メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.484 ◆現代時評「ヤラセ三昧」  2011/08/02


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【609 Studio 】メール・マガジン 2011/8/2  No.484
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 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語
新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、
編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評「ヤラセ三昧」:片山通夫

◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年7月29日号

◆ロシアの話題・事件

◆編集長から

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◆現代時評「ヤラセ三昧」:片山通夫
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 まるで堰を切ったような話である。電力会社の「ヤラセ」のことだ。
挙句の果てが安全・保安院までが電力会社に指示したという話まで飛び
出す始末だ。どこまで「腐りきっているのか」と考えるのは、部外者の
我々。当事者、所謂原子力村では、それが当然の事として大手を振って
まかり通っているようだ。

 一昔も前に「官官接待」という言葉が週刊誌をにぎわせていた。文字
通り「官が官を接待する」というものだ。さすがにそれは影を潜めたか
に見える(実際は分からないが、大阪府知事や滋賀県知事のような人が
増えてきたので、接待するほうもそうもゆくまいと思うだけだが)。
 
 どっこい、その悪臭は原子力村で漂っていた。佐賀県知事の「要請」
で、九州電力が「ヤラセメール」を送信したという。種々の報道によれ
ば、この三月に行われた統一地方選で、九州電力佐賀支店から多数の応
援ボランティアが選挙事務所に詰めて選挙運動に参加した」という話だ。
 もちろん九州電力では「企業ぐるみではない」と言い張っている。な
んでも「個人の考え」で参加したようだ。

 きっと「有給休暇」をもらっての参加だったのだろう。休暇願のコピ
ーでも見せてもらいたいものだ。

 まだこの「ヤラセメール」にはおまけ話が付いている。現知事の父親
が元九州電力社員だったと言うおまけ。(真偽のほどは未確認)

 しかしこの時期に「ようやるな」というのが実感。それほど原子力村
の空気は淀んでいるのか。そのヤラセが保安院の「要請」だというから
もうあきれ果てるしかない。四国電力や中部電力の内部調査で発覚した
わけだ。
 「官官接待」もそうだが、村の中のよどんだ空気に慣れた神経は、完
全にマヒしてしまっているようだ。

 ここまで書いて思った。これとよく似た感情を持ったニュースがあっ
たと。落ち着いて考えてみたら・・・。中国の新幹線事故。当局は情報
を隠し通し、情報操作はおろか「報道規制」まで。

 何のことはない、3・11以来の東京電力をはじめとする電力会社と
政府のやっていることと大して変われんではないか!
 最近の中国からのニュースでは「鉄道省の解体」までささやかれてい
るようだ。
 ここだけがわが国と違う。東電も安全・保安院もゾンビのごとくなの
だ。

 つい出てしまう言葉…。「こんな日本に誰がした」
 
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年7月29日号
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 今年上半期社会経済指標

 去る25日サハリン州政府会によると、「2011年度最も優秀な企
業」として選ばれたのはチェプリツヌイ・ソホーズ、ウゴレゴルスク石
炭会社、クリルスキ・ウニヴェルサルヌイ・コンプレクス社である。
  又、過去6カ月間の州経済指標を分析すると、住民一人当たりの平均
収入は2万9千400ルーブル(昨年同期比100.8%)、平均賃金
は昨年に比べ6.2%増加した3万6千700ルーブルである。又、失
業率は0.9%で全ロシア水準より2倍も低い。生産量は昨年同期比3
.2%増加した2千700億ルーブル、州予算収入267億ルーブルで
予算実行率は41.2%に達している。州政府は肯定的評価を下してい
る。

ネベリスク住民新住宅へ入居

 さる20日ネベリスク市民108世帯が3棟の新しいアパートに入居
した。彼らは2007年8月に起きた地震被害者たちに対する支援では
なく、老化または耐震性の低い住宅居住者達に対する国家の支援プログ
ラムで新しい住宅に住むことができた。今後も耐震性の低い住宅の改築
或いは新築事業に対して国は積極的に支援を行うとのこと。

1万人目の出産支援金

 さる21日、ドリンスク市立病院で5人目の娘を出産した女性に出産
支援金を渡す催しがあった。2007年から連邦政府は出産奨励のため
に支援金を支給している。12万ドルの支援金を住宅修理に使うと家族
は言う。

サハリン映画際

 サハリン州政府が主催する「第1回サハリン映画際」が今月26日か
ら4日間に渡ってユジノサハリンスク市で行われる。2009〜201
1年間国内で作られた映画が上映される。

住民購買力増加

 サハリン州統計局によると2011年上半期サハリン州の商品販売額
は486億ルーブルで昨年より1.5%増加した。食品239億ルーブ
ル、非食品247億ルーブルで住民一人当たりの購買力9万7千900
ルーブルの中で食品購買率は49.3%である。

安山市との姉妹都市締結式

 さる25日、韓国安山市長と市議会議長など14人の代表団が來島、
ユジノサハリンスク市とホルムスク市と姉妹都市締結式を行った。安山
市はサハリン韓人永住帰国者900人が住んでおり、2003年から都
市間の交流を深めてきた。
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◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本」>>>
         引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◆竹島(独島)問題 ロシアの視点から
日本の最大野党自由民主党の議員4人は近く、日韓双方が領有権を主張
している竹島(独島)を近くの島から視察するため訪韓する考えだが、
現在この計画が韓国内で、大きな抗議の嵐を呼び起こし、ソウルの日本
大使館の建物前では、デモが行われている。 
http://japanese.ruvr.ru/2011/07/31/53964577.html

◆世界の子供達が、全ロシア児童センター「オケアン」へ
http://japanese.ruvr.ru/2011/07/27/53811624.html
*日本からは被災地の子供たちも参加!

◆仙台空港、国内線定期便の運航再開へ
http://japanese.ruvr.ru/2011/07/26/53752507.html
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◆[編集長から]              片山通夫
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  「大変な時代になった」というのが実感。節電の夏。7月の実績は
ほぼ問題なく過ぎたという電力会社の話だった。しかし「原発なくして
電力不足」という状況は続く。企業の節電対策が大変だともニュースに。
 しかし工夫で乗り切れるという実績つくりにも貢献した。これからが
夏本番。お互い熱中症に気をつけながら「暑い夏」を楽しみたい。

 肉牛の汚染が広がっている。国の対応を待たずに自治体で放射能検査。
毎日出荷される食品だから待ってられないというわけだ。

 しかし、福島原発の周辺に撒き散らされたと思われる放射能物質、早
い段階で予測がついたはずだ。今まで何ヶ月も捨てておいたことが問題。
 政治の貧困。情報隠して誰が得するは考えれば「犯人」はおのずから
判明する。

 電子雑誌Lapizの発行が遅れています。お詫びします。
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発行     2011年8月2日   No.484
編集・発行  609studio Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
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