メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.549 ◆現代時評「民意という魔物」:片山通夫  2012/12/18


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【609 Studio 】メール・マガジン 2011/12/18  No.549
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 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上
脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻
訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評「民意という魔物」:片山通夫
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 16日、年末選挙の結果が出た。周知の通り自民党の勝利で終わった。
国民は自民党の公約である「憲法改正」「国防軍改変」を選んだ。自民
290超で維新含め改憲派が3分の2を占めた。果たして国民はこれら
の政策を本当に支持したのか。我々は本当に《戦前に回帰》するような
政治を、日本を望んでいるのか。この問題は今後様々な形で各人が意思
表示をされると考えられるのでここでは述べない。

 いまひとつ、筆者が腑に落ちないのは「反原発」を標榜する政党の伸
び悩みである。いや《壊滅》状態であると言いなおしたい。東京新聞(
17日朝刊)によると、60%の国民が原発ゼロを望んでいたという。
(脱原発の世論6割、しかし当選者3割という結果だそうだ)この世論
と選挙結果とのかい離は何だったのだろう。

 世論(=国民の意思)が、少なくとも原発問題に関しては選挙結果と
連動していない。選挙制度の欠陥ともいえる。無論原発ゼロ政策だけで
、日本の国を動かすことができないことは明白だ。しかし、あの大震災
と東京電力の原発事故の《教訓》は全く生きていないという結果に唖然
とするばかりである。
 
 国際的にも我が国のこの選挙で示された《民意》は不可解の映るので
はないか。《よく見せよう》とは思わないが、あの福島の悲劇を経験し
た我が国の初めての選挙で《原発ゼロ》を成し遂げられなかった《選挙
で示された民意》は全く信じがたい結果だと言える。

《選挙という民意は魔物》だとしか思えない。
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2012年12月14日号
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波研究センター開館

 今月14日、ユジノサハリンスク市に「全ロシア怪物波科学研究セン
ター」が開館する。静かな海面に急に30m以上も起き上がる激しい波
―怪物波。最近、この現象は海流と反対側から吹く風と不規則な波のせ
いで作られるものであることが明らかになった。同センターは事故予告
及び防止などのための研究を専門的に行う。

ツリー点火式

 今年の「州政府ツリー」は勝利の広場ではなくサフインセンター前に
立つ。今年のツリーは技術的に複雑な特殊照明設備を備えたものである
だめに、モスクワから専門家が来て手伝う。点火式は15日夕方6時に
行われる。

多民族子供達の年末パーティー

 今月16日、サハリン韓人文化センターで多様な民族出身の子供達を
招待して年末パーティーを行う。ここには州及び市政府関係者、州移民
局関係者らが一緒に参加する。民族舞踊指導や演劇、民族料理試食会な
ど多彩なプログラムが用意されている。

スキー場オープン

 ユジノサハリンスク市のスキー場がシーズンを迎えた。12月13日
からスキー場は休み無しで午前9時から午後9時まで営業する。

ソチ冬季オリンピックのボランティア募集中

 12月5日―国際自願奉仕者の日。この日、2014年ソチ冬季オリ
ンピック組織委員会が大会ボランティア募集を来年3月1日で締め切る
と発表した。現在、サハリン住民68人を含め全国から14万人以上が
申し込んでおり、ボランティアの8割は既に決まった。この冬期間中に
5千人がテスト競技で実習を行う。

孤児への贈り物

 12月20日から3日間、孤児たちのための「玩具や学用品の集め」
イベントを実施する。アレクサンドル・ネフスキー教団はユジノサハリ
ンスク市レーニン広場にあるツリーの下で3日間、午後1時〜3時まで
玩具、本、スポーツ用品、学用品などを集める。ユジノサハリンスク市
では2008年から行っているが、コルサコフとホルムスク市でも今年
から同事業を行う。今年、子供達が最も希望の多いプレゼントはスキー
とスケートだという。

博物館設立116周年

 サハリン初の博物館は1896年12月6日、アレクサンドロフスキ
ー・ポストで開館した。州郷土博物館はこの日を記念して20世紀のサ
ハリンとクリルの写真を募集するイベントを行い、さる6日、その中の
47点を展示した。タチアナ・ロオン館長は「要請があれば地方巡回写
真展を開催することもできる」と伝えながら、当博物館がコルサコフ市
にある旧日本銀行を入手しており、どのような博物館にするかはまだ決
めていないと明らかにした。

サハリン韓人サイトオープン

 モスクワのサハリン韓人会運営委員金・テイクさん(60歳)が最近
、サハリン韓人サイトを作って運営している。www.mobsk.ruは各地に散
らばっているサハリン韓人間の情報交換や交流、同胞社会の問題解決案
の模索、次世代の民族教育などに役立つために立ち上げたと金さんはい
う。
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◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>>
         引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◇敦賀原発、廃炉の可能性
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_12/tsuruga-hairo/

◇日本 衆議院選挙 野党が勝利
日本の衆議院選挙は16日、投開票され、自由民主党が過半数を獲得し
、およそ3年ぶりに政権を奪還した。2006−2007年に首相を務
めた自民党の安倍晋三総裁が、首相に就任する見込み。
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_17/98253015/

◇安倍次期首相 ロシアとの領土問題解決を目指す意向
日曜日に行われた衆議院選挙で大勝し、近く新しい首相となる自由民主
党の安倍晋三総裁は、ロシアとの関係素改善し、領土問題を解決したい
と述べた。
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_17/nihon-roshia-kankei-kuriru/

◇北クリル南東沖で地震 M4,7
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_17/kuriru-jishin/

◇日本 福島に原子力災害に備えたセンター設立
日本政府は、福島県に原子力災害に備えた「IAEA緊急時対応能力研
修センター」を設立する。福島県で開かれた原子力の安全に関する会議
で、これに関する覚書が締結された。
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_16/98244430/
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◆[編集長から]              片山通夫
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 ツイッターやフェイスブックなどで喧伝されているように《右傾化》
の道を我が国は歩むようになったのか、自民党の大勝利と維新の会の躍
進が顕著な総選挙だった。

 民主党政権のふがいなさが、なぜ直ちに自民党の勝利に結びつくのか
これも不思議な現象だ。
 不景気、閉塞感が我が国に蔓延している。その結果、《右傾》に票が
集まるという現象。かなり危ない現象であると思うのだが。
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発行     2012年12月18日   No.549
編集・発行  609studio Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料

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