メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.533 ◆現代時評「どうなる一票の格差」  2012/09/04


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【609 Studio 】メール・マガジン 2011/9/4  No.533
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 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上
脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻
訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評「どうなる一票の格差」:井上脩身
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 民主党が提出した衆院制度改革関連法案が9月28日、衆院本会議
で可決、参院に送付された。野党が多数を占める参院で否決されるの
は必至。民主党は「一票の格差」の是正ができないことを理由に解散
を先延ばしするはらだ。野党は格差是正を後回しして、一刻も早い解
散に持ち込む魂胆。国会は「一票の格差」問題を真剣に考える場では
ないようである。

 最高裁大法廷は11年3月、民主党が圧勝した09年8月の衆院選
に際しての「一票の格差」訴訟で、最大格差が2.3倍に達している
点を重大視し、「違憲状態」の判断を下した。最大の争点となった「
1人別枠方式」について、「格差の主な原因で合理性がない」と断じ
た。

 判決を受けて、山梨、福井、徳島、高知、佐賀各県の小選挙区定数
を1減らす「0増5減」案が浮上。加えて民主党は衆院制度改革関連
法案の中に「比例代表定数の40削減」などを盛り込んだ。0増5減
のみの法案を提出した自民党だけでなく、比例定数の削減案に反発し
ている他の野党もこぞって同法案には反対している。

 選挙制度改革の問題点は2つある。一票の格差の是非と、比例定数
削減の是非である。
 私的なことで恐縮だが、私が住む兵庫県南部の郡部は北部の日本海
岸と同じ選挙区だ。私の町は大阪のベッドタウンに位置し、警察や税
務など行政面では阪神間に属する。一方、山陰の町村は農林漁業が主
な産業。町の成りたちや住民意識は全く異なる。中選挙区制時代、阪
神間の各市と同じ選挙区に入っていたが、小選挙区制導入とともに、
有権者数合わせのため、北部地域に編入された。

 「一票の格差」を生みださないため、人口が変動するたび、地理的
、歴史的、さらに社会的、行政的要因まで無視した選挙区にせざるを
得なくなる。画一的な「数のうえの平等」は、果たして「法の下の平
等」の精神と合致しているのだろうか。単なる数合わせの「0増5減
」でなく、小選挙区制の是非まで踏み込んだ格差是正をするべきでは
ないだろうか。

 大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は衆院定数を480から240
に半減するよう提案している。消費増税に際し、「国会議員も身を切
れ」との声が強まっており、削減案は国民に受ける。だが、比例区の
定数が大幅に減れば小政党は姿を消す。国民のニーズはさまざまだ。
その声を国会に反映させる道が閉ざされ、逆にファシズムへの道へと
つながる恐れがある。

 こうした議論が国会で十分なされないまま、数合わせだけの(ある
いはそれもしない)場当たり的「近いうち選挙」がいずれ行われるこ
とだけは確かである。(フリーライター)
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版の翻訳者が夏季休暇に入りますので、
 8月は翻訳版をお届けできませんので、ご了承ください。
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◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>>
         引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◆露外相「日本との関係は平和条約が無くても発展しうる」
 1日セルゲイ・ラヴロフ外相は、毎年恒例のモスクワ国際関係大学の
学生及び教師達の会合で講演し「第二次世界大戦の結果、日本との間に
は平和条約がないが、そのことは日本政府との関係を妨げるものではな
い」と述べた。
http://japanese.ruvr.ru/2012_09_01/ro-gaishou-ravurofu-nihon-heiwa-jouyaku/

◆ロシア 子供を危険な情報から守る措置をマスコミに義務づけ
 ロシア中の学校で新学期が始まった1日から、ロシアのテレビラジオ
放送、そして新聞雑誌、ミニコミ誌はすべて、年齢的な原則に従って自
分達の番組や記事の「分類化」に着手しなければならなくなった。
http://japanese.ruvr.ru/2012_09_01/roshia-masukomi-kodomo-houritsu/

◆シリア在野勢力政府に対する仏の立場はジュネーブ合意に矛盾
http://japanese.ruvr.ru/2012_08_31/shiria-zaiyaseiryokuseifu-
furansu-no-tachiba-juneebugoui-ni-mujun/

◆ロシア、「東」に照準合わせる
 9月初めにウラジオストクで開幕するAPECフォーラムを、ロシア
の対外貿易における軸足を「東」に移す契機としなければならない。サ
ミットを前にモスクワで行われたブリーフィングにおいて、イーゴリ・
シュワロフ第一副首相が述べた。
http://japanese.ruvr.ru/2012_08_29/roshia-higashi-shoujun-awaseru/

◆モスクワ、輸送用回廊の敷設を北京に打診
 ロシアは中国に、西欧にいたる輸送用回廊を建設することを提案した。
ロシア運輸省のマクシム・ソコロフ大臣によると、こうした問題が現在
、ノヴォシビルスクで開かれている両国代表の会議においてロシアおよ
び中国の専門家に検討されている。
http://japanese.ruvr.ru/2012_08_31/mosukuwa-roshia-chuugoku-yusouyoukairou-fusetsu/

◆日朝協議 交渉継続で合意
http://japanese.ruvr.ru/2012_08_31/nihon-kitachousen-kyougi-koushou-keizoku/
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◆[編集長から]              片山通夫
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 季刊雑誌Lapiz秋号が発売になりました。

【本号の見どころ】
「TPPを斬る」「石炭エネルギーの現場」

【雑誌紹介】
特集1「TPPを斬る!」では、原井一郎氏が喜界島のサトウキビ?農家の
実情を報告。井上脩身編集長は、JA大阪中央会を取材。三室勇氏は、
大阪府保険医協会理事長を取材し?、医療現場に与える影響を分析。フ
ードライター大宮あゆみさんが?運営する有機野菜販売「グリーンハン
ズ」を報告。

また、シリーズとなった「原発を考える」では、渡辺幸重氏が除染作業
の状況、川瀬俊治氏が韓国の原発事情を報告。

特集2「石炭エネルギーの現場」では、国内で今も残る炭鉱を取材?。片
山通夫氏がサハリンの石炭エネルギー事情もあわせて掲載。

その他、渋谷の由来や越前和紙職人、矢掛本陣など盛りだくさん。

 ぜひご覧ください。
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発行     2012年9月4日   No.533
編集・発行  609studio Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
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