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───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン 2011/11/13 No.544 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上 脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻 訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載！ ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」情報 Lapiz２０１２冬号は１２月１日発行です！ 詳しくは http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── FaceBookをはじめました。 http://www.facebook.com/#!/michio.katayama.5 ───────────────────────────────── １人のフリージャーナリストがフクシマで見たものは何か？ フリージャーナリスト渡辺幸重氏が精力的にフクシマを取材！ http://blogs.yahoo.co.jp/yaku_no_shima/ http://www.youtube.com/daraku02/ ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」β版 ＊東日本大震災＊Portrait of Sakhalin＊自然遺産 屋久島 以上３点をＤＬマーケットにアップロードしました。 販売スタンドなど詳しくは下記へ。 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 【著書案内】 「追跡！あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太 への逆密航」を語る貴重な証言！！ 片山通夫 著 凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 定価 １９００円＋税 ───────────────────────────────── ◆現代時評「荒瀬ダムと八ッ場ダム」：井上脩身 ───────────────────────────────── 熊本県の球磨川に築かれた荒瀬ダムの撤去作業が10月から本格的に始 まった。「脱ダム」の声の高まりの中、昔の清流に戻そうとの大型ダム 初の試みだ。だが、この一方で、民主党政権はいったん中止を決めた群 馬県の八ツ場ダムについて昨年12月、建設続行を決定、工事が着々と進 められている。本当に建設は妥当といえるのか。政・官・財の「河川ム ラ」メンバーではない研究者らによる調査が求められる。 荒瀬ダムは熊本県が１９５５年に建設した発電専用ダム。高さ２５メ ートル、幅２１０メートル、総貯水量１０１３万７千立方メートル。流 れをせき止める以上、泥土などの堆積物がダム湖にたまるのは避けられ ない。同ダムの泥土は０７年３月時点で、９万６千立法メートル（１０ トントラック約１万６千台分）にのぼった。 ダム建設前は毎年数千万匹ともいわれるアユが遡上したが、こうした 環境の悪化により漁獲量が激減。地元の要請を受け、０２年、潮谷義子 前知事が撤去方針を打ち出した。コストがかかるとして蒲島郁夫知事は 方針を撤回したが、１０年、撤去を決めた。１８年春に撤去が完了する 予定。（１０月２９日付毎日新聞） 一方の八ッ場ダム。利根川支流の吾妻川上流に建設計画が持ち上がっ たのは１９５２年。総事業費２１１０億円（０４年、４６００億円に増 額）。高さ１３１メートル、総貯水量１億７５０万立法メートルの巨大 ダム。建設予定地は「耶馬渓をもしのぐ」と言われる「名勝吾妻峡」。 ７３年、ダム位置を６００メートル上流に変更したが、若山牧水が「 うづまける白渦見ゆれ落ち合へる落葉の山の荒岩の蔭に」と詠んだ景勝 の地は、ダムの出現で台無しになる。川原湯温泉の旅館街もダム湖に沈 む。 「コンクリートから人へ」とうたいあげて政権の座についた民主党。 ０９年９月、前原誠司・国土交通大臣はさっそく、マニフェスト通り、 八ッ場ダム中止を宣言。これに対し、群馬県をはじめ地元自治体の責任 者や、ダム湖畔に移転を決めていた旅館業者らが猛反発。こうした中、 野田佳彦首相は国交相に建設省河川局出身の前田武志氏を選任。これで 中止撤回が決まったのも同然に。実際、前田国交相は昨年１２月、国交 相政務三役会議でダム建設続行を決定し、閣議で報告した 。 群馬県選出の民主党議員だった中島政希氏はこの決定に失望して離党 。今年１０月、同ダムをめぐる一連の動きをまとめ「崩壊マニフェスト ――八ッ場ダムと民主党の凋落」（平凡社）を上梓。その中で中島氏は 「八ッ場ダム周辺は地滑りが多く、堆砂で予想より早く機能を失う恐れ がある」とし「ダムによらない治水利水思想の確立」を訴える。荒瀬ダ ム撤去の現実をみると、野田首相は中島氏の意見を無視すべきでなかっ た。だが野田首相は、党内の声よりも、ダムで巨大な利益を得る団体関 係者の声の方に耳を傾けたのである。 （フリージャーナリスト） ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版：２０１２年１１月９日号 ───────────────────────────────── 連邦議会でサハリンを紹介 今月１２〜１６日まで連邦議会でサハリン州を紹介する活動が行われ る。州知事が率いる代表団は地元の観光地の他、進行中のプロジェクト や展望などついて展示会をはじめ、水産業やスポーツ、運輸委員会に参 加して発言する機会を得る。特にスポーツ委員会では２０１８年韓国ピ ョンチャンで開催される冬季オリンピック準備練習をサハリンで行う問 題について議論するとのこと。 麻薬中毒治療センター建設 サハリン州当局によると、２０１５年受容人員２７０人規模の麻薬中 毒者の治療を専門的に行う医療機関が建設される。２０１３年内に設計 を終え、２０１４年から２年間に渡って建築するとのこと。建設工事費 ９千８百万ルーブルは予算に組み込まれた。敷地は未定。現在は患者を 大陸へ（主にアムール州）送っている状態。 モスクワでスキー場紹介 先週末、モスクワで開催された第１９回国際スキー博覧会にサハリン 州も参加し、「ゴルヌイ・ヴォズドフ」スキー場の紹介した。４日間５ ００人余が展示場を訪ね、１００人ほどが高い関心を示した。関係者ら は「冬は航空券が安くなるのでロシア中央からスキー場利用客を呼ぶこ とが可能だ」と考えている。 韓人代表チーム優勝 さる４日、ロシア国民団結の日を迎えて、サハリン住民親善サッカ大 会が開かれた。１０チームが参加したが、その殆どが民族別チームだっ た。そこで韓人代表チームが優勝した。 ２０１３年大学入学説明会 さる２日、ユジノサハリンスク市就業センターが主催する「２０１３ 年、大学説明会」が開かれた。州内１３の大学と専門学校が参加し、４ 時間に渡って高校生を対象に説明を行った。説明会は今年で３回目。 空港で泥棒を逮捕 サハリン州内務局によると、１０月３１日ユジノサハリンスク空港で 離陸直前に青年泥棒を逮捕した。発表によると、ユジノサハリンスク市 に住む２１歳の女性がウラジオストクから来た青年にアパートの一部屋 を貸した。数日後の２７日、彼は家に帰ると言った。（その家で盗んだ ２台のノートブックパソコンをお土産に持って）。女性が警察に申告し た当日逮捕されたが、１台は質屋へ売って、持っていたのは１台だけだ った。 韓国語を習う子供達 １０月２４日、ドリンスクの幼稚園で「ハングルの日」を記念する催 しがあった。数年間、韓国語や歌、遊びを習っている子供達。この日、 韓国教育院長と東北亜青年協議会代表団が訪ね、一緒になって民族伝統 ゲームをするなどして子供達を励ました。 ───────────────────────────────── ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>> 引用元 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ◇局外中立の中の日米安保条約 http://japanese.ruvr.ru/2012_11_10/94167404/ ◇シリア政府、次回東京で行われる「シリアの友人」会合開催決定を日 本が見直すよう願う http://japanese.ruvr.ru/2012_11_10/shiriaseifu-shiria-no- tomodachi-kaigoukaisaikettei-nihon-ga-minaosuyou/ ◇モスクワ郊外はトヨタ工場に反対 木曜、モスクワの日本大使館周辺で、当局届出済みのフラッシュモブが 行われた。フラッシュモブの参加者らは、モスクワ州クリンスク地区に トヨタが廃車再利用工場を建設するという計画に抗議した。 http://japanese.ruvr.ru/2012_11_08/93970697/ ◇露日関係、発展か、悪化か、それとも新たな関係性構築？ 12月に予定されていた野田佳彦首相のロシア訪問が来年に持ち越しにな ったことが、今朝（8日）明らかになった。 http://japanese.ruvr.ru/2012_11_08/93969273/ ◇シャープ製スマートフォン、11月19日にロシアで発売 http://japanese.ruvr.ru/2012_11_08/93954417/ ◇HuLuにアクセスして最新ロシア映画１２本を楽しもう！ http://japanese.ruvr.ru/2012_11_08/93869878/ ◇核抑止、世界には新たな支柱が必要 http://japanese.ruvr.ru/2012_11_10/roshia-beikoku-kakuyokushi -aratana-shichuu/ 核抑止は戦略的安定の礎石であり続けるだろう。だが冷戦時代に作られ た現在の安全構造は新たな脅威に直面するなかで瓦解し始めている。モ スクワで実施された国際会議「２１世紀における核兵器と世界の安全」 では刻々と変化する世界における新たな道の模索が話し合われた。 http://japanese.ruvr.ru/2012_11_10/roshia-beikoku-kakuyokushi-aratana-shichuu/ ◇プーチン：ロシア社会はホロコースト、またナチズムと戦って死んだ ユダヤの民らを決して忘れない http://japanese.ruvr.ru/2012_11_08/93971827/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から] 片山通夫 ───────────────────────────────── 国民の生活が第一の小沢一郎代表に対し、東京地裁判決に続いて東京 高裁が無罪判決を出した（毎日新聞など）。 マスコミなどは今になって「検察審議会の再起訴」に疑問を呈してい る。知人の記者は判決前から「あれは無理（無罪）だ」と言っていた。 一体何がマスコミは「小沢バッシング」や「無視」を続けてきたのか。 民主党を離れた時も、実に冷ややかな論調だった。橋下大阪市長の一挙 手一投足にはつぶさに報道しているのにである。 この小沢氏の事件に関して、筆者が思い出したのは新党大地の鈴木宗 男氏の一連の事件である。何か「国策」事件っぽい。官僚の手に負えな い政治家を葬り去る手段としての「事件化」のにおいを感じるのは筆者 だけか？ お断りしておくが決して両氏を支持しているわけではない。 けれど・・である。 ───────────────────────────────── 発行 ２０１２年１１月１３日 No.５４４ 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.lapiz.bz 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html ◇禁・無断転載◇ ───────────────────────────────── |