メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.479 ◆現代時評:「さあ議論をしよう」  2011/06/28


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【609 Studio 】メール・マガジン 2011/6/28  No.479
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 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語
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編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評:「さあ議論をしよう」:片山通夫

◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年6月27日号

◆ロシアの話題・事件

◆編集長から

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◆現代時評:「さあ議論をしよう」:片山通夫
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 3・11東日本大震災では多数の方が亡くなられた。また日常を奪わ
れた人々も多数おられる。改めて地震国日本の危うさを思い知らされた
。この地震で福島県にある東京電力の原子力発電所が大変な事態に陥っ
ている。地震から100日以上過ぎた現在も収束の見込みは立っていな
い。

 巷間、「原発の必要性」を説く識者や経済界、それに連なると思われ
る政治家など、いわゆる「原子力村の住人」たちが、盛んに活動してい
るようだ。一方「反原発」を旗印に、自然エネルギーの有用性などを説
く人々もいる。書店に行けば関連の書籍が一つのコーナーを作られてい
る。ツイッターなどでも様々な意見が交わされてる。いま原発がトレン
ドなのだ。

 もう大分前になるが、筆者はチェルノブイリを二度取材したことがあ
る。最初は、甲状腺がんの危険を言われていた時期で、点滴や注射器な
どを、ある団体から依頼されて届けた時である。二度目は、チェルノブ
イリそのものを取材した。その時の経験だが、キエフ(ウクライナの首
都・チェルノブイリから100キロ余りに位置する)の街では、カフェ
で、レストランで、学校で、あの大事故を人々は語っていた。熱っぽく
議論していた。放射能の危険性、甲状腺がんを自分の問題としてである。

 この夏、全国的に電力会社や政府から、国民に対して「節電」の要請
がある。全国の原発54基のうち、稼働しているのは19基のみで「電
力不足」が懸念されるからである。暑い夏になりそうだ。真夏の電力消
費のピーク時は大体11時から16時頃であると電気事業連合会のホー
ムページは伝えている。
http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/japan/sw_index_05/index.html
 この時間帯に電力不足が起こる危険があり、10%から15%の節電
が要請されている。

 さて、暑い夏のひと時、仕事帰りにビールでもあおりながら、嘉田由
紀子滋賀県知事の言うように「卒原発」なのか、やはり「原発が必要」
なのか、福島県民のみならず、静岡でお茶を栽培している農家、はたま
た、茨城県の水産業者など東京電力福島原発事故の被害者に想いを馳せ
ながら語る時間を持ちたいものだ。この事故は我々の生活スタイルを変
えるかもしれない事故だからだ。

決して福島県だけの問題ではない。我々自身の問題である。
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年6月27日号
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6月22日―愛国の日

 さる21日、ユジノサハリンスク市「サフインセンター」会議室で愛
国の日を迎えて犠牲者らを追悼する記念式が行われた。サハリン州知事
代理コンスタンチン・ストロガノフ氏は次のように追悼の辞を述べた。
「1941年6月22日は我々の歴史の中で最も悲惨な日である。数百
万人が命を奪われ、廃墟になった国の復帰に大変な苦労をした。現在サ
ハリンには630人の戦争老兵、約3千人の労働前線参加者が生存して
いる。彼らに深く頭を下げると共に戦死者らを永遠に忘れないことを誓
う」。又、22日には全ロシアで犠牲者を追悼する蝋燭行列が行われた
が、サハリン州でも朝4時からエジアナ・ロシア党の若い党員をはじめ
とする青年団体と市民たちが参加した。

サハリン州知事候補3人

 先日、サハリン州知事候補名簿がロシア連邦大統領に提出された。一
人は現知事、残りの二人はサハリン州議会長エプレモフ・ウラジミル・
イリイツ氏と副知事シェレでキン・セルゲイ・グリゴリエヴィツ氏であ
る。

NHKが韓人虐殺事件取材

 今年7月中旬頃日本NHKモスクワ支部が日本人による韓人集団虐殺
事件を取材するためにサハリンを訪れるとのこと。ミズホ村やカミシス
カ村での韓人虐殺事件関係者又は目撃者など事件について知っている人
たちを探している。

埠頭建設

 シコタン島のクラボワヤ湾に漁船が入港し船体の修理もできる埠頭を
建設中。埠頭は今年末に完成予定。水深8mで排水量3千トンの漁船も
入港できるとのこと。又、コルサコフ港に4千トンの冷蔵庫、オジョル
スコエには現代的缶詰工場も建設する予定だと「ギドロストロイ社」関
係者が伝える。

クリルで火山研究

 さる16日、火山研究者10人からなる学術探検隊がコルサコフ港を
出てシムスイル島へ向かった。研究者たちは極東地域海洋地質及び地球
物理学研究所と火山及び地震学研究所の専門家たちである。
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◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本」>>>
         引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◆「ロシア新聞」 日本語版発行へ 読売新聞と
ロシアでも代表的な新聞のひとつ、その名も「ロシア新聞」は、6月2
1日から日本の読売新聞への折り込みとして日本語版「ロシアナウ」の
発行を始めた。毎月第三火曜日に発行されるもので、東京の読売新聞の
購読者向けに100万部が発行される。少しその内容をご紹介しよう。
http://japanese.ruvr.ru/2011/06/24/52333405.html  

◆宇宙船「ソユーズ」、ISSへのドッキングに成功
http://japanese.ruvr.ru/2011/06/10/51540019.html

◆すべては子供たちの笑顔のために
http://japanese.ruvr.ru/2011/06/04/51278052.html

◆迷走する日本政局 資質のある指導者の欠如
http://japanese.ruvr.ru/2011/06/03/51245185.html

◆マツダ ロシア極東に工場建設へ
http://japanese.ruvr.ru/2011/06/24/52332830.html
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◆[編集長から]              片山通夫
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 ユネスコの世界遺産に小笠原諸島(自然)と岩手の平泉町が選ばれた。
同慶の至りである。しかし「保存」と言うことは難しい。小笠原の自然
を守りながら、おそらくは押し寄せるであろう観光客との兼ね合い。
 しかし震災の東北としては、明るいニュース。これをばねにしたいも
のだ。先人の残してくれた遺産である。地元のみならず日本人として、
いや世界の人びとにとっても朗報だと信じたい。

 ところで、暑い夏です。そして「節電の夏」がやってきたのだ。ちょ
うど良いではないか。筆者などは開き直りもあって、このように考える
ことにした。

 考えてみれば、今まで「無尽蔵の電力」と言う錯覚に陥っていたよう
で、反省しきりである。白状するが、稀代の暑がりである。その筆者が
「生活スタイルを変える」ことに決めた。最も、まだどのようなスタイ
ルにするのか未定である。なかなか思いつかないのだ。

 大阪府知事や滋賀県知事が明確に「脱原発」を打ち出した。特に、滋
賀県知事は「近畿の水がめである琵琶湖が汚染されれば…」と懸命と見
受けた。もし、琵琶湖が汚染されると・・・。考えただけでも恐ろしく
なる。もう相当以前から琵琶湖周辺の町々は、琵琶湖を汚さないような
方策をとって来ている。化学石けんを使わない運動などだ。

参考 http://www.byq.or.jp/

 琵琶湖の下流に生きる大阪などの大都市の住民は、琵琶湖の水の恩恵
をもろに受けて生活している。その琵琶湖が隣接する福井県敦賀市の原
発に問題が起これば・・・。

 やはり、この夏は「節電」して、原発がなくとも生活出来るように、
スタイルを変える必要がありそうだ。
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発行     2011年6月28日   No.479
編集・発行  609studio Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
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