609studio　No.522 ◆現代時評「裁判員制度の評価と問題点」 2012/06/12

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タイトル：609studio　No.522 ◆現代時評「裁判員制度の評価と問題点」 2012/06/12

───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン　2011/6/12　　No.522 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、編集長のコラムなど多彩な話題満載！ ───────────────────────────────── 　　　１人のフリージャーナリストがフクシマで見たものは何か？　　　フリージャーナリスト渡辺幸重氏が精力的にフクシマを取材！ http://blogs.yahoo.co.jp/yaku_no_shima/ 　　 http://www.youtube.com/daraku02/ ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」情報　　　　　　　　　　　夏号６月１日発売中！！　　　　　　　　　　　　　　詳しくは　　 http://www.lapiz.bz ───────────────────────────────── 　　　　　　　　Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」β版　　＊東日本大震災＊Portrait of Sakhalin＊自然遺産　屋久島以上３点をＤＬマーケットにアップロードしました。また創刊準備号の予告をホームページに掲載しました。　　　　　　　　　販売スタンドなど詳しくは下記へ。　　　 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 　　【著書案内】　　　　　「追跡！あるサハリン残留朝鮮人の生涯」　日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太　への逆密航」を語る貴重な証言！！　片山通夫　著　凱風社　刊　http://www.gaifu.co.jp/index.html 　定価　１９００円＋税 ───────────────────────────────── ◆現代時評「裁判員制度の評価と問題点」：井上脩身 ───────────────────────────────── 　裁判員制度が施行されて３年がたった。裁判員経験者のほとんどが「裁判員を努めて良かった」と感じており、司法判断に社会人としての常識を投影させる同制度は高い評価を得ているようである。だが一方で求刑を上回る刑が言い渡されるケースも目立ちだしている。同制度が人権を侵害につながっていないか、判決の検証が求められる。　５月２１日に同制度施行３年を迎えたのを前に毎日新聞は、裁判員経験者にアンケートを行い、４６７人から回答を得た。１８日付同紙によると、事件の罪名は殺人１４５件、強盗致傷７８件、致死罪５２件、性犯罪４９件、放火４７件、覚せい剤・麻薬取締法違反４３件など。自白・否認の内訳は自白３６９件、否認９１件。　「参加した裁判はプロの裁判官だけが裁いた裁判よりも国民感覚が反映されたと思うか」との質問に対し、「十分反映された」が１６３人、「ある程度反映された」が２５１人。また、「裁判員を努めて良かったと思うか」については「非常に良かった」３２２人、「ある程度よかった」１２８人だった。さらに「もう一度努めたいと思うか」には、２９９人が「努めたい」と答えた。　「評議を通して苦労したことや心掛けたこと」（複数回答可）の設問には「争点の整理」３０８人、「被告の主張に流されすぎない」２０５人、「被害者の主張に流されすぎない」１７０人などと回答。「被告の権利保障」と答えたのは５４人、「推定無罪の理解」は４２人だった。　これらのデータから、裁判員たちは初めて体験する司法参加に、誠実に取り組んだことがうかがえる。なかでも注目されるのは、９割近い人が「裁判に国民感覚が反映された」と答えたことだ。「裁判への国民感覚の反映」との同制度の目的は、これまでのところ達成されている、といえるだろう。　だが、市民感覚は同時に「悪者を懲らしめる」という感情に流れかねない。３月に大阪地裁で開かれた、１歳の娘を暴行して死亡させた傷害致死事件の判決で、両親に求刑(懲役１０年)を上回る懲役１５年が言い渡された。確かに、我が子を虐待する親を市民感情として到底許すことはできない。だからといって、求刑を超える刑罰を科することが社会的に妥当かとなると話は別である。　有罪か無罪かの評決のみを行う陪審員と異なり、裁判員は量刑にもかかわる。だからこそ、有罪と認定された場合、だれしもが納得できる刑に言い渡しでなければならない。同制度は施行３年で見直しをすることになっている。これまでの裁判例を公開し、量刑の合理性についても、国民的議論がなされるべきであろう。 ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版：２０１２年６月８日号 ───────────────────────────────── サハリン州―全国８位　ロシア連邦発展省が、全国８３地域を対象にした「経済及び財政、社会状況調査」の結果、サハリン州が８位を獲得した。投資魅力分野にも１０位、所得及び就職人口指標も全国の２０位に達している。通学バス購入　サハリン州はロシア連邦予算６００万ルーブルで新しい通学用のバスを４台購入した。州政府は過去７年、通学用バスを９４台購入し、交通の不憫な地域の学校に贈った。原住民センター建設検討　先日、サハリン州知事は北方少数原住民管理局のエレナ・コロリョワ局長に原住民文化センター設立問題を検討と原住民芸術団の公演計画案を立てるように指示した。石油ガス技術大学建築着手　新築予定のサハリン国立総合大学石油ガス技術大学の建物敷地が決まった。ポグラニツナヤ通りに約７千㎡を確保して建築を進める。建設費用を支援するエクソン社は既に１億４，８００万ルーブルを大学側の口座に送金したとのこと。ディアスポラ代表円卓会議　６月１２日―ロシアの日を迎えて、アルメニアン団体の主導の下で「サハリン州における民族間関係：その問題と解決法、展望」というサハリン州ディアスポラ代表円卓会議が開かれた。会議にはウズベキスタン、アゼルバイジャン、キルギズ、タジクなどすべての民族代表らのほか、州及び市政府、移民管理局、内務管理局の関係者たちも参加した。このような会議を開いたのは最近、サハリンで「ロシアはロシア人だけのもの」という思想を広げる団体があるためである。アルメニアン団体の代表サルキス・アコピャン氏は「人々が憲法に違反する解決法に訴えている。ロシアはいつでも多民族社会だった。我々はロシアの日を記念する行事を通じてこれを再び確認させたい」と述べた。参加者たちはそれぞれの民族文化を紹介し、理解を求める催しをより多く、積極的に開くことを決めたほか、最近の移住民たちのロシア文化への適応を支援するセンター設立問題を新たに提案した。ロシア語の日を記念して　６日はロシア語の日。これを記念して５日、サハリン州教育振興院で「ロシア語はロシア民族の遺産」という名前でロシア語教育者、詩人など文化人が集って、詩と短編小説の朗読、民謡を歌うほか言語教育の経験を交わした。８月にNGO大会　来る８月４～１１日間、サハリンでKIN（Korean International Network）が主催する「第８回在外同胞NGO大会」が開催される。韓国と日本からNGO 活動家、研究者など５０人あまりが参加するとのこと。今回は強制動員から７５年が過ぎても放置されたままのサハリン韓人歴史を振りかえる目的で、縁の場所を見学するほか、歴史資料館建設を巡ってのより具体的な論議を行う予定であるとベ・トクホKIN代表が伝えた。韓民族文化体験キャンプ　１９９９年設立された「サハリンスキ・カレイツ・クラブ」は毎年の夏、青少年を対象に韓国の言葉と文化を習うキャンプを開いていた。今年は韓国で行う。６月４日から２１泊２２日の日程で３３人の子供達がキャンプに参加する。 ───────────────────────────────── ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本」>>> 　　　　　　　　　引用元 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ◆日本の研究者　永遠の命の秘密解明に近づく日本の研究者らは、人間の老化の原因となる遺伝子を特定し、制御することに成功したことにより、永遠の命の秘密解明に肉迫することとなった。９日、地元メディアが報じた。 http://japanese.ruvr.ru/2012_06_09/nihon-kenkyuu-rouka/ ◆モスクワの日本食レストラン　50軒以上が違反犯すモスクワの消費監督庁の専門家らは、市内の寿司バー５５軒を調べ、すべてで衛生基準の違反が見られた。消費監督庁の報道部が明らかにした。 http://japanese.ruvr.ru/2012_06_08/mosukuwa-nihonshoku-resutoran-ihan/ ◆二つの炎の間で日本の野田佳彦首相は支持率の低下を食い止めることはできない、と専門家らは見ている。現在でも就任時の65%に比べて32%と決して高いものではない。野田首相は一方で国内の複雑な経済状況を抱えており、他方、脱原発を求める世論がある。日本では54基すべての原発が停止しているが、完全に原発と縁を切るべく署名活動が行われている。 http://japanese.ruvr.ru/2012_06_08/77494699/ ◆ペテルブルグの「小さな日本」 http://japanese.ruvr.ru/2012_06_07/sankutopeteruburugu-chiisai-nihon-nihongokyoushitsu/ ◆近づく原発再稼働 http://japanese.ruvr.ru/2012_06_07/77360643/ ◆大きく広がるアーニャをめぐる善意の輪白血病のため日本で治療を受けているハバロフスクの1歳の少女アーニャのために、ひと月間だけで、45万ドルもの支援金が集まった。これは治療に必要な金額の95％に相当する。　匿名のスポンサーは、もし必要があれば、足りない分は自分が負担してもいいと申し出ている。　そうした状況から、募金は一時中止となり、アーニャは現在化学治療のコースを受けている。 http://japanese.ruvr.ru/2012_06_06/77301237/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　　片山通夫 ───────────────────────────────── 　この前の土曜日（９日）に古くからの友人数人と飲む機会があった。話は近況から、自然に原発再稼働の問題に移ったっことは自然の成り行き。　中で１人の友人が「再稼働は必要だ。日本の経済が打撃を受ける」と言った。そして「１５％もの節約は不可能だ。大体１０００年に一度あるかないかの大地震に備えるなんて愚の骨頂」ときっぱり。　興味がわいたので、「何新聞を読んでる？」と聞いてみた。読売新聞と日本経済新聞だった。　いずれの新聞も「原発なくしては日本は成り立たない」という論調。「なるほど」と思った。　このように、マスコミは世論を誘導する。　橋下市長の問題もしかりではないか？ ───────────────────────────────── 発行　　　　　２０１２年６月１２日　　　No.５２２編集・発行　　609studio Michio Katayama 発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020願うのもの contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website 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