609studio　No.480 ◆現代時評「脱原発はポピュリズムか」 2011/07/05

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タイトル：609studio　No.480 ◆現代時評「脱原発はポピュリズムか」 2011/07/05

───────────────────────────────── 【609 Studio 】メール・マガジン　2011/7/5　　No.480 ───────────────────────────────── フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、編集長のコラムなど多彩な話題満載！ ───────────────────────────────── 　　　　　　　　　電子写真誌「Ｌａｐｉｚ」β版　　＊東日本大震災＊Portrait of Sakhalin＊自然遺産　屋久島　以上３点をＤＬマーケットにアップロードしました。また創刊準備号の予告をホームページに掲載しました。　　　　　　　　　販売スタンドなど詳しくは下記へ。　　　 http://www.lapiz.bz/ ───────────────────────────────── 　　【著書案内】　　　　　「追跡！あるサハリン残留朝鮮人の生涯」　日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太　への逆密航」を語る貴重な証言！！　片山通夫　著　凱風社　刊　http://www.gaifu.co.jp/index.html 　定価　１９００円＋税 ───────────◆◆◆ＩＮＤＥＸ◆◆◆─────────── ◆現代時評「脱原発はポピュリズムか」：片山通夫 ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版：２０１１年７月１日号 ◆ロシアの話題・事件 ◆編集長から ───────────────────────────────── 【ＰＲ】電子雑誌「Ｌａｐｉｚ」ウェブサイト http://www.lapiz.bz/ 609studio twitter http://twitter.com/609studio 609studio ウェブサイト http://www.609studio.com/ ───────────────────────────────── ◆現代時評「脱原発はポピュリズムか」：片山通夫 ───────────────────────────────── 「脱原発はポピュリズムか」　菅首相が唱えている「脱原発の考え方」にポピュリズム（大衆迎合）だという批判が民主党内部でもあるようだ。確かに、政権の浮揚を目的としたようで、いささか唐突の感を感じる。　先日、筆者は中部電力の持つ浜岡原発を取材した。近い将来M8程度の大震災が襲う可能性の高い東海地震の危険性が指摘され、菅首相の要請で停止されたことは記憶に新しい。　浜岡原発が位置する静岡県の県庁所在地では、原発の停止措置は、おおむね好意的に受け取られているようだ。現場に立ってみるとわかるのだが、発電所の南側はすぐに遠州灘（太平洋）である。発電所に沿って陸地は穏やかな砂浜が続く風光明美なところだ。　一般的に海岸線が複雑なリアス式海岸では津波の大きさが増す。しかしなだらかな、直線に近い海岸線ではその力は弱いといわれて来たが、福島の例を見てもあまりこの説は当てにならないようだ。　このなだらかな海岸線が続く浜岡では、浜岡砂丘があり、その砂丘が防潮堤の役割を果たすように言われて来た。この辺りは、１１月から３月にかけて、強い西風が吹く。また潮流も強く、御前崎から駿河湾に向かって流れる。そして伊豆半島に突き当たり、太平洋へ向かう。　もし、東海地震が起こると、第二の福島のようになることは、ここの地形を見れば素人でもその結果は想像できる。まず人口７２万４千人の静岡市はおよそ４０キロメートル程度の距離である。６０キロ離れると伊豆半島西伊豆に行き当たる。西は浜松市がある。　周辺の人口を見積もっても１２０万人ほどには直接的な被害が生じることになる。福島の例を見ても、広大な面積の国土が汚染されることになる。このような危険を考えると、菅首相のいう「脱原発の考え方」は決してポピュリズムだとは言えない。福島の状況をみると「切羽詰まった状況」であり好転していない。浜岡原発の停止要請は国民の生命・財産を守る義務のある政府の当然の措置であろう。　残念なことに、我国の場合「福島原発の事故」を抱えていても、浜岡原発を止め、再生可能なエネルギーに転換するのに必要なものは、どうも「時間と資金」だけではないようである。原子力村という巨大でそのくせ決して表に出てこない勢力が邪魔をする。この際、故郷や財産、いや生命を自ら守るためにも「集団ヒステリー」を起こす必要がありそうだ。　　決して「反（脱）原発」はポピュリズムではない。 ───────────────────────────────── ◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版：２０１１年７月１日号 ───────────────────────────────── 地元でセメントとレンガの生産　さる２７日に開かれた州政府会議によると、今年下半期からサハリンでセメントとレンガを生産する工場が稼動を始める。セメント工場はユジノサハリンスク郊外に、レンガ工場はドリンスク区域にある。州知事は今年の住宅建設目標を２５万㎡と決めており、地元でのセメントとレンガ生産は建築事業に大いに役立つと期待されている。ユジノサハリンスク市通りの名称に関する本出版　サハリン国立大学教授アレクサンドル・パスコフ（歴史学博士）氏の３８番目の著書「ユジノサハリンスク市内通り名称歴史」が最近モスクワで自費出版された。名称の起源と経緯、住民の反応などが書かれており、又名づける際、より慎重になるべきだとの批判も含まれている。サハリン州に若者人口はどのくらい？　６月２７日は青年の日だった。この日を迎えてサハリン州統計局がサハリン州に何人の若者が住んでいるのかを調べた。結果をみると、２０１０年１月１日現在１５～２９歳までの青年人口は１１万９９００人。この数字はサハリン全人口の２３．５％。２００５年に比べる１３％が減少した。性別にみると男性１千人当たり女性の比率は８９３人である。就業人口の中で３０歳未満の若者の比率は２３．２％を占めている。朴・ヘリョン　サハリン韓人会長、大百科全書に載る　先日、モスクワで世界人物大百科全書が発行された。アントン・ワレンチノヴィチ・ブルイが企画したもので、ロシアの人物編に登載されている。サハリン州畜産分野の発展に大きく貢献したことが高く評価されたのが登載根拠。朱・ミョンス画家の展示会　今月２３日、州立美術館で朱・ミョンス画家の「ニューヨーク市の秋」というテーマで個人展がオープンした。昨年９月、ニューヨークで１カ月間の本人の展示会があって、訪ねた際の都市の印象などを写真や絵にしたものが展示されている。ヤン・セルゲイ新作発行　６月末にユジノサハリンスク市でヤン・セルゲイの新作小説「雨歌を聞きながら」が出版された。成功と人間性の関係を哲学的でありながら純粋文学的に画いた作品だと評価されている。韓人青少年を対象に夏キャンプを　「サハリンカレイスキクラブ」は今年もサハリン韓人子供達を対象に夏のキャンプを行う。６月２７日～７月１２日まで毎日民族の伝統文化体験と学習を行う他、ブイコフの炭鉱や韓人集団虐殺現場の見学など韓人の歴史を知るプログラムも含まれている。 ───────────────────────────────── ◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本」>>> 　　　　　　　　　引用元 http://japanese.ruvr.ru ───────────────────────────────── ◆クリール開発をめぐる不信の氷を溶かす事はできるかロシアは日本に対し、領有権を巡って両国が係争中のクリール諸島海域の石油・ガス田共同開発を提案している。 http://japanese.ruvr.ru/2011/07/01/52642944.html ◆ショイグ非常事態相　日本に　共同での非常事態対応を提案 http://japanese.ruvr.ru/2011/07/01/52640463.html ◆第３３回モスクワ国際映画祭のコンペティションに新藤監督の「一枚のハガキ」が参加 ◆菅首相の示した退陣三か条日本の菅直人首相は、自らの退陣のための３条件を提示した。それは東日本大震災のあとの復興と原子力発電所の後始末が軌道に乗るための条件だとされている。しかし、予算の組み替えや国債の発行に関する法案、および再生可能エネルギーに関する法案などは、一朝一夕で片がつく問題ではないことは明らかだ。これによって、菅直人首相は当面の間、政権の座にとどまることになるだろう。 http://japanese.ruvr.ru/2011/06/29/52547542.html ───────────────────────────────── ◆[編集長から]　　　　　　　　　　　　　　片山通夫 ───────────────────────────────── 　昨４日は朝から、いや日曜日の夜からツイッターや２チャンネルで燃え上がっている出来事があった。すでに昨日の昼には民放のテレビ局からも情報が流れていたのでご存知の方も多いだろう。　松本復興大臣の発言です。内容も口調も人間として最低。大臣はもちろん国会議員の資格なしですね。なにしろ品位に欠ける。　挙句の果てに、記者たちに向かって「オフレコだ。書いたらその社は終わり」だと。マスコミをなめきっているのか、なめられているマスコミの今までの政治家に対する態度がもろに出ていた。　宮城県の被災者はもちろん、東北の人々、ひいては国民を愚弄するにもほどがある。　しかし情けない話だ。 ───────────────────────────────── 発行　　　　　２０１１年６月２８日　　　No.４８０編集・発行　　609studio Michio Katayama 発行　　　　　毎週火曜日　　購読料無料配信まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.609studio.com 投稿　　　　 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読購読解除は websiteへ ◇禁・無断転載◇ ─────────────────────────────────

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