609studio　No.517　◆現代時評「稼働ゼロとなった子供の日」 2012/05/08

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タイトル：609studio　No.517　◆現代時評「稼働ゼロとなった子供の日」 2012/05/08

───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン　2011/5/8　　No.517 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、編集長のコラムなど多彩な話題満載！ ───────────────────────────────── 　　　１人のフリージャーナリストがフクシマで見たものは何か？　　　フリージャーナリスト渡辺幸重氏が精力的にフクシマを取材！ http://blogs.yahoo.co.jp/yaku_no_shima/ 　　 http://www.youtube.com/daraku02/ ───────────────────────────────── Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」情報　　　　　　　　　　　春号３月１日発売中！！　　　　　　　　　　　　　　詳しくは　　http://www.lapiz.bz ───────────────────────────────── 　　　　　　　　Graphic Magazine「Ｌａｐｉｚ」β版　　＊東日本大震災＊Portrait of Sakhalin＊自然遺産　屋久島以上３点をＤＬマーケットにアップロードしました。また創刊準備号の予告をホームページに掲載しました。　　　　　　　　　販売スタンドなど詳しくは下記へ。　　　 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 　　【著書案内】　　　　　「追跡！あるサハリン残留朝鮮人の生涯」　日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太　への逆密航」を語る貴重な証言！！　片山通夫　著　凱風社　刊　http://www.gaifu.co.jp/index.html 　定価　１９００円＋税 ───────────────────────────────── ◆現代時評「稼働ゼロとなった子供の日」：片山通夫 ───────────────────────────────── 　５日深夜に北海道電力泊原発が定期検査のため停止する。政府が再稼働を目指す、関西電力大飯原発も停止中だ。これで日本中の原発の稼働がゼロになる。そういえば５日は「こどもの日」。将来を担う子供たちのためにも、記念すべき日だ。　大飯原発の再稼働をめぐって、政府や関西電力は、恫喝まがいの発表を始めている。いわく「夏の電力不足」であり、計画停電の実施をちらつかせている。つまり昨年の東京電力の二の舞が関西で起こるというわけである。どこから引き出してきた予測数字なのかわからないが、２０％もの不足が生じるという。　関西電力をはじめ、原発を持つ全国の電力会社は、軒並み赤字だともいう。火力発電の燃料費が高騰していることが原因だとか…。つまりまだ「原発が（安定して）安い」というわけだ。彼らには使用済み核燃料の処理や、やがて来る廃炉の時期が念頭にないようだ。子々孫々にまで及ぶ核燃料の処理を考えると、正に想定外の費用と年月が必要となるのは計算外だというわけだ。実に都合のいい「計算」である。　あの大震災から一年余りがたった。福島原発のダメージは一年後の今になっても緒についたばかりである。今後の廃炉や地域の再生にどれほどの時間と費用がかかるか、全く見通しが立っていないのが現状だ。福島の現状や原因などの検証結果を待たずに、電力会社や政府は再稼働にだけ執心している。　一年の期間があった。そして今日深夜には全原発の運転が停止する。そして間違いなく夏がやってくる。そんな「当たり前のわかりきったこと」が迫っているというのに、この一年、政府や国会は「全く手当てをしてこなかった」わけだ。切羽詰まってからの「恫喝まがいの計画停電」をちらつかせるとは何ということか。　自然エネルギー利用のための政策や発送電の分離、スマートメーターの導入促進など、この一年で出来ることは山ほどあった。法律を変え、予算を計上するのは、政府や国会の役目である。国民的議論を巻き起こして、原発の再稼働の是非、再生可能エネルギーに対する予算の手当てなどを議論すべきだった。そのような経験を国民全体で踏んで、ロードマップを作成してからの再稼働だったら、ほとんどの国民は納得すると考えられるのだが。　２０１２年５月５日を「恫喝が始まるとんでもない子供の日」にしてはならない。 ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版：２０１２年５月４日号 ───────────────────────────────── １⁄４分期経済状況　さる２８日の州政府会議で２０１２年１⁄４分期社会経済発展結果が発表された。産業生産は３％減少、特に石炭、石油採取量が減った。しかし、公務員の給料引上の影響で平均実際賃金が１１％、年金６．５％増加した。集会取り消し　５月１日は春と労働の日。毎年、市民集会と行進が行われるが今年は前夜から雨が降り、州政府は記念集会を取消した。しかし、午前１０時前に雨が止み、集会予定地に集っていた市民たちが記念行事の決行を要求した。行事主催側のサハリン州職盟委員会は相談もなく集会を取消した州政府に不満を示した。レーニン通りでは食品博覧会が開かれ、集った市民たちは各地方の特産物を見学、購入した。ヨーロッパー大会で優勝　さる２８日のモルドバヨーロッパー青少年社交ダンス大会でサハリン代表が金メダルを獲得した。ロシアから２組が参加したがユジノサハリンスク市でダンスを勉強している二人が優勝した。土曜労働参加　さる２９日、ユジノサハリンスク市民１万３千人が長い冬の間に溜まっていた通りの雪とゴミを掃除した。公務員、教師、学生などが職場周り２３００㎡の面積を綺麗にした。サハリン韓人社会の撮影　ロシア国営TVラジオ公社のモスクワ局撮影チームが４月３０日～５月６日までサハリンを撮影しに來島した。彼らは少数民族のほか、サハリン韓人社会にも関心を持って撮影する。北方少数民族を紹介するインターネット放送　５月４～８日までモスクワでフェスティバル「北方の宝物２０１２」が開催される。少数民族の発展と伝統文化維持活性化のために行う同行事にサハリン北方少数民族代表３０人が参加する。「キイフキイフ」サイトはこれをインターネット放送する予定。食品輸入は海上のみで　今後、海外からの食品輸入は海上でのみで可能だ。また、化学、生物学関連製品と放射能物質、廃棄物などはユジノサハリンスク、コルサコフ、モスカルヴィ、ホルムスクの各港のみで通関できる。 ───────────────────────────────── ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本」>>> 　　　　　　　　　引用元 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ◆日本　領土問題でロシアとの妥協を模索 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_05/kuriru-ryoudo-mondai-nohon-roshia-dakyou/ ◆可能性の窓を広く開ける　プーチン氏大統領就任後の露日の協力大統領就任後のプーチン氏が日本の野田首相と行う初の会談はおそらく５月１８－１９日、米国キャンプデービッドで行われるＧ８サミットのフィールドになる。アレクサンドル・パノフ元駐日ロシア大使は、これは両者の初の顔合わせであり、これに両国は大きな期待を寄せているとして次のように語った。 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_05/ro-nichi-kyouryoku/ ◆北朝鮮の核実験　地域全体に広範な地震を呼ぶ恐れ朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の核実験は地震を引き起こす恐れがある。ロシアの地震学者で物理数学博士のイヴァン・チホノフ氏はインターファックス通信からのインタビューに対しこう語った。 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_05/kitachosen-kakujikken-nihon-jishin/ ◆日本　最後の原発が稼動停止 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_04/nihon-genhatsu-kadou-teishi/ ◆クレムリン高官: 「領土問題チャンスない」ロシア大統領府の高官は、北方領土問題について、「もう歴史的なチャンスはないだろう」と述べ、日本が４島の帰属の確認を求める従来の立場を変えなければ解決は難しいという認識を改めて示した。この高官は、メドベージェフ政権の外交政策の立案に携わっており、３日、匿名を条件にリア・ノーボスチ通信のインタビューに応じた内容が伝えられました。 http://japanese.ruvr.ru/2012_05_04/kuremurin-koukan-ryoudo-mondai-chansu-nai/ ◆日本のダイエットメガネ　食べ物が大きく見える東京大学の学者らは、ダイエットを応援するための特別メガネを開発した。イタルタス通信が伝えた。 http://japanese.ruvr.ru/2012_04_30/nihon-daietto-megane/ ───────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　　片山通夫 ───────────────────────────────── 　筆者の友人でもあるフリージャーナリストの渡辺重幸氏が、精力的に原発問題に取り組んでおられる。その飄々とした風貌から、氏の精力的な活動は信じられないほどだ。　この６月発行のLapiz夏号にも「ビキニ被曝58年：マーシャル諸島ロンゲラップ島民の受難と苦悩」というリポートを寄せていただいた。　むろんフクシマにも取材に入り、反原発運動の集会があれば飛んでゆくという毎日だ。　二度ほど、同氏と取材をともにしたことがある。取材先との打ち合わせで繁雑に連絡をとり、カメラとノートを持って進んでい行く姿は、感銘すら覚えるほどだ。つまり筆者など足元にも及ばないというわけ。　その渡辺氏はYouTubeに自ら撮ったビデオをアップロードされている。 http://www.youtube.com/user/daraku02?feature=watch 　時間がある時ぜひご覧になってほしい。日本にはマスコミという名のもとでぬくぬくと過ごす組織ジャーナリストも多い。その一方で渡辺氏のようなフリーのジャーナリストも存在していて、独自の視点で取材を続けられていることも知ってほしい。 ───────────────────────────────── 発行　　　　　２０１２年５月８日　　　No.５１７編集・発行　　609studio Michio Katayama 発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020願うのもの contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.lapiz.bz 投稿　　 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読解除　http://archive.mag2.com/0000052236/index.html 　　　　　　　　　　　◇禁・無断転載◇ ─────────────────────────────────

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