メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.551 ◆現代時評「株価上昇!??」;片山通夫  2013/01/01


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 【609 Studio 】メール・マガジン 2013/1/1  No.551
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         あけましておめでとうございます。
   昨年はお世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。

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  フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上
 脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻
 訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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 《タイトル》
 《ふるさとはポイズンの島 ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと》
 
電子雑誌 Lapizで活躍中の渡辺幸重さんがこのほど上梓されました本
 を紹介します。
 
渡辺幸重 (著), 島田興生 (写真)
 価格: ¥ 1,575
 発行 旬報社
 
《内容》
  中部太平洋のマーシャル諸島で、アメリカは1946年から67回の
 原水爆実験を行いました。特に、1954年3月1
 日の水爆ブラボーは、広島に落とされた原爆の約1000倍の威力を持
 つという強大なものでした。
 それは広く太平洋に大量の放射能をまき散らし、さんご礁の島々で平和
 に暮らしていた多くの人びとを被ばくさせました。
 
 その日、ロンゲラップ環礁では、胎児4人を含む86人がその放射性
 物質降下物を浴びました。しかも3日間何も知らされないまま放置され
 たのです。島外に避難して3年後、1957年にアメリカが安全宣言を
 出し、島に帰ったものの、島にはまだ強い放射能が残っていました。そ
 れから28年間、数百人が放射線を浴び、がんや白血病、甲状腺障害、
 流産・死産、先天性の身体的・精神的障害に苦しまされたのです。
 
 1985年、人びとは自分たちの判断で故郷の島を脱出しました。
 “ポイズン(毒=放射能)”に汚染された故郷を捨てなくてはならなか
 ったのです。
 
◆主な目次
 1)脱出
 2)メジャトでの暮らし
 3)被ばくとの闘い
 4)思いはふるさとへ
 5)ふるさとの島ロンゲラップ
 6)リーボムの想い
 7)ジョン・アンジャイン村長の生涯
 【解説】ビキニ水爆実験とロンゲラップの人びと
 ロンゲラップ1次被ばく者全リスト
 
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 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太
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 ◆現代時評「株価上昇!??」;片山通夫
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 「東証:今年最高値で終了…大納会13年ぶり」と新聞の見出しが躍っ
た昨年の大納会だった。外国為替市場も10円ばかりの円安で推移して
いる。安倍首相は「政策を発表しただけで株は上がり、円が下がった」
と自画自賛した。
 が、はたして素直にこの株価上昇や円安は本物だろうか?

 まず、誰がこの株価上昇を支えているのかという疑問が残る。《東京
証券取引所が毎週まとめている「投資部門別株式売買状況」を見ると、
11月第2週以降、海外投資家だけが株を大きく買い越し、買った株が
売った株を上回って、国内の法人、個人が売り越した分を海外投資家が
埋めている状況》だと「しんぶん赤旗」は解説する。

 筆者は経済には疎いが、この「株価上昇」には、いささか疑問を感じ
る。安倍首相が自賛するほど経済は甘くないし、国内の状況は決して楽
観できない。そこで自民党政権お得意の《公共事業》だ。さぞかし、各
省庁と土木・建設業界はほくそ笑んでいることだろう。

 ただこの政策で《デフレ脱却》や《産業の空洞化》が図れるかといえ
ば、かなり疑問だ。なぜなら、中国をはじめとするアジア諸国への、我
が国の産業の移転シフトはすでにほぼ完了していると見るべきである。
安い賃金の国へ、安い電気料金の地域へ、そして優遇された税制の国へ
すでに移転は終わっていると見るべきだ。

 大阪の南部に毛織物の生産地があった。しかしその町はすでに壊滅的
な工場の閉鎖を余儀なくされている。筆者の知り合いがその地域に毛布
工場を持っている。無論幸いなことに、現在も操業中だ。しかし、知り
合いは言う。「うちも中国でほとんどを生産している」と。そうでなけ
ればやっていけないのだという。
 安い賃金、安い工賃を求めて、世界へ羽ばたくと言えばかっこいいの
だが、実際は、買いたたかれて、やむなく海外へ逃避するということだ
と自嘲的に話していた。

 今のようにグローバルな産業構造の中で、安倍首相が自賛するように
「政策を発表しただけで株は上がり、円が下がった」だけで、我が国の
経済は立ち直れるのか不思議だ。全くの門外漢である筆者でもそのよう
な疑問を強く持ってしまうのだが。
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 ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:届いておりません。
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   届き次第お届けします。
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 ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>>
          引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◇日本人男性、世界の最高齢者としてギネス入り
男性の世界最高齢者として12月28日、日本の木村次郎右衛門さん(
115歳)がギネスブックに登録された。同日、EFE通信が伝えた。
木村さんの記録は115歳と253日が過ぎた時点でギネスブックに登
録された。
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_29/99533296/

◇米海兵隊、2億2000万ドルの賠償を求めて東電を提訴
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_28/99563422/

◇日本 ロシアのトロール漁船の救助開始
 今朝、日本の救助隊が、事故を起こしたロシアのトロール漁船「アラ
ネット」号の曳行に取りかかった。函館港には、30日朝に到着の予定。
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_28/nihon-roshia-no
-torourugyosen-kyuujo-kaishi/

◇ロシア上院 ビザに関する露日協定を批准
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_26/99317218/

◇プーチン大統領教書演説:資源依存脱却と東への転換
 http://japanese.ruvr.ru/2012_12_12/97845233/

◇北朝鮮で核実験が準備されている
北朝鮮の技師らはハムゲン・プクトのプンゲリ核実験場で地下核実験を
行う準備を整えつつある。ウェブサイト「38 North」でジョン・ホプキ
ンス大米韓研究所の専門家らが述べた。
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_28/kitachousen-kakujikken-junbi-dekita/
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 ◆[編集長から]              片山通夫
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  あけましておめでとうございます。穏やかなお正月をお迎えになった
こととお喜び申し上げます。

 この3月で、あの大震災からまる2年を迎えます。フクシマの現状は
一向に改善していない模様です。そんな危機的な状況の中で、安倍政権
は「再稼働」や「新設」に言及しています。

 考えてみれば自民党が70年代から日本中に54基もの原発を造って
きた政権党でした。その反省もないままに、再稼働や新設をぶち上げる
という厚かましさに唖然としています。

 この政権をしっかりと今年は《監視》する必要があると筆者自身は感
じています。読者の皆様もしっかりと…。
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 発行     2013年1月1日   No.551
 編集・発行  609studio Michio Katayama
 発行     毎週火曜日  購読料無料
 
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