で、憲法の９６ 条の見直しを再び呼びかけた。憲法修正プロセス簡略化の主たる目的は ９条改正を行なうことにある。この必要性について首相は、世界におけ る日本の実際的な地位を引き上げ、外交、軍事紛争の解決においてより 活発な役割を演じる可能性を開くためと説明している。モスクワ国際関 係大学、国際調査研究所の上級研究員のアンドレイ・イヴァノフ氏はこ の呼びかけが実現することで、日本はおろかそれを取り巻く世界も劇的 に変わり、安全は逆にずっと失われてしまうことになると考察している。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_10/110391386/ ◇北朝鮮、東京、大阪、京都攻撃を威嚇 朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の軍隊は、戦争開始となった場合、 日本の大都市を攻撃することを明らかにした。１０日付けの「ノドン」 新聞が報じた。記事には、日本は北朝鮮の領土にあまりに近く位置して いるため、攻撃を間逃れないだろうと書かれている。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_10/110367844/ ◇破壊的な地震が日本で一年半以内に繰り返される可能性 「2011年3月に日本の北部で大地震が発生したが、同地方のプレートの 緊張状態は完全には弛められていない」。シュミット記念地球物理学研 究所のロシア人地震学者アレクセイ・リュブーシン氏はそう見なしてい る。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_09/nihon-daijishin/ ◇ロシア医局長、福島第一原発の状態に疑義 福島第一原発で事故が続発していることが、ロシアにとっての重大な不 安材料となっている。日曜、ロスポトレブナドゾル（連邦消費者監督庁 ）長官を務めるゲンナージイ・オニシェンコ・ロシア医局長が、インタ ーファクス通信に語った。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_07/fukushima-daiichi-mizu-roshia/ ◆国際─────────────── ◇米国の女性教員、講義を休むために構内に「地雷を仕掛ける」 米ペンシルバニア州ピッツバーグの女性大学教員が、大学構内に爆発 物をしかけた、と警察に声明を出した。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_12/110573933/ ◇ハッカーら スマートフォンで航空機の操縦を乗っ取ることができる ハッカーらは普通のアンドロイド型スマートフォンを使って、遠隔から 航空機の操縦を乗っ取ることができる。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_12/110565413/ ◇「猿に育てられた少女」の自伝 ４月１１日、驚くべき自伝が出版される。現在英国市民である著者・女 性はコロンビアに生まれ、ジャングルで幼少期を過ごした。１０歳にな るまで彼女を育てた家族は猿の群れであった。New York Daily Newsが 伝えた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_11/110409339/ ◇イスラエルの湖で４０００年前の巨大建造物発見 聖書に使徒ペトロとアンデレが漁をしていたと記載されているイスラエ ルのガリラヤ湖の湖底で、およそ４０００年前に人間によって建設され た可能性のある巨大な石の建造物が発見された。学術誌 International Journal of Nautical Archaeologyに掲載された論文の中で伝えられた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_13/110612472/ ◇イランの学者 2021年に移動できる「タイムマシン」を開発 イランの学者はタイムマシンを開発したことを発表した。この装置を使 えば、どんな人でも、5年から8年後の自分の将来を覗き見ることができ るという。タイムマシンは第一に、国家的問題の解決に使われるという ことだが、大量生産が始まれば、一般市民にもいきわたるという。タイ ムマシンを開発したアリ・ラゲジ氏がファルス通信に対して明らかにし た。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_12/110592864/ ◆ロシア国内─────────────── ◇アルタイ、自然を汚せば山の神に怒られるぞ！ アルタイ共和国のアレクサンドル・ベルドニコフ首長は自身のブログの なかで、自然を汚す者らをシャーマンや森の精の力を借りて厳しく罰せ ねばならないと書いた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_13/110656502/ ◇ロシアの戦車、市街戦向けにアップデート ロシアの国防省は市街戦で用いるためにT-72、T-9戦車を近代化する指 令を下した。市街における発砲や、バリケード突破における能力が向上 する。「イズヴェスチヤ」紙が軍部の情報筋の言葉を伝えた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_12/110612777/ ◇近い将来 ロシアは依然として主要な資源供給国 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_12/110580534/ ◇時代の挑戦に応えるロシアとTEK http://japanese.ruvr.ru/2013_04_13/110658565/ ◇ロシア人大冒険家コニュホフさん、前代未聞の記録に挑む グリーンランド氷原、アララト山脈、イシク・クル湖、太平洋を手漕ぎ ボートで。この４つもの大冒険をフョードル・コニュホフさんは１年の うちにやってしまおうと計画中だ。コニュホフさんの前にこうした記録 を出した人はまだいない。 http://japanese.ruvr.ru/2013_04_12/110604127/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から] 片山通夫 ───────────────────────────────── 兵庫県の淡路島で震度６弱を観測した地震が起きた。気象庁は、震源 地は淡路島付近で震源の深さは約１０キロ。地震の規模はマグニチュー ド（Ｍ）６・０と推定と発表した。 この地震が南海地震の前触れか、それとも阪神淡路大震災の余震かで 専門家の意見が割れている。 いずれにしても、大きな被害を出したことに変わりはないし、わが国 は《地震列島》であることにも変化はない。また関西電力など３事業者 と原子力規制庁によると、福井県内にある１５の原発施設はいずれも異 常がないと（急いで）発表した。何もないに越したことはないし結構な ことだったとはいえる。 しかし、この１５基ある原発の周辺の震度は３だという。震度３で何 かがあっては困るのだが、そのたびに「問題ない」と発表しなければな らないような施設・設備を抱え込んでいるのは困ったことである。 「地震は来ない」から「来ても大丈夫」と、２年前の東日本大震災で 認識は大きく変わった。それでも「来ても大丈夫」という認識だ。 この自信はどこから来るのか、素人の筆者にはさっぱりわからない。 福島第一原発の事故収束宣言も同様だ。さすがにこれは安倍政権になっ て訂正されたようだが、無責任極まりない。 一連の動きをみていると、福島の県民を《早く元の生活に戻そう》と いう意思が政府にあるとしか思えない。そこには《国民の生命・財産を 守る》という視点がすっぽりと抜けている。 今からでも遅くはない。原子力村の解体を急ぐことだ。それには、昨 今の《安倍総理のような強力な指導力》がモノを言う。 残念なことに、安倍さんは脱原発よりも再稼働、そして憲法改悪、 ＴＰＰ参加で国民の意思を無視する《強引な指導力》を発揮している。 国民の生命・財産を守ろうとしない政権は早晩壊れるとみているのだ が。 ───────────────────────────────── 発行 ２０１３年４月１６日 No.６０４ 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.lapiz.bz 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html ◇禁・無断転載◇ ───────────────────────────────── |