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───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン 2011/7/10 No.526 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上 脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻 訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載! ───────────────────────────────── お知らせ 次週7月17日号は休刊させていただきます。 ───────────────────────────────── 1人のフリージャーナリストがフクシマで見たものは何か? フリージャーナリスト渡辺幸重氏が精力的にフクシマを取材! http://blogs.yahoo.co.jp/yaku_no_shima/ http://www.youtube.com/daraku02/ ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Lapiz」情報 夏号6月1日発売中!! 詳しくは http://www.lapiz.bz ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Lapiz」β版 *東日本大震災*Portrait of Sakhalin*自然遺産 屋久島 以上3点をDLマーケットにアップロードしました。 また創刊準備号の予告をホームページに掲載しました。 販売スタンドなど詳しくは下記へ。 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 【著書案内】 「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太 への逆密航」を語る貴重な証言!! 片山通夫 著 凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 定価 1900円+税 ───────────────────────────────── ◆現代時評「安全保障のための原子力か」: 井上脩身 ───────────────────────────────── 原子力行政の憲法ともいうべき原子力基本法に「我が国の安全保障に 資する」との文言が付け加えられた。消費税増税法案の修正案が3党で 合意された陰で、秘かに変更されていたのである。自民党の提案者は核 武装の意図を否定したが、ならばなぜこのような文言を入れる必要があ るのか。背後に「核武装安全神話」が透けて見える。 問題の法律は「原子力規制委員会設置法」といい、原子力の安全規制 の一元化を図ることを目的に制定された。環境省に設置される規制委は 5人の合議制で、緊急時には委員長が単独でベントなどの任命権を持つ ことなどが定められた。 6月15日に3党合意を経て法案が国会に提出され、20日、可決成 立した。この付則に盛り込まれたのが基本法の改訂条項である。当初の 政府案にはなかったが、3党の協議で、議員立法で成立を図ることにな り、自民党の主張で書き加えられた(6月23日付毎日新聞社説)という。 法案成立当日の参院環境委員会で、民主党の議員が「狙いは核武装か 」とただしたことから明るみに出て、東京新聞が21日付朝刊で「原子力 憲法 こっそり変更/軍事利用の懸念も」と報じた。 原子力基本法は、2条で、原子力の研究、開発及び利用は平和目的に 限り、民主、自主、公開の3原則に基づいて進める、と基本方針を定め ている。この2条に第2項を加え、「安全保障に資することを目的とし て」と付け足されたのである。要するに、平和のためよりも安全保障の ために原子力は開発され、利用されるというわけだ。 日本は「平和利用」の名のもとに原発政策を展開してきた。しかし民 主、自主、公開とは名ばかりで、原子力ムラの研究者、官僚、自民党政 治家と電力会社が一体となり、国民の目に触れない水面下で原発立地を 推し進めてきた。その結果が福島事故である。反省をするどころか、原 発に「安全保障」という役割を持ちこもうとはいかなる料簡であろうか。 原子力開発が核開発につながるのではないか、と当初から指摘されて きた。「非核3原則」を堅持する我が国としてはあり得ない、と政府は 述べてきたが、一方で「わが国の平和が保たれているのは、アメリカの 核の傘の下にあるから」と、核の抑止力を信奉する保守政治家は少なく ない。自主防衛論議が高まるの中、自主的核保持への強い願望が底流に あることがはしなくも現れた、と見るべきだろう。 ある意味で大飯原発の再稼働以上に問題がある「原子力の安全保障」 である。消費税増税法案の成立のため、自民党のいうがままになった野 田政権の罪は重い。(フリーライター) ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2012年7月6日号 ───────────────────────────────── 首相サハリン訪問 さる3日、D・メドヴェジェフ首相が極東地域出張後、サハリンを訪 ねた。首相はサハリン及びクリル地域の社会経済発展を高く評価した上 今後も発展を続けるであろうと期待を示した。州知事は発電所の現代化 、サハリンと大陸間の橋建設、そしてサハリン州の経済特別地域指定問 題などを提案し、首相はこれについて理解を示した。イエジナ・ロシア 党代表との面談、サハリン州立を病院視察後、クナシリ島を訪ねた。 釜山市長サハリン訪問 サハリン州知事の招待で許・ナムシク釜山市長をはじめ、同市代表団 が7月1日サハリンを訪れた。両者の代表らは釜山市で結んだ協定書の 内容を再確認した上、深い交流を再び約束した。代表団はサハリン韓人 代表らと会って同胞社会の現状を把握するほか、コルサコフの望郷の丘 を訪ねた。 漁獲シーズン到来 サハリン州水産局によると、7月2日、サハリン東部海岸へマスの群 れが上がってきた。ポロナイスクとスミルヌイフ区域で漁獲を始め、現 在1,500トンが獲れた。また、カレイは目標量の101%を既に達 成、1801トンを獲った。 樺太時代の記念碑発見 さる6月27日、ユジノサハリンスク市ゴーリキー通りの下水道管設 置中、樺太時代の記念碑を発見。詳しい情報はアエスTVサイトで。 試験場で不正行為 中学生或いは高校生が卒業試験や国家能力評価試験の際、不正行為で 試験所から退場命令を受けたり、卒業が取消されるなどの処罰を受けて いる。携帯で、又はカニングなどの不正行為で摘発された学生は12人。 不法医療行為 最近、ユジノサハリンスク市で4人の中国人が許可なく市民らの歯を 治療して摘発された。調査によると4人は今年4月に滞在期間1カ月の 観光ビザで入国して不法滞在、不法医療行為を行った。4人は移民管理 局で処分を待っている状態。 サハリンから70人の不法移民者追放 関係当局によると、今年に入ってサハリン州から追放された不法移民 者数は70人。先月28日にもドリンスクとウゴレゴルスク区域に居住 していた4人の中国人が追放された。違反者の多数が中国、ウズベキス タン、キルギス、タジキスタン、アルメニア、ベトナム国籍の人たち。 追放されると5年間は入国禁止。 ───────────────────────────────── ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>> 引用元 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ◆ロシア外務省 日本海での「スタル」号遭難を注視 http://japanese.ruvr.ru/2012_07_07/80653823/ ◆日本 東シナ海の尖閣諸島 国有化検討 日本、中国、台湾の間で領土問題となっている尖閣諸島について、日 本は購入を検討している。7日、野田佳彦首相が明らかにした。 http://japanese.ruvr.ru/2012_07_07/nihon-sentaku-shotou-kokuyuuka/ ◆日本に原子力ルネサンスは訪れるか? 日本では国内の全原発が停止されてから約2ヵ月後、原子力発電が再 開された。 http://japanese.ruvr.ru/2012_07_06/80541424/ ◆福島第一原発事故は人災 2011年3月に起こった福島第一原子力発電所の事故は、人的要因 による災害だった。 http://japanese.ruvr.ru/2012_07_05/fukushima-genpatsu-jiko-jinsai/ ◆メドヴェージェフ首相はクリル諸島を渡さない http://japanese.ruvr.ru/2012_07_03/medove-jiefu-shushou-ha-kuriru-shotou-wo-watasanai/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から] 片山通夫 ───────────────────────────────── 共同通信が「NYから官邸前デモに連帯」というニュースを7日伝えた。 http://www.47news.jp/photo/456474.php たった一行の写真ニュースだが、それなりの重みがある。雨の中、何 万人もの人々が首相官邸を取り巻き、原発の再稼働反対を訴えた。その デモは組織された政党色のないデモだった。もちろんツイッターなどで 呼びかけ、参加者が新たな参加者を呼ぶという自然発生的なデモだった。 これまでまともに取り上げなかった大手マスコミも、遂に取り上げ始 めた。まるでアラブの春のデモのような様相を帯てきたような感がする。 まだまだ、政権を揺るがすという状況には至っていない。しかし海外 のメディアが取り上げ始めた為か、先週金曜日のデモに関して、国内の メディアもようやく目が覚めた?ように書き出したというわけだ。 デモは毎週金曜日の行われる。ここらで我々も「頼りになりそうもな い民主党政権を見限って」デモに参加することにしたいものだ。 セクト、政党、思想など面倒なものはいらない。ただ「第二のフクシ マ」を作ってはならないという一念で十分だ。 ───────────────────────────────── 発行 2012年7月10日 No.526 編集・発行 609studio Michio Katayama 発行 毎週火曜日 購読料無料 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020願うのもの contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.lapiz.bz 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html ◇禁・無断転載◇ ───────────────────────────────── |