メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.557 ◆現代時評「癒着の連鎖」:片山通夫  2013/02/12


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 【609 Studio】メール・マガジン 2013/2/12  No.557
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  フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上
 脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻
 訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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 《タイトル》
 《ふるさとはポイズンの島 ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと》
 
電子雑誌 Lapizで活躍中の渡辺幸重さんがこのほど上梓されました本
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渡辺幸重 (著), 島田興生 (写真)
 価格: ¥ 1,575
 発行 旬報社
 
《内容》
  中部太平洋のマーシャル諸島で、アメリカは1946年から67回の
 原水爆実験を行いました。特に、1954年3月1
 日の水爆ブラボーは、広島に落とされた原爆の約1000倍の威力を持
 つという強大なものでした。
 それは広く太平洋に大量の放射能をまき散らし、さんご礁の島々で平和
 に暮らしていた多くの人びとを被ばくさせました。
 
 その日、ロンゲラップ環礁では、胎児4人を含む86人がその放射性
 物質降下物を浴びました。しかも3日間何も知らされないまま放置され
 たのです。島外に避難して3年後、1957年にアメリカが安全宣言を
 出し、島に帰ったものの、島にはまだ強い放射能が残っていました。そ
 れから28年間、数百人が放射線を浴び、がんや白血病、甲状腺障害、
 流産・死産、先天性の身体的・精神的障害に苦しまされたのです。
 
 1985年、人びとは自分たちの判断で故郷の島を脱出しました。
 “ポイズン(毒=放射能)”に汚染された故郷を捨てなくてはならなか
 ったのです。
 
◆主な目次
 1)脱出
 2)メジャトでの暮らし
 3)被ばくとの闘い
 4)思いはふるさとへ
 5)ふるさとの島ロンゲラップ
 6)リーボムの想い
 7)ジョン・アンジャイン村長の生涯
 【解説】ビキニ水爆実験とロンゲラップの人びと
 ロンゲラップ1次被ばく者全リスト
 
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 ◆現代時評「癒着の連鎖」:片山通夫
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 原子力規制庁が《原子力村》との《癒着》を断ち切れていないことが
明確になった。東京新聞の表現によると「癒着の連鎖」だというわけだ。

 事件は、原子力規制庁の名雪(なゆき)哲夫審議官(54)が公表前
に専門家会合の報告書案を原電役員に手渡し、漏出させていたというも
のだ。なんでも、規制庁の内規では《挨拶なら単独で面会してもいい》
というものだったようである。同審議官は《単独で日本原子力発電》の
担当者と《挨拶》で会った。その席上、件の報告書を渡したという。

 まさに官僚と業者の馴れ合い劇を見せてもらうことになった。ただ単
に《挨拶》に業者が、来るわけがない。それも活断層の有無が会社の存
続に関わる重大な事態でこのタイミングなのだ。
 明らかに《癒着の連鎖》があったと見るべきである。

 規制庁は、5日、電力会社側との面会をすべて把握できるよう内規を
見直す方針だと言う。当然のことである。思い切って刑事罰を科せる様
法律を見直す必要さえあるのではないか。
 報道によると被規制業者との面談は5分を超えればすべての内容を公
開するなどと改めたという。この措置で国民は納得できるか否かはわか
らない。またいわゆる《料亭での密会》までも把握できるわけでもなさ
そうだ。過去にいくらでもこのような例はある。

 当面、マスコミは無論のことだが、国民は《癒着の連鎖》に厳しい目
を向ける必要がある。この事件を同審議官の更迭という茶番に終わらせ
ないために。
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 ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:翻訳は未着です。
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 届き次第、お届けします。
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◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>>
          引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◇「北方領土の日」がなくなる?
たった一日で、一年かかって露日関係の改善にむけた尽力を損なっては
ならない。2月7日ロシア大使館前で集会を開こうとする極右組織に対し
、それを許可したかどうか、おそらくまさにこの立場によって日本政府
の政策決定は説明がついてくるだろう。こうした集会は過去にも繰り返
されてきた。「北方領土の日」における警備は極右が感情を高ぶらかせ
、煽動へと持ち込まないよう抑制する構えだ。
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_06/103778198/

◇日本の政治家らは領土問題における日本の立場を積極的に広報する決
断を下した
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_06/103781060/

◇中国外務省、日本の海自船舶との事故を確認せず
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_06/103784033/

◇日本政府 原発のための新たな安全基準案を提案
日本の原発の新たな安全基準は、津波や地震だけでなく、航空機の墜落
、爆発、サイバーテロなどの緊急事態も考慮されたものとなる。新たな
安全基準骨子案は7日、原子力規制委員会のサイトに掲載された。7日
から骨子案に関する意見公募が実施される。
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_07/nihon-genpatsu-anzenkijunan-teian/

◆国際───────────────

◇ハッカー、元米国大統領の電子メール記録を暴く
正体不明のハッカーが、元米国大統領の父子両ブッシュ氏を含むブッシ
ュ・ファミリー数人の電子メールを攻撃した。プライベートな写真や、
公開の予定のなかった私信などが悪意ある攻撃者の手に落ちた。金曜、
「ヒューストン・クロニクル」紙が伝えた。
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_09/104087432/

◇マリ・フランス連合軍、イスラム主義武装勢力に爆撃
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_08/mari-furansu/

◇ベルギーのスーパーにバナナと一緒にコカインが届く
ベルギーのスーパーマーケット6店舗で、ラテンアメリカから運ばれ
たバナナの箱からコカインが発見された。
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_07/103826320/

◇大災害は起こらない:2月15日 巨大小惑星は地球を通過
直径45メートルの小惑星は2月15日、地球にかなり接近するもの
の、地球そのもの、および各人工衛星および国際宇宙ステーションに
は何らの影響もない。NASAが明らかにした。ハーバード大学およ
びアリゾナ大学の天文学者らはそのような予測を確認している。
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_08/kidai-shouwakusei/

◆ロシア国内───────────────

◇ソビエト連邦は今でも存在する?
ベロヴェージの森で結ばれ、ソビエト連邦崩壊を意味した1991年の合
意のオリジナルが国家アーカイブから消えてしまった。ベラルーシ最
高会議の元議長であるスタニスラフ・シュシケーヴィッチ氏が明らか
にした、AP通信が伝えた。シュシケーヴィッチ氏は回想録を執筆中
、文書がなくなっていることを発見したという。同氏の意見では文書
は盗まれたという。
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_08/104069315/

◇ガスプロムと中国石油天然気集団公司、地下ガス貯蔵施設建設を話
し合い
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_02/gasupuromu
-chuugokusekiyutennenkishuudan-chikagasu-chozoukensetsu/

◇プリモーリエ税関で「放射性」日本車2台、せき止められる
ウラジオストク港の税関で、日本からロシアに輸入されようとしてい
た自動車2台が入港を拒否され、特別隔離保管区に回送された。理由
は高い放射線濃度。金曜、極東税関局が伝えた。
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_08/houshasei-nihonsha/

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 ◆[編集長から]              片山通夫
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  中国や台湾、横浜の中華街、神戸の南京街などは今たけなわの春節を
迎えている。「春」なのである。
 春と聞くとなぜか心が浮き立つ。冬の厳しさから解放されるという気
分が先に立つ。何年か前、白川郷の茅葺きの家々を撮影したことがあっ
た。幸運にも、前日は飛騨高山では雪が降っていたが、翌日の白川郷で
は、晴れて最高のコンデション。茅葺きの屋根からは湯気が上がってい
て、春を感じさせる光景がそこここに展開していた。

 もちろん、春はまだ遠い。この稿を書いている土曜日は、北海道や東
北、北陸は激しい雪に見舞われているという話だ。しかし、ふと気がつ
くと春は確かに忍び寄ってきている。
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 発行     2013年2月12日   No.557
 編集・発行  609studio Michio Katayama
 発行     毎週火曜日  購読料無料
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