メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.524 ◆現代時評「民主党の自民党化」  2012/06/26


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【609 Studio 】メール・マガジン 2011/6/26  No.524
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 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上
脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻
訳版、ロシアやサハリンの話題編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評「民主党の自民党化」:井上脩身
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 民主、自民、公明の3党は15日、税と社会保障の一体改革関連法案の
修正協議が合意に達し、消費増税が成立する見通しとなった。消費税率
は現行の5%から、14年4月に8%、15年10月には10%に引き上
げられる。野田首相が「政治生命を賭ける」として、自民党に譲歩に譲
歩を重ねた消費増税案。そのプロセスは、自民党に擦り寄る民主党の弱
腰姿勢を国民に印象づけるものだった。
 一体改革関連法案のうち年金・子育て法案の政府案は大きく修正、ま
たは反故にされた。非正規労働者の厚生年金加入要件は、月収7、8万
円以上から月収8,8万円以上へと後退。加えてマニフェストにうたわ
れた子育て支援政策の柱である「総合こども園」の創設も民主党は取り
下げた。
 厚生労働省が所管する保育所と文部科学省が所管する幼稚園は、一方
は児童福祉として、他方は幼児教育として運営されている。縦割り行政
の弊害が指摘され「幼保一元化」は長年のテーマだった。06年、「認
定こども園」関係法が施行されたが、幼保連携型の認定こども園が10
年4月現在で241件にとどまっており、「一元化には不十分」との声
がある。
 この一方で、大都市圏を中心に保育所に入れない待機児童が増え続け
ている。女性の労働形態が多様化するなか、女性が働きながら安心して
子どもを産み、育てることができる環境を整えることは喫緊の課題だ。
こうした要望を背景に打ち出されたのが、幼稚園と保育所の機能を併せ
持つ「総合こども園」構想。だがあっさり取り下げたところをみると、
民主党党は真剣に取り組むつもりはなかったと疑われてもやむをえまい。
そもそも消費増税は自民党が先行して掲げた方針である。野田首相が「
国の膨大な借金を将来のつけに回していいのか」と拳を振り上げたとこ
ろで、消費増税を進めること自体、自民党の追随にほかならない。
 野田首相は6月8日、大飯原発再起動を表明、再稼働が決まった。首
相は「夏場限定の稼働では国民生活は守れない」と、長期的運転である
ことを明言したが、菅政権時代に掲げた脱原発依存を基本に置くならば
、再稼働をせざるを得ないと判断したとしても、「国民の安全のため、
脱原発依存を進める」と明言すべきであった。だが、「40年廃炉」方
針すら揺らいでおり、野田政権は自民党の原発推進政策を首相は引き継
ぐ構えのようである。
「コンクリートから人へ」を旗印に、鳩山政権時代、八ツ場ダムの工事
中止を決めながら、一転、再開を容認したことは記憶に新しい。支持率
が低迷する民主党。政権にしがみつくため、なりふり構わず自民党化し
ている。
                        (フリーライター)
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:届いておりません。
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 届き次第、お届けします。
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◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本」>>>
         引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◆大飯原発で再び警報
再稼動に向けて準備が進む日本の大飯原発で24日にかけての深夜、再
び警報が鳴った。関西電力が伝えた。
http://japanese.ruvr.ru/2012_06_24/ooi-genpatsu-futatabi-keihou/

◆京都で出土のガラス玉 古代ローマ製か!?
京都の古墳で1988年に発見されたガラスの装飾品は、古代ローマ帝国で
作られた可能性が高い。21日奈良文化財研究所が発表した。
http://japanese.ruvr.ru/2012_06_23/79026473/

◆日本の核爆弾 持つべきか持たざるべきか
日本の政治家と専門家の考え(引用はロシア語からの翻訳、発言そのも
のではなく要旨。肩書きは当時。)
http://japanese.ruvr.ru/2012_06_22/nihon-no-kakubakudan-motsubekika-motazarubekika/

◆ブラジル 国交省職員らがリオのスラムに迷い込む 警察が保護
ブラジル・リオデジャネイロで21日、日本の国土交通省職員らが乗っ
た車がファベーラと呼ばれる治安の悪いスラム街に迷い込み、警察に保
護されるトラブルがあった。在リオ日本総領事館などが明らかにした。
http://japanese.ruvr.ru/2012_06_22/burajiru-kokkoushou-shokuinra-ga-rio-no-
suramu-ni-mayoikomu-keisatsu-ga-hogo/

◆「フクシマ」の後の原子力エネルギー
日本の「福島第一原発」で事故が発生した後、世界は原子力から脱却す
ると予測された。だがこの予測は当たらなかった。ロシアのサンクトペ
テルブルグで開幕した国際経済フォーラムでは、「原子力エネルギー:
『フクシマ』から1年」と題されたテーマが協議され、このような結論
が導かれた。
http://japanese.ruvr.ru/2012_06_22/fukushima-genshiryoku-enerugi--nihon/
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◆[編集長から]              片山通夫
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 今日、消費増税関連法案が衆議院で採決される。マスコミは、小沢
氏とそのグループの動向、法案反対の議員が何人出るか、「票読み」
に躍起だ。政治家たちは右往左往して、やれ離党だ、いや留まると賑
やかである。

 しかし、重要なのは政策の内容なのだという政策論は出てこない。
たとえば、原子力規制庁の設置法案。「わが国の安全保障に資する」
という文言がいつの間にか入った。安全保障?これで「原爆を持つ可
能性」が出てきた。これで、原発に関する情報公開が妨げられる危険
も出てきた。つまり「安全保障の名の下に情報の公開が狭められる危
険」がつきまとうことになる。

 マスコミは政局を眼くらましにして、大事なことを検証するという
姿勢に欠けている。こんなマスコミは早々に退場すべきだ。
 ツイッターやFBのほうが、時には的を得た指摘があるのはまだ救
いか?
 たとえば「緊急アピール。原子力規制庁設置法案の附則12条は、
原子力基本法2条を改正し、原子力の安全確保に「安全保障に資する
」ことを追加。原子力平和利用3原則の民主、自主、公開に、軍事を
入れ込むつもり?」
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発行     2012年6月26日   No.524
編集・発行  609studio Michio Katayama
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