|
|
───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン 2013/1/8 No.552 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上 脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻 訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載！ ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」情報 Lapiz２０１２冬号好評発売中！ 詳しくは http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── FaceBookをはじめました。 http://www.facebook.com/#!/michio.katayama.5 ───────────────────────────────── 新刊書紹介 《タイトル》 《ふるさとはポイズンの島 ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと》 電子雑誌 Lapizで活躍中の渡辺幸重さんがこのほど上梓されました本 を紹介します。 渡辺幸重 (著), 島田興生 (写真) 価格： ￥ 1,575 発行 旬報社 《内容》 中部太平洋のマーシャル諸島で、アメリカは１９４６年から６７回の 原水爆実験を行いました。特に、１９５４年３月１ 日の水爆ブラボーは、広島に落とされた原爆の約１０００倍の威力を持 つという強大なものでした。 それは広く太平洋に大量の放射能をまき散らし、さんご礁の島々で平和 に暮らしていた多くの人びとを被ばくさせました。 その日、ロンゲラップ環礁では、胎児４人を含む８６人がその放射性 物質降下物を浴びました。しかも３日間何も知らされないまま放置され たのです。島外に避難して３年後、１９５７年にアメリカが安全宣言を 出し、島に帰ったものの、島にはまだ強い放射能が残っていました。そ れから２８年間、数百人が放射線を浴び、がんや白血病、甲状腺障害、 流産・死産、先天性の身体的・精神的障害に苦しまされたのです。 １９８５年、人びとは自分たちの判断で故郷の島を脱出しました。 “ポイズン（毒＝放射能）”に汚染された故郷を捨てなくてはならなか ったのです。 ◆主な目次 １）脱出 ２）メジャトでの暮らし ３）被ばくとの闘い ４）思いはふるさとへ ５）ふるさとの島ロンゲラップ ６）リーボムの想い ７）ジョン・アンジャイン村長の生涯 【解説】ビキニ水爆実験とロンゲラップの人びと ロンゲラップ1次被ばく者全リスト 旬報社ホームページ http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/808 ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」β版 ＊東日本大震災＊Portrait of Sakhalin＊自然遺産 屋久島 以上３点をＤＬマーケットにアップロードしました。 販売スタンドなど詳しくは下記へ。 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 【著書案内】 「追跡！あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太 への逆密航」を語る貴重な証言！！ 片山通夫 著 凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 定価 １９００円＋税 ───────────────────────────────── ◆現代時評「太平洋５００年と日米同盟」：井上脩身 ───────────────────────────────── 安倍晋三首相は、民主党政権下でぎくしゃくした日米同盟を強化する と表明した。オバマ大統領もこれに呼応する形で、日米関係を重視する姿 勢を示している。だが、押さえておかねばならないのは、アメリカという 国を作ったのは「荒くれ者」たちであることだ。ちょうど５００年前の歴 史をひもとくと、太平洋を挟む日本とアメリカの国民性が全く異なること がわかる。年の初めに当たって、日本人が欧米諸国よりもはるかに平和を 求める国民であることを再認識しなければならない。 イベリア半島の西に広がる大西洋。スペインでは「オセアノアトランテ ィコ」と呼ばれていた。アトランティコは「アトラスの」「アトラス山の 」という意味の形容詞。アトラスはギリシャ神話に登場する、天空を支え る巨人。アトラス山は北アフリカのモロッコからアルジェリアを貫く、４ １６５米のトゥブカール山を最高峰とする山脈だ。 地中海世界を築いたヨーロッパ人たちは、ジブラルタル海峡の外に広が る大海原を、「アトラスの巨人」か「アトラス山の高い峰々」のように恐 れたのであろう。大西洋は行く手を阻む巨大な壁であった。 コロンブスがアメリカ大陸に到達して21年後の1513年、スペイン人探検 家、バルボアがカスピ海側からパナマ地峡を探索。反対側に大海があるの を知り、「南の海」と名付けた。後にこの海洋を渡ったマゼランが、暴風 雨に見舞われなかったことから、「オセアノパシフィコ（穏やかな大洋） 」と名付けられた。西洋人たちは太平洋の未開の島々を次々に「パシフィ カール（平らげる）」し始めた。 大西洋に乗り出した探検家たちは当初、大西洋を循環する海流に乗り、 カリブ海の島々を経由しなければ、メキシコなどの新大陸に上陸できなか った。やがて２５０トン程度の船で直接、大西洋の荒波を横断し、北アメ リカに向かう命知らずの野心家が現れる。荒くれ者どもは銃を手に先住民 を蹴散らし、西へ、西へゴールドラッシュに走った。 アメリカ西海岸にまで到達した開拓者らの子孫は、太平洋をも我がもの にしようと考えだす。広島と長崎に原爆を落として20万人を殺戮し、ビキ ニ環礁で水爆実験を行って住民あっちを被曝させた。ベトナム戦争では、 ナパーム弾でジャングルを焼きった。彼らのやり口は何とも荒っぽい。荒 くれ者の血が流れているから、というべきだろう。 日米両国民の友好な関係が重要であることはいうまでもない。実際、草 の根的な市民同士の交流が盛んに行われており、一層の広がりが求められ る。だがそのことと、日米同盟の強化とは同意義ではない。アメリカの言 いなりになって軍備を増強、軍事国家になることは、東アジアの新たな火 種となる危険性をはらむ。日本人は穏やかな気質の「パシフィックピープ ル」である。「アトランティックな荒くれ者」にとは異なる、本質的に平 和な国民なのである。（フリーライター） ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版：届いておりません。 ───────────────────────────────── 訳者の家族に不幸がありました。申し訳ありませんが、しばらくご猶 予いただきたく。 ───────────────────────────────── ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>> 引用元 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ◇日本 ２０１２年過去最大の人口減 http://japanese.ruvr.ru/2013_01_03/100021141/ ◇日本の大学生が「人に優しい」自動車を考案 http://japanese.ruvr.ru/2013_01_03/99996998/ ◇日本で太陽光を吸収する布地開発 衣服で携帯電話の充電が可能に http://japanese.ruvr.ru/2013_01_03/99984379/ ◇日本 原子炉のうち5つに1つが安全基準満たさず 日本では原子炉およびサイトの安全性について、5つに1つが最低消防基準 を満たしていないことが分かった。福島原発事故をうけて稼動中の原子炉 を検査した委員会の結論として、フランス24が伝えた。 http://japanese.ruvr.ru/2013_01_02/nihon-genshiro-anzenkijun/ ◇安倍政権に突きつけられた最初の挑戦 日本は福島シンドロームの克服に乗り出した。安倍新政権はどうやら原発 拒否計画を見直す構えでいるようだ。これまでの民主党政権は福島第１原 発事故後に沸き起こった国民の原発拒否の声を聞かざるを得なかった。と ころが原発温存のロビー活動を行なう実業界は、原発を完全に停止すれば エネルギー価格の上昇は否めず、エネルギー供給の安定性に大きな脅威と なると危惧する。実業界の主張は、経済の活性化にストップがかかれば景 気後退から脱出できないという点にある。 http://japanese.ruvr.ru/2012_12_29/99658624/ ─────────────── ◇米雑誌「Foreign Policy」 最も影響力のある人物にプーチン大統領 http://japanese.ruvr.ru/2013_01_04/pu-chin-eikyokuryoku/ ◇ロシア Ｔ６２型戦車が退役 http://japanese.ruvr.ru/2013_01_03/99986730/ ◇プーチン ソチ五輪に関する投機を禁止 http://japanese.ruvr.ru/2013_01_03/99982711/ ◇子供たちに楽しい旅を贈る新年 ロシアの子供たちは今、冬休みだ。子供たちは冬休み、どのような場所 を訪れるのだろうか？ http://japanese.ruvr.ru/2013_01_03/100017711/ ◇多機能磁気カード、ロシアで発効始まる http://japanese.ruvr.ru/2013_01_01/99870367/ ─────────────── ◇上海 駐車場の屋根が崩壊 犠牲者出る http://japanese.ruvr.ru/2013_01_02/chuugoku-shanhai-yane-houkai/ ◇ベツレヘムのプーチン通りにロシア文化センター建設 http://japanese.ruvr.ru/2013_01_02/99955951/ ◇明かされたビン・ラディンの葬儀の模様 国際テロ組織アルカイダの元指導者で米特殊部隊によって殲滅されたウサ ーマ・ビン・ラディンは火葬されたのではなく、葬儀はイスラムの伝統に 則って行なわれた。ＡＰ通信が米海軍司令部報道官の文書を引用して伝え た。情報は情報公開の自由に関する法の枠内で得られたもの。 http://japanese.ruvr.ru/2012_11_22/bin-radin-sougi/ ◇米女子学生 大学新聞のセックス欄で世界的有名人に 米国カリフォルニア大学バークレー校の女子学生ナージャ・チョウさんは 、大学新聞のセックス欄ですっかり世界的有名人になった。彼女は、その 記事の中で、大学構内でセックスを楽しむのにベストな場所を実地に「探 究」したのだが、これが学内や米国内ばかりでなく、海を越えた外国でも 大評判となった。NEWSru Israelが伝えた。 http://japanese.ruvr.ru/2012_12_04/beikoku-joshigakusei-daigakukounai -de-sekkusubasho/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から] 片山通夫 ───────────────────────────────── 寒い日が続いています。お正月はいかがお過ごしでしたか？ 新聞・テレビのニュース面を見ていますと、何だか暗ーいニュースが多い ように思えるのは筆者だけかもしれません。 皆様にとって良い年でありますように！ 安倍政権の《経済政策》の掛け声が大きく、それに反応して、円が売ら れ株が値上がりしました。景気が良くなるのは結構な話ですが、３年半前 の民主党の轍を踏まないように、マニフェストもいい加減あやふやなもの を出した自民党です。《どうとでもとれる》マニフェストは、マニフェス トの態なしていないと思えるのですが。 また外交面で、中韓両国との関係改善に関しては、非常に難しい局面で す。こわもての安倍首相がどこまで両国と関係改善できるのか疑問です。 また、まだ２年足らずしか経っていないあの大震災の結果、壊れてしま った福島原発がまだ全く先が見えない中で、再稼働はおろか、新設にまで 言及する神経が理解できません。 経済も無論重要ですが、それ以前に国民の生活の向上が重要です。そう 考えると、福島県民は《国民ではない》ような扱いを、この政権から受け そうな気がしてなりません。 電力の大消費地に住む人々にとってはもう《過去のこと》でしかないの でしょうか。もしそうならあまりにも冷たいという気がします。 自戒を込めて・・・。 ───────────────────────────────── 発行 ２０１３年１月８日 No.５５２ 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.lapiz.bz 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html ◇禁・無断転載◇ ───────────────────────────────── |