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タイトル:609studio No.477◆現代時評「不信任案騒ぎ余話『正体見たり』」  2011/06/07


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【609 Studio 】メール・マガジン 2011/6/7  No.477
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 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語
新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、
編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評「不信任案騒ぎ余話『正体見たり』」:片山通夫

◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年6月3日号

◆ロシアの話題・事件

◆編集長から

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◆現代時評「不信任案騒ぎ余話『正体見たり』」:片山通夫
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 昨日6月2日、衆議院で行われた「不信任騒ぎ」が様々な波紋を呼ん
でいる。中でも秀逸?なのが、副大臣らの辞意撤回。勿論「沈みかけた
船」からいち早く逃げるために辞表を提出した連中である。 
 毎日新聞は「東日本大震災の被災地復興に向け奔走してきた官僚から
は「政治主導と言いながら、権力争いで復興事業を投げ出したことも、
慰留されれば撤回する姿勢も理解できない」と怒りの声と伝えた。

 筆者は決して官僚の味方をしてきたわけではないが、これには呆れを
通りこして茶番だ。この一件を見ても、今の政治家が矜持と言うものを
持ち合わせていないことが明らかだ。おまけに菅首相はそれら3人の連
中を慰留したと言うではないか。

 一方、筆者が宮城県石巻や南三陸へ取材に行った時に聞いた話。いず
こも津波の被害でがれきの山である。ボランティアの人たちが、ひとつ
ひとつ手で片づけている姿の胸を打たれた。しかしボランティアが片づ
けるのは、傍らに寄せるだけしかできない。後は行政がそのがれきを処
分することになる。

 ところが、がれきには様々なものが混じっている。プラスチック、金
属、木材等などである。このがれきを処分するにはそれぞれ管轄する「
監督官庁の許可」が必要だと言う。筆者などはここは政治が指導力を発
揮して「纏めて処分する法律」をさっさと作ってさっさと処分すること
にすればいいと思うのだが、どうもそうではないみたいだ。

 政治屋どもは昨日までの不信任案騒ぎに血道をあげて、被災者や被災
地を顧みない。官僚は相変わらずの縄張り意識のもとでしか動けない体
たらくだ。
 辞任したはずの副大臣達を笑って、呆れている暇があれば官僚も縄張
りを取り払うべくしんげんすればいいのに、保身と前例でしか動けない
ようだ。

 原発事故も含めて、このような政治屋や政府と言う名の官僚しか持て
なかったのも我々国民の監視の目が過去何十年か行き届いていなかった
ためだと嘆くしかないのか。
 今夜の酒はまずそうだ。
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年6月3日号
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国際観光博覧会へ参加

 サハリン州観光協会及び運輸会社などが韓国と中国の国際観光博覧会
へ参加する。ソウルでは6月2〜5日、北京では6月17〜19日。博
覧会ではサハリンの観光地を紹介するパンフレットが韓国語、中国語、
英語で配られる。参加目的はサハリンとクリル島への観光客誘致。

州成立65周年記念する多様な行事企画

 2012年はサハリン州ができてから65周年となる年。これを記念
するための行事プログラムが決まった。来年度は通年、各種会議や島の
紹介、フェスティバル、コンクールなどが開催される。

ロシア連邦林業管理局長来島

 さる5月27日、ロシア連邦林業管理局長がサハリンを訪ねた。州知
事と接見し、山火事予防について話会い、又、昨年より5千万ルーブル
も増加した2億ルーブルの予算がサハリン州に割当てられることを明ら
かにした。

クリル島住宅建設州政府が統制

 さる5月27日、セルゲイ・ヴィリヤモフ副知事の呼びかけで南部ク
リル島における住宅建設問題を巡っての会議が開かれた。政府の当局担
当者と建設会社の代表らが参加した中で、連邦と州の予算で建設中の2
棟(16世帯)の作業進行状況や問題などが検討され、建設速度を加速
させることが指摘された。

犬が人を襲う

 さる5月25日の夜、ユジノサハリンスク市内の住宅街で1匹の犬が
女性を襲い、大怪我を負わせる事件があった。偶然現場を通りかけてい
た警察が、女性を猛攻撃する犬を射殺したお陰で一命を取り留めた。

ネプチェゴルスク震災16周年

 さる5月28日午前10時、ユジノサハリンスク市レーニン広場にあ
るネプチェゴルスク震災被害者慰霊碑の前で、政府関係者や遺族などが
集って追悼式を行った。1995年5月28日、この地震で村が全滅し
、2、159人が死亡した。

多民族のど自慢大会

 さる5月28日、サハリン韓人文化センターで多様な民族、多様な言
語で若者たちを対象にしたのど自慢大会がサハリン韓人会の主催で行わ
れた。ロシア語、英語、韓国語などで得意な歌を熱唱した10人の若者
達。最優秀賞はユジノサハリンスク市出身高校2年生の金・ビタリナ嬢
に与えられた。
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◆ロシアの声が伝える「ロシアからみた日本」>>>
         引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◆露外務次官:ロシアは、クリル諸島への外国投資を歓迎する
  ロシアクリル諸島のインフラ発展において、日本を含めた外国企業の
投資を受け入れる用意がある。イタル・タス通信からのインタビューの
中で、ロシアのボロダフキン外務次官が声明を表した。
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/25/50806027.html

◆福島第1原発:年内の事故収束は不可能
京電力は、福島第1原子力発電所の事故処理に関する肯定表を見直す必
要性が出てきた。東京電力の幹部は、年内には収束できないとの見通し
を表したという。
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/30/51022406.html

以下のインタビューは音声ファイルで。

◆HIS モスクワ支店長へのインタビュー
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/31/51081990.html

◆みんなの党 政調会長 浅尾慶一郎氏へのインタビュー
http://japanese.ruvr.ru/2011/06/02/51169757.html

◆テレビ朝日 モスクワ支局長へのインタビュー
http://japanese.ruvr.ru/2011/06/02/51170806.html
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◆[編集長から]              片山通夫
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 なんともドタバタの政治の世界。「言った・言わない」と子供の喧嘩。
情けないのを通り越して呆れるしかないのは読者諸兄(姉)もご同様と
察する。

 まだ日本列島のあちこちで余震とみられる地震が頻発している。気象
庁のホームページによると、数え切れないほどの余震の記録がある。
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/db_map/indexemg.html

 まだまだ油断は禁物だ。「おのおの方、ご油断召されるな」である。
その中にあって政府は無論、国会も一体何をしているのか、理解できな
いのは筆者一人ではあるまい。
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発行     2011年6月7日   No.477
編集・発行  609studio Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
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