メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.475 ◆電子雑誌「Lapiz」β版発行(無料)  2011/05/24


─────────────────────────────────
【609 Studio 】メール・マガジン 2011/5/24  No.475
─────────────────────────────────
 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。ロシア唯一の韓国語
新聞「セ・コリョ」の日本語翻訳版、ロシアやサハリンの話題、投稿、
編集長のコラムなど多彩な話題満載!
─────────────────────────────────
        電子雑誌「Lapiz」β版

 お待たせしました。β版ですが、先日取材した日がh氏に本題震災の
写真を発行しました。まだPDFファイルですが以下にありますので
ご自由にダウンロードしてください。(無料)

           http://www.lapiz.bz/      

       掲載した写真などの著作権は筆者にあります。
─────────────────────────────────
                    【著書案内】
「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」
日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太
への逆密航」を語る貴重な証言!!
片山通夫 著
凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html
定価 1900円+税
───────────◆◆◆INDEX◆◆◆───────────

◆現代時評「それは呑み屋で始まった」:片山通夫

◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年5月20日号

◆ロシアの話題・事件

◆編集長から

─────────────────────────────────
【PR】

電子雑誌「Lapiz」ウェブサイト
http://www.lapiz.bz/
609studio twitter
 http://twitter.com/609studio
609studio ウェブサイト
 http://www.609studio.com/
─────────────────────────────────
◆現代時評「それは呑み屋で始まった」:片山通夫
─────────────────────────────────
 先日、とある呑み屋に友人数人といた。小さい店でオカミ一人が切り
盛りしている。時節がら、カウンター越しに原発の、電力不足の話に花
が咲いた。ある友人は「やはり原発は必要だよ。経済が衰退する」との
たまった。オカミがその言葉にかみついた。「○○さん、おうちでは節
電してるの。うちはこの店の照明も家の照明もみんなLEDに変えたわ
よ。これから夏になってクーラーや冷蔵庫もどうすれば節電できるのか
、この前図書館に行っていろんな本を借りて来たのよ。この店の入り口
もホラ、西向いていて西日が入るから、朝顔か何か蔓を植えようかと思
ってるのよ」 

 一気に話すオカミの口調にたじたじとなった件の友人をはじめ我々は
唖然として「どうしたん?」「ああじれったい!」オカミはかくしてあ
まり節電意識のないわれわれを相手にお説教をたっぷり。
 曰く「私は長年住み慣れたここを離れて何年になるかわからない避難
生活なんてまっぴら」と言うことらしい。 それで「節電キャンペーン
」を張って原発の3基や4基は止めようとしてると言うのだ。
 しかるに「あんたたちは何よ」っていうことになる。「オカミの節電
キャンペーン」がどの程度功を奏するかは分からない。酔眼朦朧、やっ
と彼女の意をくんだ我々は酒の肴に「節電の方法」を語った。そうでも
しなければ、この店追い出されそうな勢いだもの。

 照明をLEDに変える。テレビを見ない。電気製品のコンセントを抜
く。窓に断熱フィルムを貼る。はやく寝て早く起きる・・・などなど実
に様々なアイディアが酒の肴になった。そして30%の節電を目指す。
酒の勢いもあっていやその勇ましいこと・・。

 しかし笑い事ではない。実際、住み慣れた土地を捨てて避難する人た
ちの身になってみれば、原発の恐ろしさがよくわかる。家畜は殺処分、
ペットもどうなるか?田畑は放置したまま。持って出られるものは70
センチ程度のサイズの袋に入れられるだけの家財と言っても着替え程度
か。やはりそれでは殺生だ。地震や津波も悔やまれるが、どこか「自然
災害」とあきらめの気持ちもある。しかし原発のある土地と、ない土地
の違いはくっきりだ。原発は止めなければ。電力不足を声高に叫ばさな
いように。

ささやかな「節電キャンペーン」の宵だった。
─────────────────────────────────
◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:2011年5月20日号
─────────────────────────────────
ロシア連邦代表団のサハリン訪問
―クリル島へ160億ルーブルの追加予算

 さる14日、セルゲイ・イワノフ副総理が率いるロシア連邦政府代表
団がサハリンを訪ね、クリル列島社会経済発展政策を巡る会議を開いた
。代表団はクリル列島の発展のために160億の追加予算を割当てるこ
とにしたことを明らかにした上、クリル列島視察を行った。17日のサ
ハリン州政府会議で州知事は最近クリル列島の出生率が死亡率を上回る
他平均賃金も3万ルーブル以上に上がるなど望ましい兆候が見え始めて
いると伝えながら、今後インフラ調整は勿論のこと、漁業とその加工産
業、観光産業などに力を入れる方針だと伝えた。

サハリン建築博覧会

 さる17日、ユジノサハリンスク市内でサハリン建築博覧会が開催さ
れ、全国から43社が参加して新建築技術や材料、設備、家具などを紹
介した。

禁酒の日

 来る25日は一般学校の終業の日。その翌日から一斉に夏休みに入る
。州政府はこの日を禁酒の日と決め、すべての店でアルコール類の飲料
水を販売しないように協力を求めている。

熊に注意

 最近、冬眠から眼を覚ざめた熊たちによる被害が出ている。マスや鮭
が上がってくるまで熊たちは餌を求めて民家を襲う恐れがある。既に家
畜を襲って熊が出ているため、注意が必要。

閉じ込まれた村の生活

 アレクサンドロフスク・サハリンスキ区域のホエワ・タンギ村の住民
たちが先日、サハリン州政府に助けを要請してきた。山の中にあるこの
村には郵便も食品も届かない。理由は中央から40KM離れたこの村に通
じる道が泥だらけで車が通れないため。もう直ぐ雪が解けて山から水が
流れると川も氾濫して橋も沈没するとのこと。

冬季スポーツ発展に注力

 さる11日の州政府会議によると、冬季スポーツ選手養成をはじめと
する冬季スポーツ発展に州政府レベルで積極的に支援を行う方針だ。バ
イアスロン競技場の建設のほか、関連施設の充実化、学校の関連授業支
援など多様な振興策を講じるとのこと。
─────────────────────────────────
◆ロシアの話題・事件>>>引用元:ロシアの声 http://japanese.ruvr.ru
─────────────────────────────────
◆日中韓 3カ国首脳会談 原子力危機を協議
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/22/50645296.html

◆国連、福島第1原発の事故調査に着手
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/21/50614441.html

◆原子力エネルギーを利用しない未来は可能か?
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/20/50589818.html

◆災害後の日本の「ロードマップ」
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/19/50523084.html

◆沿海地方の企業、日本へ50トンのミネラルウォーターを発送
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/18/50460694.html

◆日本政府の原発対応 ソ連政府よりも閉鎖的
http://japanese.ruvr.ru/2011/04/25/49420730.html

◆日本政府の原発対応 ソ連政府よりも閉鎖的
http://japanese.ruvr.ru/2011/04/25/49420730.html

◆大統領の記者会見 出馬については明瞭な回答なし
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/22/50643236.html

─────────────────────────────────
◆[編集長から]              片山通夫
─────────────────────────────────
  この前の日曜日、甥の結婚式があったので出席した。京都東山の麓の
著名な画家の別荘だったというその会場は、何でも1300坪の敷地に
いっぱいの樹木が生い茂っていて、静寂さの中に、明治・大正時代のも
つあでやかさの中に寂が聞いているところだった。

 結婚式やその後に続く披露宴は、出席者が身内だけというこじんまり
とした中で行われたので、筆者には好感が持てた。甥もこういう雰囲気
で結婚する気になったのかと、ちょっと見直したわけである。

 さて、相変わらず、フクシマは混迷の中にあるようだ。そんな中、ま
だというか永田町界隈は胡散臭い話で持ちきりのようだ。震災の被害は
いまさら言うまでもなく甚大である。あらゆる手段を使ってでも、被災
地の復興に全精力を傾けなければならない。おまけにフクシマである。
 こちらも収束に向け持てる叡智を傾けて全力で立ち向かう必要がある。
ソフトバンクの孫氏が、迅速な行動を起こしていることはご存知だろう。
彼の行動力を見習う必要がある。そこでは「超法規的な」決議も必要か
と思う。それには与党だの野党だの言っている場合ではない。全力を傾
けた復興の嵐を巻き起こしてもらいたいものだ。

 国会議員の真価が問われるときなのだが・・・。
─────────────────────────────────
発行     2011年5月24日   No.475
編集・発行  609studio Michio Katayama
発行     毎週火曜日  購読料無料
配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236
MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020
contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html       
website  http://www.609studio.com
投稿     http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
購読 購読解除は websiteへ
◇禁・無断転載◇
─────────────────────────────────

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。